・『悪魔の毒々モンスター 東京へ行く (1989)』


 原題:The Toxic Avenger Part 2
 製作国:アメリカ
 製作年:1989
 字幕: 菊地浩司 キクチコウジ

 販売元: ビーム・エンターテイメント
 時間: 103 分

 音声仕様: ドルビー・デジタル モノラル
 字幕: 日本語
 音声: 英語
 画面サイズ: ビスタ

 DVD特典
  ・ オリジナル劇場予告編

・最低映画ブーム、のようなものがあった頃の作品。世の中にスプラッターが溢れ、右を向けば
ジェイソン、左を向けばフレディ、空を見上げりゃスペース・バンバイア、後ろを振りむきゃレザー
フェイス、足元を見ればゾンビ、とまぁなんのかんのと製作されていたが、99%は本当にゴミで
ネーチャンのストリップとゴアシーン以外はまぁ大体どれもこれも似たような内容の映画が溢れ
ていたが、そんな中にあって本当にいい加減でクダラナくて馬鹿なものを真っ向から作っていた
のがトロマ社で、これは『毒々モンスター』シリーズの2作目なんだが、観た人は知っているように
この映画はアメコミのヒーローもののパロディであり、サム・ライミの『スパイダーマン』の裏返し
みたいなものかと思えばまぁいいんじゃないのか? … ってのは褒め過ぎだが。

・本当は一本の映画として製作される筈だったのが、脚本が長すぎて前後編にと分割され、コレ
が前編、次の『悪魔の毒々モンスター 毒々最後の誘惑』で一応物語の完結、となるんですが…
正直そこまで付き合ってみても
「あぁ人生の時間を無駄に使ったなぁ… 」
 という優越感(謎)以外は残らない、っかグダグダ過ぎて後編、完結編とはとても思えないんで
持ってるのはコレだけなんですけどね、私は。

・まぁ酷い映画だと思いますよ、ホント(笑) それが目的の映画でもあるんですが、ストーリーの
基本はもぅ真っ当なアメコミヒーローものの筈なんだけど、盛り上がらないわ燃えないわ… ま、
アメリカのマッチョ主義へのアンチテーゼ、とか小難しい小理屈を並べるのは可能ですが、この
クダラナさ加減が好きな人は好きだし、蛇蝎の如く嫌う人は嫌うでしょう。私もねぇ… う〜ん…
・という内容とか感想を書いてもしゃぁないんで、このDVDのソフトとしての感想は
最低。

おそらくLDをマスターにしたであろうボケた画面はデティール潰れまくりで色、滲みまくりで
「あ〜、昔レンタルビデオ店から借りてきたテープってこんな感じだったよなぁ… 」
 と懐かしくなる事ウケアイ。勿論、音質もモノラルだから映画のチープさをより高めてくれるヨ!


 … って、よくこんなんで¥4800も取る気になれるわなぁ。

・ファンならUS版の方がいいでしょう。監督の音声解説に修復も多少なされてるらしいし、何より
日本版の半額ちょっとの値段ですしね。私はコレ、ショップの在庫処分セールで¥1980で新品
がワゴンに転がってるのを見て偲んじゃって買ったんでもぅ要らないんですけどね。


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