・『エド・ウッド (1994)』


 原題:Ed Wood
 製作国:アメリカ
 字幕翻訳:石田泰子 イシダヤスコ
 吹替字幕:高山美香

 販売元:ブエナビスタ・ホームエンターテイメント
 発売日:2002/08/21
 時間:127 分

 字幕:英語、日本語、日本語吹替え用字幕
 音声:英語 Dolby Digital 5.1
     日本語 Dolby Digital 2.0 Surround
 画面サイズ: ビスタ LB

・デビッド・リンチやこの映画の監督ティム・バートンなど、根強い人気のあるカルト映画監督、
エドワード・D・ウッドJrの半生を描いたものでありますが…

・かつて『グレンとグレダ』『プラン9・フロム・アウタースペース』、そして『死霊の盆踊り』等を観て
いた私にとってエド・ウッドは
「映画や映画製作への情熱はあっても決定的に映画製作の才能と思慮・分別が無かった人」
 という印象があったが、この映画を観てもそれが変わる事は無かったなぁ… っと。

ティム・バートン監督の愛情に溢れまくった綺麗な映画ではあるんだけど、同時代人で劣悪な
条件や低予算、トラブルがあっても『映画』を撮ってきた人やロジャー・コーマンとかの事を思うと
どうしても観ていてこの映画を撮っているティム・バートンへの感情移入は出来てもエド・ウッドに
は出来なかったんですな。ラリー・フリントやアンディ・カウフマンのように
「困った人なんだけど確実にクリエイティヴな事を成し、地位を、時代を作った人」
 と比べると… ラス・メイヤーやジェス・フランコ等とも比べても、エド・ウッドは「単に困った人」と
しか思えないんよ、
エド・ウッドの作った映画も書いた脚本も酷過ぎるから。

 だから逆だったら良かったと思うんですよ、私…
【ティム・バートンの『エド・ウッド』を観てから、エド・ウッドの作品を観た】
 ってのなら、多分あの酷い出来の作品でも(退屈はするけど)微笑ましく観れたんだろうな…

 でも、私の場合は
【エド・ウッドの作品を観てから、ティム・バートンの『エド・ウッド』を観た】
 だから、どうも… ねぇ。

・という感想はさておき。

・画質については綺麗だとは思いますが白黒映画故に黒の部分で不満が無くもなく、もうちょっと
調整に気を遣って欲しかった… と思わなくもないんですが、フイルムじゃぁないから仕方無い?

・音質は問題無し。まぁ題材が題材だけにあまりにもクリアー過ぎたりするのも… と思うんで。

・翻訳については字幕、吹替え共に良い方ではないでしょうか。好みって点で、訳も古めかし〜く
した方がいいッ! って人もいるかとは思いますが、個人的にはこの映画でそこまでする必要は
無いんじゃぁないかな?

・でもこのDVD、
本編のみってのはね…
今年アメリカではメイキング等の特典DISKをつけたスペシャル・エディションってのが出ますが
そうしたら出すんでしょうかね、日本ででも?(ヤレヤレ…)


日本版 映画 Index

Index