・『モンティ・パイソン・アンソロジー(レギュラー盤)』
販売元: ユニバーサルインターナショナル 発売日: 2001/04/28 時間: 225 分 ドルビー ステレオ / モノラル ディスク枚数: 2 ASIN: B00005HXV6 ・ EXTRA ・ Disk-1 ・ ゲスト出演者紹介 ・ パイソンズ全記録 (Part 1) 〜 グループの残した作品 〜 ・ Disk-2 ・ "パイソン・ナイト"スチール集 |
・DISK-1の『イン・アスペン (1998)』はアメリカのコメディ協会特別功労賞を受賞した時の特番。
遺灰でグレアムも参加しているライブトークショウ形式の番組で、全員揃ったのは20周年の
『ベスト・オブ・モンティ・パイソン (1989)』以来という珍しいもの。
・かつてのパイソンズとしての活動への質問とトークで進行するのだが、ネタ入れ過ぎ(笑)。
ここで再結成について問われた時、「30周年の来年には何かやります」と宣言したのもあって
翌年『パイソン・ナイト』が製作されたらしい。(60分)
・同じくDISK-1の『ザ・パイソンズ (1979)』は『ライフ・オブ・ブライアン』のメイキングとメンバーへ
の質疑応答、といったドキュメンタリー。と言ってもパイソンズだけにどこからがネタでどこまでが
本当の事なのかは解らないんだけど(笑)、まだ全員生存していた頃のものなので貴重な資料
だと思いますよ。(50分)
・DISK-2の『パイソン・ナイト (99)』はパイソンズ結成30周年記念特番。パイソンズの結成まで
から解散、その後の映画制作までをまとめた前半、個人活動、音楽や未来についての後半、と
いう2部構成の合間に新作のスケッチやゲストの作品等も入るという豪華な構成だが、その中で
も幻のスケッチと言われていた『モンチィ・パイソン・モントルー・コンピレーション』(ヨーロッパ
放送協会のコンペ応募した全編新作の『五月祭(メーデー)』スケッチ集。長い間フイルムが行方
不明だったらしいのだが、「魚のダンス」等、後のシリーズで使われるスケッチやそれらの原型が
収められている)が初収録! というのがマニア的には一番の目玉なのかも(120分)。
・画質、音質は良いのではないでしょうか。製作年度、TV素材、という事もありますし。
・ソフトとしても海外ではこの3つ、バラで売られているのを思えば結構お得だと思える一品。
・尚、初回版のDISK−2には製品不良があり再生出来ない場合があります。私もCD屋の棚に
あったのを買ったら初回版で、見事に途中で止まってメーカーに交換してもらいました。ネットの
通販でも、DISK−2の1層と2層の切り替え時に画面が止まる症状が出た人はメーカーに問い
合わせてください。メールでは受け付けませんので電話なのが厄介ですが、丁寧な対応をして
くれたので安心して連絡しましょう。
・で、ここからは個人的な感想なんですが…
・元々、個性的なメンバーが本当に偶然に集まる事が出来て、しかも自由に製作が出来た、と
いうのが僥倖であり、しかも作品として充実していたからこそ、後世まで語り継がれるグル^プで
あったのですが、ビートルズがそうだったようにパイソンズもまた才人の集まりだったが故に、
衝突や軋轢の繰り返しの果てに到達した境地が『パイソン・ナイト』で再結成を問われての
「再結成は考えられない」(ジョン・クリーズ)
「昔の栄光を取り戻そうと中年オヤジがあがくのなんてみっともない」(テリー・ギリアム)
「自分達がやった一番いいイメージを残したい」(マイケル・ペリン)
「もぅこれで皆が集まるのは最後」(テリー・ジョーンズ)
「僕は別にいいんだけどね(笑)」(エリック・アイドル)
というメンバーそれぞれの答えに凝縮されていて、それが寂しい気もするし、仕方ないかな…
という気がしましたね…
・だから新作スケッチにしてもなんかこぅ、ノれないと言うか… かつてパイソンズがやっていた
風味のモノって程度に思えましたね… 決して出来が悪いとは言いたくないんですが、いかにも
(わざと)昔の名前でやってみました、って感じでやられてもね… っと。
・パイソンズについて、結成から解散、離散までの表舞台も裏舞台も各人が語るドキュメント、
としては生存メンバー全員や関係者が素直に語っているのでファンならおさえとけ。
っか、買っとけ。