カラフトホソコバネカミキリ
Necydalis (Necydalisca) sachalinensis akitai Fujita, 2018
体 長 15 〜 21mm
出現時期 7 〜 8月
カラマツの衰弱木に飛来したカラフトホソコバネカミキリのメス
木曽郡王滝村(御嶽山麓) 2011.7.22(以下同じ)
カラマツやトウヒを寄主植物にする種で、国内では中部山岳地帯のみ、長野県内でも現在確実に見られるのは御嶽山麓だけです。
翅端部を除く上翅と肢全体が黄褐色であるため、他のホソコバネカミキリ亜科の種に比べ色調が明るい印象です。
本種は過去に何度か出会ったことがありますが、高所だったり、すぐに飛び去ってしまったりとじっくり撮影する機会に恵まれませんでした。
樹皮が剥げて材部が露出した樹幹部に集まることが多く、いくつかあるカラマツのポイントを巡っていたところ、ようやく産卵中のメスを撮影することができました。
発見してから約20分ほど、樹皮の隙間に腹端を入れ産卵していましたが、数センチの距離までレンズを近づけても全く動じる気配がありませんでした。
朽ちた樹皮の隙間に産卵する同じ個体
一覧に戻る
|