トガリバアカネトラカミキリ
Anaglyptus (Anaglyptus) niponensis Bates,1884
体 長 7 〜 11.5mm
出現時期 5 〜 6月
サンショウの花で採食するトガリバアカネトラカミキリ
伊那市 2008.5.08
近縁のスギノアカネトラカミキリによく似ていますが、肩部が明るい赤褐色(スギノアカネトラは暗い茶褐色)なので区別できます。
薪の集積場所の観察では、1頭のオスが腹部を持ち上げ、いきむような行動を断続的に行っていました(下1枚目)。ここにはメスが何度も訪れ、すぐさま交尾行動に移ります。
また、他のオスがこの場所に現れると激しい追い払い(または争い:下3枚目)に発展します。争って地面に落下しても、オスは元の場所に戻ってくるので、この場所はオスにとって一種のテリトリーなのかもしれません。
スギノアカネトラカミキリは、オスがメスへの誘引物質(性フェロモン)を放出していることが報告されているので、本種のオスもその可能性があります。ケヤキやモミなどを寄主植物にしています。
薪材で腹部を上げた姿勢をとるオス
松本市 2018.7.01(以下同じ)
訪れたメスと交尾する
地面に落下し争う2頭のオス
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