トホシハナカミキリ
Brachyta danilevskyi hanabusa Hirayama,2018 


  体  長    9 〜 14mm

  出現時期    6 〜 8月


ハクサンフウロの花で採食するトホシハナカミキリ
松本市(北アルプス) 2010.7.28(以下同じ)

 長野県では高山帯に出現し、お花畑のハクサンフウロやウサギギクの花などに採食のため訪れます。
 ハクサンフウロの観察では花粉や花びらも後食しますが、下の写真のように花の下側からがく片とがく片の間の花びらを食い破り、花粉を媒介せずに直接蜜を得る、いわゆる盗蜜という行動が頻繁に見られました。
 上の写真の個体も花びらの基部と花芯の間を食い破って蜜を吸っています。盗蜜はクマバチやマルハナバチなどで見られますが、カミキリの盗蜜は大変興味深い行動です。寄生植物はまだ解明されていないようです。


がく片の間から盗蜜する


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