2014.4.22 ヒラはヒラでも???
**初魚種ゲット**
 
    

 
AM7時過ぎ、それは突然やってきた。ゼンゴを付けた仕掛けをさびいてくるとじわりと重くなる。

藻場か掛け上がりの際に入ったと感じたのでそこに仕掛けを留め竿立てに竿を置くと同時に「ジャッジャッジャーーー!!」とPAスピンパワーの乾いたドラグ音が鳴り響く。

咄嗟に竿を手に持ちアワセを入れるとドカンと何かが乗り、いきなり竿をのされそうになったのでドラグを緩めて魚をいなす。すると魚がギューンと左に走りだしたので「こりゃ青物やってしもたなー。」と思いながら道糸を目で追っていると今度は反転。

そして再度反転したところで何か黒い物が一瞬ボコッと水面を割る。この時点で「あちゃートビエイやってしもたか?」とがっかり感MAXモード。そして少々強引にリールを巻き始めた瞬間、ガバッと水面から飛び上がったので魚の正体が判明する。「スズキじゃ!」と思わず声が出る。

3度目のジャンプをした時にスズキにしてはえらく体高があるのでアカメが食ったのかと思う。それでも頭の中では「こんな所にアカメがおるわけないし・・・なんぞアレ?」と思いながらその後も数回エラ洗いをしながら暴れる魚をよくよく見るとスズキはスズキでもヒラスズキと判明。

それにしても大きい。私自身、クラブに入ってからスズキは1匹しか釣ってないのでよけいに大きく見える。ジャンプしては潜りの繰り返しでなかなか弱る気配がない。

すると右に走った時に隣の竿の道糸と交差してしまう。魚が引っ張る度にジャーと糸が出ており、このままでは魚が掛かっている側の道糸に負担がかかり最悪バラシにもつながりそうだ。そこで、からんだ側のリールのベールを起こしてフリーにし、魚が走ってもなるべく負担がかからないようにする。

何分経ったかわからないが、やりとりしているとさすがに魚の抵抗が弱まってきた。しかしここからの取り込みが大変だ。タモ網は足元に置いているがいつ暴れだすかもしれないので片手を離すことができない。

 魚は海面下1メートルあたりを頭を振りながら泳いでいるもののあきらかに動きが鈍っている。そこでいつ突っ込まれても対応できるようにドラグを若干緩め、竿を立てて竿尻を左脇に挟みつつ左手でドラグを押さえてから右手を離してタモを取る。

右手にタモを持っているので魚が右へ頭を向けて泳ぐのを願うばかりである。その願いが通じたのかどうか反転した魚が右へ泳ぎ始める。「今じゃ!!」とタモを海中に入れると頭からすんなりとタモの中へ。

尻尾の付け根あたりまで入ったところでタモを引くとすっぽりと収まったので引っ張り上げるとかなりの重量である。(後に計量すると5.3Kg)「よっしゃ!入った!入った!」と思わず声に出たのは去年ヒラメを釣った時と同じである。

そして護岸に置いてしげしげと観察する。初めて釣ったヒラスズキはヒレが全開で精悍な顔とシルバーメタリックの綺麗な魚体をしておりほれぼれする。

タモ枠から尻尾がはみ出しているのでワクワクしながらメジャーをあてると80センチを超えている。初めて釣ったヒラスズキがDランクということもあってダブルで嬉しい。

が、今回の本命はヒラメだっただけにヒラはヒラでもヒラスズキが食ってくるとは投げ釣りの意外性と博打性を改めて実感する。ふと時計を見るとAM7時半過ぎ。

シメてクーラーに格納しようかとも思ったが、帰るまで時間があるためヒラスズキは活かしておくこととし、下アゴにロープを通して海に漬ける。するとしばらく腹を上にしていたが、そのうち元気を回復したようで泳ぎ回っている。

 「後は本命が釣れてくれたら最高なんやけどのぉ。」と思いながらなるべく小さめのゼンゴを付けて遠近左右へと手返しを続ける。

投入して大抵5分以内が勝負の時間でアタリの出かたで大体魚の見当がつく。外道のエソやマトウダイが活性化しており、竿先にはそれらしきアタリしか出ない。エソにはハリスを傷付けられ、マトウダイも針を飲み込んでいる場合が多いのでハリスの交換に忙しい。

それでも集中力を切らさずに手返しを続けているとエソでもないマトウダイでもない感じのアタリが竿先に出る。すかさず道糸を送ってしっかりと食い込ませることとする。
5分程度待ち、竿を手に取ってじわりとさびくとゴンゴンとした感触。ここで大きくアワセを入れるとドスンと魚が乗り、リールを巻き始めるとゴンゴンッとした引きや締め込みがくる。

さきほどヒラスズキを釣っているので、今回の魚の抵抗は楽勝である。海中を覗きこんでいると茶色のやや平たい魚が見えてきた。正体は裏本命のマゴチである。慎重にタモを入れると一発で掬うことができた。護岸に置いてメジャーをあてると52センチ程度あり、写真申請用にデジカメでパチリ。

私はマゴチもランクがガラ空きで、数年振りに釣ったこともあって本命ではないが嬉しい。これで本日は大物号数が2号UP。

 さらにその後も本命を狙ってゼンゴ爆弾を投下し続けるが、そうは問屋が卸してくれず外道にもてあそばれただけでタイムアップ。タックルを仕舞い、ヒラスズキとマゴチを絞めて血をよく洗い流してから32リットルクーラーに無理やり詰め込んでポイントを後にした。

釣れると釣れないとでは帰りの運転の疲労が倍半分なのだが、今回は疲労半分で松山にたどり着く。そしてヒラスズキはF店で魚拓を採ってもらうと拓寸で82センチとなり記憶に残る魚となったのは間違いない。

 



タックル等
竿 シマノスピンパワー425AX-T
リール シマノPAスピンパワー
道糸 ナイロン4号
天秤30号
ハリス 8号
ヒラメ7号1本針仕掛け
エサ アジ