2003.6.1 台風一過後の釣行は?
*** 愛媛協会キス・ベラ大会 *** 

                   5月31日、季節はずれの台風は早朝に宇和島市に上陸した後、中国地方を北上している。本日は愛媛協会キス・ベラ大会であるが、朝から雨が降ったり止んだりしていて風もかなり吹いている。大方予想はしていたものの、こんな天気での釣行はいささか気分が乗ってこない。一応、狙いのポイントは南予方面としていたが天気予報を見ると、波の高さは4メートルとか2.5メートルで、かなりウネリも残るとか言っている。

 その日の午後になって一緒に釣行予定のN崎君から携帯にTELが入る。「I丸さん。やる気になってますか?」こちらは強がり5割、冗談3割、本音2割で「うん、やる気になっとるよ。何時に出発?」と答える。「天気もこんなんやし、九島の車横付けポイントに行きましょや。」というN崎君の作戦に乗ることとする。PM5時にA店で落ち合い、雨足がやや強くなってきた中、一路宇和島へ向けて車を走らせる。大会は31日の19時竿出しのため、PM6時40分のフェリーに乗るつもりであったが、途中の渋滞や買い物やらで宇和島港に着いた時にはそのフェリーには乗り遅れ、次のPM8時30分発のフェリーに乗船し約15分で九島へ到着した。

 私は九島への上陸は初めてである。現地に着くと雨も上がって風はやや吹いているが釣りには問題なさそうである。これまでの釣行でN崎君に連れて行ってもらった初めてのポイントでは、結構いい目をさせてもらっている。しかし、すでに日は暮れており、夕まづめの地合も逃しているため、のんびりと仕掛けの準備に取り掛かる。一応、竿2本は夜キス狙いでハリス5号にうなぎ針13号での2本針仕掛け。残り竿2本はクロダイ狙いでハリス7号に丸セイゴ17号の1本針仕掛け。それぞれ本虫、青虫を適当に付け投入した時にはPM9時を過ぎていた。

 PM10時頃から頻繁にアタリが出始める。が・・・。針に掛かるのは大小のアナゴ。いっちょ前にドラグを鳴らしてくれる奴もいる。瀬戸内のアナゴならてんぷら用に2本程キープするのだが・・・。全てお帰りいただく。忘れた頃にピンギスが1匹釣れるが後が続かない。ちょっと離れた所で竿出ししているN崎君はアナゴやゴンズイに混ざってカサゴやメバルを上げている。日付が変わる頃まで一生懸命手返しを続けていたが、長物大会にもウンザリし、翌日の体力(ここ数年は貫徹なんてとても無理)も考えて車で休むこととする。今回は持参した耳栓によりN崎君のGO&STOP七色イビキもほとんど気にならずウトウトすることが出来た。

 6月1日AM3時30分。朝まづめの地合に備えて早めに行動を開始する。全ての竿の錘を軽めの20号に交換して、1本針仕掛けだった2本の竿もキス狙いの2本針仕掛けに変更する。そしてAM4時前には4本の竿全てを遠近中と投入しドラグもゆるゆるに緩める。起きてきたN崎君は気になっていたポイントがあるとのことで500メートル程離れた所で竿を出すこととする。

 時間はAM5時前、コツンとした小さなアタリが出たあと「ジー。」とリールから糸が出始める。N崎君から言われていたとおりリールの糸をつかんで出そうとするがそれよりも早いスピードで糸が出続ける。そして10メートル程で糸の出が止まったため、タモ網を足元においてリールのドラグを締めてアワセを入れる。グンといった感じで魚は乗った。リールを巻き始めるとグングンといった締め込みが来る。キス用の仕掛けだったため慎重にやりとりする。そのうち5メートル沖くらいに銀色の魚が見えてきた。良型のクロダイである。その時、隣の竿のリールからも糸が出始たが、どうすることもできない。横目で見ながらタモ網を手に取ってクロダイを掬う。すぐに先程糸が出た竿を手に取ってアワセを入れるが魚の気配は無し。どうやらこちらのほうが本命のキスだったようだ。クロダイは検寸してみると43センチ程度であった。

 その後は日も高くなってきて大キスの期待は薄まり、狙いの魚はベラとなってくる。アタリは頻繁に出るが、釣れてくるのはベラはベラでも磯ベラで、磯ベラ10匹に1匹の割合でキュウセンベラが混じって釣れるがサイズも22、3センチ止まりで満足できない。そうこうしているうちにクーンといったアタリが出て、取り込んでみると今の時期にこんな所で釣れるの?とビックリしたのはマコガレイ。サイズは17、8センチであったのと針も飲み込んでいなかっので記念撮影だけしてリリース。元気よく帰って行った。


 離れていた所で釣っていたN崎君から連絡が入る。念願のベラのバッチが釣れたとのこと。また、ノドクサリのバッチも釣れており、よかったらこちらにおいでとのお誘いも。磯ベラ攻撃にウンザリしていた私にとっては渡りに船である。すぐさま道具を片付けてN崎君が居る方へ移動することとした。この時がAM9時前であった。現地に着いてN崎君の釣ったベラを見せてもらってビックリ。幅広の良く肥えた見事な青ベラで他にも25センチUPを3匹ほど釣っている。

 そしてこの移動が吉と出る。移動後、N崎君が「あのあたりに打っとうみ。」といわれて投入した竿先にはクンクンと早くもアタリが出ている。「もう乗っとらい。」というN崎君の号令により竿を手に取りアワセを入れる。リールを巻き始めるとグリングリンといった感触が手元に伝わってくる。期待しながら海面を見ていると期待通りの魚が見えた。良型のキュウセンベラだ。抜き上げて検寸してみると25センチ程度。魚拓にしたらAランクに乗りそうである。しかし、9時過ぎてから極端にアタリが少なくなってくる。N崎君も「ここのベラは朝まずめがええんやなあ。」と言っている。そういうことは先ほど釣れたベラはとっとと移動して来たことが良かったということだ。その後、豪快に糸を引っ張り出していくアタリでイラを釣り上げたがランクに達していなかったのでこいつはリリース。そして納竿間際になってベラの25センチ級を1匹追加し、大会検寸時間に間に合せるためAM10時20分に撤収とした。

 大会の検寸会場では噂に聞くと30センチオーバーのキスも出ているとのこと。私もベラを2匹検寸台に乗せることが出来たし、初のベラのランク物を釣ることができ、前日までの天候等を考えると満足のいく結果となった。そして2週間後は全日本のキス釣り大会である。なんとか検寸台に乗せる魚を釣りたいものである。次回も初めてのポイントで勝負の予定であるが、初めての場所に強い?という自分勝手に作ったジンクスの
結果は乞うご期待。

魚種 長寸 匹数
クロダイ 45.5拓
キュウセンベラ 26.0拓
キュウセンベラ 26.1拓
タックル等(ベラ)
竿 シマノ スピンパワー425AX-T
リール シマノパワーエアロ10000
道糸 ナイロン5号
L型天秤20号
ハリス 5号
三越うなぎ13号2本針仕掛け
エサ 本虫