シラフオナガヒメバチ
(ハチ目 ヒメバチ科)


 カミキリムシを伐採木や立枯木で探しているとヒメバチ類をよく見かけます。カミキリムシやキバチなど穿孔性昆虫の幼虫に寄生するハチです。
  大小多くの種類がいますが、特にオナガバチの仲間は長い産卵管を持っているのが特徴です。
 1本に見える管は3本に分かれていて、そのうちの2本は産卵管を支える鞘になっています。触角の先端を樹幹につけ、中に潜む幼虫を探し当てては狙いを定めるように挿入しています。
 もちろんオスには産卵管がありませんが、条件のよい立ち枯れでは10頭以上のオスが1箇所に集まっている様子が観察されます。処女メスが羽脱してくるのを待ち受けているのかもしれません。


オオシラビソの立枯木に産卵管を挿入するメス(茅野市 以下同じ)


羽脱してくるメスを待ち受ける(?)オスの集団




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