フチグロヤツボシカミキリ
Pareutetrapha eximia (Bates,1884) 


  体  長    11 〜 14mm

  出現時期     6 〜 8月


ホウノキの葉裏を歩行するフチグロヤツボシカミキリ
北安曇郡白馬村 2008.7.06

 ホウノキやコブシを寄主植物にする美麗種で、ハンノアオカミキリによく似たカミキリです。上翅の黒紋がすべて独立していることでハンノアオと区別できます。成虫はやはりホウノキ、コブシの生葉を後食します。
 このカミキリを撮影するには、ホストの低い枝の葉で後食しているとき、あるいは伐採木に産卵のためやってきたとき、これしかチャンスがないと考えていました。しかし現実はそう甘いものではなく、低い下枝に飛来することなどまず期待できず、また、伐採枝をいくら探しても発見することができないでいました。
 ホストが同じホウノキトゲバカミキリを目当てに、生木の部分枯れした枝を見ていたときです。4mほどの幼木が1本生えていて、ふと枝を見上げると2mほどの高さにある葉裏にこのカミキリが静止していました。
 1枚シャッターを切ると何かを察したのか歩き始め、葉表に移るとさっさと飛び立ってしまいました。ほんの数十秒の出会いでした。    


一覧に戻る