ハスオビヒゲナガカミキリ
Cleptometopus bimaculatus (Bates,1873) 


  体  長    9.5 〜 12.0mm

  出現時期     6 〜 10月


タマアジサイに飛来したハスオビヒゲナガカミキリ
東筑摩郡筑北村 2011.8.01

 長野県ではキイチゴやツルウメモドキなどのビーティングで採集される比較的稀なカミキリです。
 オスの触覚は体長の4倍以上、上翅中央付近には逆「ハ」字の黒色紋があり、そのシックな装いと異形の絶妙な組合せ故に、私のあこがれのカミキリでした。
 ルッキングで発見することはまずできないだろうと半ば諦めていましたが、使われなくなった林道を藪こぎしながら進んでいくと、触覚の長い虫がふわっと足元から飛び出し、林道脇に生えているタマアジサイの株の中に吸い込まれていきます。
 ヒゲナガガの仲間とは明らかに違う飛形とスピード感。株の中に顔を突っ込んで目を凝らすと、2本の触覚の交わるところ、このカミキリが異彩を放っていました。寄主植物はキイチゴ類、サルナシ、キブシ、タニウツギなどです。


キイチゴの葉裏で静止する
安曇野市 2011.9.18


触覚基部は接近し、第1節は前方に向かって肥大する
東筑摩郡筑北村 2011.8.01


一覧に戻る