ホソツヤヒゲナガコバネカミキリ
Glaphyra (Glaphyra) nitida nitida (Obika,1973)
体 長 12 〜 22mm
出現時期 4 〜 6月
ズミに訪花したホソツヤヒゲナガコバネカミキリのオス
伊那市 2019.5.06
長野県では局地的に分布する種で、エノキやエゾエノキを寄主植物にしています。
カエデヒゲナガコバネカミキリやコボトケヒゲナガコバネカミキリに比べると、ややほっそりとして弱々しい印象のカミキリです。
長野県北部の産地ではカエデやミズキに訪花しますが、ミズキの満開の時期が最も個体数が多いように感じます。
5月中旬、この地を訪れると、ちょうどミズキの花が満開状態でした。日差しをいっぱい受け、低い位置に枝を広げた花を見ていくと、すでに1頭が飛来しています。気温が上昇するにつれ数が増え、オス同士がニアミスで争う場面もあるほどでした。
気温が下がったり、風が吹いたり、あるいは満腹になると花を離れる個体が多くなります。追跡すると葉のない細い枯れ枝の先端付近で頭を下にして静止する行動がかなりの確率で見られました。一旦目を離すと見つけるのに苦労します。見事なカモフラージュです。
細枝を移動する下翅が白い(羽脱間もない?)オス
北安曇郡小谷村 2010.5.12(以下同じ)
葉のない枯れ枝の先端付近で休息する同じ個体
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