チャイロヒメコブハナカミキリ
Pseudosieversia japonica (Ohbayashi, 1937) 


  体  長    10 〜 15mm

  出現時期     7 〜 8月


カツラのひこばえを移動するチャイロヒメコブハナカミキリのオス
塩尻市 2017.7.12

 カツラの大木に依存する種で、近年減少傾向にあるカミキリです。前胸背板には瘤状の隆起があります。
 オスはカツラのひこばえや周囲の下草で見られ、メスの出現を待っているのではないかと考えられます。そのため比較的容易に発見できますが、メスは樹幹の隙間や苔の中に潜んでいるのか、未だ発見することができません。
 花にも飛来し、下の写真は生息地周辺のノリウツギに訪花していたオスです。寄主植物や幼生期の生活は解明されていませんが、土中でカツラの根に食入している可能性があるようです。


ノリウツギに訪花したオス(左はクロヒカゲ)
松本市(北アルプス山麓) 2018.8.01(次も同じ)




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