・『Doom (Unrated Widescreen Edition) (2005)』 - Region 1


 Studio: Universal Studios
 Theatrical Release: October 21, 2005
 DVD Release Date: February 7, 2006
 Run Time: 113 minutes

 Aspect Ratio: Widescreen - 2.35:1
 Available Subtitles: English, Spanish, French
 Available Audio Tracks:
 English, French, Spanish - Dolby Digital 5.1

 Special Features:
  ・Basic Training (10:32)
  ・Rock Formation (5:37)
  ・Master Monster Makers (10:54)
  ・First Person Shooter Sequence (5:55)
  ・Doom Nation (14:39)
  ・Game On! (6:46)
  ・Doom 3 X-Box Demo

 ・”皆の王者”ロック様が、これまでの出演作でのドゥウェイン”ザ・ロック”ジョンソンではなく
 THE ROCKで臨んだ、ってのもさる事ながら一昔前世界を席巻した大ヒットPCゲーム原作の
 この映画の予告編がいかにも『DOOM』の再現を狙ったかのようなものだったので期待して
 いたんですが… え〜っと
 
ロック様が主役じゃないぞコレ。

  ジャケットでもセンターで一番大きいしゴールデン・ラズベリー賞にこの作品で最悪主演男
 優賞にノミネートされていますが… あれもアメリカン・ジョークってヤツなのかぁ!? と思う
 くらいに… いやちゃんと最後まで出てますし映ってる&喋ってる時間も多いんですが、エピ
 ソードそしてオチって点でどう考えてみてもジャケットでロック様の右に小さく写っている部下
 のReaper(KARL URBAN)が主役なんですけどコレ… ってよくジャケットを見ればロゴの上
 のロック様の横に彼氏の名前が。

  お話としては火星の研究施設での異常事態発生に派遣された海兵隊チームが… ってな
 ので、まぁそんなに深い小難しいお話じゃぁござんせんが、観ていて
 「あぁ『エイリアン2 (1986)』は偉大な映画だったなぁ… 」
 「いやいや『プレデター (1987)』もいい映画だったよなぁ… 」
  っと思う事しきりでございましてのぅ… どう考えたって技術の進歩や予算の点で『DOOM』
 の方が上な筈なのに、内容が殆ど無いのに展開がモッタリしていて113分の時間がすげぇ
 長いんですよ。テンポで引っ張るなりアクションでどんどん見せるんじゃなくて行きつ戻りつ
 しまくりだから話が進まないのなんの。人物は多いワリにキャラ立ちが甘いのでドラマになん
 ないのにお話としてエピソード展開をされたってね… 加えて画面が暗いトコばっかりだから
 どうしても単調さに拍車をかけていましてのぅ… 期待したゲーム画面の実写化パートなんて
 本当にラストの数分だけ、でガッカリでしたよ。しかも音の使い方が下手だからサプライズ的
 ショッキングシーンばかりでヒタヒタと迫るサスペンスになってねぇってのは… 一番良かった
 のってエンドクレジット前のスタッフロールくらいなんじゃぁないかしらん、コレ?

  人数はこのままでもいいからもうちょっとエピソードを振るキャラを絞って… 特に隊長役の
 ロック様にもっと性格を現すエピソードを配分しないとラストの流れに繋がらないんですよな。
 また閉塞された空間が舞台なのは仕方無いにしても、だったら『DOOM』らしい避けや疾走感
 をもっと盛り込まないと… っと私は思いましたな。なんちゅ〜か、色々アレもコレもと事やら
 盛り込み、これまでのゲーム原作映画やらから引っ張って詰め込み過ぎて散漫になっている
 んですよね。それもまた『DOOM』らしいっちゃぁらしいのかもしれないけれどしかしね… 結局
 
敵は全部改造人間とその被害者ってしてるのはどうなのよ? とか、まぁ色々言いたい事は
 あっても結論としては「残念な映画」ですかね。これと比べるとまだロック様のコミカルさや地
 の陽気さや雰囲気が出ていた『The Rundown (2003)』の方が、映画としての出来がいいたぁ
 言わないものの今作よりはマシ、だったかなぁ… っと思いましたなぁ…

  … って、コレ日本で公開すんの!?
  い、いやぁ、てっきりアメリカでの興行成績もあんまりいいたぁ言えない作品で、その時には
 日本での公開予定も無かったらDVDを購入したんだけど… なにせロック様の主演映画は
 日本ではコケ続きで前作『Walking Tall (2004)』はビデオスルーでしたしねぇ… へぇー…

 ・という感想はさておき、DVDソフトとしては…
 え〜、まず
画質はあんまり良くないです。流石に『Bewitched (2005)』程ではないにせよ全編
 通して暗い場面が多いこの映画に向いた調整が出来ているとは思えません。色自体の発色
 は悪くないかとは思いますがややソフトフォーカス気味っかピント甘めに見えるんで観ていて
 結構辛くなってきまして… プロジェクター視聴でもこのデティールの甘さも含めて酷くはない
 けど普通と言うには気が引ける画質ではないかと。
  音質はまぁ普通。バランスも普通で、空間設定もまぁ普通。なので特に感動もしないかわり
 に腹も立ちませんが、物足りなさはあるかも。特に平坦な音の空間設定はなぁ… っとな。

  んで、DVD特典ですが… 
 「Basic Training」は軍事インストラクターの指導&教習風景をまとめたメイキング、
 「Rock Formation」はロック様に行ったSFXっか特殊メイクの実演、
 「Master Monster Makers」はクリーチャーのメイキング、
 「First Person Shooter Sequence」はラストの『DOOM』的画面のリハから撮影のメイキング、
 「Doom Nation」は93年の初代から最新作までの『DOOM』の歴史を開発者らが語る、っての、
 「Game On!」は『DOOM 3』のCMっかプロモ。
  ちょっと変わってるのが「Doom 3 X-Box Demo」で、このDVDソフトをX-BOXにセットすると
 『DOOM 3』のデモが体感出来る、というものらしいんですが我が家のはX-BOXが無いので
 どんなものかは確認出来てません。ただウロ覚えなんですがX-BOXにもリージョン設定は
 あったと思うので多分、日本のでは動かないんじゃないかとは思いますが…

  …っとまぁ数はそれなりにあるんですが、どれも薄味っちゃぁ薄味で物足りません。個人的
 には是非あの予告編は収録してもらいたかったし、多分相当カットしたシーンとかあった筈
 だと思うんでそういうのを収録してくれても良かったんじゃぁないんですかねぇ… って事で、
 ぶっちゃけDVDソフトとしては並、かと思います、ハイ。
  まぁヒットしなかった映画のソフトにそない凝れない、ってのはあるかもしれませんがね。


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