・『Big Fish (2003)』 - Region 1


 Studio: Columbia Tristar Hom
 Theatrical Release Date: December 10, 2003
 DVD Release Date: February 1, 2005
 Run Time: 125 minutes

 Aspect Ratio(s):
 Widescreen anamorphic - 1.85:1

 Available Audio Tracks:
 English (Dolby Digital 5.1)
 French (Dolby Digital 2.0 Surround)

 Available subtitles: English, French

 DVD Features:
 ・Commentary by Tim Burton
 ・The Charctor's Journey
  ・EDWARD BLOOM AT LARGE
  ・AMOS AT THE CIRCUS
  ・FATHERS & SONS
 ・The Filmmakers' Path
  ・TIM BURTON: THE STORYTELLER
  ・A FAIRYTALE WORLD
  ・CREATURE FEATURES
  ・THE AUTHOR'S JOURNEY
  ・The Author's Journey
 ・The Finer Points - A Tim Burton Trivia Quiz
 ・Theatrical Trailer

 ASIN: B0001GOH6Q

・父と子の対立と和解、というテーマの映画は『エデンの東』以前以降もいくつもあるんですが、
正直言って好きじゃないんです私わ。デティールや風俗の違いはあっても、結局「世代」の対立
と和解って物語の筋立て、構造自体に変化はありませんから。
 まして実際に自分の父親の死を迎え、それを乗り越える為に… ってモチベーションもあって
製作をされた映画ってあの自閉症で躁鬱映画『オースティン・パワーズ』シリーズと同じとあって、
いくら私が好きなティム・バートンの映画でもなぁ… 前作が『猿の惑星 ― Planet Of The Apes』
だしなぁ… っと思っているうちに、芳しくない世評風評を証明するかのような興行成績の不振も
あって、どちらかと言えば敬遠していた作品でしたが、観る作品に乏しい時にDVDリリースから
随分経っていたこれを全く期待しないで観たら… エンディングに妻と共に涙ぐんでました(照)。

 父子の対立する理由が単に世代ではなく他者に対する心持ち、思いやりに対する考え方の相
違からくるという御話の面白さをミステリーのように解いていく構造にしている面白さに、ティム・
バートンならではの映像美… 今回のはあえて抑制していますが、それでもやはり彼だからこそ
の美しい画… が語る、実に気持のいい映画で気に入ってしまいましたよ。
 特に、お父さんの法螺話にしか聞けない過去の思い出にはルール、法則がある、ってのが解
ってから本編を観直すと、ちゃんとそういう仕掛けがしてある丁寧さったら!

 残念ながら「みんなの人気者であるお父さん」って設定の部分がちゃんと描かれていないんで
やや話の導入がスムーズでもないし退屈だったり、年代設定からいって絶対にありえないトコロ
に黒人がいるという部分の不自然さに白ける部分もありますし、なにより抑制した演出に素直に
オススメはしかねる作品なんですが、それでも私はこの映画が好きですねぇ… エンディングが
ちゃんとOPに繋がっているのが無理がないし、あの結末の上でなら素敵じゃないか… って。

 それに役者陣の演技がいいんですよ。
物語のトーンに合わせた、自然で落ち着いた演技なんですが、虚実の境界線を行ったり来たり
するこの作品にとてもあったものだと思いますよ。

・って事でDVDを購入しようと思ったんですが、
「日本版の字幕翻訳が戸田奈津子。」
「My Doggy! My Doggy!」っと少年が叫ぶのを「ポチが! 私のポチが!」って訳すのは序の口。
全編、人称や名称が違ってたり意味そのものが変わってしまう馬鹿訳、迷訳、台詞に無い言葉
を勝手に捏造する一方で大事な事は訳さない戸田ルール的電波訳で観ていて非常に不愉快。

「本編の画質、音質が悪い。」
 
映像特典に収録されていたUS版劇場予告編の方が色合いも発色も良くてディティールも鮮明
だった
ってそんな馬鹿な話がありますか? でも現実に予告編の方が綺麗なんですよ。本編、
全体的に濁ったと言うか淀んだ色合いと音でしてね…

 それなのに日本版はUS版の3倍する値段ってのに馬鹿らしくなりましてね…
 まぁどうせ半年、1年後に廉価版を出すまでの価格設定だろうし…

 ってのもあったんでUS版を購入しましたが、その目的からいけば満足出来る品でした。
 ただ、ジャケット表上部の



 はどうかとおもいますけどね… 受賞なら兎も角、ノミネートだけ並べてもなんか安っぽい印象
しかないんですけどこれもまたアメリカ流、なんでしょうなぁ。

・まず画質ですがこれはもぅ
断然US版
発色が綺麗でデティールも綺麗。綺麗過ぎてデジタル合成した背景のマットペイント部分が若干
浮いて見えるくらいなのは困ったもの
ですが、それでも汚いよりはマシですね。
 コレに限らず、日本版ソフトは字幕の表示方法が独得なので画面が汚くなる、って事はVHSの
時代から言われているというのに一向に改善されないのは何故なんでしょうな。

・音質も同じDolby Digital 5.1の筈なんですが、ややクリアーに感じましたが、まぁこれは画質程に
ハッキリした違いは感じれませんでした。再生環境を換えればまた違うのかもしれませんが…


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