2006.5.4 繊維1本で?
*** ヒラメ自己記録更新 *** 

 
 今年のGWは、5月1日2日を休めば9連休という人もいるようだが、リーマンおやじCASTERの休みはカレンダーどおりである。GWの週間天気をみると後半は雨マークが出ているため、3日4日に釣行計画をたてる。初日は、アタリの少ない活きエサでのフィッシュイーター(マゴヒラビックエソ)狙いで、翌日はそのうっぷんを晴らせるようなアタリの多いベラ狙いであるが、状況によって臨機応変に対応する予定である。

 3日、GWの道路混雑を避けるためAM3時に松山を出発する。同行者は大物号数を伸ばすべくターゲットはヒラメ、Cランクベラと意気込むN崎君である。津島町で活きアジを仕入れ約2時間の行程で目的地の愛南町に到着。白々と夜は明けかけており、急いで荷物を運び一息つく暇もなく仕掛けのセッティングにとりかかる。活きアジでの飲ませ釣りであるため、今回はいつもの竿と違いBX調子の竿にナイロン5号、ハリス7号に環付きチヌの孫針仕掛けの胴つき仕様である。さらに、L型遊動天秤に塩イワシもセットして準備のできた竿から、沖のイカダまわりを中心に遠投、足元の捨石まわりに近投と4本での迎撃作戦だ。

 さあ、いつでも来いよとばかり竿先に集中するがエサの元気なアジがピンピンと竿先を揺らすのみ。2人の殺気が察知されたのか朝マズメの好時合にはドラグを鳴らすチャンスは訪れず、退屈な時間が過ぎ去っていく。朝食のサンドイッチをつまみながらも塩イワシ餌の竿にはこまめに誘いをかけ、竿先を揺らすアジの動きが無くなれば、アジを点検して弱っていれば活きのいい奴に交換し色々と探りをかける。

 周りにはモイカ狙いのエギンガーがビシバシと竿を振っているが、あまりアタリもないようで次々と人が入れ替わってゆく。我々の活きアジにもイカらしいアタリはなく、陽も高くなり気温は上がっていくが期待度レベルはどんどん下がってくる。「エソも食わんなぁ。」などとN崎君と話ながらもエサの点検、手返しを続ける。そうこうしていた時、活きアジ餌の竿に誘いをかけて竿立てに置くとすぐにドラグから「ジャー。」と糸が出る。初アタリである。道糸を掴んでさらに糸を送る。少しすると続けて2回糸が出たので、大アワセを入れると手元に何か乗った感触。リールを巻き始めると重量はさほどでもなく、引きも鈍いので簡単に寄ってくる。獲物は50センチにも満たないエソで、ここのポイントでは中学生クラスである。この型のエソには用事がないのでリリースする。

 満潮から引きに変わり、引き潮3分程度のAM11時前、本日2度目のアタリが出る。竿先を5センチ程押さえ込みながらドラグから「ジリジリ。」と糸が出る。まるでカレイのようなアタリである。そのうちなぜか竿先がピンと弾いたような動きも出る。N崎君も見ており、「I丸さん今弾いたなぁ。」と言うので「エサ離したんじゃろか。」と答えながらしばらくそのままにしておく。そして5分程待ってその竿をジワッと聞いてみると重みが乗ってきた。「おっ何か乗った。」と思いながらゆっくりとリールを巻くと、ググッと強くはないが引き込みが手元に伝わってきた。

 「カサゴでも食うたんかいのう。」と内心思いながら海中を注視していると赤色ではなく茶色の魚が浮いてきた。ここでヒラメだとわかる。「おっヒラメじゃ。」と言うとN崎君がタモを持って近づいてきた。以前、ヒラメかと思ったらテンジクガレイであったので「これテンジクけぇ?」と言うとN崎君は「本物じゃ!本物じゃ!」と言いながらタモを伸ばしてくれる。ヒラメは特に暴れもせず、タモの手前でイヤイヤをしていたがN崎君が一発で掬ってくれる。そして波止の上に置くと、針は口の皮?に掛かっておりN崎君が引っ張るとすぐにはずれた。「これ、皮一枚で危なかったなあ。」と言われてよく見ると針先に皮が残っている。その後、検寸してみると50センチには届いてないが腹が真っ白の天然物のヒラメである。以前カレイ狙いの外道でヒラメを釣ったことがあるが、今回は狙って釣っただけに感激もひとしおである。N崎君も「本当におるんじゃなあ。」と感心しきり。
 
 さて、ここからがタイトルのゆえんであるが、実は針先に残っていたのはヒラメの口の皮ではなくタオルの繊維であったのだ。活きアジをタオルで掴んで針に装着している時、タオルに針が刺さったのでモタモタするとアジが弱るため、そのままタオルを引きちぎった繊維が残っていたのが真実。ヒラメは波止の上で血を吹いていたので、針は一度は喉の奥に掛かっていたと思われ、アワセを入れたとき喉から抜けた針に残っていた繊維がヒラメの鋭い歯に再度引掛かったのではないかと想像する。まさに皮一枚ではなく繊維1本で釣ったヒラメである。魚が大して暴れなかったのも、大アワセを入れなかったのもラッキーだったのかもしれない。

 その後、3時まで粘ったがドラマはなく翌日の釣り場をどこにしようかと相談。さらに南下することも考えたが渋滞につかまる可能性があるため宇和島市へ引き返すことで決定。移動して夕マズメにキスを狙うが釣果は今ひとつ。早朝から行動していたため2人とも睡眠不足と疲労で夜通しで釣る気力もなくPM9時過ぎから車中にて爆睡。翌朝は得意のベラを狙い、私はAランクのベラやおかずのカサゴをゲットし、N崎君も余裕でBランクのベラをはじめにキスやカサゴなどをたくさん釣っておりAM10時に納竿。「Cランクのベラとヒラメとどっちがええ?わしゃヒラメじゃー。」などといつものバカ話をしながら帰路についた。

魚種 長寸 匹数
ヒラメ 48.2拓
ベラ 26.6拓
カサゴ 煮付け
タックル等(ヒラメ)
竿 シマノ プロサーフ425BX-T
リール シマノパワーエアロ10000
道糸 ナイロン5号
胴つき30号
ハリス 7号
環つきチヌ針7号孫針仕掛け
エサ 活きアジ