キベリカタビロハナカミキリ
Pachyta erebia Bates, 1884
体 長 14 〜 22mm
出現時期 7 〜 9月
ノリウツギの花に飛来したキベリカタビロハナカミキリのメス
木曽郡王滝村(御嶽山麓) 2010.8.04(以下同じ)
日本特産種で九州にも産しますが、分布の中心は関東から中部の山岳地域で、長野県への分布依存度が高いカミキリです。名前のように上翅の肩部が幅広く重量感があり、野外で出会うと他のハナカミキリとは別格の存在感があります。(あくまで個人的な印象ですが。)
上翅の紋様は写真の基本型のほか、南アルプスでは全体が黄褐色になるタイプが現れたり、また側縁部の黄色条がやや大きく中央で内側へ広がり、小楯板両側にも黄色紋を現すものもいます。
1971年、松本市の扉峠で、モミの切株の地中部を食害した幼虫が根際の土中から成虫となって出現し、その付近に群れていたことが報告されています。
寄生植物はモミのほか、オオシラビソ、ツガ、トウヒ、カラマツが知られています。
同 上
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