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Studio: Lions Gate
Theatrical Release: June 18, 2003 (fr)
DVD Release Date: October 11, 2005
Run Time: 95 minutes
Aspect Ratio: Widescreen - 1.85
Available Subtitles: English, Spanish
Available Audio Tracks: French, English
(Dolby Digital 5.1, Dolby Digital 2.0)
Special Features:
・INTRODUCTION BY
- Alex Aja & Geregory Levasseur
・HAUTE HORROR
- MAKING OF HIGH TENSION
・BUILDING TENSION
・GIIANNENTTO DE RESSI:
THE TRUTH, THE MADNESS & MAGIC
・SELECTED SCENES COMMENTARY (5)
・TRAILERS
・DVD CREDITS
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・フランス産スラッシャー映画でフランス国内でそれなりに話題になった(らしい)この作品、
05年にこのテのホラー映画もよく扱うライオンズゲート社がアメリカで公開をすると全米Box
Office入りをしたり、スクリーン・ショットなどから『悪魔のいけにえ』へのオマージュっぽい、
片田舎で若者が襲われるというスラッシャー映画かなぁ… っと『Wrong Turn (2003)』の出来
の良さを思い出しつつ注文した作品でしたが…
冒頭の病室のシーンに流石フランス映画、っと期待も上がる静かで冷ややかなトーンから
の本編、最近悪夢にうなされるMARIEは「気分を変えようよ」と友人ALEXの週末の実家への
帰省休暇に誘われドライブをしていた… ってこの映画、『悪魔のいけにえ』ではなく実は…
【 ネタバレ区間・開始 】
犯人の正体明かしっ〜ミステリー部分? もあるので黒文字にしてみますた。
いやしかしね、
「実は●●が犯人だった」ってのを明かすヤリクチは別にいいし、それが誰であっても構わ
ない、ってスラッシャー映画にはワリと寛容なつもりの私でしたが、オチとしてではない犯人
明かしの後でも映画の視点が主観と客観とごっちゃになったまま、ってのは流石にちょっと
我慢なりませなんだ。
要するに『ファイト・クラブ (1999)』だった、ってのならそれでもいいんですよ。種明かしの
フォローが無くっても構わないんですよ。でも視点が誰のものなのかハッキリさせないままで
とっ散らかったままチェイスのクライマックスってのをされたって盛り上がらんのですよ。特に
追い詰めた被害者へ語りかけるのトコロなんて台無しだし…
例えば『Saw』が結局誰が犯人でも構わない、ドンデン返しの為の御都合主義なのは解って
いても、ちゃんと犯人である事の伏線や説明をちゃんとした上で視点が決まっているから私
は全然オッケーなんですが、この映画の場合は犯人の視点と被害者の視点と観客の為の
情況(神)の視点がごっちゃになったままでラストを迎えるんで「そりゃぁちょっと待った」って
思ってしまうんですよ。説明がつかなくったっていいし、説明になってなくてもいいし、伏線が
破綻や無理ありまくりだったり「何故犯人はああいうイデタチで、何故殺人を繰り返すの?」
ってのがなくったって、観直すと無理ありまくりっか出鱈目っか適当っかいい加減っか、いや
「だからコレ、誰の視点だったんだよ?」ってのでも別にいいんです。 … まぁ。殺した筈の
殺人鬼が平然と出て来たのはこのストーリーの場合は駄目だとは思いましたが、それもまぁ
いいでしょぅ、うん、って思える程度にはスラッシャー映画観てますから。
しかし、タネを明かした以上はもぅお話上は必要も必然も無いのに視点が定まらないって
のはちょっとアカンですがな… いくら製作側の都合はあったにせよ、その都合を誤魔化し
てこその『映画』じゃぁねぇんですかね? … って私はガッカリしたですよ。
【 ネタバレ区間・終了 】
撲殺の原始的な暴力をやったかと思えばカミソリ等の生理的な厭らしさもやるゴアシーン
とか面白いし、画面の色合いの綺麗さは凄くいいし、役者さんの妙ぅな湿度の演技ってのも
いいし、ちょっと血糊が血糊血糊し過ぎてるのを除けばSFXもよぉやっとるし、選曲とその
使い方っ〜演出部分もゴア以外の部屋や小道具といった美術も良いし、なにより作り手側の
このテのジャンルへの愛(笑)に満ちていてホント素人臭くなく手馴れてもいて、そういう部分
は凡百のスラ ッシャー映画よりも一段上だと個人的には思ったんですが、だからこそ余計
に惜しい作品だなぁ… っと。
自分達が好き なものをやってやる! って勢いとかも凄く感じるんですが、DVD特典で
監督らが自分達で言う程のオリジナリティは薄いのも込みで… っと思って残念であります。
でも、色々腐しましたがスラッシャー映画好きならば観ておいても損はしないんじゃぁない
かなぁ… っと思いますよ、いやホントに。
・さて、DVDソフトとしては良好なんじゃないんでしょうか。
画質はオリジナルのフランス版を観てないので何とも言えませんが汚いとは思いませんで
したし、色合いも普通に綺麗だと思いましたよ。
音声はちょっと説明が必要なんですが、実はこのDVDには
「U.S. UNRATED VERSION」
「ORIGINAL FRENCH LANGUAGE - UNRATED DIRECTOR'S CUT VERSION」
「U.S. ENGLISH LANGUAGE DUBBED VERSION」
っと3つの音声モードそれぞれに「5.1 DOLBY DIGITAL」「2.0 DOLBY DIGITAL」が用意され
ているというものなんですが、どれも良いんじゃないんでしょうか。吹替えもそんなに違和感
が無いと思いましたし何より英語字幕も出せれるので問題は無いかと思いますし。
・で、特典なんですが…
フランスであった2枚組版を元にしたらしいこのDVD、あまりスラッシャー映画とは縁の薄い
フランスという国での製作の困難さ&馴染みの薄さも込みでのメイキング等は楽しいのです
がなにせフランスなもんで英語とフランス語と、特殊メイクの人は多分イタリア語? 特典に
によって解説する監督兼脚本のAlex Ajaと脚本のGeregory Levasseur(この二人、昔からの
お友達なんだそうな)らまでも英語で喋ってるのもあればフランス語だけってのは賑やかだ
なぁ… あぁでも音声解説も含めて全てに英語字幕がつけられている仕様は有難いし、いい
仕事してんなぁライオンズ・ゲートって、と思いましたよ。なかなかそんな手間かけないもの。
でも、Amazon等にあった「Music Highlights」「Original Theatrical Trailer」はメニュー内では
発見出来ませんでした。隠しトラックなのかもしれないし、はじめっから無いのかも不明、っと
いうのはちょっと残念、ですね。是非オリジナルのフランス国内予告編とか観たかったなぁ…
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