クレセントヒル Crescent Hill Apartment

HSM1.jpg道路側外観 夕景

HSM2.jpg南側外観HSM3.jpg北側外観を見上げるHSM4.jpg北側外観 斜面下より見上げるHSM5.jpg室内から南側景色を見る
HSM6.jpg玄関から室内外を見通すHSM7.jpg6枚引きサッシを開けた状態HSM13.jpg可動収納は柱を中心に回転HSM8.jpgキッチン・バスルーム方向
HSM9.jpgバスルームHSM10.jpg俯瞰模型HSM11.jpg北側外観模型HSM12.jpgインテリア模型

静岡県浜松市
2003 03
共同住宅 10戸
562.4㎡

CONCEPT
建築計画
敷地は浜松市郊外の三方ヶ原台地高台に位置し、北側が急勾配の斜面地で周囲に雑木林が残る自然豊かな地である。建築は敷地を斜めに横切る都市計画道路(事業未決定)を避けながら、敷地の等高線に沿うように細長く配置することで三日月状の平面とした。また、前面道路が東から西に向かい緩やかな下り坂となっている為、建築をその勾配に馴染むように三つのブロックに分け、各住戸への階段室をはさみながら半階ずつステップして配置した。これらの構成がそのまま建築の立面を形作り、コンクリート打放しのフレームと手摺のガラスブロックによりシンプルなデザインを強調した。また、階段室は建物を貫通する開口として、眺望に優れ爽やかな風の導入されるスペースとなり、居住者の対話の育まれる空間となることを意図した。
住戸計画
住戸は建築を東西に細長く配置したことで間口が奥行きよりも広い平面となり、南面は対する雑木林の景観と太陽光を取り込む大開口を実現し、北面は斜面下に広がる眺望を取り入れる為、キッチン、バスルーム、トイレに至る各スペースを全面開口とした。この平面上の特質は各住戸隔壁に配置された壁厚250mmの壁式ラーメン構造により可能となった。また、両端の住戸は共同住宅では珍しく4面開口を実現し、隣戸のない独立住宅に近い居住性を確保した。インテリアは一部コンクリート打放しの内装を露出させ、色彩をモノトーンで統一し、シンプルな外装との統一を計りながら、居住者の自由なカラーコーディネートを可能とした。
可動収納
居室は20畳内外のフリースペースであるが、クローゼットと物入が1setとなった可動収納が部屋中央の柱を中心に回転し、これがスペースを区切るパーティションとなり、居住者による自由なレイアウトを可能としている。