マダラゴマフカミキリ
Japanomesosa poecila (Bates,1884) 


  体  長    11 〜 17mm

  出現時期     6 〜 8月


ブナ立枯木で産卵場所を探すマダラゴマフカミキリのメス
下高井郡木島平村 2018.7.27(以下同じ)

 かつては長野県の中南部でも記録があったカミキリですが、近年は北部の一部地域でしか生息が確認されていません。立枯木が混じるブナ林など豊かな自然林に限って生息する種です。
 ブナ立枯木の観察では、飛来したメスはキクイムシなどの小さな脱出孔の出口や内壁を頭部を回すようにして噛み傷を入れ(産卵加工)、反転してそこへ産卵していました。(産卵しない場合も多々あります)
 産卵後はこれをふさぐような行動も見られました。寄主植物はブナ以外にコナラ、クリ、アサダなどが知られています。


キクイムシの脱出孔に噛み傷を入れるメス


産卵中のメス


一覧に戻る