・『Tim Burton's Corpse Bride (Widescreen Edition) (2005)』 - Region 1


 Studio: Warner Home Video
 Theatrical Release: September 23, 2005
 DVD Release Date: January 31, 2006
 Run Time: 77 minutes

 Aspect Ratio: 1.85:1
 Available Subtitles: English, Spanish, French
 Available Audio Tracks: English, Spanish, French
 (Dolby Digital 5.1)

 Special Features:
 ・Inside the Two Worlds
 ・Danny Elfman Interprets the Two Worlds
 ・The Animators: The Breath of Life
 ・Tim Burton: Dark vs. Light
 ・Voices from the Underworld
 ・Making Puppets Tick
 ・The Voices Behind the Voice
 ・The Corpse-Bride pre-production galleries
 ・Music-only track
 ・Theatrical trailer

 ・80分弱という上映時間でも退屈する映画はあるワケで、それと比べれば最後までツラッと
 飽きたり退屈する事もなく観れたものの、
 「いやしかし、この不足感とは何なんだろう?」
  っと劇場から帰宅後思わず『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』を再見してしまった私では
 ございますが… 『コープスブライド』が1イント(1秒間に60コマ)のようだとするなら『ナイト
 メアー・ビフォア・クリスマス』は2イント、いやそれ以上の動きに見えてしまったのは感慨深
 かったし、時折ハッとするような美しい画面があるものの…

  …っと劇場で観た時に思った事を思い出しながらこのDVDを観ると、結局は
 「愛情の薄さ」
  って一言に尽きるんではないかなぁ… っと。
 技術的には物凄い事をやっているのは解るんですよ、でも、音のタイミングが甘かったりズレ
 ていたり、服の破れがあったり無くなったり、そして一番の肝心な死者の花嫁・エミリーとの
 出会いのシーンでどう見ても人差し指か中指にハメたはずの指輪が何時の間にか薬指へと
 なっている、ってのも含めて雑なのを気付かせてしまうんですよ、特にこっちがアラ探しをして
 いるワケでもないのに。
  ぶっちゃけティム・バートンにしろでダニー・エルフマンにしても同じ時期に製作していた
 『Charlie and the Chocolate Factory (2005)』に気力も情熱も何もかも吸われていて、当人達
 は決していい加減に、やっつけ仕事をしてるつもりはないんだろうけど、評価を受けオファー
 が舞い込み続ける状況になってはかつて一本の映画毎に「もぅ撮れないかもしれない」って
 危機感をもって注ぎ込んでいた愛情なり怨念なり情熱が今は薄くなったのは仕方無いにして
 も、決して観客をナメてるとは思わないんだけど、でも… しかし… っと思うんですよ。
  別に私は『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』の二番煎じ、続編を期待していたワケじゃぁ
 ないんです。でも、ティム・バートンの映画として、よくまとまった映画で、お話としての過不足
 も特に感じず、そして綺麗な映画だから… というのだけでは満足は出来ないんですよ。
 確かに死者の世界の賑やかさなど、ティム・バートン「らしさ」は満ちてはいるが、必要なのは
 「らしさ」じゃぁねぇんですよ…
 
 ・って愛情の薄い作品でしたがヒットしなかった事もあってかDVDソフトも随分と愛情の薄い
 ものになってましてのぅ… 『Charlie and the Chocolate Factory (2005)』がパッケージを開け
 ればオマケが色々封入されていて、再生してみればまずサントラCDとこの映画の予告が、
 そして賑やかなDVD用のメニュー画面だったのに対してコチラはスリープもチラシ一枚すら
 も無いケースからDVDを取り出して再生してみれば、スタートするのは尺の長いDVD版
 『Charlie and the Chocolate Factory (2005)』の予告で、その後のメニュー画面も本編から
 の編集版で。

  加えて特典も一見数はあるように見えますが…

 ・Inside the Two Worlds (約4分) 
  基本コンセプトやらについて。
 ・Danny Elfman Interprets the Two Worlds (約5分)
  ダニー・エルフマンの楽曲とかについての喋り。
 ・The Animators: The Breath of Life (約6分40秒)
  人形アニメーションについて。
 ・Tim Burton: Dark vs. Light (約3分40秒)
  デザインについて。
 ・Voices from the Underworld (約6分)
  声を担当した俳優さん達について。
 ・Making Puppets Tick (約5分30秒)
  台詞と人形アニメとのシンクロについて。

  …って、どれも短い上に大した内容でもないんですよ。作りも安易っか雑だし。
  更に

 ・The Voices Behind the Voice (約7分30秒)
  台詞収録時の様子と本編と。

  なんてって、本当にただスタジオで俳優さんが演じてるのと本編を一緒の画面に出してる
 のをダラダラと流すだけで、説明も解説も無いシロモノ。そんなのだったら本編をマルチアン
 グルで切り替えれるようにしときゃいいだけじゃねぇかと。

 ・The Corpse-Bride pre-production galleries (13分50秒)
  人形のテストの模様。

  BGMはあるものの解説など無く、ただただテストショットが垂れ流されるだけ。

 ・Music-only track
  って大層な名前がついていますがコレ、本編から台詞も効果音も音も唄も含めた音を消し
 たサントラモードになるってものですが、いかにこの映画で楽曲と楽曲の間があるのかよく
 解る… それだけ無音の状態が続くモードになる、ってだけのもの。

 『The Nightmare Before Christmas (Special Edition)』の映像特典と比べてみれば一目瞭然
 では… あそこまでの愛情や思い入れや豪華さまでは望みませんけどね、しかしここまで
 いい加減っか適当っか愛情の無い特典ばかりだと
 
「親の都合で産んだくせに… 」
  っと、なんかこの作品とDVDが幸薄い子供のようで可哀相になりましたよ私は。
 
 ・
画質と音質は良好であります。非常に美しく、綺麗だと思います
  それだけに余計にこのソフトのつくりの愛情の薄さが悲しいですわ…


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