2008.1.2 お年玉釣行!!!
*** ボウズ覚悟が一転 *** 

 
 2007年の暮れから全国的な寒波襲来で温暖な松山もビュービューゴーゴーの大嵐。12月30日に締めの釣りをする予定だったが冬将軍様には勝てずあえなく断念。行けば絶対に釣れるだろうとふんでいただけに、なんとなくモンモンとしたまま大晦日を迎える。年が明けてもかなりの風で、天気予報を見ると3日あたりから回復するらしいので内心「初投げは3日かのぉ。」と思っていた。

 すると元旦の昼過ぎにN崎君からメールが入る。「明日6時集合です。」その日は海の近くの温泉に行っていて海の様子(大シケ)を見ていたので、「これは明日は無理やろ。」とリメールすると、どうしても2日しか都合がつかないメンバーがいるのと波は1メートル後0.5メートルなので行けるんじゃないかとのこと。若干気乗りがしなかったが、それならばと慌ててエサの予約や仕掛けの準備に取り掛かる。

 2日5時に目覚めると風の音はしない。寒さ対策をし、愛車で集合場所へ向かうが海岸線に出るとやはり風が吹いている。小潮であるのと風が吹いていてもなんとか釣りになりそうな長浜港には6時前に到着。しばらくするとN崎、N中、H田君も到着するが寒いので少し明るくなるまで車の中で時間をつぶす。待っている間にも車が揺れるほどの風でなんとなくやる気が起こらない。

 そうこうしているうちに皆が釣り場へ向かって歩き始めたため、私も荷物を担いで後を追う。それぞれ好みのポイントに荷物を降ろし、ぼつぼつと準備に取り掛かる。個人的にカレイ狙いの定番仕掛けとなったカットビックサーフ15号の段差2本針仕掛けにエサはホンムシと青虫のミックスダブルスで遠近と投げ分ける。また、小針仕掛けの竿も2本出し、エサ取りの様子を見て塩ホンムシも使用する予定だ。

 風はかなり強く、波はどう見ても1メートル以上はありそうで仕掛けも飛ばず道糸もたわんで釣り辛い。アタリが取れそうにないのでききアワセするしかない。竿をさびいた時にやや重みを感じたので仕掛けを回収すると長浜地方恒例のウミケムシのダブルプレイで、4本中3本の竿にウミケムシが付いてくる。他のメンバーも同様のようで護岸止にはウミケムシの山ができてくる。期待していた朝まずめの時合には誰の竿も沈黙したままで、風波も収まるどころか強くなってきた。

 それでも干潮がAM9時過ぎのため、ウミケムシに悩まされながらもなんとか集中力を切らさないよう手返しを続ける。干潮前にも皆の竿にアタリはなく、ここ数日のシケで急激に水温は下がったと思われ、魚の食いが止まっているのかエサ取り一匹食ってこない。初釣りはもっとよいコンディションで釣りをしたかったのだが・・・。そんな気持ちをひきづりつつ手返しを続ける。

 しかし、そんな暗い雰囲気を振り払ってくれたのがN中君であった。私は近くで釣っていたH田君と話をしている時、「タモ!」と声がする。その方向を向くとN中君が竿を曲げている。タモを持って行き、海中を見ると大型のカレイが浮いており、一目で40オーバーとわかったので慎重にタモを入れる。護岸に上げて見ると肉厚で幅広の見事なマコガレイでメジャーをあてると44センチUP。皆の祝福を受けるN中君だが、年末からカレイにはいい思いをしていなかっただけに溜飲の下がる大物である。

 皆、この1枚で気合が入ったが後が続かない。相変わらずウミケムシの食いは活発でダブル、ダブルで乗ってくるので自作のケムシ取りが大活躍である。11時を過ぎ、沖には白波が立ってきてなんとなくボウズを覚悟し始めた頃、誘いをいれるため竿を持ち50センチ程さびいた時にズシッと重みを感じたので咄嗟にアワセを入れる。ドスーンと何か乗ったようなのでもう一度アワセを入れ、リールを巻き始めるとググッと締め込みを感じる。「これはカレイか??カレイであってくれよー。」と思いながらそのまま慎重に寄せて来ると海中に茶色の魚体が見えてきた。37、8センチ程度のカレイに見えたが、小針仕様の仕掛けだったため一応タモを入れてもらう。護岸に上げて検寸してみると意外と大きく40センチを超えている。初釣りでボウズを免れたのと良型のカレイが釣れたのでほっとする。すると冷え切っていた体もポカポカしてくる。
 
 そして、私のカレイが釣れてから30分後にビッグサプライズが発生。N崎君とN中君がむこうのほうでなにやらしている。竿も曲がっておりタモ入れに苦労しているようなので何か大物を掛けている様子だ。走って見に行く途中でタモに入ったようでN崎君がガッツポーズをしているのが見え、またタモには大きな白い腹が見えた。

 到着して見るとなんとビックリ超肉厚のイシガレイで一目で50センチオーバーとわかる。去年の全日カレイの審査担当で54センチのイシガレイを検寸したがそれに匹敵する厚みである。集まったメンバーも私も「うわー。すごいなぁ。」「こんなんがおるんやなぁ。」「やったなぁー。」の連発と握手。釣った本人も「これは絶対50超えとろ。」と言うのでメジャーをあてると53センチUP。4本の竿のうち1本針大物仕掛けとしていた唯一の竿に食ってきたそうで「小針仕掛けやったらやばかったかもしれんなぁー。」とN崎君と話しながらも再度握手。丁度昼のサイレンが鳴り、しばしその見事な魚体に見ほれる。

 その後も風は一向に収まる気配がなく、PM2時を過ぎ内心「今日は一時はボウズ覚悟やったけどカレイのB、C、Dが出たけん上出来じゃなぁ。」などと思っていると他のメンバーからも「2時半になったら片付けろか。」と打診されたので了解する。

 私の近くで釣っていたH田君を見ると早くも片付けを始めているので私もぼつぼつと片付けにかかる。そして私が3本目の竿を片付け終わった時、事件が起こった。チラッとH田君を見るとえらく竿を曲げてリールを巻いている。ポンピングをしたと思いきや竿をのされかかっているが、なんとか腰を落としてかわしている。さすが磯釣りをしているだけのことがある。

 「お。最後にトビエイが来たな。」と思いながら見ているとその本人からタモのリクエスト!そして「タイじゃ!」と言っている。慌ててタモを持って走って行くと、魚は浮いてなかったので魚体が見えない。H田君に「大きそうな?」と聞くと「大きい。」と答えるので「ドラグ緩めときよ!」と言いながら海中を見ているとブワーッと白い魚体が浮いてきた。

 思わず「うわー。これはデカイ!!」と声が出る。タモを伸ばすが魚が大きくなかなかうまく入らない。それでも魚が急におとなしくなったため、やっとタモに入る。タモを引き上げるがかなりの重量で、上げるとなんと80センチ近いオスのマダイ。よく見るとウナギ12号の2本針仕掛けの上針がタイの唇に伸びかけて掛かっており、下針が尻尾の付け根に掛かっていた。片付けていた最後の1本の竿に来たらしく、しかも青虫の房掛けで本人も最初はトビエイと思っていたとのこと。磯釣りでは今回以上のマダイを釣っているH田君ではあるが、投げ釣りで仕留めたこのマダイは値打ちが違う。H田君がハリスを引っ張るとプチッと切れ、見に来たN崎君が「さすが磯連じゃのぉー。」と一言。皆で大笑いであった。

 かくして2008年の初釣りはH田君のめでタイで終了。結果的には皆にそれぞれ型物が釣れ、まさしくお年玉をもらった釣行であった。さて今年も私のモットーは狙った魚でかつ、食べて旨い魚を楽しみながら釣ることで、ぼつぼつと大物号数の上積みができたらなぁと思う。また、記憶と記録に残るような魚も釣ってみたいものである。
 

マコガレイ 実40.8 1枚
タックル等
竿 シマノ NEWスピンパワー425AX-T
リール シマノPAスピンパワー
道糸 ナイロン5号
天秤30号
ハリス 7号
カツトビックサーフ15号2本針段差仕掛け
エサ ホンムシ、青虫