トガリバホソコバネカミキリ
Necydalis (Eonecydalis) niimurai Hayashi,1949
体 長 12 〜 27mm
出現時期 6 〜 7月
サワフタギの立枯木で交尾するトガリバホソコバネカミキリのペア
伊那市 2013.7.10(以下同じ)
名前のように上翅端が鋭角状に尖ったホソコバネカミキリの仲間です。
5月にヘリウスハナカミキリを撮影した伊那市の山林を再び訪れました。
本種はヘリウスハナと同様、サワフタギやタンナサワフタギの立枯れに産卵するため、もしかしたらと淡い期待を抱いての山行です。と言うのも県の南部を中心にわずかしか記録のない種であるため、県のほぼ中央、それも標高が1000mを超えるこの地に生息する可能性は低いような気がしたからです。
現地に到着し、緩斜面を歩きながら立枯木の低い場所を注意して見て回ります。山道が交差する付近に来たところ、脇にある立枯れに交尾中の本種を発見、予想外の嬉しい展開になりました。
交尾が終わったメスはゆっくり歩きながら産卵をはじめましたが、そこへ複数のオスが飛来し、交尾を迫る場面が何回かありました。
立枯木で出会うメス(左)とオス(この直後交尾が行われた)
樹皮の隙間に産卵するメス
産卵中のメスに交尾を迫るオス
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