・『Mr. & Mrs. Smith (Widescreen Edition) (2005)』 - Region 1


 Studio: 20th Century Fox
 Theatrical Release Date: June 10, 2005
 DVD Release Date: November 29, 2005
 Run Time: 120 min

 Aspect Ratio: Widescreen - 2.35:1
 Available Subtitles: English, Spanish
 Available Audio Tracks:
 English (Dolby Digital 5.1)
 Spanish, French (Dolby Digital 2.0 Surround)

 SECIAL FEATURES:
 ・Making a scene Feauturette
 ・Commentary by: director Doug Liman and
  screenwriter Simon Kinberg
 ・Commentary by: crew
 ・Commentary by: producer Lucas Foster and
  producer Akiva Goldsman
 ・Deleted scenes (3)
 ・Trailers (4)

 ・邦題も『Mr.&Mrs. スミス』だが、この題名通り夫婦のお話であって独身者にはピンとこない、
 伏線もバラけたまんまの乱暴な出来だけどオシャレな画面のアクション映画、ってトコロでは
 ないかなぁ… っと思うのだが、

  ・ 結婚前、遊びも本気も含めた恋愛をそれなりにした
  ・ 恋愛結婚
  ・ 子供はいない
  ・ 夫婦それぞれに仕事をしている
  ・ 夫婦それぞれの趣味、世界、価値観がある


  って夫婦に訪れた倦怠期に対するセラピストの指導を実践していく、ってお話の構図で観る
 とまた違ったものに見えてくるんではないかなぁ? 冒頭が最初のカウンセリングでラストが
 (とりあえずの)最後のカウンセリング、ってなっているその間は

  ・ 互いに「こうだろう」と思っていた相手の実態、本体の確認と把握。
  ・ 自分自身の客観視と相手との関係性の把握。
  ・ 互いにとってのフラストレーションの確認と表示、提示。
  ・ その上でのコミニュケーションの模索。
  ・ 夫婦としての有り方の再定義。
  ・ (その上で残っていれば)秘密、言えなかった事の告白。
  ・ 共同行為、作業による「夫婦」という関係の再構築。


  って流れになっているんで、提示されるストーリー通りのアクション映画として観るよりも、
 私は夫婦の関係模索と修復の物語のイメージではないのか? そう、戦闘シーンや何やら」
 全部、お互いが殺し屋ってのも含めての冒頭とラスト以外は全て例え、メタファー、比喩、心
 理描写として観れば… 『組織』も、48時間ルールも、奪還作戦も、追撃戦も… ユーモアと
 教訓に溢れる作品だと思うんですけどね… ってのは穿ち過ぎた見方だとは思いますが、
 でも、そういう点で観ればそれぞれの組織が父親と母親、とか納得しやすいのではないかと
 思うんですけども… って思うのは私んトコが上記の条件を満たしてる夫婦でおまけに結婚
 期間も同じだったから、ってなので思いついたコジツケなんでなんであまり本気に取らない
 ように(苦笑)。

  ただまぁ、

 『ローズ家の戦争 (1989)』、『アイズ ワイド シャット (1999)』等、夫婦の危機を描いた映画と
 比べれば、あくまで倦怠期を自覚してはいても… って程度で、とても危機とは呼べない、
 じゃれあい程度にしかならんワケで。ただ、互いに自己というか個性が強烈だったからこそ
 ぶつかりもするのを意識的に避けてきたからこそのフラストレーション、って感覚は、子供の
 いない(つくらない)夫婦者じゃぁないと解らないと思うんですけどね… そういう点では主演
 の二人がこの脚本を気に入り、そしてお付き合いのキッカケになった、ってのは凄く解りや
 すいんですけど… 何れにしてもスキンシップ&コミュニケーションの1つとしてのファックの
 比重が大きいのはアメリカだからなんですかのぅ… それでしか解決、解消出来ない事って
 のは無いと思いたいんですがのぅ…

  割れ鍋に閉じ蓋、ってコメディとして観ればテンポはいいし、主演二人のコメディアン、コメ
 ディエンヌの資質もよく出ていたしセットにも衣装にもお金がかかっていて眼にも楽しかった
 んでオッケーですけど、万人に薦める気にはなれませんなぁ…

 ・画質&音質共に問題ありません。非常に綺麗ですんで、この映画がお好きな方は購入して
 もガッカリしない品質だと思いますが、

  特典、ショボ過ぎ。

  この映画のDVDを買う人が一番欲しいのったら、ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリー
 の主役二人の音声解説じゃぁないのん? ギャラがかかるから、とかの事情があったのかも
 しれないけど、監督は兎も角として撮影スタッフや共同プロデューサーらの鼎談なんか別に
 いらんでしょうに…

  そういう点ではちょっと残念なDVD、ですな。


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