・『ドーン・オブ・ザ・デッド〜ゾンビ:ディレクターズ・カット・エディション〜 (1977)』


 原題:Down of the Dead
 製作国:アメリカ
 製作年:1977
 字幕: 野中重雄 ノナカシゲオ

 販売元: ハピネット・ピクチャーズ
 発売日: 1999/12/18
 時間: 139 分

 音声仕様: Dolby Digital 2.0 mono

 画面サイズ: LB ヴィスタサイズ

 【映像特典】
 ・オリジナル劇場用予告編絵コンテ映像
 ・オリジナルTVスポット
 ・ダリオ・アルジェント版のみのシーン
 ・フォトギャラリー

 ASIN: B00005R5J4

・母に連れられての映画鑑賞、というのが結構楽しみだったのだが、時としてトラウマになりそう
な映画も何本か観る事となったのがどうも自分の人格形成の一因となってる気がしなくもない。
 例えば『カサンドラ・クロス』
よくまとまった映画だとは思うけど、ラストの橋の爆破と河に浮かぶ死体群、ってのもねぇ…
 例えば『キャリー』
アレを観てトラウマにならない小学生がいるだろうか? 私は思いっきりなりましたですよ。
 例えば『地獄の黙示録』
プレイメイト以降、特に王国に入ってからは本当に鬱っか頭オカシイとしか思えない作品(と言う
か小学生にアレを理解出来るとも思えないけどね)で、魘されたモノでありましたが…

 ま、母が「自分が観たい映画」ってのが基本だったのでしょうがないんですけどね。

・で、『ゾンビ』なんですが、これは何か他の映画を観に行った時に、予告編がかかりましてな…
「こんな怖いのなんか観たくねぇよ!(涙)」
 って本気で思った9歳の私でしたが、高校の頃にトラウマ克服の為にビデオレンタルして観て、
あまりの面白さにマイ・フェイバリットになり、それから何度も何度も観るようになった作品でござ
いますが、こうして振り返って見るに私の人生、どこで歪んだんだろう?

・ってのはさておき、US国内公開版を元にしたらしい最初のVHS版は持っていたんですが、どう
も小説版と比べてエピソードの厚みにが足りず、やや説明不足な気がしていた私にとってはこの
ロメロのディレクターズカット版はまさに望み、求めた『ドーン・オブ・ザ・デッド』でございました。
 いやね、ディレクターズカット版って普通は散漫になったり冗長になっちゃって
「映画館で観た、私が好きだった版を返せ!」
 って言いたくなるんですが、コレに関しては別です。
そもそも長いからと無理矢理切られた版でもテンポアップになっていないし、元々戦闘シーンや
ゴアがウリであってもメインじゃない物語ですから、モール内での生活シーンが増えているのに
は兎に角満足でございまして、じゃなきゃあの「別れ」のシーンの切実さが立ちませんって!
 
・ってのに加えてdvd特典も充実。特にフォトギャラリー!
各国でのチラシやパンフレット、ポスターやらを収めてあるものですが、BGMがラジオ用宣材を
使っているのもGOODですよ。

・デジタルリマスターをうたっているだけあって
画質は良好。音質はやや難あれど、オリジナルの
モノラルの雰囲気を壊さないで上質にしたと思います。

 まぁ… 最後の運動会みたいな反意のBGMは、ついでに変更してもらいたかった気がしない
でもないけすけど(あそこは大事なトコロだと思うんですけどね… )、それもまたディレクターズ
カット、って事で納得してますけども。


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