・『Eskimo Nell (1975)』(PAL) - Region 2


 Studio: Showbox
 Theatrical Release Date: JANUARY 1, 1975
 DVD Release Date: June 12, 2000
 Run Time: 81 minutes

 Aspect Ratio(s): Full Screen
 
 Available Audio Tracks:
 English

 DVD Features:
 ・PICTURE GALLERY

 ・映画学校を卒業し、いざ映画製作へ! っと卒業証書を片手にワーナーなどのメジャーの
 オフィスを訪れるもののケンもホロロに追い返されるDenis。それでも何とか、どんな場でも
 いいから映画製作の場に… と、辿り着いたのは怪しげなポルノ製作会社で。
 「我がプロダクションで製作される映画は大手と違って本国だけでなくヨーロッパやアメリカ、
 そして日本にでも売れる。何故か! ポルノだからだ! 乳とケツを観たい気持ちに人種も
 国も関係無いっ!」
  っと力説するオーナーにノせられる形で、作家志望の友人とカメラマン志望の友人らと共
 にオーナーが思いついた『Eskimo Nell』という新作ポルノの製作に取り掛かる事になったの
 だが…
 っというイギリス版『エロ事師たち』と言うか『黒薔薇昇天』と言うか、ポルノ製作に
 絡んだコメディ映画でございますな。
 
  オープニングのテーマソングがいつの間にか歌詞が台詞とナレーションがわりになってて
 ポルノプロダクションへの就職、ってのまでをわりあいと巧くまとめてみせていたり、やっと
 出資者からお金を集めて製作… ってなったのに、ポルノだと知っている出資者も知らない
 出資者も揃って皆、娘を出演させろ、やっぱりウェスタンがいい、カンフーもやったら? っと
 我侭を言い出していったのを全部やる事になり… って展開はさながら『ラヂオのじかん』
 や『エド・ウッド』でもありましたが、古今東西、よくあった事なんでしょうなぁ… ってのを経て
 のドタバタとオチ、ってのまで、まぁとりあえず散らからないでまとまった作品ではないかな?
 と思いましたが。
 
  まぁ全体的にテンポが悪いのと、もひとつDenisらに映画製作への情熱が薄いようにしか
 見えないのもあって(これは脚本と演出のミスだと思います)出来が良いとは申しませんが
 こういう緩いコメディ系ってそない責める気にはなれませんし、緩いなりにそれなりに私は
 楽しんでしまいましたな… 繰り返しますが、お勧めはしません(苦笑)。

 ・
画質はまぁまぁ。多少ノイズが散見しますがオリジナルの古さと保存状態に依るものかと
 思いますし、全体的に色褪せっぽい感じもしますがまぁそれも込みで「味」ではないかと。
 ややシャープを強調したマスタリングのせいでOPやEDの字が潰れてたりもしますが本編
 に関して言えば文句をつける程でもないかな、っと。
  ただ結構早口げな喋りなのでやや篭ってザラついた感じの音声では聴き取り辛いのは
 字幕が無いのもあって観ていてキツかったです。が、あえてなのかわざとなのか、殆どの人
 がイギリスくさいイントネーションを抑えた感じにしていたので、割合と楽でしたが… まぁ、
 それも時代、なんですかのぅ。

 ・特典が多分、公開当時に雑誌に載せたか劇場に貼ったかしたかのようなスチルが数枚、
 ってだけなのを思うとちょっと高いかな? って気はしますが、あえて今時こんなモノ(笑)を
 買うようなのは私のような物好きくらいなもんでしょうし、映画史的に見ても特筆すべき作品
 ではございませんから仕方ないかん、っと。


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