セミスジコブヒゲカミキリ
Rhodopina lewisii lewisii (Bates,1873) 


  体  長    10 〜 20mm

  出現時期     6 〜 9月


クヌギの葉上に飛来したセミスジコブヒゲカミキリのオス
安曇野市 2007.6.10

 オスは触覚第1節と第3節が膨らみ(メスの第3節は膨らまない)、名前の由来になっています。
 安曇野市に住む友人のYOさんから、種名の分からないカミキリの写真がメールで送られてきました。
 調べてみると本種のメスです。写真を撮った場所を教えてもらい、早速その場所に出かけてみました。北アルプス山麓のアカマツ、クヌギ、コナラを主体とする比較的若い雑木林です。その日は運良くクヌギの葉上に飛来した1頭のオスを発見することができましたが、その後3年間は全くこのカミキリに出会えません。
 2011年9月初旬、他の甲虫を撮影する目的でこの林に入り、サルナシの蔓が絡まった場所を覗いていたところ、かなり大型のメスを1頭発見、同じ株の1mほど離れた葉裏にはオスも静止しています。
 近くにある他のサルナシもチェックし、さらに1頭のメスを見つけ出すことができました。ここではサルナシの藪がお気に入りのようです。寄主植物は各種広葉樹から針葉樹まで広範にわたります。


クサギの枯れ枝で交尾するペア
木曽郡南木曽町 2015.6.04


オスは触覚の第1節と第3節が膨らむ
安曇野市 2007.6.10


メスの触覚第3節は膨らまない
安曇野市 2011.9.09


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