・『Bewitched (2005)』 - Region 1


 Studio: Columbia Tristar Home Video
 Theatrical Release Date: June 24, 2005
 DVD Release Date: October 25, 2005
 Run Time: 102 min

 Aspect Ratio(s): WideScreen - 1.85
 
 Available Audio Tracks:
 English, French (Dolby Digital 5.1)

 Available subtitles: English, French
 
 DVD Features:
 ・Audio Commentary - Nora Ephron - Director
 ・"Witch Vision" Trivia Track
 ・Deleted Scenes (6)
 ・Behind the Scenes
  ・Making BEWITCHED
  ・Star Shots(8) 
  ・Why I Love BEWITCHED
 ・BEWITCHED Trivia Game
 ・Previews - Sony Pictures Trailers (11)

 ・魔法の便利さに飽き、あえて人間の世界で魔法を使わない不自由さの中で暮らしていこう
 と人間界はハリウッドにやって来た魔女のイザベル(ニコール・キッドマン)は、街中で偶然
 『奥さま魔女』のリメイク版TVドラマのサマンサ役を探していた落ち目の俳優ジャック・ワイ
 アット(ウィル・フェレル)に出会い、スカウトされる事に。
  新しい世界や人々との出会いに喜ぶのも束の間、自分が中心で目立ってないと我慢なら
 ないジャックの我侭ぶりに魔法を使ってしまったのだが…

  … っという変則的なロマンチック・コメディで、純然たる『奥さまは魔女』のリメイク映画で
 はないので原題「Bewitched」にしときゃ良かったじゃねぇかよ宣伝・配給会社と戸田奈津子
 の馬鹿野郎、センスねぇよ手前ぇら… と劇場で観て思ったものですが、アメリカではそれ
 なりにヒットした作品だったのはウィル・フェレルの人気もあったからで、私も彼氏を観る為
 に妻を無理矢理劇場に連れて行ったんですが、その期待に本作はそれなりに応えてくれま
 したですよ。
  ぶっちゃけ、全体的にエピソードが足りないし二人のお話のバランスは悪いし辻褄が合わ
 んトコや穴もあるんだけど、小娘のようにはしゃぐ劇中のニコール・キッドマンをうそ寒く見せ
 なかったのは、ウィル・フェレルの背の高さと手足の長さ、器用さ、そして多分、シャイさなの
 ではないかなぁ… っと思うんですよな。これ迄、ゲイっぽいテイストのある役柄が多い彼氏
 ではありましたが今回は一切そういうテイストは無し。で、傲慢と自己中心的なのに自身の
 自信には繋がっていないで躁鬱的なのを自覚していないジャックという役柄にある種の可愛
 げって言うか愛嬌を漂わさせてる演技の自然さは彼の器用さをよく現してましたし、それが
 魔法でポジティヴになってみせた時のハジけっぷりも無理の無い、破綻していない範囲で
 抑えているけどオカシイ、そんなバランス感覚もお見事だなぁ… っと。
 
 ニコール・キッドマンも巧くて、どう考えても役柄の想定年齢に実年齢が合ってない(多分、
 イザベルは20代中盤から後半、限界として30代前半くらいではないかと思う… )んだけ
 ど、観ていてそれが痛くも辛くもならないキャピキャピしたシーンやらも実に素敵で可愛いら
 しいんですよね。
こんな可愛らしいニコール・キッドマンを観たのは初めてですよ。
 
  多分それは現場の雰囲気が良かったのもあるんでしょうが、お互いにどこかで通じるもの
 もあっての楽しさ、ってのもあったんじゃないのかな、っと。ホント、中盤のセットでの二人の
 ダンスシーンの素敵さったら! これだけでこの映画は充分じゃぁないんでしょうかね…

 っと、ウィル・フェレル好きの私は思ったのですが、あくまでそれはファンとして、でありまして
 まぁ一般的には映画として出来がいいたぁ思いませんけど、選曲といい家や服のデザイン
 や選択のオシャレさ等、テンポが悪くないのもあって観ていて嫌な気分にはならないかと。
  自分自身でいる事と自己充実&実現の兼ねあい、ってテーマを消化出来たとは思えませ
 んし、魔女らが人間界に来る事で現実と魔法と『奥さまは魔女』の「世界」が微妙に混じり合
 ってゆく、って部分がもうちょっと巧くエピソードで処理する事が出来ていたら凄く素敵な作品
 になったかとは思うんですが、とりあえずの数合わせにレンタルしてきて彼女なりとで観るに
 はそれ程悪くはない作品ではないかな、っと思いましたよ。
 
 ・さて、DVDソフトとしては…
 音質は左右への振りとか空間的にちょっと不自然さを感じなくもありませんが、まぁ音自体
 は悪くないかと思います。
  しかし
画質が… ちょっとイマイチ。
 全体的に色合いもボケた感じなのに加えて、夜や影等の黒の部分がベタ的に強調し過ぎた
 感じになっていてデティールが潰れてるんですよ
な。素材をDVD用に変換する時に設定を
 間違えたような感じで、一昔前によくあった「LDマスターよりはマシ?なソフト」って言えば…
 例えば旧版の『バットマン』のような… って言えば伝わりますかね?
  正直、服や小物や照明などが綺麗な映画だっただけに、この画質にはガッカリしました。
 決して汚いとまでは言いませんが… US版DVDで、新作映画でこれではなぁ… っと。

  特典はナカナカにボリュームもあって良いかと思いますが、ちょっとメイキングでの偏りが
 気にはなるかなぁ… 折角、出演者とその役柄を語るという「Star Shots」で、確かにギャラ
 の事もあるかもしれませんが二コールとウィルが殆ど出ないってのは、ね…


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