2003.8.24 いさき科の魚は美味い!
*** おとなしかったコロダイ *** 

                      ここ数年、8月の恒例行事となっていた船でのイサキ釣りも諸々の事情で中止となる。塩焼き、刺身、煮付けといずれに料理しても美味い魚であるイサキも今年は食していない。すると、先月くらいからクラブの同僚からちょくちょく報告が入ってくる。「I丸さん、コトヒキは美味いよ。刺身も塩焼きもイサキと同じくらい美味いよ。」といった具合だ。本来、私は食べて美味しい魚を釣るのをモットーとしているのでこんなオイシイ話には乗らないわけがない。「そしたら連れて行ってや。」ということで今回の狙いは、コトヒキである。ちなみに私はコトヒキを釣ったことがない。台帳も真っ白。今年中になんとか大物100号を達成したいと考えているので狙うには格好のターゲットである。

 8月23日の午後、瀬戸内海では釣れないターゲットを求めて大月町へ向けて車を走らせる。今回の同行者はクラブの同僚N矢君と初めて一緒に釣行するI城君。I城君はクラブこそ加入していないが投げ釣りの腕前は達者で、最近はいわゆるバッチクラスの魚を求めて積極的に釣行しており、実際かなり釣果も上げている。車中、その時の様子や魚の料理の仕方などワイワイ話しながらもPM6時過ぎにはコトヒキが釣れているというとある波止に到着する。さっそく荷物を降ろし三箇所に分かれて釣りの開始である。今回の仕掛けは道糸5号に錘は30号でハリスヒトヒロ7号に針は丸セイゴの17号の大物仕様。エサは本虫、ユムシをメインとし、準備が出来た竿から遠中近と投入していく。

 時間はPM7時。ちょうど夕まずめのゴールデンタイムで、今にも引き込まれそうな竿先を注視しているとI城君から早くも「タモタモ。」という声がかかる。近くにいたN矢君がタモを持って駆けつける。私が駆けつけた時にはすでにタモに入っており、釣れたのはヘダイ。I城君曰く「誘いをかけようとしたらガツンと当たってきた。」とのこと。サイズは42、3センチといったところで1投目からのヒットで雰囲気は盛り上がる。するとその20分後、今度はN矢君のリールが2度ほど唸りをあげる。すかさず竿を手に取ってアワセを入れると同時に竿先が絞り込まれ「なんか、おる。おる。」と言いながらリールを巻いている。しばらくして姿を見せたのはやはりヘダイ。今度は私がタモを入れ、波止に上げて検寸すると45センチオーバー。しかもN矢君はヘダイ初ゲツトなのでかなり喜んでいる。いきなり同行者2人にヘダイのランク物が釣れ、幸先よいスタートとなったのではあるが今度はこちらがあせってきた。こまめに誘いを入れながら打ち返しを続ける。

 日もとっぷりと暮れ、火星も赤々と見えている。時間は干潮前のPM9時20分。一番右側の竿の道糸がえらくフケているのに気がつく。潮の流れが変わって波止のほうに仕掛けが寄ってきたのかと思い、投げ返しをしようと竿を手に取って仕掛けの回収にかかった途端、急にグングンと締め込みがきた。仕掛けが捨石の際まで寄っていたとしたら、ここでひるむとまずい展開になる。強引に寄せてきながらも力糸がトップガイドを通るのが分かったので海面をヘッドライトで照らしてみると、海面にピンクに光る目をした魚が浮いてきた。どうやらコロダイのようだ。「タモタモ。」と言いながら待っていると強烈に魚は底に潜ろうとする。竿をのされないようにしながら魚をいなし、再度浮き上がったところでN矢君の差し出すタモに魚が入る。波止に上げてみると針がはずれており危ないところだった。このコロダイは検寸してみると52センチ、ボーズを免れてほっとする。

 あとはコトヒキを釣るのみだ。が・・・3人とも気合を入れて打ち返しを続けるがそれらしき当たりは出ない。I城君とN矢君にイシモチのランク物が上がり、私にもイシモチとクロダイのAランクが釣れるがあくまでも私の狙いはコトヒキなのでイマイチうれしくない。たいくつな時間が淡々と過ぎていく。I城君の所へ行き、「満潮が3時頃やけん。その頃がチャンスやなあ。」などと話していたAM2時40分頃、I城君にアタリもなくコトヒキが食ってきた。そしてすぐにもう1匹追加。これは群れが回ってきたことかと思いながら手返しを続けるが、私の竿にアタリは出ない。

 風もそよそよ吹いて気持ちがいい。持参したリクライニングチェアーに座って竿先のケミホタルを見ていると眠たくなってきた。目をつぶるとスーと眠れそうだ。時間はAM4時30分。ボーと見ていたケミホタルが少し揺れたような気がする。「気のせいかなあ。」と思いながらよーく注視していると再度、プルプルと揺れている。フグが多いのでそれかもしれないと思い、しばらく待ってエサの交換も兼ねてアワセを入れてみる。すると何か乗ったようだ。リールを巻いているとクンクンと引きを感じる。「もしかして。」と思いながらリールを一気に巻き上げ波止に抜き上げるとイシモチ?と思ったがよく見ると縞が見える。コトヒキである。サイズは30センチちょっとであるが、狙った魚であるだけに嬉しさが沸いてくる。その後ヒットした距離ポイントあたりに仕掛けを集中するが、アタリは続かずこの1匹でジ・エンド。明るくなってきたのと帰りの体力も考えてAM6時に納竿とする。

 そしてお楽しみの夕食。去年釣ったコロダイは自分で食べなかったため味はわからない。人に聞くと美味いと言う話もあるが大したことないと言う人もいる。インターネットで調べても味の評価はまちまちで、オスとメスで味が違うとも書かれていた。N矢君からも味を教えて下さいと言われていたので、コロダイは刺身とアラ炊き、コトヒキは刺身と塩焼きにしてみた。コロダイは刺身にすると色合いがきれいでイサキ科とあって白身で脂も乗っていて大変おいしく食することができた。コトヒキの刺身も塩焼きも本物のイサキほどは脂が乗っていなかったが歯ごたえがあり、これはこれで美味い魚であった。
 今回、数は出なかったがなんとか狙いの魚を釣ることができ、まずまずの結果であった。コトヒキ・コロダイとも、釣って良し食べて良しの魚であることを実感できたので、再度狙ってみたい魚である。
 

魚種 長寸 匹数
コロダイ 54.1拓
コトヒキ 33.2拓
クロダイ 36.5拓
イシモチ 37.8拓
タックル等
竿 シマノ スピンパワー425AX-T
リール シマノパワーエアロ10000
道糸 ナイロン5号
遊動L型天秤30号
ハリス 7号
丸セイゴ17号1本針仕掛け
エサ 本虫、ユムシ