・『Naughty Nudes '64 - The Classic American Peep Show』 - Region 1 ?


 Studio: Retro-Seduction Cinema
 DVD Release Date: July 26, 2005
 Runtime: 119 min

 Aspect Ratio(s):Widescreen - 1:33:1

 Available Audio Tracks:
 English (Dolby Digital Mono)

 Color: Black & white

 DVD Features:
 ・Photo booklet

 ・今から40年くらい前のアメリカで、お金を投入しする事で女性の裸のフィルムが見られる
 覗き箱というものがございまして、それがアメリカでのポルノ映画興行起源の1つと言われ
 ているようであります。ヨーロッパでは娼館の待合などでそうのようなものがあったそうです
 し、形態としてはそれよりももぅ少し昔からあったもののようですが… 当然、サイレントで
 白黒、規制以前に当時の社会的モラルもあって観音様どころかヘアーすら無いものでしか
 ありませんが映画館ではない場所で、写真ではないヌードが観られるってのは相当にイン
 モラルでイリーガルな事だったようです。また覗き穴で… という形態は目新しかったのかも
 しれません。
  歴史的に言えばここからバーレスク映画(ストリップの舞台をただ映しただけの映画)に、
 そしてヌーディ・キューティー(お話なりが多少ついてはいるが基本は女性のストリップを撮
 った映画)、そしてソフトコアを経て『Behind the green door』というハードコア、ってなるんで
 しょうが、完全なアンダーグラウンドのポルノとの関わり方とかはよぉ解りません。

  今から観ればツマンナイだろうし刺激的でもなく、モデルもオバサンばっかりで何処がいい
 のかと思われるかもしれませんが、家庭用ビデオデッキの普及以前を知っている私には何
 となくそういう雰囲気は解るし、ひょっとして懐かしい世界じゃぁないのかな… って事でオー
 ダーしてみた一品。 いや、流石に64年なんて産まれてませんけど、昔のエロの進歩の速
 度なんて知れてますしねぇ…

 ・このDVDはその覗き箱にセットされたヌードフィルムを集めたもの、でございます。
  全12編、全てモノクロで

 "Sleepy and Sexy" (10:47)
 "Maria's Dirty Drink" (9:44)
 "She Looks Like Marilyn Monroe" (9:10)
 "The Smoking Voyeur" (10:09)
 "Booby Love" (9:13)
 "The Desperate Housewife" (9:13)
 "Sandy's Silk Stockings" (10:28)
 "Cindy's Sinful Afternoon" (9:26)
 "The Breasts and Buns of Antoinetta" (10:40)
 "The Sultry Thighs of Mrs.Ed" (9:54)
 "Brunette on a Couch" (11:20)
 "Vera's Sexy Striptease" (10:41)

 
※ ( )内の数字は私が独自に計測したRuntimeです。

  っと御大層なタイトルがつけられておりますが、どれも内容っか中身は一緒で、
 「どこぞの部屋でオネーチャンが脱いでゴロゴロ転がってるのをだらだら撮っただけ」
  ってのでモデルが違うだけなんで退屈と言えば退屈です。
 元は覗き箱って形態だったからサイレントだったものにDVD化の際に音楽を載せているの
 で眠りこそしませんでしたが、映ってはイカン物を映さぬように繋ぎも転換も乱暴そのもの
 ばかりなのもあって… この辺りは即物的なアメリカらしさなのかもしれません。同年代、ヨ
 ーロッパでのこのテのブツは小話系が主流だったそうです… それ故に退屈っちゃぁ退屈
 なシロモノではありました。

  でも… なんかこぅ、腹が立たないんですよね、私(苦笑)。

  多分、出演者はストリッパーさん達なんでしょうけど、明るく振舞ってみせていても漂う影
 やら、ぽってりした肉づきとか、ソノモノズバリのエロじゃぁなくてエロさ、って言えば伝わり
 ますかねぇ? 下手糞なカメラであっても、そのエロさのフォーマットの変わらなさとその時
 代ならではの大らかさ、呑気さが見ていて退屈だしナニも立たないかわりに腹も立たない
 んですよなぁ… っか、昔のエロ本とかこんな感じだったようなぁ… っと観ていて私は昭和
 40年代にトリップしてましたもの(笑)。
  例えば、
 "She Looks Like Marilyn Monroe"なんてタイトルなのに出てきたモデルさんが
 「アンタそれ、ただ金髪に染めてるだけやん!(笑) カケラどころかカスリもしてねぇよッ!」
  ってのも込みでオヤジ世代が子供の頃とかを思い出したりする一品ではないかと。
  そう、ブックレットの解説文を書いた42nd Street Pete氏も

 ”Watch how girls position their legs and things, and use pillow to cover it up.
 You just thought they were shy. Nope, just smart and careful.
 This is the first time these loops have been seen in some 40 years.
 I'm proud to say they were our cheap thrill back in the day.”

  っと書いていますが、まさにその通り。故に80年以降に産まれた若者らにはとてもオスス
 メは出来ませんが、私のように60年代生まれやそれ以前の方にはホノボノと懐かしい気分
 になれる一品ではないかなぁ… っと思いましたよ、っと。

 ・DVDソフトとしては… え〜… サバ読み過ぎ(笑)。っかAmazon.comがいい加減?
 収録時間は200分なんてねぇし(とは言え、もし200分あったらそれはそれで辛いかもしれ
 んですけどね(笑))、 DVD Featuresに記載されてた「Bonus Trailers」「Additional Footage」
 「Additional Product」なぞござんせん。メニュー画面はALLとSCENEだけです。
  まぁその予定はあったのやもしれませんが… ひょっとして本編前後につけたタイトルと
 ENDクリジット表記等の事を指すのかぁ? でも「Bonus Trailers」は間違いなくありません。

 画質は元がそういう素材でこういうモノにしてはそれなりにリマスタリングしていると思います
 が
ノイズは相当あり、慣れていない方には結構観辛いかも。なまじタイトルとENDの画面が
 新規作成の綺麗な分だけ余計にそう思えるんでしょうけども…

  音質は流石にDVD化する時にサイレントだったブツの上にDVD化の際に被せたモノだ
 けにクリアーですが、インストゥルメンタルにしろボーカルものにしろ、あんまり合っていると
 は思えません。チト時代がズレてるように思えるんですよな… って私は思ったのですが、
 これは個人差があるとは思いますが、私には残念でした(適当なジャズとかの方が合って
 るように思えたんですけどね… 無理にロックっぽいのとか選曲せんでも… っとな)。

  また「Photo booklet」とありますが、ペラの紙一枚を二つ折りにしての4P、白黒写真入り
 解説文をそう呼ぶのは勝手ですがふてぇなぁ(笑) って思うのですが、
 「時は1964年に遡る。当時、私は12歳だった… 」
  という書き出しから始まる解説文が面白いので許します(笑)が、素材の古さ、希少性、マ
 スタリングって手間ナドの点を考慮しても、あの価格でこの特典の少なさはちょっと物足りな
 いとは思いましたな… ま、


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