・『Once Upon A Time In China I, II, III』 - Region ALL


 Publisher : Intercontinental Video (HK)
 Release Date : July 14, 2004

 Other Information : 3DVDs


 『Once Upon A Time In China I (1991)』

 Runtime: 134 Minutes

 Aspect Ratio(s):
 Widescreen - 2.35:1

 Available Audio Tracks:
 Mandarin, Cantonese (DTS, Dolby 5.1)

 Available subtitles:
 Traditional/Simplified Cninese, English

 DVD EXTRA:
 ・ New And Original Movie Trailers
 ・ Series Movie Trailers (new version)
 ・ Photo Stills
 ・ Photo Slide Show
 ・ Legend of Huang Fei Hong Part I



 『Once Upon A Time In China II (1992)』

 Runtime: 112 Minutes

 Aspect Ratio(s):
 Widescreen - 2.35:1

 Available Audio Tracks:
 Mandarin, Cantonese (DTS, Dolby 5.1)

 Available subtitles:
 Traditional/Simplified Cninese, English

 DVD EXTRA:
 ・ New And Original Movie Trailers
 ・ Series Movie Trailers (new version)
 ・ Photo Stills
 ・ Photo Slide Show
 ・ Legend of Huang Fei Hong Part II



 『Once Upon A Time In China III (1993)』

 Runtime: 111 Minutes

 Aspect Ratio(s):
 Widescreen - 2.35:1

 Available Audio Tracks:
 Mandarin, Cantonese (DTS, Dolby 5.1)

 Available subtitles:
 Traditional/Simplified Cninese, English

 DVD EXTRA:
 ・ New And Original Movie Trailers
 ・ Series Movie Trailers (new version)
 ・ Photo Stills
 ・ Photo Slide Show
 ・ Legend of Huang Fei Hong Part III


・時は清朝末期、処は中国、長く続いた王朝時代が列強各国の進出を受けて、内外共に混乱
に向かう波乱の時代に実在した医者にして武術家の黄飛鴻を題材にした活劇映画のシリーズ
『Once Upon A Time In China』のDVDボックス。
 一応、シリーズとしてはこの後も結構続くんですが、監督&脚本のツイ・ハークと黄飛鴻役の
ジェット・リーとのコンビ作品はここまで。その意味では正しいセレクションだと思います。
 
 このシリーズがリー・リン・チェイとツイ・ハークそれぞれのベストか? となると、多分違うんじゃ
ないかなぁ… とは思いますが、私にはこの3部作、テーマとアクションとストーリーの匙加減が
とても好きな塩梅でしてな… そんな3部作が新たにデジタルリマスターされてボックスセットに
なって売っているのならば! って事でオーダーしてしまった一品。

 届いてみた実物は、しっかりとした厚めの紙製の箱で、そこに収められたDVDケースがチャチ
だったり、封入物が何も無しなのは残念でしたが…

英語と中国語しか字幕が無いのはアレですが、私は何度も観たんでストーリーは覚えているん
で無問題(笑)。後はDVDソフトとしての品質、になりますが…

 いやぁコレ、凄く綺麗!

 先にレンタルした日本版DVDの画質なんてメじゃありません。
多分アレは韓国版を元版にしたものだと思うんですが、それよりも後にリリースされた本品は、
画面のシャープさといいノイズの少なさといいデジタルリマスターを謳っているのは誇張でもダテ
でもない! っと感心して見惚れてしまいましたなぁ…
 まぁ綺麗になり過ぎてしまったが為にワイヤーが見えてしまう場面もチラホラとあるのは御愛嬌
ですかね。それにいくらワイヤーと言っても、演者に相当のバランス感覚が無いとワイヤーに吊
るされ引っ張られるままになるだけなのを思えば… それにあんなセットの中にあんな程度しか
張られていないワイヤーであれだけのアクションをするとは… っと感心してしまいましたしな。

 やや色のトーンが落ち着いたものになってはいますが、これもオリジナルの質感に配慮し再現
しているんでしょう。それにデジタルリマスターって事でコントラストを強調し過ぎて画面が時折潰れてしまった『The Shaolin Temple (1982)』等と比べて映画一本通しで安定している分、こちらの
ソフトの方が私は好みかな… っと。

 
音質も良好、『伝説の黄飛鴻』というこのDVDだけの映像特典もアリ(ちゃんとこれも英語字幕
アリ!
)、このDVD版用の新編集予告編はあまりにダサくて要らんですが、中国版のDVDソフト
として本当に良好かと思います。
 日本版も出てはいますが¥9000もしちゃぁねぇ… って事で、既に観ていてファンの方ならば
リージョン・オールでNTSCって事でコレでいいんじゃぁないんでしょうかねぇ…

・ま、余談なんですが。
私はこのシリーズ、映画の出来なら「2、3、1」だと思うんですが、好きな順なら「3、2、1」、っと
なっております。活劇としてのアクションと武闘としてのアクション、ストーリーとテーマの苦さの
バランスが凄くツボですし、当時の中国を単なる被害者にもしていない冷静さったら… あれは
香港返還前ならではのものだったのかなぁ… という気がしなくもありません。

 だから『Swordman II (1992)』で喧嘩別れをしたツイ・ハークとリー・リン・チェイからジェット・リー
となった両人がそれぞれの道を行き、ハリウッドでの地位が出来た5年後に再会して撮られた
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ&アメリカ/天地風雲 (1997)』が、いくらサモ・ハン・
キンポー監督作品とは言え、かつての輝きや力強さを持てなかったのも仕方無いのかな… と
思ったりもしています。

 エンターテイメントとしてはイビツなシリーズとも言えなくもないんですが…

 でも、そのイビツさも含めて私はこのシリーズが、この3作が好きですね…


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