ルリカミキリ
Bacchisa (Bacchisa) fortunei japonica (Gahan,1901) 


  体  長     9 〜 11mm

  出現時期     5 〜 7月


セイヨウベニカナメモチの葉裏に静止するルリカミキリ
松本市 2012.6.05

 カマツカやボケ、ヒメリンゴなどバラ科の生木を寄主植物にする種で、長野県では主に伊那谷や木曽谷の南部に分布するカミキリです。
 しかし、最近は松本市の住宅地にも生息が確認されるようになってきました。
 おそらく本種の幼虫に寄生されたバラ科のセイヨウベニカナメモチ(レッドロビン)が暖地から生け垣や庭木として移植されたことが原因かと推測されます。
 写真のように特徴的な食害痕をつくるので容易に寄生が確認できます。また、この痕跡が長く残ることから松本市では少なくとも2009年以前から定着しているものと思われます。成虫は寄主植物の葉脈を後食します。
 今後、分布域の拡大等このカミキリの動向を注視する必要がありそうです。


正面顔
松本市 2012.6.03


食害痕(セイヨウベニカナメモチ)
松本市 2012.5.31


食害され枯死したセイヨウベニカナメモチの生け垣
松本市 2012.5.31


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