・『This Is Kung Fu (1983)』 - Region ALL


 Publisher : Mei Ah Entertaiment (HK)
 DVD Release Date : June 1, 2000
 Run Time: 83 Minutes

 Aspect Ratio(s): Full Screen

 Available Audio Tracks: Mandarin, Cantonese
 (Digtal Dolby Surround 5.1, 2.0)

 Available subtitles:
 Tradutional Chinese, Simplified Chinese,

 DVD Features:
  ・ Synipsis (中文, 英文)
  ・ Cast & crew (中文、英文)

『The Shaolin Temple (1982)』の大ヒットを受けて製作された中国武術紹介映画。
北、南派だけでなく太極拳や気功までとりあげ、雄大な中国の自然や歴史ある建造物などで
の演舞は実に美しい… のでありますが、あくまで紹介映画であってドキュメンタリーではない
ので微妙にフイルムスピードの調節があったり、掛け声や擬音の挿入があったり、カット割り
だけではないカメラの切り替えによるテンションの違いがあったり、武術の演舞ではなく京劇
などの見世物の武術の演舞が混じっている、などの残念な点はいくつもあるんですが、1つの
ソフトでこれだけ様々な武派が観られ、且つ、その殆どが高段者や老師クラスってのも込み、
リー・リン・チェイのお宝映像に体育院、全中国武術大会の模様もアリ、ってのはそうそう観れ
るものではない、ってのも含めて楽しめたソフトでしたな…

 例えば私も梶原一騎世代に引っ掛かってるんで
「あんな(蟷螂)手の武術が強いと思うのかねキミぃ!」
 と思ってたのですが、蟷螂拳の演舞を見ると南派らしく足技は少ないし、基本はあの蟷螂手
であっても掌、勾手と瞬間で変化してたり肘法が多彩だったり… これには収録されてはいま
せんが蟷螂拳にも剣や棍木の技術体系がありますしね… と、これまでの偏見が一気に瓦解
氷解、まさに「百聞は一見にしかず」な事がこのソフトで色々ありましたですよ。

・さてDVDソフトとしては…
 まず画質はプログレ再生だと「ジャギってんの!?」って思うくらいのリマスタリングってのは
どうかと。汚いよりは綺麗な方がいいのは確かなんですが折角色合いを復元してもここ迄する
のはなぁ… まぁプログレをオフにすればいいんですけど。それを除けば細かいマスターの傷
はあっても大きなノイズも瑕も見当たらないんで良品ではないかな? っと思います。
 次に音質ですが、これもノイズがあるワケではないしドキュメント風映画としては充分だと。

 ただ、
特典が相変わらず寂しいんですよね…
 
 せめて総出演者の経歴くらいまとめていたっていいのになぁ…


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