2004.8.18 勝負は風呂に入るまでわからない?
*** 意地の一尾 ***
ここ最近、景気のいい話がたびたび耳に入ってくる。チヌのDやマゴチのCをはじめとしてニベのバッチもたくさんやったN矢君。コロダイのクラブ記録を更新したI城君。飲み屋の珠美ちゃんを落とした?瀬戸庵、ひげ魔人君など。こちらは只今夏休み中で、そんな話を聞かされたらいてもたってもいられない。天気予報は下り模様。防蚊、雨対策をしっかりとして朝9時発のフェリーに乗り込み怒和島を目指した。狙いはマダイである。
約2時間で怒和島へ到着するが、心配していた雨が降り始める。汁だくいや汗だくになりながら急いでポイントへ行って持参したビーチパラソルとリクライニングチェアーをセットして水分補給をしながらしばし休憩。昼飯もゆっくりと食べる。
その後、仕掛けの準備に取り掛かるが雨足が強くなってきており、やっとこさ2本の竿にキスベラ狙い仕掛け、1本は活きゼンゴをシャトルに入れてのフィッシュイーター狙いの計3本の竿を出す。小物狙いの竿先にはすぐにアタリが出る。巻き上げてみるとイソベラのダブル。こいつがいるとうっとおしい。それでも投げる方向を変えるとキュウセンベラも食ってくるが、サイズは20cm強といったところ。天気が悪いのでキュウセンベラの食いも悪いようである。しかも雷がゴロゴロ鳴り出し、雨足も一段と強くなってきたためパラソルの下でじっとしているが、カッパを着ているため汗と雨で中までビショビショである。「このまま夜も降り続いたら釣りにならんのお。」と早くも気持ちが萎えてくる。
ラジオを聞いていると度々天気のことが発表される。愛媛の東予や徳島ではかなり雨が降っている様子で、気分は憂鬱である。しかし突然、竿先が強烈に引き込まれる。ドラグから糸も出ている。アワセを入れて巻きにかかるが底がきれない。竿立てに竿をおいて様子を見る。するとまた、ドラグから糸が出る。今度はジワジワ寄って来る。確かに魚は付いているようだが・・・。しかし正体は赤エイ。まっ昼間だというのにこれが食うかと思うが、海面を見るとにごりが出ており、空も暗い。エイも夜と間違えたのだろう。糸を切ってリリースする。
連日のオリンピック中継を観ているため、イスに座っていると睡魔に襲われる。ウトウトしていた時、ドラグの音で我にかえると活きゼンゴエサのリールから強烈に糸が出て行く。竿を手に取ってアワセを入れると一瞬重みを感じたが「フッ」と軽くなる。仕掛けを回収してみると孫針のところから切れている。たぶん青物かサメ系?やろなあ。と思いながらも離島だけに何物がいるかわからない。その後、もう一度ドラグが出るアタリがあるが干底のため道糸が掛け上がりで擦り切れてモノにできない。
5時頃になると雨も止んできた。夕まずめの一発に期待して、タイ虫の頭を付けて3本の竿を投げ返す。しかし、エサ取りがいるようで仕掛けを回収するたびにタイ虫はきれいに無くなっている。しかし小さなアタリで重いだけなのは25cmクラスの良型のホゴ。タイ虫をしっかりと飲み込んでいる。ポツポツと同型を4匹ほど取り込む。アナゴもポツポツ掛かってくる。しかし本命らしきアタリは出ない。N崎君からTELがあり、「I丸さん。満潮で食わんかったら、あとは干底前の3時頃じゃわい。」と言われるが「干底でもし食うても掛け上がりがきついのと(昼間のできごとが頭にあった)石積みが出てタモが届かんけん、取れんわい。」などと話をする。内心満潮で釣れなかったらチャンスは限りなく少ないと思っていたからだ。その後、夜中の11時頃の満潮前後に今が勝負と思いながら一生懸命打ち返すが・・・・。音無しである。去年は10月にN崎君にマダイDの連チャンがあったポイントであるので実績は十分なのだが時期が早いのかもしれない。あきらめ気分のなか、夜中の1時を廻って野球の日本対キューバの試合をラジオが中継し始める。
ウトウトしながら、ラジオを聞きながら釣りを続ける。そして朝4時、タイムシの頭付きで投入していた竿先に「コツコツッ。」と小さなアタリが出る。しばらく様子をみるが次のアタリは出ない。「なんかエサ取りのアタリやろ。」と思い放っておく。5分程してエサの交換をと思い、その竿にアワセを入れると重い。「また、ホゴかアナゴじゃ。」と思いながらリールを巻いていると急に「ゴクンゴクン」と首を振る感触。「ヒョッとして。」と思いながらも必死にリールを巻く。なんとか掛け上がりをかわすと白い魚が海面に「バシャッ。」と見えた。チヌかと思ったがよく見ると良型のマダイである。護岸下は石積みが露出していてタモが届かないのは判っている。N崎君も言っていたがイチかバチかで石積みにズリ上げるしかない。巻いてきた勢いでなるべく斜めで平らな石を狙って引きずり上げる。成功。マダイは下の石積みの上で「バッタンバッタン。」と暴れている。目測50cmくらいだろうか。そのまま道糸を持ってさらに護岸上まで抜き上げた。パープルのアイシャドーも見事な瀬戸のマダイである。あきらめかけていただけにかなり嬉しい一尾であった。
今真っ盛りのアテネオリンピックの野球日本代表の長島監督が巨人の監督をやっていた頃、もつれにもつれた試合の後の談話として記憶に残るフレーズがあった。「勝負はゲタをはいて風呂に入るまでわからない。」ゲタをはくまではわかるが、風呂に入るまでとは・・・実に長島監督らしい発想である。しかし今回は、そんな思いをした釣行であった。
| 魚種 | 長寸 | 匹数 |
| マダイ | 52.3拓 | 1 |
| カサゴ、アナゴ | 煮付け等 | 6 |
| タックル等(マダイ) | |
| 竿 | シマノ スピンパワー425AX-T |
| リール | シマノパワーエアロ10000 |
| 道糸 | ナイロン5号 |
| 錘 | 遊動天秤33号 |
| ハリス | 8号 |
| 針 | 丸セイゴ17号1本針仕掛け |
| エサ | タイ虫 |