鎌倉市F邸増築 Wood Stove Room & Wood Deck Terrace Extension
薪ストーブ室から見上げる山桜
神奈川県鎌倉市
2012 01・2007 06
薪ストーブ室増築・ウッドデッキテラス増築
6.1㎡・9.1㎡
CONCEPT
古田自邸の増築。築30年の古家をリフォームして住む。
薪ストーブ室はもと光庭だったスペースを内部化した。木製フレームで吹抜空間をつくり全面ペアガラスで構成した。透明な壁面を通し庭の自然や季節の移ろいが室内から直に体感される。吹抜により熱が家中を循環する構造となっていて、ストーブによって2階に上昇した暖気が窓から取り込まれ、階段を降りて1階リビング・ダイニングに戻ってくる。
薪ストーブは半世紀前に制作されたノルウェー製のアンティークストーブで、最近のガラス越しに炎を見る薪ストーブに対し、焚火感覚で直火を楽しむことが出来る。オープン時は扉の存在が消える優れたデザインで、スライドしてストーブ下に引込まれる構造となっている。炎の揺らぎに癒され、炉内で作るグリル料理も格別で、火の周りには自然と人が集まる。
テラスはウッドデッキで構成し、最小太さの鉄骨丸柱で支え浮遊感を狙った。ここからは鎌倉の小高い山並みが見渡せ、春の桜見物・夏の夕涼みに最適で、秋の紅葉・冬の満天の星空も美しい。