ヨツボシシロオビゴマフカミキリ
Mesosa (Mesosa) mediofasciata Breuning,1942 


  体  長    10 〜 15mm

  出現時期     4 〜 7月 及び 秋期


モミの枯れ枝で静止するヨツボシシロオビゴマフカミキリ
飯田市 2014.9.14(以下同じ)

 モミ、ツガ、アカマツを寄主植物にし、名前のように大きく丸い4個の黒色紋を前胸背板に備えるゴマフカミキリです。長野県では稀な種です。
 モミの枯れ枝にいた個体は、下の写真のように上体を起こし、触覚を中肢の内側に挟み込むように静止していました。
 さらに周辺のモミやアカマツの枯れ枝を丹念に探してみますが、この1頭以外見つけ出すことができません。その間2時間余り。時々発見場所まで戻っては不定期にこの個体を観察したところ、何度も細枝を移動していることに気付きました。1回当たりの移動距離は数センチから1メートルほど。歩行や後食している様子は確認できませんでしたが、静止スタイルは常にこの姿勢を保ったままです。
 成長の早いものは秋期に出現し、遅いものは羽化後も材内に留まり、越冬後脱出すると考えられています。


触覚を脇に密着させ上体を起こした独特の静止姿勢


側面から


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