タカネヒメハナカミキリ
Pidonia (Pidonia) tsukamotoi Mizuno,1978 


  体  長     7.0 〜 9.0mm

  出現時期      7 〜 8月


リリース後シラビソの葉裏に回り込んだタカネヒメハナカミキリのオス
八ヶ岳 2016.7.20(以下同じ)

 主に2000m以上のダケカンバ(寄主植物)が混じる針葉樹林帯に生息するヒメハナカミキリです。他のヒメハナカミキリと異なり訪花性がほとんどなく(ヤグルマソウに訪花した例あり)、またメスの採集例が極めて少ない種です。
 写真のオスは針葉樹の幼木をビーティング(棒などで枝や葉を叩き、ビーティングネットと呼ばれる白布に落とす採集方法)で一旦捕獲したものです。この方法で数頭のオスを捕獲しましたが、葉上に放しても飛ぶ気配がなく、葉裏に回り込み隠れるように静止し続けていました。
 メスの所在や雌雄がどのような方法で出合っているかなど生態面でも謎に包まれたカミキリです。


静止姿勢(地面側から上向きに撮影)


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