・『Ray (Limited 2-Disc Special Edition) (2004)』 - Region 1


 Studio: Umvd
 Theatrical Release Date: October 29, 2004
 DVD Release Date: February 1, 2005
 Run Time: 153 minutes

 Aspect Ratio(s):
 Widescreen anamorphic - 1.85:1
 Available Audio Tracks:
 English, French (Dolby Digital 5.1)
 Available subtitles: Spanish, French

 DVD Features: 下記に詳細

  ・28P Booklet

 ASIN: B0006SSRO2

・以前、日記に書いた感想はコチラ(前編後編)。
 DVD観直してみるとやはり迫力って点で物足りないんで劇場で観てよかった作品だっと思い
ましたが強烈にプッシュする程に出来のいい作品では無いと思うし、燃える要素のある偏向した
作品でもないとは思います。場面ごとの意味や焦点がちょっとボケてるよなぁ… って気もします
が矢張りジェイミー・フォックスのレイ・チャールズの物真似に終わっていない演技の凄さはDVD
で観直してもドキドキもんでしたしね。

・で、DVDですが…

・紙製の本のようなケースを開くとまさに本のようなつくりで真ん中にブックレットが綴じ込まれて
いる仕様になっています。なんかコレだと数年するとバラバラになりそうな感じであまり好きじゃ
ないんですけどねぇ… 紙質そのものはシッカリしていて、まさにハードカバーの本のような質感
で、それ自体は好きなんですけども。

・ただ、Amazonでは
「Original theatrical version and
 extended version of film with 14 deleted scenes not shown in theaters」

 とあったので、
「劇場公開版と特別編集版(ディレクターズカット?)を本編ディスクの両面に収録したのかな」
 と思っていたのですが、実物の仕様を書くと…

 
・本編Disk 表面
本編 - Theatrical version、Extended version
- Feature Commentary with Director  
- Cast & Filmmakers
 
・本編Disk 裏面
- Deleted Scenes
- Exterd Musical Scenes (2)
- Stepping into the Part Featurette
- Ray Remembered
- A Look Inside Ray
- Theatrical Trailer
- Previews

 ・特典Disk(Limited Editionのみの映像特典
- Exterd Musical Scenes (7)
- The Women of Ray
- The Filmakers' Journey
- Ray: An American Story

 っとなっていて、Amazonにあった「Soul Mates featurette」「Academy Special」ってのが無い
のも気になったんですが、本編A面に両方の版が収録されている、ってのに不安を感じて再生
すると、要するに
Extended versionを選択すると時々画面の右隅に「♪」が表示され、その時に
Enterを押すとDeleted Scenesが再生される、ってだけ
なんですわ。
 
それを「Extended version」って言い張りますか?
『Charlie's Angels - Full Throttle』の特典「Angel-Vision Trivia Track」とかと一緒じゃん!
『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』のキラー・ラビットモードと同じじゃないか!
確かに「film with」ってなってるけど、でもさぁ… Deleted Scenesは裏面にも収録してるじゃん…

 それにこの映画の「Deleted Scenes」って、尺の都合で無理無理切ったと思しきモノばかりで、
コレを観ると本編でイマイチ繋がりが悪かったりした部分が良くなってたり意味合いが深くなった
り違ってくるものが多いんですよ。
 例えば「Ray control」と題された削除シーン。
本編ではレイが盲目だから巡業先でバンド仲間から疎外される、というシーンになっている前の
部分なんですけど、そこではヌルイ演奏をして朝帰りをするバンドメンバーに音楽的には正確で
も容赦も議論の余地も無い具体的な演奏要求をし、渋々やってみると観客の反応は確かにいい
がバンドとしてキツイものになっていて… というシーンなんです。となると、ただ盲目だから疎外
されたんじゃぁない… 才能はあるし腕もいいが我侭で傲慢で癇癪持ちの面もあるレイの難儀さ
… ってのがよく解るし、その後の旅先のシーンでのレイのバンドでのポジションや大きさの変化
がより鮮明になっていくんですよ。
 で、Extended versionっ〜から一体どんな具合に再生かと思ってたのに…
そもそもExtended分の再生開始を自分でする以上、どうしたってテンポが悪くなるのは仕方無い
としても、再生開始&終了後に発生するタイムラグが余計に気分を白けさせるだけだってば。

 後で特別編集版なりデレクターズカット版なりをリリースするつもりなのかもしれんが、こんな形
で「Extended version」ってわざわざ名乗るのは片腹痛いですな。

 ブックレットと特製ケース、素材&資料映像のダブリの多いメイキング(わざわざいくつものに
分割しないで、『Making of "Ray"』ってのにして、各項目別のチャプターにすりゃぁいいじゃん)、
「Exterd Musical Scenes」も曲前にジェイミーの解説なりが入るんですが「ALL PLAY」ではカット
出来ないのも私的には(選曲も含めて)あきませんな…
 ってなのも含めて、正直言ってガッカリしました。

 そりゃまぁそういう特典って未見だと気になるし観たいと思った時に馬鹿みたいなプレミア価格
がついた中古とかを買うのが嫌でコレをオーダーしましたが、正直言ってDVDソフトとしてあまり
感心しない出来だと思います。特典部分にまでSpanish、FrenchのSubtitleを入れる余裕がある
のなら、何故もっと… という不満を感じます。これだったら、通常版で充分ですね。

・本編、特典共に画質、音質は良好だとは思います。元々、場面によってはわざとハレーション
気味にしたりノイズを加えたりしているものですから、これでいいんじゃぁないんでしょうかね。

 あぁしかし、これなら(出るかどうかは解りませんが)ディレクターズカット版かSUPER BIT版なり
が出るまで待った方が良かったなぁ…


輸入版 MOVIE Index

Index