2011.7.5〜7.8 後悔は残らず想い出は残った礼文島!!
*** 初めてカジカ釣りました ***
2011年の6月中旬、PCを入れ替えるためデータの整理をしていた際に2006年の礼文島釣行記が目に入る。読み返してみると最後に「・・・許されるなら、またいつの日か訪れたいものである。」と締めくくっており、ふと「許されるならか。又、行きたいなぁ。」と思っていた。
その数日後、とあるテレビ番組で北海道の大型ホッケ(根ボッケ)漁を放送しており、沖の根に付いている根ボッケをはえ縄漁で狙うという。そして仕掛けを上げると50センチ級の根ボッケが次々と釣れている。
画面でアップになった根ボッケの顔を見ていると、6年前に初釣行した礼文島で46センチUPの根ボッケを釣った事を思い出す。
北海道礼文島、時間と金さえあれば毎年でも釣りに行きたい島であるが、そんなことはありえないのが現実。しかし・・・、胸中に礼文島へもう一度行きたい想いがムクムクと湧いてくる。
なんとなくANAのHPで松山⇔稚内の運賃を見てみると「乗継旅割」なるものが発売されており、5年前と比べるとかなりリーズナブルな値段で往復できることが判明し益々気持ちを後押しする。
そこで2011年は個人的に大きな節目だったこともあり、「この際、嫁さんにお願いしてみるか。」と話しを切り出してみたところOKとのことで、むちゃくちゃ嬉しい。
早速スケジュール調整や同行人探し、飛行機の手配などをこなしタイムスケジュール表を作成。今年はどこに釣行しても海水温の上昇が遅れていることを考慮し、5年前に釣行した日程から2週間程度遅らせた7月の2週目に実釣4日間の釣行計画を策定した。
今回は、5年前、6年前に入らなかったポイントも探ってみたいことから最新の礼文島の港の空撮写真をネットから入手する。そして私も同行人のN崎君も一致して最も釣りたいのはクロガシラのDランクで、それ以外にアイナメ、ソイ、カジカ等根魚系の大物も視野に入れて仕掛けとエサの準備をする。
待ちに待った7月4日、松山発AM9時35分の飛行機で飛び立ち、羽田経由で稚内空港へは定刻のPM14時5分に着陸。稚内発PM15時35分の礼文島行きフェリーに乗り込む。出港してデッキに出ると天気も良く、遠くには見事な利尻富士が見える。
N崎君とトークもはずみ、テンションもワクワク感もMAXである。そうこうしているうちにフェリーは香深港に入港。おなじみの絶叫旗振りアルバイターの出迎えを受けながらタラップを降り、港近くのレンタカーショップへ直行。車を借りてから前回もお世話になった「民宿なかむら」へ向かうと、相変わらず顔は怖い大将が笑顔で出迎えてくれた。
そして宿に送っていた荷物をほどいてからジンギスカンを食べて部屋にて作戦会議。初日は相性の良い船泊港近辺を探ってみることで意見が一致。天気や他の釣り人の状況を見て臨機応変に動くこととする。
1日目 真っ黒クロガシラゲット(香深港→上泊港→船泊港)
興奮?のため、ほとんど眠れずAM2時に起床する。顔を洗って外へ出ると予想していたほど寒くないが風が強い。N崎君の運転で船泊港へ向けて車を走らせると道端の旗が強烈にはためいている。
約20分で船泊港へ到着すると、狙いの白灯台波止は波を被っており内港も白波が立っている。ここでの釣りはあきらめN崎君と相談して香深港へ引き返し、私は香深港の空撮写真を見た時から気になっていたポイントへ入ることとする。
空はだいぶ明るくなっており、急いでタックルのセッティングをし、2本針仕掛けに青虫を房掛けにして対面の波止付近へ第1投。水深は5メートルもなく、海底をトレースするとゴツゴツしていないので砂泥の様子である。
そして2本目の竿にエサを付けている最中に背後で「ジャーッ!!。」とドラグの音が鳴り響く。手を止めてその竿を見ると竿先が揺れている。再度、押さえ込むアタリが出たのでここでアワセを入れる。グーンと乗ったと同時にグイグイとした力強い引きが手元まで伝わる。
水深が浅いのと近投なのですぐに力糸が見えてくる。力糸が海面に突き刺さっているのでクロガシラに間違いない。すると黒いカレイが海面へ浮いてきた。40センチを超えているように見えたのでタモを入れ、メジャーをあてると肉厚の40センチ。狙ったポイントでしかも朝一第1投でクロガシラを釣ることができ、してやったりの気分である。

魚をスカリに入れて用意できていた2本目の竿を釣れた付近に投入。そしてさきほど巻き上げた仕掛けにエサを付けて再投入。3本目の竿の準備に取り掛かった時、またまた「ジャッ。ジャーッ。」とドラグの音がする。
「クロガシラの入れ食いじゃー。」と思いながらその竿にアワセを入れるとこれまた結構な絞め込み。引きを楽しみながらリールを巻き、浮いてきたところをタモで掬う。今度も37センチ程度の良型クロガシラでタオルで掴むとタオルが黒くなるほどの真っ黒クロガシラである。
その後、しばらく沈黙があったものの漁船が通った後、やはり同じポイントでクロガシラの36センチが食ってくる。尻尾が欠けており腹を見るとうす汚れているので居着きの固体と思われる。
アイナメ狙いで足元や波止際を探るとバッチ切れのアイナメが食ってきたためリリース。そこでポイントをずらすと竿先をパンパンと叩いてホッケが釣れ、ひときわ大きなアタリでホッケの43センチが食ってくる。

「この調子やとなんぼ釣れるやら。」と思いながら手返しを続けるが、AM10時を過ぎた頃からぱたりとアタリが無くなり、ポイントが小場所だけに探るエリアも無くなってきた。
ここで次のポイントへの移動を決心し、風があっても釣りになりそうな上泊港へ行くこととする。一方、N崎君は香深港のスベリでホッケを釣ったが、エサ取りのガヤ(メバルのような魚)が多いのと、大物の気配が無いとのことで鉄府へ行くという。
お互い分かれて色々なポイントを探る作戦開始である。約10分で上泊港へ到着し、速攻で竿を出す。香深港よりは水深があり、底にはコンブや障害物もあり、いかにも根魚が居そうだが・・・。1時間ほど打ち返したがアタリがないので、ポイントを50メートル程度ずらしてゆく。
3時間ほどしてやっと41センチのアイナメが釣れる。するとN崎君からTELがあり、風が収まったので船泊港に行くというので私も船泊港へ移動とする。
すると、移動途中に海岸から比較的近い場所でゴマフアザラシの群れを見つける。黒い大きなオスを中心に数十頭の群れがいくつかに分かれており、日光浴かどうかわからないがエビ反り状態となっていてほほえましい。
そして船泊港へ着くと朝の強風が嘘のようにベタナギである。N崎君は小波止の先端、私は同じく波止付け根で竿を出すと、N崎君はクロガシラやホッケをポンポンと釣り上げるが型が小さい。

私にはAランクのアイナメが釣れたのみで後が続かない。ここまで朝の3時から夕方の4時まで移動をしながら釣ってきたが、さすがに寝不足と歩き疲れでヘロヘロだ。
「いつまで、やるんでぇ?もう仕舞おうや!」とお互いの目が合ったので納竿とする。宿へ帰り、私はある意味楽しみにしていた3年前に完成したという礼文島温泉「うすゆきの湯」へ。
大好きなサウナと源泉掛け流しの湯、利尻富士が正面に見える露天風呂をゆったりと堪能し、宿へ帰ってビールを飲むと寝不足と疲労でPM8時には意識不明となっていた。
2日目 狙っていた魚がキター(船泊港)
本日はAM3時に起きて船泊港を目指す。昨夜は熟睡できたため体がシャキッとしている。
現地へ到着すると風も無く絶好の釣り日和である。キャリーに荷物を積んで長波止の先端へ歩いて行く途中・・・何やら波止外側の海に黒いブイのような物が2個見えたかと思ったらすぐに消える。目のいいN崎君が「I丸さん、アザラシがおるでー。」と言っている。エサを求めてウロついているのか分からないが、魚が食われてしまっているのではないかと若干不安になる。
約10分でポイントへ到着し、準備のできた竿から近投を中心にテトラの際や藻際へと投げ分ける。するとお互いの第1投目の竿にアタリが出る。
N崎君が先にアワセを入れるとグングン竿先を叩いているのでアイナメである。「これは大したことないわい。」と言いながらごぼう抜きすると40UPのアイナメ。
私もアタリのあった竿にアワセを入れると首を振っているのでアイナメであるが重くない。ほどなく浮いてきたのは35センチほどのアイナメでこれも抜き上げる。今日も1投目から幸先が良い。
2人で10本の竿を並べ手返しを続けていると、N崎君の竿に小さなアタリが出る。その後、「ジャー。」とドラグから糸が出る。「よっしゃ!これは乗ったろげー。」と言いながらアワセを入れると大きく竿先が曲がる。

リールを巻き始めると、テトラへ向かって横走りする。タモを持って海面を覗いていると大型のアイナメが浮いてきた。足元に浮かんだアイナメに私がタモを入れる。「これは50あろう。」と言いながら検寸すると51センチUP。
しかも2本針の仕掛けにアイナメを含めて3匹の魚が掛かっている。よくよく見ると下針に普通サイズのガヤが食っており、上針にアイナメが掛かっているが、そのアイナメの口に刺さったハリスの途中に噛み跡の付いた小型のガヤ。
なんとこのアイナメは針に掛かったガヤを食ったために針掛かりしたものであった。いきなりこのサイズのお出ましで、私も負けじと手返しを続けるが、ガヤが先に食いつくのと緑のトロ藻が仕掛けにからんで思うようなアタリが出ない。
すると後ろで「プハァー。」と吐息?が聞こえる。振り返って海面を見るとテトラのすぐ沖でゴマフアザラシが背泳ぎをしながらこちらを見ている。目がかわいらしい。しかも多い時は6頭のファミリーがウロウロ。
そのせいかどうかアタリが少なくなり、ボツボツとアイナメが釣れるが瀬戸内サイズである。それでも投入してすぐの竿にアタリがあり、これはソイの34センチ。狙っていた魚なのだがもう少しサイズが欲しいところ。
それにしてもクロガシラが釣れない。5年前はここでクロガシラが釣れた実績があるだけに何かおかしい。そうこうしている時、藻際に止めた竿にチョンチョンとアタリが出る。
ガヤのアタリに似ている。しばらく待っても次のアタリがないので、しびれを切らして「また、ガヤのダブルやろなぁ。」とあまり期待せずアワセを入れると異様に重い。
竿の曲がり具合を見たN崎君が「I丸さん、それなんでぇ。大きいんけぇ?。」と聞くので、「引くんは引くけどアイナメとは違うでえ。」と答えながらリーールを巻いていると白い大口を開けた赤茶色の魚が廻りながら見えてきた。「おっ!カジカじゃー!!。」と声が出る。N崎君も「やったげー。これ大きいげー。」と言いながらタモを入れてくれる。
そして波止に上げて改めて見ると赤茶色の魚体で、飛び出た目を見ると赤地に黒目。2人とも初めて見るだけに口を揃えて「なんでぇー。これ。気持ちわるー。」それでもメジャーをあてると46センチUPで、狙っていた魚だったので嬉しい1匹である。
これで一気にテンションがあがり、藻際を積極的に探るがガヤの入れ食いとなる。その後も、一生懸命に打ち返しを続けるがアタリは散発的でN崎君が45センチUPのアイナメを仕留めたのが目立った釣果。

今日は魚拓を採りたいので、とりあえずPM2時に竿をたたむ。香深港へ帰り、地元の漁師さんと話しをすると今年は水温の上昇がかなり遅れており、クロガシラは1ヶ月程遅れているとのこと。また、既に何組か投げ釣りの人が来ているものの大型のクロガシラは上がっていないとのこと。
初日はクロガシラの3連荘で喜んだものの、2日目はクロガシラの顔も拝めず、クロガシラDランクの夢は遠ざかってゆく。その後、宿へ魚拓セットを取りに帰り、近くの公園で魚拓を採る。久しぶりの大型アイナメと、初めて採るカジカの魚拓に苦労したが、アイナメは53センチ、カジカは49.3センチであった。
3日目 歩き疲れて結局行き着く所(西上泊港→船泊港→元地港→香深港)
私の足をN崎君の足で挟まれ、ギョッとなってAM3時に目が覚めると雨が降っている。地デジテレビをつけてデータボタンを押すと礼文町の天気が表示され、AM6時頃に止む予報となっている。テレビを見ながら時間をつぶす。N崎君がAM6時に起きたので外を見ると雨は小降りとなっていたためカッパを持って出発する。
私は昨日、なんとなく気になった港があったので竿を出してみることとする。N崎君は別の気になる港を探ってみるという。クロガシラが入っているならこの辺りだろうと思われるポイントで竿を2本出すと水深は礼文島の他の港と同様に5メートルもない。1時間ほど手返しをしていると地元の漁師さんが来たので、挨拶がてら「ここはクロガシラは居るんですか?」と聞くと「以前は大きなクロガシラがたくさん居たけど、今はどうかなぁ。秋になるとカジカは釣れるけどね。」と教えてくれる。

内向き、外向きを探ってみるが魚の気配がないので場所移動しようとしたところでトラブル発生。竿をたたんでリュックを担ぐと後ろで「ボチャン。」と音がしたので振り返ると、リュックのリール収納部のファスナーが空いておりリールが1台海中へダイブしたのだ。
海底を覗くと比較的近い場所に沈んでいる。水深が浅いのとフラットなのでタモを伸ばしてみるとなんとか届くので、何度か掬っているとうまくタモの網目にリールの足がからみついたので救出成功。やれやれである。
どこに行こうかと考えたが、昨日船泊港の探っていないポイントがあるのでそちらへ向かう。急いで4本の竿を出し、近投、遠投、足元、右へ左へと投げ分ける。するとすぐに小さなアタリがあり、クロガシラが食ってきたが32センチ程度。サイズが全然物足らない。
その後、アイナメがぼつぼつ食ってくるがAランクどまりで瀬戸内サイズである。N崎君に連絡をいれると苦戦中とのことなので、相談の結果一度竿を出してみたかった元地港へ向かう。

港で作業をしていた地元のおばちゃんの話では外側の波止でクロガシラが釣れると聞いたので、白灯台の先端までかなりの距離を歩いて行き海底を見ると岩盤がひろがっている。
とりあえず竿を2本出し、砂地とコンブの際らしき場所に仕掛けを置くが竿先は動かない。景色は最高なのだが・・・。夜釣りだと根魚系が食いそうな雰囲気であるが、そこまでの元気はない。結局香深港へ戻りカモメとカラスのウニ争奪戦を見ながら竿を出すが、雨が降り出したのを契機に納竿とする。
最終日 釣れても釣れなくても(香深港)
本日もAM4時に起きると雨が降っている。4日目の釣りともなると体が重くなかなか動き出せない。ましてや雨が降っているとなるとなおさらである。しばらく待機していると小雨になってきたのでカッパを着て出発する。
私は今日は釣れても釣れなくても、香深港のフェリー岸壁でやろうと決めている。その理由は5年前に大型のクロガシラを釣った実績があるからだ。N崎君は礼文島の最北端の港を目指して出発する。
エサをたっぷりと付けてフェリーが発着する近辺と遠投で沖を探る。ここは車からアタリが見れるので小雨が降っているうちは車中で過ごす。何投かした頃、竿先にクンクンとアタリが出る。竿の近くへ歩いていく途中でドラグから勢いよく糸が出ているので、竿を手に取りアワセを入れるとまずまずの手応え。
リールを巻き始めると首を振り出したのでアイナメである。引きを楽しみながらリールを巻くと良型のアイナメが海中に見えたのでタモを入れるとサイズは43センチといったところ。
「こんなもんでは、こらえんでぇ。」と気合を入れて手返しを続けるがアタリは続かない。しばらくして小さなアタリがあり、これはホッケの並サイズ。「クロガシラ来いよ。」と念じながら手返しを続ける。
すると、わずかに竿先を押さえ込むアタリがあり、しばらく待ってからアワセを入れるとドッスーン。。。ではなくブスンといった感じの重量感。「なんか付いとるのぉ。」と思いながらリールを巻くとクロガシラが浮いてきた。抜きあげてサイズを測ると31センチ程度で納得サイズにはほど遠い。
それでも居るのは確かなので釣れたポイント付近へ竿を集中する。一方、岸壁の際へ捨て竿をしていると船泊で釣ったのとは体色の違うカワイイ目をしたカジカが食ってきた。

ランクには届かないので記念に写真を撮ってリリース。その後は入れ替わり立ち替わり訪れるギャラリーの相手をしながら、タイムアップのPM15時まで手返しを続けたがノーフィッシュ。
荷造りをするため宿へ帰るとN崎君はアイナメのDランクを筆頭に、クロガシラ、マガレイ、ホッケを大釣りしており、最終日にきて礼文島らしい釣果であった。そして荷造り後、「うすゆきの湯」へ直行し4日間の釣りの疲れとアカを流す。

過去2回は良い思いをさせてもらった礼文島であったが、今回は遠方での離島への入釣タイミングの難しさを改めて感じる結果であった。また、5年、6年前と比較するとあきらかに釣れる数、型が落ちている印象だったが、とりあえず狙っていた良型のカジカを仕留めることが出来たのが唯一の救いであった。
ただし、もう来れないと思っていた場所だけに、気になっていた色々なポイントで竿を出すことが出来、ビンゴありハズレありで釣果としては納得いかなかったが、後悔は残らず想い出には残った礼文島釣行であった。
| タックル等 | |
| 竿 | シマノNewスピンパワー425AX-T |
| リール | シマノPAスピンパワー |
| 道糸 | ナイロン5号 |
| 錘 | 天秤30号 |
| ハリス | 7号 |
| 針 | 丸セイゴ17号2本針仕掛け |
| エサ | アオムシ |