松下さんBCLラジオを作ってください
- 1 名前:目のつけ所が名無しさん :01/10/14 00:53
- 今BCLラジオはSONYの独壇場です。
消防のときクーガでBCLを始めた私にとって非常に寂しいです。
松下さん、是非BCLラジオを作ってください。
もちろんジャイロアンテナ付きの奴を・・・
- 2 名前:It’s@名無しさん :01/10/14 13:24
- BCLが流行ったのは、今から20年以上も前のことです。
もともとBCLは、かなりマニアックな趣味なのでブームでも
何でもない今どき、SONY以外に作ってくれるとこは無さそうです。
松下は、普及品・量産品しか作らない会社ですからね。
クーガにしたってスカイセンサーが売れ出したのを見て
マネしただけと思われます。
- 3 名前:目のつけ所が名無しさん :01/10/14 15:35
- やっぱ、誰も買わないよね。買うのは1だけ。
- 4 名前:目のつけ所が名無しさん :01/10/14 15:39
- いまさら外国の短波放送聞く人もいないだろう・・・
けどさ、ジャイロアンテナって便利だったよ。
あ、俺、クーガ118使ってたのよ。屋根いっぱいに逆Lアンテナ張って。
- 5 名前:1 :01/10/14 23:43
- >>2
やはり駄目ですか。いまはRF-B11という機種があるようですが、
せめてICF-SW7600クラスのがあればなー、と思っているのですが。
マネでもいいんで。
>>3、4
短波聞く人はまだ結構いると思いますよ。逆Lアンテナ、懐かしいですね。
私は3m垂直アンテナを使っていました。
- 6 名前:目のつけ所が名無しさん :01/10/23 17:35
- オレはクーガーとスカイセンサー持っているけど、使いにくいので今では飾りだ。
でも、あのころのBCLラジオは飛行機の計器みたいでカッコ(・∀・)イイ!!
今はYAESUのFRG-100というゼネカバ受信機で、海外放送や航空機の無線を聞いている。
この受信機はメモリーも充実していて、感度もいいのだが、デザインが平凡すぎる・・・。
そんなわけで、現在の技術を投入してクーガーをリメイクしてくれたらな~と思う。
- 7 名前:1 :01/10/28 14:41
- >>6
2200と5900をお持ちですか?
こいつらをリメイクしてくれたら結構売れると思うんですが。
当時の価格の3倍であっても。
- 8 名前:6です :01/10/28 17:25
- 型番書いてなかった。スマヌ。
クーガー7とICF-5800です。あと友人がクーガー118を持っていた。
で、特筆すべきはクーガー7のデザインです。スケールが円形でレーダー
の画面みたいでカッコ(・∀・)イイ!! (バンドは少ないけど・・・)
しかし、アナログチューナーは海外放送を聞くぐらいならいいのだけど、
航空無線のように、煩雑にチャンネル変更する局は、メモリーと
メモリースキャン機能が無いとつらいっス。
- 9 名前:目のつけ所が名無しさん :01/10/31 03:04
- アマチュア無線機の中古はどうだい?
送信さえしなければ免許要らないし、返って安上がりじゃないか?
- 10 名前:鯨のステーキが食いてえ :01/10/31 14:47
- おいおい!見てみろよ。
懐かしいのがいっぱいあるよ。
http://www.geocities.co.jp/Technopolis-Mars/1130/
- 11 名前:鯨のステーキが食いてえ :01/10/31 15:09
- ここはメーカー、年代別に並べてある。
http://www2.ocn.ne.jp/~ghq777/BCLradio.html
- 12 名前:1 :01/11/01 00:20
- >>8
5800と№7ですか。カナーリ硬派ですね。確かに№7はカコイイですね。
>>9
松下さんの最新型ラジオが欲しいのです。
>>10、11
ありがとうございます。やっぱり松下さんに期待したいなあ。
ghq777って人、ヤフオクでよく見かけます。さすがにイパーイお持ちでうらやましいっす。
- 13 名前:目のつけ所が名無しさん :01/11/03 23:27
- 5900完動品持ってるけど、アンテナが折れた(フィルム巻き上げみたいなクール
なヤツ!)
入手できね~よなぁ~
- 14 名前:1 :01/11/04 10:11
- >>13
できますよ。ヤプーオークションにイパーイでてます。
SONYから入手はたぶん無理ですね。
- 15 名前:世界的に見れば :01/11/05 03:26
- まだまだ短波ラジオを必要とする地域は有るハズなんだが
松下は輸出で儲けようとしないのだろうか?
(もっとも生産はアジア地区だろうが)
アフガンなんかは、みんな聞いてそうだし売れないのかな?
- 16 名前:>15 :01/11/05 23:43
- それこそ、SONYの土壇場!
- 17 名前:1 :01/11/09 00:36
- >>15
おっしゃる通りだと思いますが、結局、16さんの書込みが現実のようですね。
今夜のNステで映っていたのも、ICF-SW100Sでした。
- 18 名前:1 :01/11/09 00:39
- BCLラジオがだめなら、ワイドバンドレシーバはどうなんでしょう。
既存のメーカーから相当反発を食らいますかね。
政治的にむりかなー。
話題にはなると思うんですがねー。
- 19 名前:6です :01/11/09 21:17
- ん~それなら既に無線機メーカーとかAORとかが出しているしな~。
わざわざ松下が作らなくても間に合っているかも。
あと、ソニーのICF-PRO70(150kHz~108MHz)なんつーのもあったしな。
で、オレがこだわるのはクーガー7のカッコイイデザインなんです。
ワイドバンドレシーバーなら他メーカーでも間に合うが、
あのデザインは松下にしかないんダヨ。
- 20 名前:1 :01/11/10 01:41
- >>19
どーもです。
No.7のリメイクもいいですね。中身はB45クラスになればいいな。
でも松下のワイドバンドレシーバも見てみたい気がします。
そう言えば、PRO70のマネはしなかったですね。
- 21 名前:1 :01/11/22 00:25
- スレがすっかり沈んでしまったので、ageます。
松下に希望する、最強のBCLラジオのスペックは
どんなのがいいでしょう。
わたしは、
・受信周波数 0.01~30MHz AM/SSB/WFM/NFM、76~108MHz FMstereo
・PLLシンセサイザによる最小 10Hzステップチューニング
・200chメモリ(メモリスキャン UP/DOWN機能付)
・アナログチューニング感覚
・3段階ATT
・AM同期検波
・選択度3段切換(10、4、2.4kHz)
・USBによるコンピュータコントロール
・USBによる録音出力
・PCカードスロット装備
・220x150x30mm、1kg
・価格 \49,800
オプション
・PCコントロールソフト
・ワイドバンドコンバータ(30~1200MHz) (PCカードタイプ)
・ボイスメモカード(1時間録音) (PCカードタイプ)
なんてのはどうでしょう。
夢のまた夢・・・・・
- 22 名前:目のつけ所が名無しさん :01/11/23 10:56
- >松下に希望する、最強のBCLラジオのスペックは
>どんなのがいいでしょう。
1さん、あんたジャイロアンテナ忘れとるよ。
- 23 名前:1 :01/11/24 03:05
- >>22
ごもっとも。ジャイロ忘れてました。
PCカードで浮かれてしまった。
1失格。
鬱打氏能
- 24 名前:目のつけ所が名無しさん :01/12/22 20:46
- ソニーもICF7600GRで終わりかねえ。
- 25 名前:1 :02/01/09 01:37
- しばらく見ないうちにさがったなー。
>>24
松下もさることながら、SONYもICF-SW7600GR以降は何も動きがないですね。
ご指摘通り、終わり?
- 26 名前:目のつけ所が名無しさん :02/01/09 03:17
- 懐かしいなあ。二十数年前に買った松下のBCLラジオまだ持ってるよ。
バンドのセレクターが壊れてて使えないけど。
当時、北朝鮮に受信報告書送ったら色んなものイパーイ送ってきた。
ペナントやら平壌動物園のガイド(wやら。色々な国に送ったけど
北朝鮮が一番豪華だった。次は南アフリカ(wかな。オーストラリアも
良かったけどあれはレポートを何か月分かためなきゃいけなかったんで
面倒だった。
- 27 名前:目のつけ所が名無しさん :02/01/09 12:03
- ジャイロアンテナって便利だけど、取っ手代わりにして本体を持ち上げる
ドキュソが多かったんだってね。
- 28 名前:1 :02/01/10 01:50
- >>26
北朝鮮は私も一度レポートを出したことがありますが、
ペナントくらいだったなあ。
>>27
私も家族にやられまして、自立しなくなっちゃいました。
- 29 名前:目のつけ所が名無しさん :02/01/10 01:59
- 据え置きで使えるBCLラジオの新製品がまったくない。
いわゆる広帯域受信機ってBCLに使えるのですか?
(AORとかの)
- 30 名前:目のつけ所が名無しさん :02/01/10 03:01
- ソリッドステートイレブン使ってるやつはさすがに居ないか。
- 31 名前: :02/01/10 12:24
- 性能だけじゃないのよ。
最近は電卓のように正面パネルに入力キーを直付けし、一枚の液晶ディスプレイに
集中表示しているが、これはダメ。
ひとつのスイッチにファンクションキーでいくつも機能を持たせないで。
スイッチは一つ一つ独立したものを実装し、ロータリースイッチも使って欲しい。
スイッチのトグル感・質感にもこだわってほしい。
表示も、集中表示しないで、そのスイッチの横に状態を表すLEDが必要。
もちろんSメーターはアナログで。
- 32 名前:目のつけ所が名無しさん :02/01/10 13:06
- BCLじゃないけど、ソニーのICF-EX5を使ってます。
フェージングとか酷いんでミズホのUZ-77買ってみたのですが駄目でした。
今度はマスプロのパーソナル無線アンテナにチャレンジしてみようかと
思うんですが、AM受信に効果はありますか?
- 33 名前:1 :02/01/11 01:50
- >>29
VR-500は結構使えるらしいです。
AORなら、AR7030PLUSの評判はイイ!ですね。広帯域じゃないですが。
>>30
ヤプーオークションには結構出てますけどね。
>>31
禿同。そんなの売ってたら買っちゃうかも。
>>32
ミズホならUZ-8ナントカは?
EX5って同期検波使ってもフェージング酷いですか?
ディスコーンアンテナは効果あり、という話は見たことがあります。
- 34 名前:目のつけ所が名無しさん :02/01/11 11:44
- >>21
選択度は、10kHz->2kHz 両サイド連続可変のほうがいいなあ
いまなら局発はPLLじゃなくてDDSの方がいいかもしれない
ついでにモニタ機能搭載して、別周波数の同時モニタができるとか
- 35 名前:目のつけ所が名無しさん :02/01/11 12:51
- ノッチフィルターはBCL(AM)だからいらないかな?
2種類のノイズブランカーは必要
帯域が連続的に可変できればなおよし
と、ここもまで来ると、バンドスコープも欲しくなる(w
- 36 名前:基地街 :02/01/11 23:02
- 此処にはクガーの事覚えていてくれる人達がまだ居たんだ。 (涙;涙;
当時松下電器ラジオ事業部は京阪の西三荘駅(昔はここが門真駅)の松下歴史館の後ろに有ったんだよ。
ラジオの開発部隊(商品技術部)は1フロアーで約200名ぐらいいたかな。
この中が、携帯ラジオ、据え置きラジオ、小型ステレオ、27MHzCB無線機(アマチュア無線機含む)等の
設計(基本開発)と工技(量産技術)の部隊に別れていたかな。
クーガーは電気はポータブルラジオの部隊の柴田技師設計(初代クーガーは麻雀の1筒みたいなの=吠えろクーガー、
たしかSONYからオーディオ出力が既定値出てないとかのクレームが付いたとか? アルカリ電池の時にしかそのパワーが出ないのは事実だったらしい)。
その後に7SegLEDディジタル周波数表示付モデル(1stローカルOSCの周波数を三菱製IILカウンタIC.で455kHzとか10.7MHzとかシフトして表示(←当時
良い低消費電力のPLLのICなど無かった)。
AMのジャイロアンテナはφ12のフェライトコアーに巻いてあった、これをFET(NEC製FETの2SK49で受けていた、
バーアンテナ共振回路のQが物凄く高くなるでトラッキングエラー大から逃れられなかったと思う)
FMも同じくNECの2SK49がフロントエンド←SONYのスカイセンサーのFET(非売品)を抜いて置き換えるとS/N感度が1.0dB良くなったとか言う噂が出ていたけど(藁
クーガー1号機の頃、SONYと薄さを競ったペッパーラジオ(ピンクレディが宣伝キャラ)を開発(初代のモデルの内部にはゲルマニウムTRも使われていた)、
これが民生ラジオ業界に於けるチップ部品使用の最初のモデル。
もう風化した事件だけど、北チョソの金 賢姫が大韓航空爆破の信管に使用したモデルがPanasonicの時計付FM-AM携帯ラジオRF-82(銀色塗装の薄型ポータブルラジオ
設計は九州松下電器福岡)、このモデルは時計部(単4乾電池1本)とラジオ部(単3乾電池3本)で基板が完全に独立していたので、ラジオ部の基板を取り除き
ラジオの電源線にヒターを繋いで、起爆薬を置けば容易にタイマー付の信管に改造可能。
幾ら北チョソがPanasonicの設計品質を高く評価して愛用してくれても、この様な用途では設計者は悲惨だよね。
余りの懐かしさに、摺れ立てた人の趣旨から外れたカキコになってしまった。 ゴメソ Γ゜
- 37 名前:ラジオ好きッ子 :02/01/11 23:31
- >>36
他にも色々聞きたいにゃあ。
クーガー2200の裏話とかないですか?
- 38 名前:1 :02/01/12 00:42
- >>34、35
イイ!けど、価格と相談かな、と。しかし、10HzステップならDDS必須ですね。
>>36
コアな情報ありがとうございます。2SK49はよく使われていましたね。
RF1150、1180、1188、RJX4800、4800D (他は知らない)。できれば4800には3SK73あたりを
使って欲しかったなあ。RFだけでなくMIX段にも。スカイセンサーのFETは2SK42ですか?
スレの趣旨などあまり気にせずカキコお願いします。
36さんの言う通り2200の裏話、訊きたいですね。
- 39 名前:デムパ基地街 :02/01/12 04:44
- >>37,38
RF-2200と言えば横形の、周波数目盛りが薄黄色?の横断幕タイプのモデルだったかな?(何せ昔の事でなので記憶が ぁ ゃ ι ぃ)
当時、このモデルの設計検討をしていた当時若手のN村ハム○君(名古屋大卒)はもう54才か。リストラに合ってなければ良いが (藁
確か、このモデルが好評で、次に作ったのが16cmSPを入れた一筒型デザインのガイシュツの「吠えろクーガー」
だったか?(このモデルがクーガーシリーズの名前の始まり)。
次に作ったBCLモデルがボタンを押すとジャイロアンテナがpop upしSPが10cmで正面に円板ダイアルがあるやはり正面が正方形
タイプのモデル(型番失念)ジャイロアンテナ、どらえもんがまだ始まってなかったのでロボコンみたいとか逝っていた。
その次が、三菱製周波数カウンターIC搭載の横長型、周波数ディジタル表示モデル(これまた型番失念)へと続いたはず。
で周波数カウンター無しのモデルころまでは従来のラヂヲの設計思想(3Sの追求。3S=Sencitivity,Stability.Selectivity)
踏襲だったけど、S51年頃に電通代?出身のBCLマニア(大学在学中既にBCL入門の本とか出版してた)長瀬(2ch管理人名前同)君がこの
開発部隊に加わった頃からマニアックなモデルへとハテーンしていった訳なのレス。
三菱IILの周波数カウンターICは確か、SONYも同時期に使ったのでは無かったかと思われるが、三菱のラヂヲの技術部隊から何故他社
に先にカウンター用IC.を売ったのかと三菱の半導体開発部門に文句が出たとか。
「三菱半導体事業部はウリのラジオ開発部隊に謝罪と賠償を(以下略)とか 反省しる!とか」←ソナコタナイ
当時ポータブルラヂオの国内シェアーはpana.35%、SONY25%,以下10%以下の背比べ。
そら営業は誰でも一番多く金に成る所に先に売るわな。
でこのIC.ずーと後に50MHzSSB飛ばんシーバのRJX-610の周波数表示に在庫一掃?として使われる事に成る
のだが、AM.FMラヂオ用途としてしか考えて作っていなかったので周波数分解能が1kHz(100Hz単位
を四捨五入して1kHzで表示するもの。(←1カウント誤差によるチラツキを避ける為)
SSBで1kHzの分解能では困り物、せめて100Hz表示分解能が欲しい所だけどサンプリング時間を10倍
に摂れば追従性が悪くなるのでNG,(まあ、それでも漏れは我慢して使ってコンテストに入賞はした
け事もあるけどネ)。
本当は、マニアックなモデルに変貌して逝く所を知りたい人が多いと思うけど、漏れがBCL機開発
部隊の近くにいたのは2年ぐらいなので、このfカウンター付モデルの頃の事までしか良
く知らないのでゴメソ Γ゜
またアマチュア機も同様にRJX-1011ぐらい迄の事しか知らないyo。
PS.
1963年頃のタモリのQSLカード(データーのみ)情報が九州掲示板の「タモサンを熱く語ろう」
ノスレにでているよ。2SK49を知っている人も807とかTVフィーダーのFDとかは
知らんだろうなー??
(もう倉庫入りに成っているかもネ)。
- 40 名前:29 :02/01/12 12:01
- >>33
AOR見てきました。
7030PLUSはちょっと高そうですね。
価格的には8600あたりが丁度よさそうです。
- 41 名前:1 :02/01/13 02:04
- >>39
長文レスありがとうございます。
RF2200は周波数ディジタル表示ラジオの1個前の型ですね。横断幕タイプのは、
RF1104だったかな(アヤシイ)。ディジタル表示ラジオは多分RF2800ですね。
これとSONYのICF6700はカウンタの追従性が異様に悪かったのを憶えています。
これの10倍のサンプリングタイムだったら最悪です。
>2SK49を知っている人も807とかTVフィーダーのFDとかは
>知らんだろうなー??
是非教えてください。
>>40
7030PLUSは確かに高いですが、価格以上のものがあるみたいですよ。
8600については、ごめんなさい、情報がありません。
- 42 名前:デムパ基地街 :02/01/13 14:14
- >>41 マジレスは苦手な方なのでどうしても長文になってしまいます。 ゴメソ Γ゜
P社のラジオにいたのが、もう25年以上も前の事なので当時セットの型番の記憶が本当に消えかかっています。
当時のP社のセットの型番体系は下記の様になっていました。(但し、S40年頃以降
①(R※)-数字、数字-② ・・・最初のRはラジオ事業部の商品を表わす。 ステレオ(事)なら Sで始まる。
サフィックスの①に入る英語の部分
Rのみなら・・・AMラジオ(シングル、マルチバンドを問わず)
RFなら・・・・FMバンド付ラジオ(AM無しのFMバンドのみでもRF)
RJなら・・・・トランシーバ(主として27MHzCB)
RJXなら・・・アマチュア無線機又はそのカテゴリーに属するレベルのラジオ受信機等
数字の部分は、R-150、R-312, R-318とかは最初の1とか3で受信バンド数
を表わしていたり、R-70,R-72とかRF-82の数字は開発年度(1970、1972,1982年)
を表わしていたりする物もあるが、殆どは企画部門が用途別に適当な数字を付けている。
②プリフィクスに入る英語は仕向け地を表わします。
-N日本国内向け、 -Mアメリカ向け、-Cカナダ向け、-X 不特定海外(中近東、南米等)
-BX(Xの前にBが付いているモデルはAC電源切換え110v~240v付モデル)
==============
BCL機ではない安物の多バンドラジオ(贅沢に部品を使えない)の設計でLW,MW,SW,FM
バンドで当時どのバンドが一番難しいかといいますと。
FM>LW>SW>MW です。
FM:MIXとOSCを同じ石で行う自励MIX(FM用のTRは@22_もしてた)
で感度取りかつ不要輻射を押さえるのが難儀、IFがディスクリートTR.2~4段構成でHiGainを
稼ぐので安定動作が大変(格段でニュートロ=中和を取る必要があった)。後にIC化(差動の集中
アンプになり安定に10.7MHzでHiGainが稼げる様になった)なお、ディスクリート時代の
AFMIF-AmpはMWのMIX.OSC回路と455IF-Amp回路共用です(TRの数を減らしCDを図る為)。
LW:受信fの低域150kHzをBarAntで受ける為、AF出力クリップ時の高調波(IPT,OPT等の
リーケイジ)の磁界がアンテナに回り込み異発をおこす。 受信f高域400kHzがIF周波数
455kHzに近接する為回り込み異発しやすい)
SW:IFが455kHzのシングルスーパーなので受信fとOSCのfが近接(イメージ排除比3~6dB程度)
しかも、自励OSC,Mix方式なのでSWのHiBandでは(15MHz~25MHz)ローカルfを1/2で発振させる高調波Mix(S/N悪い)
周波数ドリフト大(PLL無し、電源電圧安定化無)ボディエフェクト大対策で苦労。
MW:受信最低f(516kHz)でのIF(455kHz)からの回り込み異発、455kHzの2倍、3倍f(910kHz、1365kHz)での
検波段よりのIF高調波による受信ビート対策で苦労。
まあ、現在の様にIC.だと楽な設計となりますが、IC.素子屋の技量で受信機の性能が決るのは回路屋としては
腕の見せ所が無くて面白くないでしょうね。
-----―-------------―--―----ー
当時(大卒初任給6~8万円頃)は6石AM1バンドラジオが¥2,800~4,000です。
是は、量産メーカでさえ足付抵抗が@2.5、円板型セラミックコン@3.0、小型電解@8.5、
汎用ゴミTRが@12、製造のレートが¥35/分もしていた頃ですから仕方ありません。
これに対し現在海外工場でチップ抵抗@0.01、汎用チップゴミTR@1.2、製造レート¥1.0/分
ですから、中国製1バンドラジオが売価@100_で売られていてもおかしくありませんよね。
=====ゴミ追伸=====
タモリ(森田一義氏)のQSLカード記載内容のRXと当時の時代背景から、彼が高校時代に自作した
受信機の構成が類推できます。当然アクティブ素子はALL真空管の構成となりますが、
RFコイル類(トリオ緑箱3~10MHz帯)、バリコン(アルプス赤箱430PF×3連)、IFT455kHz(複同調3個構成、トリオT-11)
アンテナ(饋電線も含め総て300ΩのTVフィーダー使用)、真空管は6BA6(RF),6BE6(MIX),
6BD6×2(IF)、6AV6(Det&AF),6AR5(AF,Pow),6X4(B+Rect)といった構成でしょう。
- 43 名前: :02/01/13 17:49
- RJX610+L-610で10Wで開局。
移動にもよく行ったな~。あのころ、周波数が直読できるだけで
すごいことだった。610は周波数安定度がイマイチで
落ち着くまでに結構時間がかかったな。
ダイヤルもバックラッシュがタプーリ。
今じゃ周波数は動かなくてあたりまえだからなぁ。
- 44 名前:1 :02/01/14 20:18
- >>42
ためになるお話、ありがとうございます。
ここだけの話にしておくのはもったいないですね。特に、
>LW:受信fの低域150kHzをBarAntで受ける為、AF出力クリップ時の高調波(IPT,OPT等の
リーケイジ)の磁界がアンテナに回り込み異発をおこす。
いやー、いままでそんなこと考えもしませんでした。
タモさんは今でもハムやBCLをやっているのでしょうか。
- 45 名前:目のつけ所が名無しさん :02/01/14 21:36
- 807てえと球のことかな?
TVフィーダつかったFDは時々使ってた。
位相差給電やるなんちゃらスペシャルとか。
- 46 名前:デムパ基地街 :02/01/15 05:58
- >42しまった、チップ抵抗の値段を間違えている;; 海外での大量購入価格は8~10USセントです。自動装着機の装着マシンレートの方が高い?。
>1長波のコマーシャル放送まだ有ってるのかな?(航空機用ビーコン以外に)ヨーロッパの方はもう中止かと思いますが??昔は国内ではソ連の放送ぐらいしか日本で聞いた事が無かった。
LWでアンテナにバーアンテナを使用する場合どうにもならなかったのが音質(HiFi)です。
その理由は、昔の安物のAMのTR受信機(IC.を使わなかった頃)にはIF段(455kHz)の選択素子用のIFTに7mm角のコアの塗装が黄、白、黒、(赤その他の色はローカルOSCコイル)
での単同調3段構成IFTとなっていましたが、検波段の黒は負荷が重い(AGC電圧発生)のでQが高いのは黄色(MIX出力)、段間(白)だったわけですが、これら3段でのトータルのQ(選択帯域幅)
よりも、LWバンドに於けるバーアンテナのQ(というか選択度)の方が遥かにシャープで、高域の音質(側波帯の通過幅)はIFで制限される以前にRF入力でカットされてしまうのです(LW
の音がこもった音になってしまう。 もしかしたら送信所のアンテナの帯域でもカットされていたかも??
MWバンドでもクーガシリーズの様にφ12でL=140級のQが高いバーアンテナを使用するとMWバンドの低域ではIFTの選択度よりBar.Ant.の選択度の方が高くなりますので、MWバンドフ
低域側(515~600kHz)付近と高域側(1500~1650kHz)付近ではAFの忠実度特性に差が出ます(低域帯ではHiが切れる)。
P社ラジオ技術ではボリュームレベルを上げAF段がクリップした時に生じる高調波磁界のバーアンテナへの回り込みによる異常発振の事を「バリ発=バリバリ発振の略」と言っていました。
AF段にGe-Tr(Ftが低い)の時はクリップ波形の角が丸い(高次高調波成分が少ない)ので出にくいのですがSi‐Trに変わってFtとゲインが高くなるとMWバンドでも「バリ発」が発生。
昔のラジオを開けてみられるとます、昔の設計者が如何にしてOPT(IPTも)をBarAntから遠ざけようとしたかの努力が分ります。また構造上どうしてもOPT,IPTが接近する場合には、
トランスに銅箔のショートリングを巻いてリーケージを押さえ込んだ努力の跡が見受けられる物も有ります。
IF周波数(455kHz)に近い受信f(MWなら515kHz)、(LWなら400kHz)でのIFのアンテナへの回り込みによる異発はP社ラジオでは「ゼロ発=バリコンの0点発振」と言ってました。
でもこれらよりも、MWバンドで一番やっかいなのがIF周波数の2倍、3倍f(910kHz、1365kHz)が受信帯域に入ってくるので、この周波数における受信ビート妨害です。 この対策の為
検波コイル(黒コアーIFT)を鉄の枠で囲み磁束の漏れを減らす対策(IFTのケースは真鍮)をする場合のありますが、松下の特許(新案)?の対策は検波ダイオードを8の字状に捻る方法です。
これによりOA90(ゲルマポイントコンタクト)のリードからの高調波の輻射磁界をキャンセルさせていました(古いセットをお持ちの方は一度見て見て下さい)。
=====================
アマチュア無線機のRJX-601やRJX-610のフロントエンドの石(2SK37?、2SK49)を東芝の2SK241(3本足のMos型)に交換しMIx段の(2SC1359?)をNECの2SC3355(足配列注意)に交換する
だけで(本当は再調整する必要有り)S/N感度が3dBくらい上がります(調整し追い込めば5dBぐらい)勿論、受信機はS/N感度が良ければ良いと言うものでもありませんが。
またRJX-610は10.7MHz段に使用されている広帯域のセラミックフィルターを7.5kHz帯域のモノリシックフィルターに交換(正式にはI/oマッチング取り直す)すれば、
かなり近傍の強入力電波による抑圧特性が改善されますが(NBの効きは当然悪くなる)、昔のセットはオリジナルのまま置いておく方が骨董価値が高いでしょうね。
========================
ラジオ(事)の作っていたHamの機器で極めつけの物は(持所有していない)入門用HF機でラジオと同じ糸掛けダイアル式の物があった事です。
高級?HF機のRJX-1011で使用されたVFOロック型PLL?の技術などはトリオのTS-820より遥かに早い実用化だったのに、後が続かなくて残念な気がしました。
それともっと昔の真空管を使用した松下のHam用周波数直線バリコン使用の通信型?受信機(S38年頃のモデル型番失念)は松下のラジオ(事)の設計生産
では無くて、現在の松下電子部品(MACO)←まだあるのかな?の前身の事業部の手によるものと聞いておりました。
==================
最近は高い周波数のTX,RXにばかり(悔しい!最新のP4のCPUの内部クロックfに負けた)に拘わってるので、昔の低い周波数のラジオの頃が懐かしい。
- 47 名前:1 :02/01/17 10:36
- >>45
807は真空管の型番ですか。さっぱりわかりませんねえ。
FDはフォールデッドダイポールのことですか。それならFM用に作ったことがあります。
ZLスペシャルも作ったことがありました。
>>46
いつもスゴイ内容で驚くばかりです。
今度、手持ちのラジオの中身をじっくり見てみます。
これからもガンガン書込みお願いします。
- 48 名前:デムパ基地街 :02/01/17 17:51
- >>47
807は電力増幅用の真空管UY-807(プレート損失25W)の真空管です。
当時30MHz迄使えC級動作プレート変調で30Wぐらい出せる球は一般人にはこれくらいしか入手出来なかった。
構造的には今でも管球式オーディオマニアが使っている球6L6GBの前身の戦前からあった6L6をHF帯で
使える様に改良?したものです(プレートとTop出し、プレート損失増加、内部シールド追加)。
FDはフォールデッドダイポールの略です。折り返し型ダイポールですから、饋電点のインピーダンスがダイ
ポール(約75Ω)の4倍の300Ωとなり、昔のTVフィーダーだとエレメント部とフィーダー部が
同じ素材(当時1m/10円?)で作れた訳です。
------
PLLでない昔のラジオを所有している人の為に、受信部の再調整の方法をカキコしておきましょう。
昔の紙フェノールの基板のセットの場合10年以上立つと結構調整がずれてしまっている場合が多いので。
一番簡単なMW1バンドラジオの調整方法です(基本的には他のバンドの調整の仕方も同じです)。
・4点調整(バンドエッジ2点で局発の周波数を決め、トラッキングポイント2点でトラッキングをとる)
1)まずバリコンを容量Max,(受信f最低ポイント)に置く。 信号発生器に変調をかけ最低受信周波数
_(516kHzとか530kHzとかメーカー、仕向地により異なる。 分らなければ520kHz付近で可)
2)局発コイル(IFTタイプの赤ペイント多し)を調整棒で捻りその位置でSSGの信号復調出力がMaxと
_なるようにする(取り敢えずSPの両端にAC電圧計を付ける←オーディオがクリップした音なら、
_信号源の出力を下げる(距離を離す)
_か、クリップしない様にボリュームを少し絞る。
3)次にバリコンを容量in側(受信fはMax)に廻し、信号発生器を1650kHzに合わせる。
4)ポリバリコンの上に2個のトリマーコンがついているのでOSCと書かれた方のトリマーを調整棒で廻し
_信号が受かる様にする。
5)再度バリコンを容量Max側(受信fMin)側に廻し、其処が516kHz(530kHz)であるか確認する、
_ずれていたらLocalコイルを動かし合わせる。 再度バリコンをfMax側に廻し、其処で1650kHzの信号が
_受かるか確認、ずれていたらポリバリコン上のOSCのトリマーを廻し修正する。1)~4)を2回ぐらい
_繰り返せば追い込める。
6)竹又は木の棒の片側にはフェライトのかけら(無ければEMI帯作用フェライトリングで代用)反対側
_には真鍮の板(無ければアルミの板)をテープ等で貼り付けたトラッキング調整棒を作る。
_信号発生器を600kHzに合わせ、信号発生器よりの信号を受信し(弱ければ弱い方が良い)BarAntの
_コイルに上記調整棒の夫々の端をゆっくり近づけてみる。
_フェライト側を近づけても、真鍮側を近づけても出力が落ちる場合は何もしない。
_フェライトを近づけたら感度が上がる場合はバーアンテナのコイルを中心側に押し込み(L値大)フェライト
_棒を近づけた時のピークの出力と同じレベル出る位置に仮固定。真鍮を近づけた場合に感度が上がる様であ
_るならばアンテナコイルの可動部分をバーアンテナの外側に動かしてピーク位置に合わせる。
_(以上が低域側トラッキング)
7)次に信号発生器を1500kHzに合わせポリバリコンを廻してこの周波数を受信する(信号発生器の
_は受信出来る範囲で低い方が良い)。ポリバリコンの上のトリマーAnt表示側を廻して感度がMax.に成る様
_に合わせる(大抵の場合殆どトリマーが抜けた状態となる)。(以上上側fのトラッキング)
8)次に再度600kHzに戻って、再度調整棒のフェライト側と真鍮側をBarAntコイルに近づけピークが合って
_いるかを確認。 ずれていたら上記6),7)の調整を繰り返し追い込む。
_上下のトラッキング調整OKならバーアンテナのコイルをWaxで固定し完了
==
- 49 名前:デムパ基地街 :02/01/17 17:54
- それと実際には信号発生器を有していない人が多いでしょうから、下記の簡易方2点調整方でも可能です。
①600~650kHz付近の周波数既知の弱い安定した(フェージングが無い)局を見つける。
②次にバリコンを廻して、セットのダイアルの周波数目盛りを其のfに合わせる。
→合っていればOk,合っていなければOSCコイルのコアを廻し其処で①の放送が受かるように。
③調整棒の夫々の端をBarAntのコイルにゆっくり近づけ、感度が上がる様であれば上述同様に動かす。
④次に1450~1550kHz付近の弱い安定した既知のfの放送を受け、バリコンを廻してダイアル目盛りの
_その周波数表示位置に置く。 ずれている場合はポリバリコンのOsc表示トリマーを廻し、その位置で
_上記放送が受信できる様に合わせる。
⑤次にポリバリコンのAnt側トリマーを廻し感度が最大位置に合わせる。
⑥再度低い周波数側に戻り受信し、ダイアル目盛りが合っているか、調整棒での感度Maxかを確認。
_もしもずれている様であるなら①~⑤を繰り返し追い込む。
===============
@100ぐらいの中国製AM1バンドラジオで練習してから、昔の大切な?ラジオのリハビリ?
をされる事をお勧めいたします。
- 50 名前:ラジオ超初心者 :02/01/17 19:37
- >>48>>49
なるほどなるほど(半分くらいしか理解できないが)
ところで俗にいうRF調整っていうのはどうするんでしょうか。
上の説明がRF調整ですか?
- 51 名前:目のつけ所が名無しさん :02/01/17 22:19
- RF-2600が手元にあるのですが(親父からもらった)
いつ頃のラジオで性能も良かったのですか。
後
そろそろメンテに出そうと思ってるのですが新品頃の
調子がわからないので経年劣化がどの程度進行してるか
わかりません。
何か簡単に調べる方法があれば教えてください。
少しボリュ-ムがガリガリ言う程度で完働品です。
- 52 名前:デムパ基地街 :02/01/19 01:24
- >50
そうですね。受信機のRF調整はまずローカル(局発)のバリコンの可変範囲で受信周波数の上限と下限を設定し、
{MWやLWなら希望受信周波数+455kHz(IF周波数)がローカルの発振周波数}、次にアンテナ側のバリコンでこの
バーアンテナの希望受信同調周波数(局発f-455kHz)となる様にする。
つまり、局発アッパー型のスーパーヘテロダイン方式では、受信周波数=ローカルf-IF周波数で決りますので、
アンテナ側の同調回路もバリコンがどの位置に有っても上記関係で連動しなければ最大感度が取れない(受信
周波数にアンテナ同調周波数が合わない)わけです。
これを、アンテナ側と局発側の(同調周波数の)トラッキングをとると言います。
L,Cの共振周波数はf=1/2π√LCですから、MWので516kHzから1650kHzを受信する場合には、可変周波数比
で≒3,2倍と言う事はバリコンのCの可変比でその2乗≒10倍変化する必要有る訳です。
一方ローカルfは971kHz~2105kHzと周波数比≒2.1、容量比≒4.3で動く訳ですが、バリコンのどのポイント
でもアンテナ側の同調fと局部発振側のfが455kHzシフトのシフトの関係が成立してなければならない訳です。
MWonlyの受信機のポリバリコンはアンテナ側と局発側の羽根の数が異なる(容量値が異なる)親子バリコン
(ギャングレスバリコン)を使用しますが、AM多バンドモデルの場合は可変容量値がどちらも同じ物を使わざる
を得ません(430pF2連とか3連とか、受信周波数と局発周波数の可変比の関係がバンドにより異なる為にMWのみ
の時の様に親子バリコンが使えない)ので、局発側のバリコンに受信バンドにより異なる直列C(=パッティング
コンデンサー)を入れ強引にバンド毎にトラッキングを取ります。
条件が成立する点は2点しかありません。(かなり省略あり)。よって、完全に受信周波数(局発f)とアンテナ
同調回路の共振fが完全に一致しているfは下と上のトラッキング調整点のみです。
これが昔の広範囲バンド受信ラジオのRF調整です。
今のゼネカバ機の様に入力回路をバンドパス切替えで行けばトラッキング調整の必要が無いので楽ですが、各受
信ポイント毎にアンテナ同調が連動している方が、相互変調、混変調に条件が良い事は言うまでもありません。
>51
ボリュームがガリオームになってしまったんですね。 昔はオーディオ信号回路にボリュ
ームを入れる時は直流をボリュームに流すな(DCカットせよ)と教わっていました。
当時のラジオ用のボリュームはS無しで¥30~35ぐらいの基板直付けタイプの物だと思
いますが、ラジオ(事)で使用していたものはシャフトがDカットタイプ、又はセレー
ション(すり割)が18山タイプの物で多分現在は置き換えられる物が売っていないと思
います(成形品のつまみが市販品の軸に合わない)。
多分そのボリュームはシャフト取付け面のカーボンを3本のスライダーが回転しながら
すべるタイプかと思われますが、一番安全な対策は、HOZANのZ-295等の接点復活スプ
レー(定価¥1,000_を購入して、VRの3本の端子が出ている所の金属キャップの開口部から
吹き込む手段でしょう。(これで半年~1年は持てますガリオームに戻ったら又吹き込ま
ねばなりませんが)。
名人はボリュームのキャップを外してスライダーをピンセットで少しずらし、新たな
抵抗面を使うと言う人もいますが、多分5~6個は壊す覚悟が必要でしょう。
お勧めいたしません。
この頃の松下のラジオはプラスチック用タッピングネジの頭が薄赤色に着色されている
ビスがシャーシー(キャビ)からプリント基板を取り外すネジです。
- 53 名前:1 :02/01/19 21:21
- >>48,49,52
デムパ基地街さんのカキコはすべて保存することにしました。
調整棒を使った調整方法は初めて聞きました。
業界では常識なのでしょうか。
>>50
大変良いラジオをお持ちですね。
当時のBCLラジオとしてはトップクラスの性能だったはずです。
RF2600については、「ラジオ工房」というサイトも見てみてください。
- 54 名前:デムパ基地街 :02/01/19 23:22
- 【調整棒=トラッキング棒=ギャング棒】
フェライトコア入りのコイル(BarAntも)にフェライトを近づける事は、コイルのフェライトの体積が増加した事と等価に
なりインダクタンスが増えます(共振回路ならfが下がる)。
また真鍮やアルミをコイルに近づける事は逆にインダクタンスが減少(共振回路ならfが上がる)します。
この原理を応用しコイルを触らずに、共振回路が目的の周波周に合っているかs(又はどちら側にずれているかを確認します。
FM帯の場合はフェライトにFM用材質のもの(RFコイルの中身)を使用します。200MHzを越えると使い物になるフェライト
材質が無いので、トラッキング棒(ギャング棒)はFM帯(70~120MHz)ぐらい迄です。
松下のFM帯のコイルは殆ど空心コイル(局発側はハウリング防止の為スポンジを入れ上からワックスがけ)でした。
古いラジオを開けてみると、トラッキング棒相手にこの空心コイルを調整した跡(広げたり、狭めたり)が分ると思います。
100~300MHz帯の調整可能なコイルはフェライトコアー入りではなくてアルミコア入りを使用します。 この場合コアをコイ
ルに捩じ込むとインダクタンスが減少し共振fが上がります(フェライトコアと逆の動き)。
今では、中国でラインに並んだ女の子がトラッキング棒相手に100円ラジオを調整してる事でしょう。
======================
【リッツ線】
MWラジオを開けてバーアンテナに巻いてあるコイルの線を見て下さい。 単線では無くて5~7本程度の素線の撚り線となって
います。 しかもその素線の1本1本がエナメル線(ホルマル線?)で絶縁されていますこのタイプの線をリッツ線と言います。
内部配線用の普通の被覆電線が撚り線に成っているのは可撓性を高める為ですが、素線は裸線で絶縁されていません。
有効断面積あたりの直流抵抗値を下げるのならば単線が一番高率が良いはずです。
インダクタンスの質の良さ(理想のLにどれだけ近いか)を表わす値としては一般にQを使います。Q=jωL/R(Rは抵抗分)
共振回路の無負荷Q(選択度に相当)を上げる為(BarAntなら誘起電圧)のにR分は小さい方が良いのは勿論です。
この理由は導体中を流れる交流電流のfが上がると、電流はすべて導体の表面に集中する効果=skin effectの為なのです。
同じ直径の外皮を有する同じ長さの単線とリッツ線では、テスターのRレンジで図れば、当然有効断面積の大な単線のrが小
さい訳ですが、これを1MHzの交流周波数で図ればリッツ線の方が表面積が大です(各素線が絶縁されている所がミソ)ので
Rは単線より遥かに小さくなります。
コイルのインピーダンスはZ=R+jωL(ω=2πf)ですが、周波数が上がればωL分のみでなくRも変わる点が重要です。
この為、LWやMWのBarAntのコイルはすべてリッツ線で巻かれています。 スイッチングReg.のとランスも最近周波数が
高く成っていますので効率を高める為にリッツ線を使う事があります。
しかしリッツ線が有効なのはコイルの場合~2MHz程度迄なので、トロピカルバンド帯(1.7?~4.5?MHz)以上7Mhz程度
のBarAntでは単線を使用しま。(それ以上のfはホイップの方が輻射感度が取れるのでBarAntは使わない)
また、3~10MHZ付近のIFTタイプのフェライトコア入りRFコイルでは、銅線の上に鉄メッキ(磁性体)を行なっ
た磁性線を使用してコイルのQを上げる事もありました(表皮効果から言えばRが高い物質が表面に来るけれどこの周波数
では逆に効果が有るとか)
LWバンドのBarAntのコイルはMWやSWの様に単層巻ではインダクタンスが不足しますので、多層巻にする訳ですがトランスの
様に単なる重ね巻き(ソレノイド巻?)をしますとストレー容量(=浮遊容量)が増加しますのでハネカム巻(正式にはhoney
comb=蜂の巣をする事によりストレーを減らしています(そうしないと、バリコンの可変範囲が減る)。
人によってはプログレッシブ巻と呼ぶ人もいたかと思いますが、何時かLWバンド付セットを開けられる機会があったらハネ
カム巻を見て下さい。
=====================
修正:前回多バンド用の多連ポリバリコンの可変容量を430pFと書いてしまいましたが、これは真空管時代のエアー
バリコンの容量だったかと思います。 多連の等容量のポリバリコンAM側は330pF程度
MW専用の親子ポリバリコンで180pFぐらいだったかと思います。
又FM用の国内標準バンド用(76MHz~90MHz)とかは20pFで76Mhz~120MHz(TV.Lバンド付)のポリバリコンは
40pFの可変容量だったかと思います。
この手の仕事をしていたのが今から25年も前の事、でかなり記憶がぁゃιぃ状態です。
- 55 名前:ラジオ超初心者 :02/01/20 08:21
- デムパ基地街さん、どうもありがとうございました。
あなたのカキコを保存して勉強します。
- 56 名前:デムパ基地街 :02/01/24 00:25
- 【電波輻射とラジオの感度】
Bar Ant の話が出てましたので、主として地表波(直接波)を使うMWバンドでの輻射感度の話でも書いておきます。
MW帯の電波は送信所から輻射されますが、殆どの場合水平面で無指向性で輻射したい為に、トップローディングタイプの接地
型の垂直アンテナが使われているようですね(送信所の方は専門でないですが)。
と言う事は、放射される電波の電界面は大地に対して垂直となり(垂直偏波)磁界はそれに直交しますから水平方向に磁力線が
発生している訳です。
Bar Antは電界面で結合するホイップAntやダイポールAnt,と異なりこの磁界面に結合(内部のフェライトコアに収束させる)
させて、コイルとバリコンの同調回路共振させ電圧を発生させる訳ですから、バーアンテナはフェライトの棒に対し電波の磁界
が一番多く鎖交する方向で結合度最大→発生電圧最大(感度最大)となる訳です。
つまり、Bar Antの棒を大地に水平に置き、軸が放送局のアンテナに対し垂直の条件が最大感度の位置です。
よってBarAnt(Set)を水平面で360度回転させると、8の字型の指向性となる訳です。しかし感度ピークの方向はピークの出方
が甘いので、BarANTでの方向探知はより指向特性がシャープな感度ヌル点(フェライトの軸が放送局を真っ直ぐ指す時)を使い
ます。 パナソニックのクーガーのジャイロAnt.Setの取説にもそう書いて有ったと思います。
放送局から離れた場所での電波の強さは電界強度として表わされます。 電界強度とは送信所のアンテナを山の頂点と考え、離れ
るに従って勾配が弱くなって行く様に、離れるに従って弱まって行く電界の傾きと言う理解をして下さい。
アンテナに入力する電力とアンテナのゲインと周波数から、アンテナからどれだか離れたら電界強度が幾らになるかの数式は有
ります(電離層反射無視)。
電界強度の単位は dBμV/m で表わされます。 これは1μVを0dB(デシベル)μVとして表わした単位です。
dBは対数で、0μV=20dBμV、1mV=60dBμV、1V=120dBμV となります。
MWの100kW級の送信所の近くだと、電界強度は110~120dBμV/mぐらいまで成る事が有ります。
街中で普通に聞いているMWの電界強度は60~80dBμV/m程度かと思われます。 VHFのTVの電波の
場合だと50dBμV/m以上ぐらいないと、まともなカラー受信が出来ないのでは?(専門外)
VHF帯のλ/2ダイポールAntだと、この電界強度とAnt.から発生する電圧の関係が出しやすいです。
≒70MHzの時にダイポール(共振した)の饋電点に発生する電圧と電界強度の値がほぼ一致します。
つまり70MHzの電波の電界強度が40dBμV/m=100μV/m,で其処に偏波面を合わせたダイポー
ルを置けば100μVemfの電圧が発生します(emfのサフィックスはエレクトロモーティブフォー
ス=起電圧の意味→無付加時の電圧、)実際にセットの入力(AntのImp.=内部抵抗、もSetの入力
Imp.も仮に75Ωとすれば、負荷(セット入力)に於ける電圧は起電圧の1/2(=-6dB)で
すから、実際のセットの入力としてはAnt.入力端子に50μVが発生してる事になります。
仮に電界強度が同じで周波数が700MHzだったとしますと、700MHzの2/λのダイポールには、周波数
が10倍上がったので発生する電圧は70MHzの場合の-20dB(1/10)の10μVemfが発生する事
になります。(700MHzのアンテナは70MHzのアンテナに対して空中に占める大きさが1/10なので
1/10(-20dB)の電圧しか発生しないと考えても良いです。
==================================
*長くなったので、次回に実際にPanasonicのラジオの中波やFMに於ける輻射感度、直接感度はどれ
_くらいだったのか、及び当時のラジオの感度の定義はどうしてたか等書いてみます。
_専門家の文献も見てませんし、内容の後推敲を行なっていませんので、オカシ所、疑問の所、
_不明点などがあれば書き込んでおいて下さい。
- 57 名前:デムパ基地害 :02/01/24 18:15
- 【ラジオ受信機の感度】
最近はどうなっているかは知りませんが、昔のラジオや無線機の感度の表わし方です.
★最大感度:(ポータブルラジオのAM,FM感度表記に使われていた)
AFボリュームは目一杯上げる(RF,IF)のゲイン調整器がある場合これもMAX.ToneSWがあるならHi.
_この条件でBar.ANTのバンドはループ輻射で、ホイップAnt.のSWバンドはAnt等価ダミーで、FMなら75Ωの
_パッドで、無線機ならSSGから50Ω同軸直でsetのAnt端子に、標準信号発生器(SSG)の信号を入力させます。
_最大感度はセットのSP出力を等価Imp.の抵抗(8Ωが多いが)で置き換えた負荷の両端の電圧をオーディオ(AF)
_用の電圧計で計ります(モニターのオシロスコープをパラに繋ぐ)。 信号発生器の変調度はMW,SWのAMなら30%
_変調周波数は、大口径SPの物なら400Hz、小口径SPの物なら1kHzを使用します。FMのバンドなら変調度は22.5kHz
_の偏移とします(変調周波数はAMと同じ)。 ここでSetの標準出力を小型の物なら5mW、普通のセットなら50mW
_とします(8Ωの負荷なら0.2Vrms、0.63Vrms)。
_SSGの出力を上げていって、負荷にこの電圧が出た時のSSGの出力(輻射ループやパッドがある時はそのロス分を補
_正する)を読んで標準AF出力が出る最大感度とします。(一般的にSSGのemf電圧でのdBμV,又は輻射ならdbμV/m
_で表わします。
*あまり、感心した感度の表記方法ではないですね。AFのゲイン(=ボリューム)を上げれば最大感度が幾らでも
_(飽和クリップすれば別ですが)上がる事となります。 そこで、少しマシな感度のあらわし方として、
★S/N感度(ポータブルラジオのAM,FM感度に使われていた)
_最大感度では実際の状態を表わさない(ノイズが多くて聞き取りにくいからボリュームを廻して音を大きくする人
_はいない=ノイズも一所に大きくなる)ですね。 其処で希望Signalと無音(無変調)時の残存noiseの比がある
_値になる信号入力の値をもってSetの感度とすれば、AF段(ボリュームの位置)に依らない感度が出せるはずです。
_このS/N比はAM系でS/N=20dB(電圧比10倍、電力比100倍)、FM系でS/N=30dB(電圧比31倍、電力比100
_倍)となる入力信号をもってS/N感度として表わしていました。 実際には変調度、変調周波数は上記最大感度
_の場合と同じ条件で、変調をONした時(400Hzとか1kHzの信号が復調されている)のAF出力をボリュームで5mWと
_か50mWの標準AF出力と成るようにVRで合わせて、変調をOFFにした(キャリアだけの無変調=無音時)にした時
_に負荷に発生している残存ノイズ電圧が20dB、又は30dBダウンになる時のセットの入力(SSGの補正後の読み)
_レベルをS/N感度とする訳です。 正確には変調時のAF出力信号にはセット内部でのNoise分も含まれています
_S/Nではなくて、S+N/N分を計っている訳です。
*然し最大感度表記方に比べ少しは現実に近い感度のあらわし方ですが、これも現実的ではありません。測定変調
_信号が400Hz又は1kHzでしかも変調度が30%又は22.5kHzの偏移のポイントのみでの感度ですから、見てくれ
_の公表値だけ良くしようと思えば、IFの通過帯域を狭くし測定AF信号分のみのfまで通し、それ以上の変調fは
_減衰させる。 AFの周波数特性の1kHz以上をカットする。 この様にすれば感度測定時のノイズ高域成分は落
_とせますから、見かけ上のS/N感度を上げる事が出来ます。 しかし実用上ではHiが切れたこもった音質に成りま
_すし、FMでは変調度が深くなると一発で歪みが増大し使い物にならないSetになります。
_でも、最終的には市場で受け入れられる音質に落ち着きますのでこのS/N感度表記方でそこそ他社との感度比較
_は可能です。
P社の昔のSetでクーガーシリーズの様な大寸法のBaAntを使用していたSetでMWのS/N感度は34~35dBμV/m,
FMで 0~3dBμVemfぐらいでは無かったかな??
普通のBarAntサイズ(φ10,L=80~120)のMWラジオだと40dBμV/m前後、BarAntが小さいポケッタブルでは
S/N-20dB感度は46~52dBμV/m程度ではなかったかと思います?
=============================
次回、時間が出来た時にVHF帯のFM無線機の感度表示に使われるSIND感度の意味とかAM系受信機の耐大入力特性
について述べてみましょうかね。
- 58 名前:ラジオ超初心者 :02/01/24 22:52
- デムパ基地街さんへ
感度の話、難しいですが興味津々です。
ところでくだらない質問かもしれませんが、ゲインコントロール機能として
IFゲインコントロールはRFゲインコントロールと比較して何かメリット
あるのでしょうか。
- 59 名前:デムパ基地害 :02/01/25 20:37
- 【IFゲインコントロール】
受信機のRF段でのゲインコントロール(アッッテネータも)は、希望波近傍fに存在する強力な妨害波によるMixer段のオーバーロード
対応(S/Nを犠牲にして感度抑圧や相互変調妨害から逃れる)の物であることは言うまでもありません。
IF段でのゲインコントロールの必要性と言いますと、FMの場合とAMの場合に分けて考える必要が有ります。 基本的にFMの場合
はIF段にはゲインコントロールは要りません(QPSK等の位相変調の場合使うこともある)。IF段が早めに飽和して振幅分(パルス性
のノイズとか)をクリップした方が良くリミッター効いてAM成分を抑圧出来、FM方式の特徴が生かせる(パルス性ノイズに強い)事に
なります。
一方AM変調の場合は振幅方向のリニアリティが必要ですので、スーパHet.方式で一番ゲインを稼ぐIF段にはAGC(Automatic Volume
Controleを掻け、遅い(音声周波数に比べ)40~60dB程度の入力レベルの変動に対しては、出力レベルの変動を押え込み、電波
が強くても、ある程度弱くても一定の音量となる工夫をしています(IF段のみでなくMix段やRF段にも掛ける事がある)。
早い話が、AM受信機のIF段のゲインはノイズすれすれの信号を受けている時はGainがMax.(AGC掛らず)で、放送局直下の強電界信号
を受けている時はGainがMin.に成っている訳です。
よって、AGC回路で自動的にゲインを変えますので基本的には手動のIFゲインコントロールは要らないのですが、次の様な用途には手動
のゲインコントロールを使う場合が有ります。
・電界強度測定器の受信機、スペクトラムアナライザー等の計測器。(Log Amp も併用しますが、広範囲なダイナミックレンジが必要)
・昔の受信機(特に真空管式の時代)にA1(CW)やSSBの復調を、円滑に行なう為。
電信(A1←まだ有るのかな?)やSSB(A3j)などの電波の様に、AF可聴周波数を作る為に約700Hz?離れた外部キャリアを必要とする
(A1)とかSSBの様に搬送波をTX(送り側)で抑圧された信号の復調にはBFO(Beat Freq.Osc)が必要です。これらの信号を昔の通常の
AM(A3a)用のAGCが掛ったIF回路に通すとどうなるでしょう? 当時のAGC回路は御粗末で急激な信号の変化に対して追従できませんで
した(信号分を整流して平滑しゲインコントロール用のDC電圧を得る)。 MWの放送の場合は無変調時でも常に搬送波(キャリア)が
出ていますので(整流回路の時定数で変調波による振幅変動は無変調時のレベルになる)、それに対応したIF段のGain設定を保てます。
ところがSSB(A3j)の様な、AF信号の大きさに応じて側帯波の出力ののみが変動する電波に対しては、無変調時出ているキャリアがあ
りませんのでAGC回路は絶えず変動する信号に追従して動く事になります。 これに対応する為にはSSBのピークレベルをAGC電圧とし保
てば良い訳ですが(ピーク値サンプル&ホールドみたいな感じ)昔のAGC回路はホールドする為にAGC時定数を長く取ると(Slowレリー
ズ)立ち上がり時間(アタックタイム)も長くなり、SSBを歪み少なく復調する事が困難でした。
この為、SSB復調時にはAGCのフィードバックを切放し、手動のIFゲインコントロールでIF段が飽和しないレベルに設定していた受信機
時代もあった訳です。
あと、当時受信機のCW(A1)受信モードは、専用の狭帯域フィルターに切り替えずにAM(両側波帯通過)用のIF回路を共用しAF回路で
ノッチフィルターや狭帯域のAF.BPFフィルターを入れていた物が多かったのです。
ここで、仮にIF周波数を455kHzとしBFOの周波数を456kHzで注入してA1復調するとしてみましょう(1KHzの電信音が聞こえる)。
復調回路の横のい強力なキャリアを発生しているBFOがいます、これに対しHiゲインを得るIF回路があります。
AM用のIFだと3kHzまでの音域を復調するとするならば、IFの通過帯域は側帯波が通る455kHz±3kHzは絶対必要な訳です。
ところが、この帯域の中にBFOの周波数が入ってしまってますから、BFOの漏れ信号がIFのTopに回り込めば、希望信号のみでなくBFO
信号でAGCが掛ってしまいIFの感度ががた落ちに成ってしまいます。(また簡易型のBFO注入回路でAM復調兼AGC電圧発生兼用回路では
IFのトップに回り込まなくてもBFO注入信号でAGC電圧が発生する)。
その様な訳で昔の簡易型のCW,SSB受信機能付ラジオの場合、面倒を引き起こす元になるAGCをきって、IFゲインを手動で調整させていた
訳です。 フェージングに対しては指で追従する必要有り。
今のセットは、素子が進歩し価格が安くなったので、これらの問題はすべて克服されていると思います。
よって、今のセットでは正確な電界強度計測機能とかスペアナ機能を有する受信機以外IFゲインコントロールは不用と思います。
- 60 名前:ラジオ超初心者 :02/01/26 00:29
- デムパ基地街さんへ
どうもありがとうございました。8割くらい理解できました。
回路の読めないバカチンですがすっきりしました。
しつこいようですが、もひとつ質問です。
>当時のAGC回路は御粗末で急激な信号の変化に対して追従できませんでした。
クーガー時代のラジオはいかがだったんでしょうか。追従できたんでしょうか。
また、BFOとAGCの関係はどんな設計だったのでしょうか。
よろしくお願いします。
- 61 名前:1 :02/01/26 00:52
- >>59
>>60
せっかくのいいはなしですから、
sage進行しなくてもいいのではないかと思います。
確かにスレのタイトルとは逆行していますが
温故知新という故事もありますし・・・
- 62 名前:デムパ基地害 :02/01/26 23:30
- >>60
クーガー時代ははだ普通のAM(A3a)ラジオ受信機の延長設計で、SSBやCWを民生用ラジオで受信しようと言う概念は無かったと思います。
よってBFOとか、CW,SSB受信モードは付いていなかったと思います。 まとも?な専用IC.を使い始めたのはプロシードシリーズが出始め
てからだったと思います。
【AM機ディスクリート時代のRF,IF構成】
一番安物のラジオの構成(SWはBarAntをAntコイルと置き換えて下さい)は下記の様になっていました。
○AM Band用の6石~7石ラジオの構成
BarAnt.→コンバータTr.(局発とミキサーを1石で行う)→IFT→1st.IFの石(AGCが掛る)→IFT→2ndIFの石(AGCを掛けない)
→IFT→検波(LPF&AGC、OA90等のPoint Contactのゲルマ)→ボリウム→AF Amp(安物は1石、まともなのは2石)→IPT→
Push-Pull(2石)PA→SP or EP
・AGCをコンバータ段に掛けないのはOSC.が止まったり、OSC.fが動くから出来ない。
・AGCを2段目IFに掛けないのは、TrのBase電流を制御するのでAGCにある程度ドライブ電力が必要なため。 よって1段のみのAGC
ですので効きが悪い(30~40dB)程度しかAGCの押え込める巾がとれない(MWだと105dBμV/m)程度以上の強電界入力ではリニア
リティがとれずに復調信号が歪み出す。
この為、少し高級品でディレイドAGC(遅延AGC)回路を入れて、1stIFのAGCの効きが悪くなり始める入力レベルとなると、他の個所を
ダンプして120dBμV/m近い入力にも堪えうる様にしたSetもありました。
○高級品のAM受信機の構成。
①Conv.回路(自励回路)を使わずにMixerとローカルOsc.の石を分離した他励回路とする。
こうすると、Mix段にもAGCが掛けられますし、OSCとMIx単独で最適定数が選べます(NFとかGainとか)。
②RFAmp,付AM受信機
LWやMWに関してはRFAmpを態々付けなくとも、Gainは十分に取れますが、クガーシリーズの高級品?あたり
からは2Sk49等ジャンクション型FETでBarAntを受けるようなRFAmpが1段付け加えられた物も出始めました。
FETを使うメリットはバイポーラTRと異なりドライブ電力が原理的には要らないので、BarANTのQを上げる事
が出来るからです。しかし正式のRFAmpの回路(入力側、出力側同調回路を持つ)とすると、局発用のバリ
コンを含め3連バリコンが必要になるので、ドレイン(出力側)は非同調だったかもしれません。(3連
バリコンを使ったモデルもあったとは思いますが)。
【IFの選択度素子構成】
AMバンドの選択度はLWやMWの下のfを除いては、IF周波数(455kHz)の選択度で決ります。汎用のセット
では7mm角のIFTによる単同調3個(黄色、白、黒)構成が主流です。(クガーシリーズの頃からP社のラジ
オは7×10mmの将棋の駒みたいな形のIFTに変わりますが、これは自動挿入機械に対応させた為です。
クガー等の当時の高級機ではこのIFTを複数個増やし、複同調にして選択度を稼いだと思います。
勿論、当時455kHzのセラミックフィルター(ラダー型では無くヤウマン型=ハーフラティス型)なども有る
には有りましたが、使わなかった(使えなかった)のはコストの問題と局発がLCのOSCでPLLロックも何も
掛けておりませんから(QRHがどうしても出る)、IFの選択度が機械共振子を使い矩形波みたいに鋭くする
と、短波帯受信(ダイアルが1バンドで8MHz~20MHzのある)では、とてもチューニング出来たものでは
ありません。 その点LCの多数段分割のIFT共振回路では、ある程度入力が強い場合にはIFの通過帯域が
広がる傾向にありますので、上記の様なメチャクチャな広帯域バンドでもチューニングがとれたのです。
(勿論この手のSWバンドではファインチューニング(局発の微調トリマー)が付きます。
IFの選択素子にラダー型セラミックが使える様になるのはPLLのローカル技術が確立してからでは無か
ったかとおもいます。 勿論27MHzのハンディCBの様な固定f(水晶ローカル)のセットではセラミック
フィルターを使った機種も有りました。 それとANL(オートマチックノイズリミッタ)も27MHzCBでは
使っていましたが、BCL機に入れるようになるのはずっと後の事だったと思います。
- 63 名前:ラジオ超初心者 :02/01/27 17:56
- デムパ基地街さんへ
なるほどなるほど(後半部分は私にはちと難しい内容ですが)
手持ちの初代クーガー(RF-888)を見たら「FET RF AMPLIFIER」と書いてありました。
裏ブタ開けてのぞいたら確かにIFTは正方形ではなく、一辺が丸いというか山型になってます。
ちなみにクーガーシリーズで最初にBFOが付いたのはRF-1150(前面アルミのカコイイやつ)だったと思います。
ファインチューニング付きです。
3連バリコンはRF-1180(4万円くらいしたやつ)に使用されてました。(FMだけかも)
色々ご説明いただきありがとうございました。
>1
というわけでアゲときます。
- 64 名前:jl2tbb :02/01/27 18:56
- 確かバリコンを使っていたハム機はRJX-715だったかな?安価に
入門バンドへ出られるけど、残念ながら私は使ったことがない。
CB機はソニーよりも松下の方が「受信」に関してはイケていた
ハズ。ソニーが(たった8CHしかない)CB機でわざわざPLL回路を
組んでいた(ICB-790)理由はさだかではありませんが。
RF-B30でBFOをオンにするとメーターが振れなくなる理由が
良く分かりました。あのころのSメーターはおそらくAGCの電圧を
読みとっていたのでしょう。ところがBFOを入れるとAGCが動作を
やめてしまうのですから、振れなくなって当然ですよね。それとも
私の触った個体が壊れていた??
- 65 名前:ラジオ超初心者 :02/01/27 20:29
- >>64
>CB機はソニーよりも松下の方が「受信」に関してはイケていた
「飛びのソニー、受けの松下」とか言ってませんでしたっけ?
私が70年代当時使っていたのはソニーの2ch機でした。
ICB-650だったかな。
東芝のTRYX-2000(IFゲインコントロール付き)もBFOを入れると
Sメータが振れなくなります。
- 66 名前:1 :02/01/27 22:34
- >>62,>>63
クーガでMW、SWが3連バリコン(ドレイン側も同調回路あり)のモデルはありませんでした。
RF-1180/1188でもFMのみ3連バリコンだったと思います。
プロシードでもRJX-4800は2連バリコンだったのです。(RF-B600は知りませんが。)
セラミックフィルタも結構使われていて(勿論安物)、RF-1188やRF-2200では
選択度切換もついていました。
>>64
RF-B30ならメーターは振れませんか。SSBモードでは、なんか音声に反応してメーターが
振れていたような記憶があります。うろ覚えでスマソ。
- 67 名前:仮面ライダー? :02/01/27 23:05
- ここは全部自作自演だな(藁
- 68 名前:hogehoge :02/01/28 09:56
- sage
- 69 名前:・・ライダー :02/01/28 10:22
- >>67
違うってばー
- 70 名前:デムパ基地害 :02/01/28 11:34
- >>67
ジサクジエーンを言う時は2chではお決まりのAAを入れるのがルールかと思われ。
-----------------------
>1
AM系に3連バリコンはやはり使われてなかったですかね。 クーガーシリーズで使われていたアルプス製の大型バリ
コンは(AM系2連、FM系3連は一見エアーバリコンに見えますがやはりポリバリです。(ポリバリコンも初期の物
は羽根の間にポリエチのフィルムを一枚一枚挟んだものでしたが、S48年頃にミツミが羽根に直接ポリエチレン?を
コーティングする技術を開発し、以後それが主流になっていきます。 尤も当時ポリバリと言えばミツミとTOKO
ぐらいだった。
>65
27MHzのCB器は型式認定を取るのが大変なのです。何が一番難しいかと言うと、当時の27MHzCBの規格は100mWとか
500mWですが、この送信電力の規格の範囲が確か+0.8dB、-3dBの幅に収まらないといけなかったのです。
端子電力での測定ならこの範囲内に納めるのは容な事ですが、認定サイトでのフィールド輻射試験の場合は周辺環境
天候(地面の湿り具合)で影響を受けますから、幾ら自社のサイトでテストしていてもOKを取れない可能性があります。
実際にはしなかったとは思いますが、下記の様な手段まで検討はしていました。
トランシバーをもって立つのは申請会社の社員ですから、セットを握る位置で、何dB変わるかを検討する。アンテナ
を1段下げると何dB下がるか検討する。アンテナの根元に指を付けると何dB下がるか検討しておく。
もう一人の社員は、計測しているサイトの人が読んでいる電側計器の値を覗き込み、ブロックサインで30m離れて
セットを持って立っている人に対し、輻射電力を上げたり下げたりする指示を出す。
担当者としては、何としても合格せねばなら無いので上記の様なテクニックまで考えていた訳ですが、幸いなことに
この手段を使わずに済んだのは幸いでした。 まあ自動計測システムが無かったころの時代の話ですが、それ位当時
27MHzアンテナ固定のCBの型式認定で輻射電力を規定値に入れるのが大変だったと言う事です。
今の特定小電力規格の様に端子電力で測定するのならば楽なのですけどね。
-----------------------------
【AGC追加】
当時のフロントエンドに接合型カスケード構造のFET(2SK49)のゲート電圧を変化させてゲインコントロールをする
方式検討をしていた時に一番困った現象はシングルゲートMosですから、ゲートバイアスを換えると素子のパラメ
ータの変化が大きく(特に入出力容量が大きく変化)素子自体のゲインが変化するのみならず、同調(共振)周波数
がずれてしまう点でした。 これにてもゲインが下がるから良さそうなきがしますが、下手するとイメージ排除特性
の悪化、RF選択特性の悪化となってしまいました(Dual Gate Mosで電池Setに使える素子が当時無かった)
RJX-610では苦肉の策としてRFのAGCにオーディオのALCと同方式、(オープンコレクタのトランジスタが入力RF回路
に入っている。この石のベース電流を変えてC-E間の抵抗値をかえ、入力をダンプする方式が取られていた。
【BFO時のAGC,Sメータ】
AM様の検波回路にBFO信号を注入すると、それがAGC電圧となって発生し感度を落とす、またSメータを振らす事に
なりますのはガイシュツですね。 この影響を避け、CWとかSSB見たいに常時搬送波が出ていないセットでAGC
電圧を得る一番簡単な方法は、検波した直後のAF信号(ボリュームにいる前の)を整流してAGC電圧とする方式です。
無信号時は復調音(ビート)が出ませんので最大感度になります(BFOがIFに回り込まない条件で)。
この方式でも当然ファーストアタック、スローレリーズ特性の時定数を持ったAGC特性が必要です。SSB受信モード
では声が暫く途切れるとAGCがゆっくり外れて行く(セットのゲインが最大感度に向かう)ので、ザーと言うノイズが
段々上がって行くでしょう。これでAGCのスローレリーズ特性が分る訳です。
当時は今の様に低電圧、消費電力のOPアンプなど@10以下で手に入る環境に無かったのでディスクリで組まねば
なりませんでしたのでコストアップの要因となるので普通の短波帯ラジオにCW,SSB復調機能など入れられません
でした(それ以前にPLL.ICなど無かったので自励局発の安定度がCW,SSBに対応できなかった。
- 71 名前:ラジオ超初心者 :02/01/28 21:47
- >>70 デムパさんへ
CB機の苦労話おもしろいです。
閑話休題的な質問で恐縮なのですが、クーガー時代は他社のラジオを分解して
調べたこととかあるんでしょうか。そういう開発秘話みたいなのありましたら
よろしくお願いします。
- 72 名前:デムパ基地害 :02/01/28 23:54
- ポータブルラジオの当時の国内シェアーはP社が約35%、S社が25%だったので、対抗商品として分解したり感度測定
したりするのは国内ではS社の物のみ、海外製では西独逸製のブラウプンクト(青い点?)とかグルンディッヒ製の物ぐら
いしか記憶に残っておりません。 あと時計付ラジオではアメリカのGE社製の物かな。
当時のポータブルラジオのRF,IF部の回路構成?でP社とS社が決定的に異なっていた所は、P社がプラスアースに対
しS社がーアース方式を取っていた所です。(+アース、-アースと言ってもACアダプタの事ではありません。ACアダ
プタも外側の線EIAJジャックに統一されるまでは、確かにそうなってはいましたが。)
バリコンとかIFTとかのGndレベルやエミッタパスコンを落とす側の事(一番広い箔をとる信号のアース基準の事)
です。
当時は既にRF,IFの石は2SCタイプの石を使用していましたのでエミッタ側はーのアース-電位で普通こちらを信号
Gnd基準にとるのが普通(真空管しかり)ですが、P社のラジオは+ラインをアース箔としていました。
その理由はゲルマのRF用2SAタイプ(エミッタが+側)を使っていた時代の名残というよりも、コストダウンの為だったの
です。 それとこちら(+アース)の方が回路的に安定する実績があったからです。
何故+アース方式の方がコストダウン出来たかと言うと、RFやIFのコレクターはコイルのホットエンドからコールドエンド
側を通してGND8+)に直に落ちます、又エミッタは抵抗を通してーに落ちますが、エミッタパスコンは上記+アースに落
ちます。
これに対し、S社方式はエミッタは抵抗を通してーGndに落ち、パスコンもーGndに落ちます。
一方コレクタのコイルのコールドエンド側はパスコンはーGndに落ち、デカップリングの抵抗は+ラインに接続されます。
つまりS社の方が、コレクタ+側のデカップリング回路(RとC)分部品点数が多い訳です。
当時Rが2円でCが3円ぐらいしてましたから、この回路だけで直材費が5円のupとなります。
また挿入工数も2個分増え、基板のプレスの孔の金型ピンも4本増える訳です。
直材費の5円アップは売り値の25円ぐらいのアップになってしまう訳です。 ICを多用化し始めた頃から-アースに変わ
っていったのでは無かったと思います。
あとS社とP社のバイポーラTRを使用したFMフロントエンド回路(RFアンプ)の決定的な違いは、P社が同電位バイアス?
RFアンプ回路(正式名称は知りません。回路開発者の名前に因んで、通称 澤入回路と言っていた?)を使用していたのに
対し、S社はまともなバイアスを掛けたまともな回路となっていた点です。
澤井回路?とは、ポータブルバイポーラのFMフロントエンドは、ホイップアンテナ(≒75Ω)から固定BPF(76MHz~
90MHz)を通してRFの初段の石に入るのですが、この段は当時p社もs社もベース接地エミッタ入力型のアンプとなって
いました。(一つには75Ωにマッチングが取り易いのと、当時のFTが300Mhzくらいの石ではベース接地の方が安定に
ゲインが稼げたからです。)
P社の回路はコレクターは当然RFコイルを投してGNdですが、BaseはそのままGNDです(直流的にcとBが同電位)、
エミッタは抵抗を通して-ライン、コンデンサーで入力BPFです。トップの段の電流はこのエミッタ抵抗で決定されて
いました。
これに対しS社の回路はコレクターのコイルのコールドエンド側から、まともに抵抗を通してベースバイアスを掛けて
ベースはパスコンでGndに落としていました。 (部品点数が多い。)
P社の様なB,C同電位でGainが取れるのかと言うと、それでも十分に取れていました。
なおこの回路を開発?した澤入氏はそのズート後に独立されて、いまは枚方市で某会社を設立されて社長業をされている
との事です(私が尊敬する先輩技術者の一人です)。
そのくらい、当時のp社ラジオの設計部隊が如何にして使用部品点数を減らすかに(コストダウン)に努力してたかの
一例です。
独逸のセットとかGEのセットについては、一寸レスがオーバーフローしそうなので次の機会にでも。
- 73 名前:飲酒しながら失礼 :02/01/29 01:48
- hage
- 74 名前:ラジオ超初心者 :02/01/29 13:21
- >デムパさん
P社とS社の設計思想(?)の違いが窺い知れて勉強になりました。
NHKの「プロジェクトX」みたいで面白い。
「次の機会」も楽しみにしてますのでよろしくお願いします。
- 75 名前:デムパ基地害 :02/01/30 21:48
- 独逸製のポータブルラジオのセットは、キャビの仕上げも奇麗てましたが内部の基板も部品が機械挿入したかのように
整然と部品が奇麗に並んでいました(未だ自動挿入機が無い時代)。 また基板上へのフラックス上がりや、防湿や
ハウリング防止の為のワックス撒きも無く、見えない所まで丁寧な仕上げだったです。
しかし、感度的にはFMもAM(同じBarAntサイズ)もP社の物方が勝っていました。音質は好みがあるので何とも言えません。
でもLWの音質に関してはドイツ製ラジオに勝てませんでした。理由は彼等のセットはボリュームをMax付近にしての異常発
振を無視してるのです(P社の規格では許されない)。 LWバンドでは復調後のAF周波数がクリップするとその高調波磁界(
OPT,IPTから主として漏れる)がBarAntに回り込んでバリバリ発振するので、AF段でオーディオのHiを延ばせない。
実際、Vol。Maxで歪みまわらせてラジオを聞く人もいないでしょうが思想の問題だからどうしようも無い所です。
そう言えば、当時のTVに未だ水平、垂直同期の調整ボリュームが残っていましたが、これも真空管時代と違ってまずユーザ
ーが頻繁に触る事が無いものでした(同期引き込み範囲が広いのでこれを廻しても左右、上下に画面が少し動くくらい)
しかし、社内規格ではボリュームを左右に廻しきった時には画面が2階建てに」なったり、斜に流れたり必ずしなければ成
らない社内規格でした(ユーザーが廻しても変化が起きないツマミは不良だと思われるで)。
それで、遂に今のTVには無くなってしまった訳です。
アメリカ市場ではGE社の時計付ラジオ(機械リーフ式とか蛍光表示管式の時計付目覚ましに使う)が競争相手でした。
派手好みのアメリカ人向けに木目調のキャビが好まれていましたが、ヨーロッパ人はこれ(木目仕様)をアメリカン
ロココと言って馬鹿にする人も居ました。
GEのセットには勿論感度は勝っていましたし、原価計算をしても部品点数や工数でも絶対に勝っているはずだったのに
市場価格で負ける事が多かったのです。 当時はてっきり中間搾取がP社の場合は多いから仕方が無いのだろう、とぐら
い思っていたのですが、10年ぐらい前に偶然、当時GEでラジオの設計をしていた技術者と会って話す機会があり長年
の謎が解けました。 P社は当時殆どが国内の部品国内の材料の調達でセットを作っていましたが、GE社は既に、部品、
素材の調達基地を世界中に4個所?ほどもち、常に其処の価格の変化の情報を手に入れ、世界情勢に応じて常に一番安い
場所で纏めて調達すると言うグローバル購買を既に展開していたのです。
材料費で敵うはずが無かったのです。
開発技術者は、敵対する相手の技術者の姿は直接見えませんが作品?を通して常に相手と戦っていると言う事です。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
25年以上も昔の話ばかりでは退屈するでしょうから、MWでBCLをしている人に一つ質問を出してみましょう。
【MWで無指向性のBarAntを有するラジオは可能か】
MWやLWの放送局の垂直偏波の電波を受ける為にはバーアンテナを水平にする(磁界を拾うから)のは当然です。
しかし8の字特性の為不幸にもヌル方向(軸方向)に放送局がある場合は聞こえませんよね。(メイン方向の感度より40
dB以上落ちる為)。 これではヨットやパワーボートで海上移動する場合とか歩き回る場合にAGCの幅を超えて感度、音量
が大きく変化してしまいます。
よってアンテナとかセットを廻さずに、か水平面特性が無指向性のアンテナとしたい訳ですが、これをBarAntのセットで
実現するにはどうしたら良いでしょう?(自動回転追尾などせずに)
- 76 名前:jl2tbb :02/01/31 21:28
- デムパさん、AGCとCB機についての講義をありがとう
ございました。そこまでCB機の規格が厳しかったとは
知りませんでした。だというのにユーザーと来たら封印を
(ピー)して(ピー)なことを…。
ちなみにRJXの回路は、下記で勉強させていただきました。
涙ぐましい努力をされていたんですね。
ttp://www.bekkoame.ne.jp/~jh6bha/higa9909.html#990908
【無指向性のバーアンテナ】
残念ながら船には乗ったことがありませんが、コアを
輪のように丸くすれば可能なのかな(それじゃトロイダル
コアだよ)。
- 77 名前:1 :02/02/01 00:27
- >>75
>25年以上も昔の話ばかりでは退屈するでしょうから
とんでもない! 興味深いお話ばかりで、退屈しようもありません。
【無指向性のバーアンテナ】
バーアンテナを2本クロスさせるのはどうでしょう?
またはバーアンテナ+ロッドアンテナでは?
- 78 名前:ラジオ超初心者 :02/02/01 01:04
- ん~~~??無指向性??・・・
L型というかブーメラン形のバーアンテナではいかがでしょうか。ダメか・・・
- 79 名前:デムパ基地害 :02/02/01 06:46
- 【無指向性のバーアンテナ】
1本のバーアンテナでは実現できません。 2本を直角に配置して使用する必要があります。しかし、単にコイルを半分
づつni巻いてて直列に繋ぐとか、倍巻いて並列に繋ぐのでは無指向性になりません。 これでは、縦向きと横向きの
8の字の指向性が合成されて斜め向きの8の字の特性になってしまうだけです。
ヒントとなるのがTVの送信Ant.です。 特殊な地域以外TVの電波は水平偏波を使っています。しかも360°のサービス
エリアですね。
もしも、送信Antが水平ダイポールならBarAnt同様水平面が8の字特性ですよね)TVの送信Ant.はどうして水平偏波
で無指向特性を実現してるのでしょう。 最近のUHF帯の送信Ant.は知りませんが、VHF(Lバンド)に於てはスーパー
ターンスタイルAnt.が使われていました。
基本となるターンスタイル(入口の流れをコントロールする為=1人づつしか入れない様に設置してある十字の回転棒
の事)Ant.はλ/2ダイポールAnt.2本を給電点で直角に配置しますが、そのままエレメントをパラレルに接続している
訳では有りません。 片方のDpにはそのまま、もう一方のDpはに90度の位相差を作る回路(λ/4電気長の送線路を良
く使う)を通して2つのAnt.に給電しているのです。
こうすると位相差が90度ずれた送信電圧が機械的に直交するダイポールに加えられ水平面の指向性が円特性のAnt.
が実現できる訳です。(ナーンダ円偏波のAnt.ではないか!と言う事です。)
実際のTV.VHFのLowBandではセンター周波数に対する側帯波の帯域幅の関係で普通のDPでは帯域幅がとれません、
エレメントをコニカルにして広帯域特性を持たせたAntをターンスタイルに組み、水平面でゲインを得る為に多段
コリニアアレーとしたスーパーターンスタイルAnt.が使われてました(放送局の方の技術は専門外)。
BarAntでも同様にすれば良い訳です。2個の直交したBarAnt共振回路回路の出力の一方に90度位相差回路を設けて、
同じレベルで加算してやれば良いのです。
実際には、1ポイント受信なら実現は訳も無い事ですが、MW Bandの様に3倍の周波数帯域をカバーするのは大変です。
局発とAnt共振は3連バリコンがあれば済みますが、広範囲の受信fの変化に対して常に90度の位相差を保たせる回路
の実現が難しい訳です。
メリットが少ないので普通のラジオでは実用されてませんが、実はこの無指向性BarAntを使用してる機器も有るの
です。それは285kHz?~330kHz?の長波帯の、D,GPS(ディファレンシャルGPS)外付アンテナです。
現在のGPSは精度がかなり高くなってますが、測量用とか海上移動用とかで精度を上げたい時は衛星からのGPS信号
受信に加え、長波帯での補正用のディファレンシャル信号(固定局よりの誤差補正情報)を受けねばなりません。
このDGPS用Ant,(内部には≒1.5GHzのGPS受信用のパッチ?Ant+プリアンプ、とLW補正信号≒300kHz受信用の
BarAnt+プリアンプがは行っている)φ20cmぐらいの厚い円板型とか、18cm角グライのヘ潰れた豆腐型の白い
プラッスチックのアンテナがプレジャーボートに立っているのをマリーナで見たことはありませんか?。
LWを無指向性で受けたい為、この中にはBarAnt4本をロの字型に配置したものが入っています。 勿論ロの中心部
にはナビ用同等のGPSのAntが置いてあります。このBarAnt原理的には直交する2本(L型配置)で良いのですが平
行する2本のコイルを夫々直列にして使っています。 実際の回路ではこのBarAntの出力を直ぐに90度シフト回路
に入れずに、夫々Pri.Ampを通して増幅してから片方の信号を90どずらし(又は夫々±45°ずらし加算し、GpS
のPriAmpの出力と共に出しています。 勿論位相回路の定数は固定ですから、周波数範囲の上限下限fでは完全な
真円特性からは崩れます(それでも2~3dB程度)。D.GPS本体からは受信しているLWの周波数の情報を貰えま
せんからこのLWのBarAntの同調fをどうして制御するか(285kHz~330kHzの周波数範囲で)が一番興味ある所で
す(BarAntの共振Qは高い)こんな広帯域は取れない。
実際の回路ではBarAntの出力を広帯域LowNoiseOP Ampで受けているのですが、このAmpにRFAnt回路も含めてのRF
NFB(負帰還)を掛けて、無調整にて上記の広範囲の周波数帯をFlat Gainとしています。
当然ポイント同調の方がNFBが内分感度は良くなるのですが、PriAmpのAnt共振fのトラッキングをとる手段が無い
ので仕方がない所です。
- 80 名前:1 :02/02/02 12:38
- >>79
2本のバーアンテナをどのようにつなぐかが問題だとは思いましたが
位相調整が必要なのですね。簡単にはいかないですね。
ところで、最初の頃とハンドルが微妙に変わっているのですが
同じ方ですよね?
- 81 名前:デムパ基地害 :02/02/05 00:38
- >1
あら本当だ。あちこちに首突っ込んでいたらHNがかわってた。
広範囲の周波数可変範囲でレベル一定で位相差を90を保つのは難しいですね。 無線業界では回路構成に90度位相
シフトは良く出てくる所です。
最もX'talフィルターが入手難(価格故に)の頃はアマチュアでSSBのTXを自作する人はPhaseタイプでチャレンジ
してましたが、オペアンプも無い時代ですから、音声帯域の300Hz~2kHzの広範囲に亘り90度を保つ回路を作る
のは大変だった事でしょう。(10年ぐらい前にオペアンプと同一R,Cの多重マトリクスで作った時はかなり良い特性の物
が出来た)
ゼネカバ受信機と言わずスペクトラムアナライザでも今やスーパーヘテロダイン方式が常識ですが、私が消防の頃は
戦前の再生式ラジオが未だ残っていました。 アメリカ軍が日本に進駐してきて、再生式ラジオからの余りの不要輻射
の多さに呆れ果て、郵政省に圧力をかけて再生式の製造を禁止とか言う話を聞いた事が有ります。
現在の受信機の主流である、スーパーヘテロダイン方式はアメリカのアームストロング氏の発明による物ですが(彼
はこの発明で大金持ちになった)、超再生方式の受信機やFM変調方式も確か彼の発明?考案です。
彼はラジオの技術に於ける神みたいな存在ですが、スーパーヘテロダイン方式はImage受信と言う最大の欠点が有り
ます(RFの選択度が良ければ問題にはなりませんが)。
これに対し、最近VHF,UHF帯の受信機では絶対にイメージ受信が発生しないダイレクトコンバージョン式の物も出てき
はじめました(これも良いICが出来る様になったからですが)。
ダイレクトコンバージョン式は受信周波数とローカル周波数が一所ですから直接AF領域に落としてAFのフィルターで
選択度をとりますから、SAWフィルやモノフィルやセラフィル等が不用となります。
しかし、ヘテロダインダウンの折り返しを後でキャンセルせねばなりませんので、2系列のIF(オーディオf)が必要
となります。 この2系列の各Mixerの局発の位相は90度シフトしていないといけませんので、ワンポイント受信の場合
にはR/C.C/Rの回路で±45度シフトしたローカルを作れば良かったのです。 超薄型のNTTのカード型のポケベルも
ダイレクトコンバージョン方式でした。 私はダイレクトコンバージョン受信機は微弱電波の受信機(無線リモコン
のFSK受信機約320MHz)で使った事が有ります。 スーパーヘテロダインの設計に比べて難しかった所はローカルf
のAnt.入力への回り込みを如何に押さえるか(同一周波数の為Topに回り込むとMixでの感度抑圧となる)でした。
この為RFでのゲインを10dB強しか稼げませんでしたが、ダブルスーパ方式にほんの少し負けたぐらいの感度は取れ
ました。
最近では100MHz~1GHzまで対応したダイレクトコンバージョンの受信IC.も出来ています。 この場合如何にして
広範囲の90度位相差局発を得るかと言いますと、局発のVCOのfを受信fの2倍に取りそれを分周して1/2とする事に
より、90度位相差を持った局発信号が得られる訳です。 これならば位相差90度をディジタル的に取れますから広
範囲な受信fの可変に対応できる訳です。 多分900MHz帯のIMSバンドあたりは、今後コストの面でダイレクトコン
バージョン方式に変わって行くのではと思われます。
それと大昔の超再生受信方式は、安物の玄関ベルや東南アジア製のリモコンカーエンジンスターターには今でも
多いですが、最近アメリカ製のガレージオープナー受信機を手にする機会があったので、内部回路を調べてみると
FETのRF1段付でDual Gate Mosによる超再生検波でした(390MHzが受信f)。
興味が有ったのでSSG(標準信号発生器)で感度を計ってみた所15dBμVemf迄受かりましたので、シングルスー
パーヘテロダイン方式には少し敵いませんが、なかなか良い感度の物でした。
しかし超再生方式の欠点である選択度の悪さはどうしようも無く、-6dBのゲインの帯域幅が5MHzぐらいあり
ました。
AMのエアーチェックで一番音質の良い受信方式は何か?と聞かれたら私は強電界受信に於けるゲルマニュウウム
ラジオであるとキッパリ申しあげます。
- 82 名前:ラジオ超初心者 :02/02/05 01:05
- >>79
もし、70年代に無指向性のアンテナが簡単に実現していたら、
クーガーのジャイロアンテナはなかったかもしれませんね。
また質問なのですが、>>54関連
7MHzくらいまでをバーアンテナで受信する場合
ホイップアンテナと比較してどういうメリットデメリットがあるのでしょうか。
- 83 名前:ラジオ超初心者 :02/02/05 10:06
- >>81
>AMのエアーチェックで一番音質の良い受信方式は何か?と聞かれたら私は強電界受信に於けるゲルマニュウウム
>ラジオであるとキッパリ申しあげます。
わお!あのゲルマラジオですか。
いかなる増幅も音質を損なうってことなんですかね。
- 84 名前:目のつけ所が名無しさん :02/02/05 17:57
- 懐かしい!スカイセンサーage
- 85 名前:It's@名無しさん :02/02/23 13:24
- すげー話、いっぱい。
- 86 名前:じい :02/02/23 13:51
- >>83
電波だよ。まともにとるな。(w
ゲルマラジオじゃあ、混信ノイズ一杯拾うだろ。
- 87 名前:1 :02/02/27 00:17
- >>84
クーガじゃゴラァ!
>>86
アンテナコイルのQを高くすればそれなりに・・・と思いますが。
>>デムパさん
書き込みをお待ちしております。読みたい。読みたい。
- 88 名前:r-kono :02/03/01 04:23
- 俺が認めるからクソスレです。終了。
たんぱ放送のラジオなんてクソニーにでも作らせときゃいいんだよ。
- 89 名前:目のつけ所が名無しさん :02/03/01 17:16
- 松下電器の裏事情 part3
http://tmp.2ch.net/test/read.cgi/company/1014296776/
- 90 名前:r-kono :02/03/04 08:28
- やっぱりクソニー信者はタチが悪いな。
裏事情とか言って、煽りばっかりだよ┐(´~`;)┌
早いとこあんなスレ沈めばいいな。
みんなで下げよう!
- 91 名前:ちくり板コピペ :02/03/16 20:39
- 219 : :02/03/08 10:01 ID:EtYWHiBq
一連のログ見て激しく鬱。MST受けようかと思って2ちゃんで裏事情とか見てたら、
こんなとこで奴を見かけてしまうとは..。
もしr-konoって人が俺の知ってるK野さんって人ならさ、
まだここ見てるんなら、もうやめてくれよマジで。
あのな、人事がここ見てないなんて保証あるのかよ。
MSTってアフォ大学のうちに珍しく推薦枠が来てる冠会社だろうが。
ちっとは後輩のこと考えれヴォケ。この大ヴォケ。死ぬ程ヴォケ。
てゆうかな、r-konoとかわかりやすいHNで書いてんじゃねえよ。
ここは名無しで書くのが基本なんだよ。あんたの自己顕示欲ってやつなんだろうけどさ。
あんたには在学中なかなか世話になったけどさ、もうそろそろあんた卒業だよな。
最近、実家に帰ってて研究室に顔見せないけど
絶対卒業するまでに殴ってやろうと思ってるよ。あんたほんっとにろくでもない奴だよ。
ちなみにK野さんというのは本名K野良一といい、
nokoとかr-konoとか名乗ることもあり、
O山理科大学の大学院生で、俺の先輩で、とっても面倒見がいい良い人で、
全く今すぐにでも殴ってやりたい奴のことです。
ああ、既にMST入社は確定してるみたい。
もしか内定もらっても、絶対に奴と同じ勤務地にはなりたくないもんだ。
- 92 名前:デムパ基地害 :02/03/16 23:09
- このスレまだ残っていたんだ。(涙;;
1ヶ月間ほど東南アジアに仕事で逝っていました。日本語環境のパソコンが無かったので現地から2chを読めなかった。
PLL以前の昔の松下の古いラジオの事ばかり書いていたので養老院に居るリタイアエンジニアと思われるのも癪なので
最近の受信機の方式の傾向でも書いて見ましょうか。
皆さんご存知の如く、デムパの受信方式の歴史には幾つかのエポックがありました。
コヒラ-検波から2極真空管の検波、方鉛鉱の鉱石検波器からゲルマニウムやシリコンのポイントコンタクト検波器、
さらに3極真空管の再生検波を経て、、、現在のSSやFFへと到る訳ですが、この歴史の中でラデヲ屋なら絶対に忘れ
てはならない人の名はアメリカのアームストロングさんです。
彼は、スーパーヘテロダイン受信方式の創始者として有名(この発明で大金持ちになった)ですが、その他FM変調方式
や超再生検波方式(たしか)も発明した人です。
スーパーヘテロダイン方式は彼の発明以来、今でも受信機の標準的な?(RFスペクトラムアナライザでも使っている)
構成かとは思いますが、最近のGHz帯の受信機用のIC.開発ではこの方式に変わってダイレクトコンバージョン方式が
主流となってきている様です。
昔の定義によりますと、スーパーヘテロダイン方式は「受信周波数を一度低いIF周波数に落とし(LWバンドやスペ
アナとかゼネカバでは受信周波数より高いIFに取りますが)安定な高ゲインの増幅と選択度を得る方式で欠点とし
てはイメージ受信やスプリアス受信周波数が発生する」と言うところでしょうか。(イメージキャンセルのスーパ
ーヘテロダイン方式も可能です)
あまりに完成度が高い受信方式?だったので70年以上?にわたって使われてきた方式だったのですが、やっとスー
パーヘテロダイン方式の呪縛・から解きはなされる時代になってきました。ダイレクトコンバージョン方式です
(まさか是も彼の発明では?)
スーパーヘテロダイン方式と異なりダイレクトコンバージョン方式の場合には、受信周波数の搬送波と同じ周波数
の局発をMixに注入します。(再生検波も受信周波数と同じ周波数で発振気味にさせますが是は負性抵抗を作るため)
こうすれば変調によって発生した側波帯はSSBのBFO注入と同じで、いきなり周波数に落ちてしまいます(IF周波数が
DCと考えれば良い)。 AF周波数なら周波数が低いのでオペアンプ回路等でHi Gainを安定に稼ぐ事が出来ますし、
選択度(IFの帯域幅)を決定するのにモノリシックフィルターやセラミックフィルターを使わずとも、オペアンプや
スイッチトキャパシターフィルターでLPFを作ればシャープな(選択度)帯域制限を掛ける事が出来ます。
つまりサイズ大きな固体フィルターやIFTを使用しなくとも簡単なC,Rで構成できるので小型化、IC化するには持っ
てこいの方式な訳です。 またイメージ周波数も発生しない訳です(スプリアス受信fは発生する)。
此処でデムパに詳しい人から早速クレームが付くわけです。「SSBと異なり普通のAMにせよFMにせよPM(位相変調)
にせよ変調波は搬送波を中心周波数として上下の周波数に対称な側帯波があるではないか。MIX回路に搬送波同一
の局発を注入したら-のAF周波数と言うのは無いから下側と上側の側帯波が重なって(片側が折り返されて)AF
信号として出てくるではないか?それを幾らフィルターを掛けてアンプしても元の変調波に戻す事が出来ないだろう。」
最もな意見でその通りです。当たり前にMIXしてAF周波数でAmpしても上下の側帯波成分が被さっているのでNGです。
そっこでどうすれば良いかと言いますと、このMIX以降の回路を二系列作り夫々のMIXに同相で希望受信波を入れて、
局発には90度位相差を持たせたLocal信号(sinωtとcosωtの様な)を夫々に注入するのです。
AFに落ちた折り返し分がかさなった2系列の信号(位相差が90度。I信号とQ信号と言うようですが)をAFのLPFを通して
Ampし是の二つの信号を処理して元の変調波に戻すのです。 戻し方には純粋なディジタル処理による方式(DSPで処理
する)とアナログ的な処理方式(この2系列のAF信号AMP後に更に2系列のMIX回路を設け、局発には変調周波数よりは
高い搬送波(100kHzとか)を注入して変調波を作り片方の信号を90度位相シフトさせMixする事により元の変調波を復
元する方式。
次回に続く。
- 93 名前:デムパ基地害 :02/03/16 23:10
- =前回の続き=
なお此処のところの数式的な証明は私に聞かないで下さい、私は典型的なアセンブル屋でして原理にはあまり興味が
無く(と言うより数学を理解出来る頭脳が無い)出来上がった素子やICを応用するほうが専門なのです。
しかし、フェーズシフトタイプのSSBを作った事がある人はある程度上記の説明から、折り返し成分を除去して元の変調
波復元の原理が理解出来ると思います。 前述のスーパーヘテロダイン方式でイメージf受信をキャンセルする方法も
実はこの90度位相差局発2系列のMIX方式の後に90度シフト混合方式を使いイメージをキャンセルするのですう(こうす
れば900MHzや1.2GHzの受信機でもイメージfがRFの受信帯域内に入って来る様なIF周波数、例えば10.7MHzにする事も
可能な訳です)。 ダイレクトコンバージョン方式の受信機は10年はど前にはカード型のポケットベル受信機から使
われ始めました。(厚みがある固体フィルターやIFTが不要の為小型薄型化には最適)
当時のICは集積度が低く局発回路は外部に設けねばならなかったので、ローカルの90度の位相差は外部のCRで
+45度と-45度回して注入したり、LCで90度シフトして注入したりしてました(もちろん1つの周波数でしか90度位相
差の条件は成立しません=ワンポイントの周波数の受信なら問題ない)。
最近のダイレクトコンバージョンの受信ICは集積度が高く内部に局発VCOやPLLの回路も集積されていますので
局発の90度の位相差を得るのは、局発fを受信周波数の2倍にとり(1GHz受信なら2GHzのVCO)それをディジタル
1/2分周すし夫々のローカル信号とすれば良い訳です(2倍のVCO周波数の立ち上がりと立下りで1/2分周すれば90度
位相差の希望局発周波数が出来ますね)こうすれば受信周波数が大幅に変わってもRCやLCの位相器ではないので常に
90度の位相差が保てます。
欠点としては、VCO周波数が受信周波数の2倍となりますので2.4GHz受信ならVCOfは4.8GHzとなり、PLLのプリスケ
ーラーICの高域fでの分周が厳しくなる点です。
では今後使用が考えられている5.6GHzの場合は如何にしてダイレクトコンバージョンをすればよいのでしょう?
2つ方式が考えられます。
1つは昔の松下の短波ラジオにも使われた高調波MIx方式です。つまりMIxのローカルに注入する局発を受信周波数の1/3で
注入するのです(5.6GHzなら1.87GHz)そしてローカルの3倍高調波=希望受信信号でAFに落とすのです。
此処(f/3)での90度の位相差は3倍すれば270度の位相差=-90度の位相差となりOKです。 しかし高調波MIx方式はS/n
や変換利得において基本波MIxに比べ大幅に悪化しますので感心したものではありません。
最近の文献では以下の様な方式で5.6GHzの受信機を構成してるようです。
ダイレクトコンバ段の周波数を5.6Ghzの1/5に選ぶ、局発は1.12GHz(VCOのfは2.24GHz)なので今の技術で問題ない。
VCOの周波数を2逓倍し4.48Ghzの信号を作る。 5.6GHzの受信信号をMix回路に入れこの4.48GHzの局発とMixしIf周波数
として1.12GHzを得る。 このIF周波数を1.12GHzの90度位相差の信号でダイレクトコンバージョンしてベースバンド信号
(変調波)に戻す。
こうすれば、現在のICの技術レベル(プリスケーラーの周波数の上限?)で5.6GHzの受信機の簡素化が図れるとか?。
つまりスーパーヘテロダインとダイレクトコンバージョンのMix方式な訳です(やはり偉大なアームストロング氏の呪縛
からは当分逃れられないみたいですね。
此処は松下のラジオのスレ?なのにあまり関係ない事を長々と書き込んでしまいました。
次回は松下のラヂヲ1号機に使われた再生検波方式の話でも書きましょう。
- 94 名前:ラジオ初心者 :02/03/17 13:56
- デムパさんお帰りなさい。どこかで野垂れ死にしてるんじゃないかと心配しましたです。
再生検波の話楽しみです。再生検波と再生増幅は違うんでしょうか。
あと中間周波はなぜ455KHZが標準なんでしょうか。500KHZではまずいのでしょうか。
- 95 名前:1 :02/03/17 23:22
- デムパさん、お待ちしていました。
このスレはデムパさんのお陰でもっているようなものです。
たまにはageでカキコしてくださいね!
- 96 名前:目のつけ所が名無しさん :02/03/19 20:18
- 昔は周波数を合わせるのがアナログでしたから大変でした
今はデジタルです。デジタルを一台持ってますが、日本語放送が少なく
最近はほこりかぶってます
- 97 名前:ラジオ初心者 :02/03/19 23:38
- アームストロングの発明
1912年 再生方式
1919年 スーパーヘテロダイン
1923年 超再生方式
1933年 FM変調方式
だそうです。
http://www.yanbaru.ne.jp/~RADIOLA/elechist.html
>>96 私のデジタル機もホコリかぶってます。最近はクーガを使ってます。
- 98 名前:1 :02/03/21 12:08
- 松下のホームページで RF-2400 なる型番を発見。
おっ、と思ったが・・・なんだかなー。
- 99 名前:ラジオ初心者 :02/03/21 19:22
- >>98
私も見ました。ふつうのホームラジオでした。
RF-2400は紛らわしい型番ですね。思わずRF-2800、2600、2200等のBCLラジオ
を想像してしまいました。2000番台は永久欠番にすべきです。
あとR-2200ってのも紛らわしいからやめて欲しい。
- 100 名前:目のつけ所が名無しさん :02/03/23 18:58
- レス数の割りにボリュームのあるスレだ
- 101 名前:デムパ基地害 :02/03/25 23:38
- >>97
アームストロングさんは、スーパーヘテロダイン方式だけでは無く再生方式と超再生方式も発明?していたのですね。
現在流行り?のFH(Freq. Hopping)方式、もしかしたらSS(Supred Spectrum)方式だったかも、の発明者は確か
昔のアメリカの女優さんだったと思います。(名前は失念しましたが昔のアメリカ映画「サムソンとデリラ」のヒロ
インです。旧約聖書のデリラとトム ジョーンズの歌のデライラ=男をダメにする女 が同じと私が知ったのはズー
ト後の事ではあります)
IF周波数は何故455kHzなのかは私も知らないのです。中波のLowエンドf=516kHz?から離れかつ長波のハイエンド
f=350kHz?の中間のf(対数的に?)なのでしょうかね?それなら450kHzでもよいですよね、でも500kHzでは中
波の一番下の受信ポイントで帰還がかかり発振する可能性大です)。 昔のラジオは直接IF周波数への電波の飛び
込みの排除能力が低かったので、商業放送局がある周波数をIF周波数として使うのはご法度でした。
ちなみに松下で英国向けにラジオを設計していた時だけはなぜかIF周波数を470kHzにしていました(何かの周波数
の妨害を受けるからか、IF検波の高調波のビートf(910kHzや1365kHz)の所に放送局があったためか?。
FM系の中間数も10.7MHzと言う中途半端な周波数に選んだのはこの付近に商業放送が無かったからですかね?
FMラジオの場合もIF最終段はしっかり飽和動作に入っていますので、受信周波数帯域内のこの高調波にあたるf
85.6MHz(帯域外)、96.3MHz、107.0MHz(海外FM)の受信にIFから高調波帰還が掛らないかチェックが必要です。
(IF検波段or復調段をRFのトップに近づけた配置としてはいけないのはAM,でもFMでも同じ事)
320MHzとか430MHzとかのダブルスーパー構成の受信機ではIF周波数を10.7MHzに選ぶとイメージ周波数が21.4MHz
外れ、とRFの選択度に対してあまり取れないので良く10.7MHzの倍の21.4MHzを使用します。是はもろハムバンド内
のf?)ですが、アマチュア無線がIFに直接飛び込んで妨害を受けたとのクレームはありません。
900MHzのパーソナル無線の走りの頃は1ST.IF周波数は45MHzが使用されていました。
【松下電器製作所の1号機のラジオ】
門真(京阪電車、西三荘駅)にある松下電器死霊館に多分今でも松下のラジオ1号機が置いてあると思いますが、私
が松下電器ラジオ事業部にいた頃には事業部内にも1号機が展示してあり、幸之助さんが買い取った特許の写しと回
路図も貼ってあった覚えがあります。 幸之助さんが買い取って広く一般の無償公開した特許と言うのは、確か
エリミネーター方式の受信機の特許だたかと思います。
「エリミネ-ター方式とは何ぞや」と思ってよく読むと何の事はありません。AC(商用電源)で動作するラジオの事
でした(真空管ラジオの初期は、A電池=フィラメント用電池、B電池=プレート用高圧電池、C電池=グリッドの
-バイアス用電池を使用した電池式ラジオから始まった)。 松下のラジオ1号機は昭和6年頃(1932年頃?)のはず
ですから既にAC電源式ラジオは出回っていたはずなのですが、何処かのDQNが国内特許(こんな事が特許になるか?)
を押さえていたらしいのを買い取って無償公開したとの事らしいです。
ACオペレート式ならたしかに電池をエリミネートできますね。 回路構成は再生検波用の球1、AFアンプ用の球1
、SPドライブ用の球1、高圧清流用の球1の再生式の並4ラジオの標準回路構成だった気がします。
多分、並4ラジオ又は再生検波ラジオで検索すれば回路図があると思います。
つまみは、チューニング用1、音量調整用1、再生調整用(チックラーと言う)1の構成です。
長くなりましたので、再生検波方式と超再生検波方式の解説は次回に回します。
- 102 名前:ラジオ初心者 :02/03/27 02:11
- デムパさん
いつも勉強になります。
女優さんが発明??・・・映画のことはよく分かりませんが
「サムソンとデリラ」で検索したらヘディ・ラマーという女優さんのようです。
IFの455KHZの件は不思議ですね。デムパさんも知らないというのがますます不思議です。
でも500KHZではまずい理由は理解できましたです。
あと真空管が電池式から始まったという話も意外ですね。
次回の解説も楽しみです。
- 103 名前:デムパ基地害 :02/03/27 15:01
- >102
SSだったかFHだったかの方式を戦後発明(発案)したアメリカの女優さん今度詳しい人に聞いて置きます。
初期の真空管は電源が電池だった訳ですが、今も当時の用語が残っている場合があります。
トランジスタやICの回路での電源+のライン(VccやVddに掛る電圧)にB+と書かれている場合があります
がこれは真空管時代の名残(B電池=プレートやスクリーングリッド用の高圧電池)の+ラインの略です。
電解コンデンサ(ケミコン)のWV=ワーキングボルト=耐圧は 4V,6.3V,10V,16V,25V,35V,50Vと高く
なって行きますが、此処で何故6.3Vだけ中途半端な電圧があるのでしょう?
多分これは真空管時代のヒーター電圧6.3Vの名残かと思います。(鉛電池の起電圧が1セル約2.1Vなので
3個シリーズで6.3Vです。 電池管式ポータブルラジオ用の真空管のフィラメント電圧は1.5Vと3.0Vの物
が多いです。これはルクランシェ型乾電池の起電圧が1セル1.5Vだから)。
初期の真空管のフィラメント電圧は2.5V系の物が多いのですが,多分これは鉛電池2セルから来たのではと
思います。
自動車が発達して当時の車のバッテリーの電圧が6.3V(鉛電池3セル。昭和35年以前頃の乗用車は6Vの
Battが主流、VWの旧甲虫は昭和40年直前まで6Vのバッテリー)だったせいか傍熱型の真空管のヒーター
電圧は殆ど6.3Vと12.6Vになりました。
ではケミコンの耐圧6.3Vが鉛電池3個分の電圧=真空管のヒーター電圧 から来ているとして、「耐圧と
使用電圧が同じでは余裕度が無いから実際に6.3Vの回路には使えないではないか?」との疑問が出て当
然ですが、当時のケミコンの耐圧表示はWV=working VとTV=test V又はSV=surge Vの定格電圧が表示
してありましたので、WVを少々超えた電圧を常時掛けても構わないとの認識がありました。
現在のケミコンの定格電圧もWVなのでしょうけど、メーカー保証の時間85℃で2000時間とかはこの電圧
で定義されていますので、それを超える電圧を掛けるとアレニウスの法則にしたがって(定格10%upの
電圧印加で寿命が半分だったかな?)寿命が短くなりますから絶対に定格電圧以下で使ってください。
特にタンタルコンの場合は定格電圧の半分以下の印加電圧目安で使うべきです。
電気関係でごく普通に使っている用語で、その起源を調べる事は今となっては困難な事があります。
IF=455kHzは知ってらっしゃる方はいるかとは思いますが、以下の略号の起源に関して納得できる
答えを知っている人に遭った事がありません。
①抵抗をR(レジスター)、コンデンサをC(キャパシター)で現しますが、コイル=インダクタを
Lで現すのは何故か(元となった単語は何か)?
②電圧の単位はV(ボルト←ボルタさん)、電力の単位はW(ワット←ワットさん),電流の単位はA
(アンペア←アンペールさん)から来てますね。
では電圧をE(エレクト***)は良いとして、電流(カレント)を何故 Iで現すのでしょう?
*再生検波ラジオの解説は次回に延期です。
- 104 名前:ラジオ初心者 :02/03/27 18:04
- なるほど真空管時代の名残が今もあるのですか。面白いですね。
私も電気屋の端くれ(強電)なのですが、電気の量単位である「I」はIntensity of elec...
の略だったと思います。歴史的に最初に計ったのが「電気の強さ?」だったため慣例として
残ったと聞いたことがあります。
インダクタンスの「L」は・・・私の想像ですが、相互インダクタンス(Mutual)のMに
対して漏れインダクタンス(Leakage)から来ているのではないでしょうか。
- 105 名前:ラジオ初心者 :02/03/27 18:07
- 訂正・・・「I」は量単位ではなく量記号でした。
- 106 名前:ラジオ初心者 :02/03/27 22:07
- 今ちょっと調べてみたのですが、漏れと自己を使い分ける場合、
漏れインダクタンスの場合はLe、自己インダクタンス場合はLo
という量記号を使っているようです。
Lo=「Loop」かな???
- 107 名前:ラジオ初心者 :02/03/27 23:03
- たびたびすみません。電流Iに関するHP見つけました。
> 電流の量記号Iまたはiは、英語の「intensity of electricity」の頭文字を
>用いています。この英語は、「電気の強さ」を意味します。歴史的に、電気の強さに
>関する量を最初に測定したのが電流であったことから、慣用的に使われているのです。
http://www.asahi-net.or.jp/~qq3y-nkdo/ocl/feet/KairoA3/KA_003.html
- 108 名前:デムパ基地害 :02/03/29 22:18
- >>104,105,106,107さん有難う。
電流を何故 I で表すかのナゾが解けました。 コイルをLで表すのはLengthのLと言う人も居るのですがこれも明確
では有りません。
FF(フリップフロップ)にはRS-FF(セットリセット)やT-FF(トグル)やD-FF(ディレイor データ?)がありますが
JK-FFのJとKは何処から来ているのかと聞かれたので、「出力はQで表すだろう,だからあとカード(トランプ)で使う
残りのJackとKingの略なのだ」といい加減な嘘?を答えた記憶があります。
【再生検波ラジオ】
初期のラジオはアンテナ同調回路で誘起した振幅変調波の片側を2極管=Diodeで検波し高周波成分をC-RのLPFで落と
して変調波の包絡線を得てAFとする(後AF Ampするとか)の鉱石(ゲルマニウム)ラジオの同様の方式からスタート
した訳でしょう。しかし2極管の整流特性で検波せずに、グリッドバイアスを適切に設定した3極管のグリッドにRF
信号を入力すれば検波と増幅が同時に出来るからもっと有利である、と3極管を使ったグリッド検波の方に
移行して行ったものと思われます。
しかしRFのAnt同調回路のQを大きくとらねばS/Nは向上しない(AF段で幾らAmpしてもNoisも一緒に大きくなる)訳
ですからAntコイルを大きくしたいけど寸法的な制約がある。低い周波数でのLC同調回路のQは殆どコイルの等価直列
抵抗分r(表皮効果があるのでコイルの直流抵抗分Rより大きくなる)とすると、Q=jωL/rとなります。
このr分を小さくするにはリッツ線や銀メッキ等の手段もありますが、もっと積極的な方法は-r成分(負性抵抗分)
を同調回路にもたせればコイルのr分が負性抵抗の-r分でキャンセルされ.非常にQが大きい同調回路が実現出来る
訳です(同調回路の誘起電圧が高く取れs/n感度が上がる,選択度が上がる)。 負性抵抗素子で有名な素子はSONY
の江崎博士のノーベル賞物トンネルダイオードも有りますが、一番手っ取り早いのはPositive Feed バックを掛
けて同調回路を含む増幅回路を発振寸前の状態に持ち込む手段です。
実際の回路ではAntの並列同調回路(放送局の選択)のHot End側から数メガΩと200pFパラを通してグリッドに入
れます。 同調回路のCold EndはGnd Levelで真空管のフィラメントもGnd レベルですから一見真空管は0バイ
アス状態でプレート電流ジャジャ流れ(ディプレッション型FETのIdss状態)になりそうな物ですが、0バイアス
でも無信号状態でも真空管のフィラメントから出る熱電子がグリッドの高い抵抗を通して流れ適当な負のグリッド
バイアスがかかる事になります。また強入力信号がグリッドに入ってグリッド電流が流れれば同じく数メガΩの抵
抗で電圧が発生し自動的にグリッドバイアスが深く掛るわけです。
しかし是だけだと単なる3極管のグリッド検波ですので、プレートから増幅されて出る信号をAntのメイン同調コイ
ルとば別に巻いてある帰還用巻線に小容量の可変コンデンサ(豆コン)を通して戻します。
是とは別にプレート側から高周波成分を落とした包絡線(エンベロープ)を取り出せば是がAF信号となります。
この豆コンの容量を変える事により正帰還の量が可変できますから、手動で発振を起こす一歩手前の一番感度と選択
度が良くなるポイントにあわせます(このツマミをチックラーと言います)。
当然チックラーの最適位置は同調周波数や気温や電圧変動や信号強度により変わりますから手動で合わさねばなりま
せん。
AFになった信号をAF増幅してSPを鳴らす訳ですが1段のみのAF Ampなら高圧?整流管を含めて全部で3球の構成、
AF段が2個ならば4球構成になりますので日本では前者を並3ラジオ、後者を並4ラジオと言っていました。
今でも秋葉原にSEL(菅野電機)製の並4用電源トランスが売っているかもしれません。
というわけで簡単な構成で高感度?かつ高選択度(従来の方式に比べて)のラジオの受信方式が出来た訳ですが
如何せん、内部に発振回路を持って発振寸前(実際は弱く発振している)の状態で使っていますから、Ant線から
不要輻射を撒きまわるラジオとなるわけです。
更に感度を上げ不要輻射を低減する為には高周波増幅段を付ければ良い訳ですが、2連バリコンが必要となりコスト
アップとなります。
この方式のラジオは戦後の使いつづけられましたが、WWⅡ後の進駐軍が日本にやってきてあまりの再生式ラジオか
らの妨害電波?の酷さに困り果て、GHQは日本のラジオメーカーに再生式ラジオの製造を禁止した(全てスーパー
ヘテロダイン方式にせよ)との事でした。
でも昭和30年代の中学の職業家庭科の実習には並3ラジオの製作が載っていた記憶があるのですが???
- 109 名前:ラジオ初心者 :02/03/30 19:33
- >デムパさん
へえ~並3ですか・・・真空管ラジオ作ってみたいです。
私は中学の技術家庭で6石スーパーのキットを作らされました。
クーガー7のパクリみたいなデザインでした。
再生検波で選択度が上がる理由はQが高くなるからだったんですね。
むかし(75,6年頃)のラジオ雑誌でトラ検の再生式ラジオ(0-T-1?)の
製作記事を見たことあります。コイルが面倒そうだったので実際には
作らなかったんですけど、こんなので選択度上がるのかなと思った記憶があります。
あんとき作っておけばよかったかな。
ところでオートダインというのは再生式の一種なのでしょうか。
「オート」というからにはなにか工夫がされているのでしょうか。
- 110 名前:デムパ基地害 :02/03/30 23:29
- オートダインは再生検波の方式を指す用語と理解しております。
昔0V2とか1V2とか言う場合にはVが再生検波段でその前の数字がRF Ampの段数
Vの後がAF段の段数、整流用真空管が1本ありますから 並4ラジオは0V2になりますね。
0V0なら再生検波したあとイヤホンで聞くラジオとなります。
アームストロングさんの発明による超再生検波方式は再生検波の再生バリコン(チックラ
ー)操作(発振寸前にあわせ感度最大にする)をせずに再生検波のメリットを出す方式です。
つまり、この発振寸前の条件前後の所を課長周波数以上の周波数で振らせてやれば、必ずこ
の最良点を通るので手動による調整をしなくて済むと言う考え方でしょうか?。
このため再生検波の回路に別の低周波発信器(可聴周波数以上の 数10kHz以上)を持た
せます(クエンチング発振器と言います)。 これは外部の回路でも良いのですが普通は再生
検波回路と共用した発振回路(RFとAFを同時に発振)とする自励式の場合が多いです。
この回路のプレート電圧を変えて感度最大点を求めればチックラーの時の様に電圧変動や温度
変動や同調周波数の変化による手動調整をしなくて安定に高感度が得られます(電圧VRは一度
設定すれば殆どかえなくとも良い)。
しかし超再生検波には致命的な欠点があります。 それはクエンチング周波数で変調が掛った
再生発振をしていますから、センター周波数のみでな上下に並んだクエンチング周波数の高調
波の高調波のスペクトラムの所でも受信条件が成立しますので選択度が取れない点です。
400MHzの超再生受信機を作ると発振のスペクトラムが5MHz以上に渡って広がり、この
間の周波数なら感度の差こそあれ何処でも受信できます。 広帯域受信特性50MHzのハム
バンドなら1MHz程度に渡り受信できます。
基本的にAMの検波用です。 超再生受信機でFMも一応復調出来ますが、それは受信セン
ターfをすら事によるスロープ検波ですのでf-V変換利得が小さくナローバンド(偏移が少
のFM)では復調出力があまり取れないので感心出来たものでは有りません。
再生式受信機は無くなってしまいましたが、超再生式受信機は今でも(おもちゃのラジコン、
ガレージオープナー、リモコンカーゲート等)に今でも生き残っています。
最大の欠点はアンテナからの不要輻射が多く同一受信機を近接して使えない点にありますが、
RF段を設けて感度Upと不要輻射を押さえた受信機(アメリカ製ガレージオープナー)では
320MHzで15dBμVemfの感度を有していましたので,下手な設計のシングルスーパーヘテロ
ダイン方式の受信感度にかなり近い線言ってました(但し4MHzに渡って受信するので選択
度はお話にならない)。
松下のBCLラジオスレからだいぶズレた話になったようですね。 すみません。
次回はジャンク箱の中から修理依頼されほったらかしになっていた、大韓航空機爆破事件の
お姫様?=金 賢姫 が爆破の信管として使用したRF-82 FM/AMのLCD時計付きポータブル
ラジオが見つかりましたので,バラスついでに内部回路の解説でもしましょうかね。
- 111 名前:1 :02/03/31 02:47
- >デムパさん
いつもありがとうございます。本当に勉強になります。
雑誌に載っていたTRの超再生受信機を製作して失敗したことを思い出しました。
内容がズレても構いません。次回も楽しみにしています。
>技術家庭で6石スーパーなんてうらやましい。
私は3石ストレートでした。パターン図を作って基板から製作でしたけど。
- 112 名前:ラジオ初心者 :02/04/01 18:46
- >デムパさん
>しかし超再生検波には致命的な欠点があります。・・(略)・・選択度が取れない点です。
それで短波ラジオでは超再生方式は使われないんですね。なるほど。
>>111
パターン図から作る方が技術の授業としては気が利いてますね。
こっちは半田付け(調整もやったかな?)だけだったので
達成感は今ひとつでした。「技術」というより「工作?」ってかんじでした。
- 113 名前:1 :02/04/03 01:34
- >ラジオ初心者さん
6石スーパーなら調整は必要ですね。ラジオの調整なんてマニアックですよね。
そのへんは「技術」ではないでしょうか。
究極は基板から起こす6(8)石スーパーですかね。
- 114 名前:1 :02/04/20 15:06
- >デムパさん
RF-82のお話をお待ちしております。
- 115 名前:目のつけ所が名無しさん :02/04/20 19:07
- >>101
>松下電器死霊館
ワラタ
- 116 名前:ラジオ初心者 :02/04/23 21:56
- デムパさんが他のスレでカキコしてる。こっちにも来て欲しい。
- 117 名前:デムパ基地害 :02/04/24 19:01
- 先週末に2週間弱の東南アジア出張から帰って来ました。
まだ現役?でデムパ関連機器の技術屋をしているのですが、最近のGhz帯のモデルはチップサイズ
が1005サイズになり,最早私の目では半田付けでの検討は不可能となりました。
今は口ばかりで指示をするダケの偽術屋です。
大韓航空機爆破の信管に使用されたRF-82に話の前に、当時(1980以前ごろ)Panasonicのラジ
オ(ステレオやカセット付きを除くRで始まる品種)の開発が何処で行われていたかと言いますと、
メインは京阪電車西三荘駅近くの松下死霊館の後ろのラジオ事業部(現在はAVC=アダルトヴィ
デオでは無いの建物)、あとは子会社の九州松下電器内の2箇所(福岡市と熊本の岱明町)それ
と、関連会社の摂津?のムネカタです。 あとFMラジオのホイップアンテナに挿んで取り付けて
TV Chの放送をFM周波数に落として聞くダウンコンバータアダプタはホシデンが開発した物を
松下ブランドで出していたはずです(勿論Panasonicの設計基準準拠で設計製造)。
ラジオ事業部開発モデルではなく、別会社での有名モデル?としてはムネカタ設計モデルでは
1970発売のMW1Bandのボール型ラジオ(φ120mmぐらい)R-70です。内部なゲルマの6石300
万台製造した(勿論全世界向けの生産総数です)。
之はIPT,OPTでの出力だったかな2SB172のP-P。
九州松下設計で有名になったラジオは1972発売のドーナツ?型ラジオ、R-72パナペットクル
ン=ドーナツ型(ブレスレット)に成ったッリ頭をもたげた蛇型になったりする。これは内部は
コンプリ出力(2SC945&2SC733)の6石シリコントランジスタ構成。これも生産台数300万台です。
どちらのモデルもφ57mmSP前方のキャビがデザイン上凸面でコーン紙前方空気室容積が大となり
独特の音(あまり音響特性として感心できない)でしたが、当時1モデルで300万台の生産は大
ヒットです。{麻丘めぐみ(古いなー)がまだモデルの頃之を腕につけた宣伝写真があった}
何れにせよ大卒の初任給が4万~5万円の頃にMW1バンドラジオが定価¥3300~¥3800で値付け
が出来ていた古き良き時代の話です。
RF-82は国内向けは-Nがつきますが-Mのアメリカ向けを始め多くの仕向け値があったようです。
このモデルは九州松下電器の福岡が設計製造になっているようです。 チップサイズは黎明期
の3216サイズが使われています。 グレーのキャビの上に銀色の塗装が施してあります(表面
塗装が剥げても目立たないように)。 RF-888?ほえろクガーの黒色キャビはベースが赤の上
に黒色塗装ではなかったかな?(赤の上に黒をかけるのは、留袖や紋付の黒の着物の染め方で
すね)←一寸記憶が怪しいですが。
*いつも途中で脱線するので、一寸長くなりました。RF-82の内部詳細は次回に。
- 118 名前:ラジオ初心者 :02/04/25 21:59
- デムパさん
どうもお久しぶりです。あちこち忙しそうですね。
パナペットはなつかしいラジオです。ヤフオクでたまに見かけます。
初代クーガ黒の塗装も面白い話ですね。ということは赤クーガは塗装ではない
と言うことでしょうか??
- 119 名前:mash :02/04/25 22:39
- IPT、OPT懐かしいですねー。トランスで音色が違ったよねー。
3216チップはベンチタイプのみですね。1608チップからリフロー対応でした。
RF-888はSPネットが超音波溶着でした。ボディの赤は塗装ではなく
成型物で上部の銀塗装が禿げやすいものでした。
すみません。突然現れまして・・・
私も1970年の聡明期から東門真、仙台まで追っかけたひとりです。
デムバさんとは多分顔見知りでしょうか?
ハムいちさん、苦煮さんと一緒でした。
- 120 名前:デムパ基地害 :02/04/26 00:57
- >>119さん
は多分数年間は同じ職場にいらっしゃった方だろうと思います。 何せ松下ラジオ事業部を離れて25年近く
なりますので,当時の記憶がかなり飛んでおります。間違いがありましたら修正のほどよろしくお願いいた
します。 確かハム一さんはBCLラジオ関連の設計、苦煮さんは工技でしたかね?
私は設計部門のあちらこちらに顔を出していました。10年以上前に松下を離れて今は零細企業の役員をして
いますが,なにせ小さな会社ですので海外の顧客との打ち合わせや技術指導には私が逝かねばなりません。
>>119
RF-82は液晶時計付きの薄型ラジオFM-AM2Bandモデルです。CRは3216サイズチップのフローディップ。
チューニングは当時はまだポリバリコンですから液晶画面には時計やアラーム時刻の表示しか出ません。
この時計部は独立した基板となっていて単4電池1本で動作しています。ラジオ部はSi-Tr構成の完全に独立
した基板で単3電池が3本が使われて、アラーム設定になるとアラーム音またはラジオが鳴り出します。
金賢姫のいた北の工作部隊はこのラジオからスピーカーとラジオ基板のみを抜き取り,アラーム設定時刻に
なるとONする4.5Vのラジオ用電源の出力にヒーターうを繋ぎ内部の小型爆薬を起動させ、横に置いてあっ
た酒のビンにでも入れた感度の低いメインの爆薬を爆破させたと思われます。
幾ら当時世界でパナソニックラジオの品質が良いと評価されていても、このような使い方をされたのでは設
計者や生産に携わったもの達はたまったものではありません。
R-72のパナペットクルンは確か¥3.300_で売り出したのですがオイルショックにすぐ見舞われて、定価¥
3.800_に上がった記憶があります。 このラジオの基板は紙フェノールの上に抵抗を焼き付け銀のスルー
ホールと銀ペイント配線を使用したプリント抵抗基板だったかと思います。
10年前ドイツハンブルグの工芸博物館の現代デザインのコーナーに1974年と書いて展示してあったので、
1972年の間違いであると指摘してきましたが、その後どうなったことやら。
なおポリバリコンはバリコンの羽の間の誘電帯の多数のポリエチレンのフィルムを挿み小型で大容量を稼げ
る様にしたミツミの発明?による物ですが、当時主にミツミや東光が作っていました。 羽根がポリエチの
フィルムを擦るので静電気が発生しNoiseの元になる事がしばしばでした。又初期のミツミの物は引出し電
極の金属部には何故かカドミニュウムメッキが施されていましたが1970年初頭にはこのメッキは廃止となり
ました。 1978年頃ミツミが羽根に直接ポリエチを蒸着し羽根の間にフィルムを挿まなくても良い技術を
開発し、以後更なるポリバリコンの小型化が進みました(ペッパーラジオ等にも使用)。
なおクガーシリーズに使用されていたアルプス製の大型5連?のバリコンは一見エアーバリコンに見えますが
これもポリバリコンです。
クガーの赤キャビは確かプラスチックの色そのままだったかと思います。 ラジオのキャビネット材料(ポ
リスチロール又はABS)で黒仕上げはウエルドライン(湯の流れの接合線)が目立つので結構仕上げが難し
いのです(意匠デザインにもよりますが)。どうにもこれが隠せない時には黒色やクリアー塗装を上から
施したりして誤魔化す(コストアップですが)場合が多いのです。
次は今では殆ど省みられない?電波を出す方の機器、トランジスターによるAM変調(27MHzハンディCBトラ
ンシバー)の設計上の注意点でもレポートしましょうかね。 自作のMW放送局?を作ってみられる時に少し
は役に立つかもしれません。
- 121 名前:目のつけ所が名無しさん :02/04/26 03:47
- dsv
- 122 名前:ラジオ初心者 :02/04/27 13:42
- >>119>>120
なるほろ。赤クーガは成型でしたか。
黒仕上げが難しいとは意外でした。
- 123 名前:何故このスレは長文が多い :02/05/02 01:27
-
- 124 名前:6です :02/05/02 23:40
- ども、おひさ。なんかスゲーことになってますなあ。(藁
去年の同時多発テロの時は、海外ではBCLラジオが売れたそうですね。
HF帯の航空無線もえれーことになってましたが・・・。やっぱりBCLラジオは持ってたほうが(・∀・)イイ!!
ところで、オレのクーガー7は分解してみると、筐体裏のタッピングスクリューの入る部分が
一箇所割れていました。かなり前から割れていたようす。取れた破片がケース内にあったので、
エポキシ接着剤で止めました。
上のレス読むと、ABSだったようですね。ABS用の接着剤の方がよかったか・・・。
とりあえずなおったので、これからも大切に使います。
- 125 名前:デムパ基地害 :02/05/03 02:29
- >>124さん
当時のPanaのラジオのキャビネットはPS=ポリスチロールかABSですが,光沢や強度の面ではABSの方が
良いのですが、コストの面からPSを使う事が多かった様です。
後にキャビ裏面に材質表示を入れる様になったのですが(PSとかABSとかPP=ポリプロとか)クーガ-
の頃はまだ入っていないかと思います。
124さんはボス割れですが、頻繁にキャビ蓋を開閉する時に良くある不良として穴馬鹿(♀側=キャビ
の成型部が飛んで螺子が締まらない)にしてしまう事がありますね。 これの対処方をお教えします。
1、8mmや10mmクラスの長さのビスなら少し長め(2mmぐらい)のビスに変える。
普通下穴はその程度長く出来ていますかあr問題は無いのですが、ボスの長さが短い場合はキャビ
表面に笑窪が飛び出す場合があるので注意が必要(6mmや8mmビスの場合)です。
上記の手法は誰でも行う手段ですね。
2.ボスの補強リブやキャビネット内部の目に見えない個所(同一材質)のキャビをニッパーで少し切
り取ります。 これをニッパーで0.5mm以下の小片に切り刻みます。 これを馬鹿穴になったボス
の穴に棒でしっかり押し込みます(一番上まで押し込まないように)。
次に、同じピッチのタップ螺子(物凄く長くなければ使われていたねじで可)をピンセットか細口ラ
ジペンで螺子の首のところを挟みしっかり埋め物をしたボスの穴に当てます。 そのビスの頭の上か
20Wクラスの半田鏝の加熱した先端を当てでビスを通してボスの内部を加熱します(この時半田鏝で
ビスを押し付ける力を加えます)。 ボス内部の切り屑が解けた(螺子が加熱されて少し下がります)
頃を見計らって、ピンセットを外し+ドライバーでゆっくり螺子込みます。 あまり螺子込めなかった
ら半田鏝で再度ビスの頭を加熱し,又ドライバーでねじ込みます。 適当な長さ迄ねじ込めたらそのま
ま放置して冷えるまで待って、ドライバーで緩めてタッブをたてるのに使ったビスを取り除き蓋をして
正規のビスで締めます。 加熱しすぎるとボスが変形しますので注意が必要ですが、1回やれば勘所は
直ぐに掴めます。
*1の手段も2の手段もボスに本来の強度は有りませんので滅茶苦茶強く締めてはいけません。
124さんの様にボスが割れた場合には、本当はアロンαなどよりもPS,又はABSを溶かしてくっつける方が
良いのですが,化学屋さんに友達がいないと入試し辛いかのしれませんね。 昔はメチルエチルケトンとか
ジクロルメタン(メチレンクロライド)をほんの少量接着面に流し込んで溶着してました。(流しすぎると
周辺まで侵してしまいます)。 キャビネットのボスには金型の抜き勾配が数度かかっていますが、ホイ
ップアンテナをバラシたパイプで内径の合うサイズの物があったら5mmぐらいの長さに金きり糸鋸で切って
圧入するとか、φ0.5の鈴メッキ線でボスを縛って外れないように上から熱収縮チューブを被せて加熱して
おくのが良いでしょう。
パナソニックのラジオに使われていたφ3のプラスチック用タップ螺子は,一般に売られている物に比べ
ピッチが荒い場合が多いので,螺子を紛失した場合に市販のビスで代用すると穴馬鹿になり易いので注意
が必要です。(電動自動ビス締め機を使うので、ピッチが細かいと回転時間が長く発熱し溶けて穴馬鹿
となるのを防ぐ為とか聞いた事があります。)
- 126 名前:38歳 :02/05/03 20:02
- >>125
すばらしい!!!!
クーガやスカイセンサー時代の小学生が↑のような年齢になってしまいました。
最近久しぶりのBCLラジオがソニーから発売され、テロ以降海外ニュースのソース
が欲しいこともあってBCL関係のHPやスレッドをチェックしつづけていましたが
このスレは最高にお気に入りでした。ただ、電子回路に関しては何度もかじっては
挫折を繰り返してきた身であり。いまだに「共振周波数がどうした」あたりで入門書を
置いてしまいます。んなわけでずーっとROMってましたが、こういう知識を教えてくださる
とは思っていませんでした。今後とも期待しております
- 127 名前:中村久仁夫 :02/05/03 20:18
- やだね
- 128 名前:目のつけ所が名無しさん :02/05/03 20:27
- 懐かしい。
クーガーにスカイセンサー。
オレはスカイセンサーが欲しかったが、買ってもらえず
家にあったラジカセで雑音の中から遠くの放送を聞いていた。
- 129 名前:6です :02/05/03 22:22
- デムパ基地害様ありがとうございました。オレがカキコしてから速攻でこれだけのレスを
入力してくれるなんて、ほんとうに感謝です。
ネジの穴がバカになる現象はまだ出ていませんが、他の機器にも応用できそうなんで、
そのやり方を使わせてもらいます。
で、分解した理由なんですが、ボリュームにガリが出てきたので、交換できないものかと、
思ったからです。
しかし、端子が基板にガッチリハンダ付けしてあったので、あきらめました。
接点復活剤でも使ってみようと思います。
- 130 名前:200203 :02/05/08 01:23
- 131 名前:優良スレにつき :02/05/11 20:39
- あげ
- 132 名前:デムパ基地害 :02/05/12 01:13
- AM受信機の話からは一寸それますが、トランジスタ式のAM送信機設計の話など。
その前に、A3A変調のおさらいで申し訳ありません。
A3Aの振幅の電波は、無変調時の出力をもってRFの出力としているの周知の通りです。
ここで正弦波1kHzで変調を掛けたとします、タイムドメイン(横軸を時間軸)で,縦軸をを電圧に取れば無
変調時のセンター電圧=0Vを中心上下対称の1kHzの正弦波(変調波)のエンベロープで波打ちます。
無変調時のキャリアのレベルに対して、1kHzの変調波に応じて最も出力が低下した時の深さをもって-側
の変調度、一番出力が上がった時のレベルをもって+側の変調度として表されます。
一般的には(綺麗な変調=歪みが少ない)この+と-側の変調度は同じですので、態々+側と-側を区別
せずにその平均値で30%の変調度とか言う表し方をします。
A3Aの電波で100%変調となる場合には、エンベロープの-側でキャリアが0となり、+側で無変調時の2
倍のレベル(振幅)になる訳です。
では100%を超える変調入力を入れるとどうなるでしょう?変調方式にもよりますが+側には送信機の出力
が延びるのであれば100%以上の変調度も可能な訳です。然し-側は100%時点でキャリアが0ですので、-
の出力は不可能ですからクリップされてしまいます。(DSRC=抑圧搬送波方式ならクリップされずに,反対
側に折り返し?の出力が出ますがこれはSSB同様特殊な変調方式)
つまり一般的にはA3A変調の場合、-側は100%迄ですから側は100%迄という事になります。
昔は-側を100%迄、+側を200%まで掛けるスーパー変調などという方式もありましたが、当然本来上下
対称(正弦波)であるべきエンベロープが外側にだけ引き伸ばされる形となりますから、復調すれば偶数
次の高調波を多く含む歪んだ波形となってしまいます。 しかし音声通信に限って言えば,偶数次の歪み
が少々あって歪んだとしても、平均変調度が高いほうがサービスエリアが広がりますので有利なので使わ
れた(商用放送は知りません)事があるそうです。 また脱線してしまった。
被変調波っを上記の様にオシロスコープ(タイムドメイン)では無く、今度はスペクトラムアナライザー
で周波数ドメインで縦軸をレベルとして観測してみるとどうなるでしょう。
無変調の場合は、キャリア周波数(正弦波)のみですから、当然の事として周波数軸上には1本のスペク
トラムしか存在しない訳です(キャリアに2nd,3rd,等高調波が無く、かつC/Nが良いキャリアの場合) 、
ここで変調度を上げて行くとどうなるでしょう?
*すみません一寸急用が出来ましたので次回につづけます。こんな事では実際のTR式AM変調送信機の話に
何時辿り着くことやら。
- 133 名前:1 :02/05/13 00:04
- >>124
おお、6さんですか。お久しぶりです。というか私も久し振りなのですが。
クーガ7、直ってよかったですね。大事にしてやってください。
ガリのでたボリュームですが、仮に外せても代品があるかどうかも心配ですね。
>>デムパさん
いつも楽しみにしています。私はデムパさんの部下になりたいくらいです。
変調度を上げて行くとどうなるか
変調度100%までは、キャリアと変調波のみが存在し、変調波のレベルが上がっていきます。
もちろん、変調波も純粋な正弦波と仮定します。
100%を超えると変調波の2倍、3倍、・・・の高調波がスペクトラムに現れてきます。
という回答で合ってますでしょうか?
- 134 名前:デムパ基地害 :02/05/14 01:04
- >>133
当時のパナソニックのラジオは軸受けφ8でプラスチックのDカット軸かアルミ18山のセレーション(すり割軸)
軸を使用している場合が多かったです(松下電子部品又はアルプス製)。
普通街で売っているセレーションタイプの物は22山?が多い様ですからなかなか合うのが見つからないでしょうね。
分解してスライダー部を少しシフトさせると言う高等テクニックもありますが(ケースの爪を起こせば直ぐ内部が
見れます)、しかしNGにする場合が多いのでお勧めできません。
復活剤を吹き込めば半年ぐらいは持つでしょうか? AF信号部のボリュームにDCを流すとすぐガリオームになるの
で、安物のラジオでもボリュームへの信号接続はDC,をcutする様な設計基準になっていたのを思い出しました。
先ずキャリア成分に関して言えば、通常のタンク回路(LCの並列共振)を使用している場合には、B級C級で流通
角(正弦波1周期中のコレクターに電流が流れている時間)が180度(B級)とかそれ以下(C級)でも、タンク
回路のフライホイール効果によって連続した正弦波が得られます。(あまりにも同調回路のQが低い場合には1周
期の中でさえ正弦波が減衰して行く様がみられますが)
一般にはトランジスタ送信機の場合、タンク回路の負荷Qが真空管の時の様に高くは取れませんので、流通角が狭い
C級の場合にはキャリアの2倍、3倍の高調波がかなり発生します。(LPFでこれを落とすのは周波数が離れているから
容易です)。
しかし、一番簡単な終段コレクタ変調の場合、可変長で変調信号の-側でコレクタの電圧が0となってしまう時間
が長ければ、電信A1同様の/OFFと同様のの事態が発生してしまいますから1kHzの正弦波で掛けたつもりの変調が
の下側がシャープにクリップされたエンベロープとなりますので、1kHzの理想的な変調波ならAFにおけるスペク
トラムが1本だけ立っていたのが、上下非対称のクリップ波形ですから奇数次も偶数次も多く高調波を含んだ波形
で変調を掛けたのと等価となってしまいます。
綺麗な1kHz(高調波を一切含まない)エンベロープを持つ100%変調を受けた、無変調時の出力が1Wの被変
調波のスペクトラムの場合は、センター周波数(搬送波)に無変調時と同じく+30dBm=1Wのスペクトラム、
センターfより上下1kHz離れた周波数に夫々+24dBm=250mWの側波のスペクトラムが2本(合計3本)のスペクト
ラムが観測される訳です(100%mod時の合成電力は1.5Wとなる訳です)。
オシロで観測した変調のピークで電圧2倍、ディップで0の電圧を単に変調波形の一周期分積分して
平均しても、無変調時の電圧と変わりませんが、波形を二乗して(電力換算)一周期の積分し平均す
電力を計算すれば、100%Mod時の電力は無変調時の1.5倍となりますねースペアナと同じ。
100%変調時は無変調時の1.5倍の平均電力となるのはA3Aでは重要な所です。
しかし-側の過変調の場合は、センターキャリア(搬送波)はクリップされた分減るでしょう。(+側が100%
止まりなら)。又側波はエンベロープ成分(クリップされたAFの高調波のスペクトラム)が搬送波を対象軸として
上下の周波数に広がる事となります。(占有帯域が広がる)
それではA1の電信の場合にはエンベロープが100%を超えた過変調と等価であるから、物凄く側波(占有帯域)が
広がる事となるのでしょうか?
あと、終段コレクター変調の場合、コレクター電圧を変調のピークで無変調時の2倍まで持ち上げる事になるので
すが、皆さん方もご存知の如くトランジスタや通常のFETはコレクタ(又はドレイン)電圧を2倍にしても、電流
は2倍にはなりませんよね(定電流特性を有す⇒ベース電流又はゲート電圧で決まるほぼ一定値を保つ)。
これでは変調のピーク電圧2倍で電流2倍のピーク4倍の出力にはなりません。 さあどうする?
- 135 名前:ラジオ初心者 :02/05/14 22:57
- ん~、どうしよう。やっぱり前段にも変調かける・・・ですか?
- 136 名前:6です :02/05/18 19:46
- デムパ基地外さんありがとうございます。
ボリュームの軸はDカットで、セレーションではありませんでした。でも、軸が長くて普通のものとは
違うようです。そんなわけでこのまま使います。
それから、中古ショップで、ジャンク扱いのラジオ「ナショナルパナソニックR-204」を入手しました。
BCL専用機ではなく、MW+SWのポータブルラジオです。30年くらい前の物のようです。
前面に「NSB CRYSTAL」と書かれたイヤホンジャックのような穴がありますが、何でしょうか?
なお、本当のイヤホンジャックは側面にあります。
かなり汚れているので、これからバラして掃除します。スレの主旨から離れたカキコで申しわけないッス。
- 137 名前:目のつけ所が名無しさん :02/05/18 21:22
- このスレ凄い長文のかきこばっかだな
俺はユピテルのMVT-7100持ってたけど壊れちゃった
ワイドバンドレシーバーてのは中波、短波帯はおまけみたいな
物であんまり使えないと思う
ちゃんとしたアンテナを使えば多少は良くなると思うが
最近の物はどうなのかな?
- 138 名前:>136 :02/05/18 23:00
- そこにオプションの「NSB CRYSTAL」を刺すとワンタッチでラジオ短波が
聞こえるという仕組みです。
- 139 名前:ラジオ初心者 :02/05/20 01:21
- そういえばNSBクリスタルありましたね。あれはどういう仕掛けになってるんだろ。
ところで他のクリスタルは無かったのかな。
北京放送クリスタルとかモスクワ放送クリスタルとか。
- 140 名前:6です :02/05/20 19:46
- そうですか、この穴にクリスタルを差し込むと、希望の局に同調するのですね。
このラジオ、SWのスケールは一つだけで4~12MHzをカバーします。
よって、クリスタルで一発選局できれば楽ですね。どんな局があったのかな~?
しかし、こんなラフな構造で、精度とか大丈夫だったのか?
- 141 名前:200203 :02/05/21 01:09
- >139
あったよ。クリスタだけラジオ。
クリスタ差し替えて選局するの。
- 142 名前:ラジオ初心者 :02/05/21 01:14
- >>141
マジですか?
カード差し替えっていうのは見たことあるけど、
クリスタル差し替えは聞いたこと無いです。いつ頃でしょうか。
どっかに画像ないかな。見てみたい。
- 143 名前:200203 :02/05/21 01:19
- ラジヲたんぱに問い合わせるとなんかわかるかな?
なんしろ、25から30年位前のことだから。
詳しいこと忘れちゃった。
あ、確か、クリスタは、自分のほしいのを作ってもらえたような記憶があり。
- 144 名前:ラジオ初心者 :02/05/21 01:27
- へぇ~、ちょうどBCLブームの頃ですね。
オーダーメイドのクリスタですか。なかなかマニアックな感じですね。
画像探してみよっと。
- 145 名前:200203 :02/05/21 01:36
- >144
まだ、ICF-5900が出る前で、小学生にはコリンズや八重洲の周波数直読機
など夢のまた夢の時代、これさえあれば、いろんな局が聞けるべ。
と、コストを無視したことを考えてた。
クリスタいくつ作ってもらわにゃいかんのかって。
- 146 名前:ラジオ初心者 :02/05/21 02:09
- >>145
なるほどなるほど。
NSBクリスタはたしか2千円くらいだったかな?オーダー物だと数千円は
したでしょうね。20個そろえると直読機が買える値段になっちゃうかも。
残念ながら画像が見つからないです。
- 147 名前:デムパ基地外 :02/05/21 06:08
- >>6
R-204 NSBクリスター受信機に関して。
えらく昔のセットを入手されましたね。このセットは大阪松下ラジオ事業部の企画で実際に設計を行った会社は
九州松下電器の福岡の技術部門だった記憶があります。 S46年頃の設計です。
蓋を開けられましたら,中に2.0mm角ぐらいの黄色の紙に赤字の丸い判子かなにかでQ6とかKQ7とかだ始まる数字
が書かれていませんでしたか? Qで始まるならば九州松下電器(今年10月迄にはアボーン予定)の福岡のラジ
オ工場、kQ?だったら熊本のラジオ工場の製造で次の数字が西暦の下1桁、次の数字か英語が製造月を表してい
たかと思います。
このラジオ短波帯はf表示の窓が2重各3箇所ついていたと思いますが、この窓?(マーク)の所にあわせると日本
短波放送が容易に受信出切る可能性があるわけです。 当時日本短波放送(NSB)にはプログラム1と2があり、
夫々3つの周波数帯で放送されていました。 時間帯のに応じて(電離層の反射状況に合わせて)この3つのうち
から一番受信状態が良いチャンネルを選んで受信する訳です。
ポリバリコン使用で広帯域受信の糸掛けダイアル、小型同調ツマミで短波の放送にチューニングをとるのは,よほ
ど電界強度が強くないと至難の業(IFの選択度が甘いからそれでも取れますが)である事は,昔の短波ポータブル
ラジオでSWを聞いたひとなら経験された事かと思いますが、このチューニングし辛さを避ける為に開発?された
のがNSBクリスターです。1.5cm角厚さ6mm程度の灰色と黒のヒシチューブで覆われたケースからリード線が2本出
ているものです。(NSB1とNSB2を色分けしていた)
中身はATカットの水晶が3個直列に重ねられて(間に分離電極があったかと思いますが)周囲を螺子で〆た物です。
このクリスターをポリバリコンとOSCコイルの局発回路の帰還の枝に直列に入れますと、不思議な事にそポリバリ
コンと発振コイルが本来なら、そのLCで決まる自励発振周波数付近にきますと、クリスタル3枚直列のうちの1枚が
引き込んで?その周波数付近で広範囲に水晶の周波数で発振します。 つまり4MHz~12MHzの間で3箇所水晶周
波数でローカルが発振する所ができる訳です。 NSB1とNSB2は3枚直列の水晶ユニット(黒、灰色)を切り替
えて使うわけです。 当時、株をやっていた人と受験勉強?をしていた人に人気があったとか言う話です。
- 148 名前:デムパ基地外 :02/05/21 07:20
- >>135
トランジスター式のAM送信機終段では1~10mW程度の出力ならば大した電流も必要ありませんのでA級動作でOK
です。
10mWから100mWクラスになるとB級動作とし電力効率を上げます。100mW以上の出力になると0バイアスのC級動
作と言うところですか。(2次,3次の高次高調波抑圧の点から言えばA級B級バイアスでの動作が良いに決まって
ますが、100mW以上出すとなると、電力効率や放熱の点からC級とならざるを得ません)。
終段コレクタ変調ですから、SSBとかのリニア動作と異なり、終段Ampのリニアリティ(入力電力に出力電力が
リニア-に比例する)もへったくれも有りませんから、一番簡単にはエミッタアースでベースも直流的にアース
電位(0バイアス)にすればドライブ入力振幅のピークがVbe≒0.6vを超えたレベルで終段がスイッチング動作
をする簡易型C級動作とな訳です。(コレクタの流通角は、ドライブの正弦波の頭の部分でしかベース電流が流
れませんから、非常に狭い物となりますが、コレクタのタンク回路でちゃんと連続した搬送波を作ってくれます。
此処で仮に、送信機の終段がc級動作でDC5Vのコレクタ電圧がかかっていたとします。 またドライブ電力が十
分に在ったとすればコレクタには5Vを中心として上は10vから下は0V迄振れているキャリア(搬送波)の信号が
出ている事になります(実際は其処まで振れない)。 変調器のアンプはこのDCコレクタ電圧を入力のオーデ
ィオ信号に応じてDC5V(終段直流電圧)を0Vから10v迄重畳した振ってやれば、RF終段の石のコレクタはRF信号
で20Vから0vの間振れる(100%変調がかかる)となれば良い訳ですが、実際はそう上手く行きません。
それはC級動作と言えど、コレクターのセンター電圧を上げただけでは電流が比例して増えてくれないからです。
よってコレクタの電圧を上げる時にはベースの電流も追従して増加させる事によりリニアリティをとらねば成り
ません。
この為、135さんが言われました様にドライバー段にもコレクター変調を掛けます。 しかし終段に掛ける時の
様にフルの電圧でRFの石のコレクターを振らすのではなく、約終段の半分程度のAF振幅の振れで変調を掛けます。
こうするとかなり綺麗に深い変調度まで歪みが少なく掛けれます。(前段に深く変調を掛けすぎるとC級ドライ
ブレベルを切ってしまう為か?)
実際の回路の場合変調器は受信機のスピーカーAMPを兼ねている場合が殆どです。 受信時に8ΩのSPをドライブ
する代わりに送信機終段とドライバー段をドライブする訳です。 昔はIPT,OPTを使用したプッシュプルタイプ
のAF.PowAmpが多かったので、OPTにSP巻線の他に、変調用巻線を巻き(出力電圧はAFアンプのnonクリップ最大
出力時に終段直流電圧が倍になる比)ます。 この変調用巻線に中間タップを取りこれを前段のドライバー
段のコレクタ電圧、フルタップをファイナル段のコレクター電圧とする訳です。
この変調巻線にはRF終段とドライバー段のコレクタ電流が流れますのでOPTに直流バイアスがかかる事となります
から通常のSP AMP時の鉄心より大きめの物を使うとか、EIコア-のギャップを設けて、低域特性を犠牲にして
コア-の直流励磁を避けるとかの手段を考える場合もあります。
色々乗数を工夫したのですがなかなか70%まで歪みが少ないAM変調を掛けれずに困ってました。そこでIPT-OPT式
のP-Pを変調器に使うのを止めてAF.PAにPow.IC(コンプり出力)を使ってみました。
当然当時BTLでは無かったので、OPT式のP-Pの場合と変調トランスの巻線比は変わりましたが、トランスコアサイ
ズが従来の物と同じにも拘らず、70%以上の変調度まで歪みの少ないエンベロープ波形がえられました。
これはIPT-OPT式P=PではNFが多く掛けれないのに対しICでは多大のNFを掛けていますので、Ampの出力Imp.が非
常に低く出来変調トランスを介しているにも拘らず、送信機終段と言う変動する?不安定な負荷インピーダンス
をドライブできた為かと思われます.
AMで終段コレクタ変調を掛けるのならば、コレクタ耐圧はDC電圧の4倍必要ですね。FMなら2倍で良い訳ですが。
当時松下には27MHzのファイナル用の良い石が無かったので、初期の頃の500(100)mW?タイプ?の27MHzCB
の終段には低周波Pow用の石の選別品、品番のサフィックスにXマークを付けた物を使用していた記憶あり。
- 149 名前:ラジオ初心者 :02/05/21 22:49
- >デムパさん
クリスタの件
水晶3個直列で3波受信しているとは意外でした。ん~、水晶って不思議ですね。
私はR-201というラジオ(NSBクリスタ内臓)持ってるんですけど、
電池ボックスに「QK-23」というインスペクトシールが貼ってありました。
九州松下熊本工場72年3月製ということですね。
で、当時はNSB第2放送の周波数1波が現在とは違ってまして7230KHzになっています。
現在はこの周波数で夜間は韓国語の放送(KBS?)が受信できます。
AM変調の件
なるほど。「前段同時変調」とはこのことだったんですね。
言葉だけ記憶していましたがお蔭様でなんとなく理解できました。
あと、昔の本には、簡易型通信機やCB機にはベース変調も使われると
書いてあるのですが実際どうなんでしょうか。
- 150 名前:ラジオ初心者 :02/05/21 23:25
- R-201の画像見つけました。
http://www.geocities.co.jp/Technopolis-Mars/1130/national/
- 151 名前:6です :02/05/21 23:31
- ども、なんかオレのクリスタル発言でえらいことになってるな~。
そんなわけで、R-204をデジカメで撮影してみました。
ここに、画像6枚をzipでかためてアプしました。2日で削除されます。お早めに。
ttp://ftp.sk-kaken.co.jp/6desu.zip
で、シリアルは72-11、Q-4でした。やはり30年前ですね。トランジスタは8個ありました。
電池を入れれば今でも動作するのですが、感度はよくなく地元の局しか入感しません(藁
- 152 名前:ラジオ初心者 :02/05/22 01:33
- >>151
前面にジャックがあるのは珍しいかも。側面か背面にあるのが多いです。
外付けクリスタの画像見つけました。松下とソニーのが紹介されています。
http://plaza.harmonix.ne.jp/~ita/8884/CRYSTAL.htm
- 153 名前:デムパ基地外 :02/05/22 14:08
- >>147
すみません記憶違いでした。私が分解したラジオはR-201の方でした。NSBクリスターがセット内部
に直付けしてありました。
R-204はその同じ(水晶3枚直列タイプ)NSBクリスターをプラグ付きのケースに入れたものを使用した
セットでした。
当時のAMラジオは殆どの回路が、RF受信のトップは自励式コンバータ(MIXとOSCを同じ石で行う)が
採用されていましたが、確かこのNSBクリスターはOSCコイルの帰還タップ(エミッタ-に接続だった
か?失念)の途中に放り込めば、OSCバリコンがその3種の周波数の近所でのみ水晶fでOSCする(そ
のままショートすれば通常のローカルOscとなる。プラグを挿さなければ従来型の単なる短波受信機)
動作だったかと思います。
>>150,152
昔の思い出深いラジオが一杯のっていますね。基板の写真が写っているのもありますから内部部品を
少々説明しておきましょうか。
写真中にIPT,OPTの品番が読める物があると思います。
トランスの捺印に2D31Wとか3F33Wとか付いていると思います。
品番の最初が2で始まるのがIPTで3で始まるのがOPTで5で始まるのが電源トランスです。
あとチョークや変調トランスも別の数字で始まりますが失念しました。 次の文字がトランスの
鉄心E-Iコア-のサイズを表しています。 A,B,~K,L,Mの順に大きくなって行きます。
家庭用ステレオ受信機の電源トランスでもコアサイズはMどまりでした。
真空管併用のアマチュア無線RJX-1011の電源トランスはRかSぐらいだったかな??
その次の数字は、種類別の各コアサイズにおける登録順の追番であまり意味はありません。
(使用電圧や石の種類に応じて,各種のインピーダンス比の物があります。)
最後のサフィックスはメーカー識別記号です。
何も表記されていない物は松下電子部品製です。-W表記は今は無い東京軽電機製です(真空管時代
はQueenのトランスと言う名前までもっていましたが、6年ぐらい前にパソコン周辺機器で有名な
加賀電子が買い取ったとか言う話) 写真中ーXのサフィックスがありますが-Xのメーカーは失念
です。さらに古いラジオでは-Sの品番の物が在ったらしいのですがこれは、トランジスタ用小型
トランスの老舗のサンスイ製(今株価は11円ぐらい?)です。
残念ながら私が拘っていた頃にはもう使われていませんでした。
MWの6石OneBandラジオ(当時@3,000_ぐらい)の写真中にプリント抵抗を使用した物が写ってい
ます。 これは当時紙フェノールの片面基板が主流でしたが、この基板表面上に抵抗液を焼き付け
更に銀ペイントを印刷焼付けしスルーホールの変わりに,同じく導電銀ペイントを流し込みスルー
ホールで基板の銅箔面と接続すると言う工法です(この頃のモデルは多分、北陸電工がプリント
抵抗の基板作成と思います。銀ペイントでHOKと印刷されていたら北陸電工製です)。
プリント抵抗は当時トリミングさせても抵抗値偏差が15%~20%ぐらい、低い抵抗値不可能(損失電
力の問題か)、自己ノイズも磁器カーボン抵抗よりも遥かに大きく、導電銀ペイントや銀スルーも
抵抗値が高いので、安物のラジオ(パナペットクルン等)あたりから広く使われだしました。
写真中にRF-622(世界初?の風呂の湯船に浮かべて使えるラジオ)が載っていますね。このラジオ
に関しては、私はかなり詳しいので次回にでも説明しましょうかね。
- 154 名前:6です :02/05/22 18:28
- うほっ!RF-622カッコよすぎ!なんか雰囲気が松本零士のメカみたいですね。
アンテナ付近のデザインがオレのクーガー7と似ているのでウレシイ。
しかし、MWの受信が1605kHzまでなのが残念ですね。
1651kHzの海上交通情報や、1669kHzの船舶気象通報が入感すれば、
マリンスポーツに使えて(・∀・)d グー!! なのに・・・。
- 155 名前:ラジオ初心者 :02/05/22 19:24
- マリン1号は水陸両用ラジオですね。私も欲しい!!
デムパさんのお話楽しみです。
- 156 名前:デムパ基地害 :02/05/22 23:03
- >>154
当時のポリバリコン方式の松下のラジオは、設計検討では4点調整、工場生産では2点調整を行っていました。
外出ですが2点調整と4点調整の違いは下記の通りです。 MWバンドで話をします。
・4点調整:糸掛けダイアルでバリコンを容量最大点のまわし切りダイアルの指針をメモリ板のスタートポイントに合わ
_せて固定。 此処で信号発生器(SSG)より変調を掛けた516kHzの強い信号を入れ受信出切るようにOSCのコイル(IFT
_タイプで赤色塗装コア)をまわす。 次にダイアルをfMax側にまわし切り(バリコン容量最小)、SSGの周波数1650kHz
_とし、OSC側のトリマーコン(1バンド用親子バリコンならポリバリの上にOSCと書いてる側のトリマー)にて受信出き
_るようにあわせる。 次にダイアルをf.min側に戻し516kHzからずれていたら再度OSCコイルのコアを廻してあわせる。
_次にf.maxに戻し1650kHz受信と成るようにトリマーコンを動かす。以下同様に数回繰り返し受信周波数が516kHz~
_1650kHzに成るように、低い周波数側はLで高い周波数側はCで合わせこみます。慣れれば1回の往復でピッタシし追い
_込める様になります。LocalのFあわせが終わったら、次はアンテナ側の同調のトラッキングです。
_600kHzにダイアルの指針を合わせます。 SSGも600kHzにあわせます。此処でバーアンテナにトラッキング棒(ギャン
_グ棒)のフェライトが付いている方を近づけます。もしも近づけて感度が上がる(出力が増える)ようで有ればL不足
_ですから、バーアンテナのコイル(全部または一部)をコア-の中心側に押し込みます。 フェライトを近づけて感度
_が下がるようであれば、トラッキング棒の真鍮側を近づけてみます。感度が上がるようで有ればL大ですからコイルを
_バーアンテナの端面側の押しやります。 この時点ではSSGの出力を下げまだAGCが掛らないレベルで調整します。フェ
_ライトを近づけても、真鍮を近づけても共に感度が下がる位置が最適位置です。 次にダイアルを1500kHzに合わせて
_SSGも1500kHzとします。ポリバリコンの上のAntと書いてあるトリマーを調整棒(先端のみ金属またはセラミックドラ
_イバ)でまわして感度を最大とします。Ant側のトリマーが殆ど抜けますが正常です。 どうしても精神衛生上トリマー
_の半分位置で合わせたいという人はバーアンテナのホット側からのりッツ線を最短に切って空中配線でAnt端子に繋いで
_下さい。(カバーレンジが広いためAntコイル側のC0を減らさないとトリマーが抜ける。600kHzと1500kHzの間を何回か
_往復して上記の調整を繰り返して下さい。(これも慣れれば1発で決めれる様になります。 バーアンテナのコイルを
_ワックスで固定して終了です。
上記の様にF.MaxとFminをあわせ、上下のトラッキングFでトラッキングを取るやり方が4点調整です。
2点調整:4点調整では時間が掛りますので、バリコンの0点とスライダーの0点うを合わせたら、いきなり600kHzにあわせ
_ます(ダイアルとSSG)、此処で周波数が受かるようにOSCのコアを回して局発を合わせます、次にトラッキング棒を使
_って感度が最大に成るようにバーアンテナのコイルを合わせます。 次にダイアルとSSGを1500kHzとし、受信Fあわせ
_をOscトリマーでとり、次にANTトリマーを回して感度最大にします。 再度600kHzのポイントに戻り周波数とAntトラ
_ッキングを取り、1500kHzに戻って周波数とトラッキングを取って追い込みます(2回も繰り返せば追い込めます)。
_バーアンテナをワックス固定で終了です。
上記の様に設計再度で516kHz~1650kHzで押さえてダイアルメモリを作っていますから工場の2点調整でもF.maxとF.min
がそんなに大きくずれる事はありません。(然し定格名盤にはMWの受信範囲は530kHz~1605kHzと表記されていると思いま
す。 セットの感度は簡易的にはこのトラッキングポイント600kHzと1500kHzと1000kHzの3点でチェックします。MW専用の
親子バリコン(ギャングレスバリコン)を使用すれば、当容量バリコンのOSC側に直列にパティングコンデンサーを入れた
時と異なり全ての周波数でOSC側とANT側のトラッキングが取れているはずですが、実際はずれています。 任意の周波数
を受信してバーアンテナにトラッキング棒を近づけて感度が上がるようであれば(600kHzと1500kHzは必ず有っている)
それがトラッキングエラーです(バーアンテが大きくQが高いセットでは感度で6dBくらいずれているる事もあります)ラジ
オの周波数メモリ板をよく観察して見てください、各バンド下から30%と上から30%ぐらいのところに工場の2点調整用
の小さなマークが付いている物もありますよ(トラッキングポイントマークです)。
- 157 名前:デムパ基地害 :02/05/22 23:52
- RF-622マリンラジオに関して:
このラジオに関しては設計したメンバーの人と一緒に酒を飲んだ事がありますので開発内容を詳しく知っております。
このセットはパナペットクルン同様九州松下電器側が大阪のラジオ(事)側に企画を持ち込んで開発したセットです。
当初店頭のディスプレーで水の上に浮かせて水をぶっかけながら鳴らすデモスタンドを作って宣伝していたら、何時
の間にか沈んでしまったセットが出たりして、マリンラジオならぬサブマリンラジオと悪口を叩かれた事もある曰く
付きのセットです。
まず開発に当たって大変だったのが、風呂の中でラジオを聞くと言う、単なる防滴構造ではなく、風呂の湯に浮かべ
て使うと言う完全防水構造とした点にあった事です。つまり1mぐらい静かに水中に沈めても水が入ってはいけない
という事です。
まず、最初に苦労下のがスピーカーだそうです。 通常の凹型のコーン紙だとSPの前面の音孔とコーン紙間に入った
水が容易に抜けず音がおかしくなってしまいます。 このためまずSPの防水性を高める為にコーンは紙ではなく
マイラーコーンとし、矢紙(SP周囲のキャビに当たるガスケットの事)もゴムとしたそうです。しかしこれで内部へ
の水の浸入は防げますが前面パネルとSPコーンに入った水の排水は容易ではありません。
そこで従来のSPの設計の発想を転換し松下のSP事業部に頼んで、凸型コーンの構造を開発したそうです(磁器回路及
びボイスコイル部が前面に飛び出す構造)山型コーンのSP。 こうすれば、水の上に水平に置いても水は周囲に向
かって流れ出します。 コーン前面は当然音孔が開いた蓋がありますが、周囲には大きな排水用の孔が作られていま
す。
此処で問題が2つ発生します。
1.通常の大型ラジオはバッフル板にSPをつけSPの背面には大きな空間余裕があったり、小型のポータブルラジオの
_様にキャビ後方にの空間体積が少ないものは、キャビ背面の音抜き孔を設けます。 こうしないとSP背面の背圧力
_が上がりSPの能率が落ちるのと、こもった音になります。 また背面の音抜き孔が足りない場合には箱鳴りと言う
_表現をする事も有りますが、特定の周波数に共鳴するようなあまり好ましくない音質となります。
_残念な事に完全防水をしてますから、音抜き孔は一切空けることは出来ません。といって内部のキャビ容積が小さ
_ので吸等を入れることも一切出来ません。 このため音質は土管の中にラジオを置いて鳴らしているような、一種
_独特の変な音になってしまったそうです。 SPの特性や電気回路の特性を弄っても機械的構造で決まるフィルター
_効果には勝てませんので、音質は最後まで改善する事(普通のラジオの音質)は出来ず。独特の音のまま生産した
_そうです
2.背面が完全に密閉されていると言う事はキャビ内部と外部の気圧の差が出た場合にはどうなるでしょう。 つまり
_風呂の湯に晒されているキャビは内部の空気が膨張し気圧が上がります。一方SPの外がわの空気はこれより低い気圧
_になっている訳です。 当然の事として内部の空気は膨張し、キャビ構造で一番機械的に弱い場所を膨らませようと
_します。 つまりSPのコーンを外部に向かって押し出します。 当然の事としてコーンは一番外に押し出され電
_気的にボイスコイルを動かして音を出そうとしても、一番外にコーンが張り付いてしまうので音は出ません。
_暖かい室内から雪が降る屋外に出した場合とか、雪が降る屋外から暖かい室内に持ち込んだりした場合にもコーンが
_気圧計のアネロイド?の様に動き音がおかしく鳴ってしまいます。
さあ、この問題を防水風呂用ラジオの開発技術者はどう解決したでしょう。 これは次回に書きます。
- 158 名前:ラジオ初心者 :02/05/23 00:37
- >デムパさん
いつもエネルギッシュなカキコですね。
えーと、2に関してはたしか内部の気圧を一定に保つようなバルブ?を付けていた
と記憶しております。どういう構造なのかはわかりませんが・・・
- 159 名前:デムパ基地害 :02/05/24 00:46
- RF-622の続き
キャビの内気圧と外気圧の差によるSPコーンのバイアスは、内部の圧力を速やかに外部圧力にあわせねばなりません。
http://www.geocities.co.jp/Technopolis-Mars/1130/national/
のRF-622の写真にあるSP保護板?(音孔が前面に開いてませんね)の右斜め下のあるグレーのカバーの下にこのエアー
バルブがあったかと思います。 早い話が気体は通すけど液体は通さない膜があるだけの事です。 私が聞いた話に
拠ると、この膜は非常に小さな孔が多数に開いたテフロンのシートだったと言う事です。確かにテフロンは撥水性が高
いので微小な孔なら液体を弾いたのでしょうね。(物理やさんではないので詳しい原理は不明)
電池は単23本?だったかな?電池子蓋にもOリングが入っていました。またボリュームや糸掛けダイアルのシャフトや
バンドsWのφ6のシャフトにも全てOリングが入っていました。
アンテナは当然allステンレス製です。SPを上面にして風呂に浮かべた時アンテナは垂直に立たねばならないので、確
か引き伸ばすと360度回転して任意の方向に向けられる構造になっていたと思います。
私が、内部を開けさせてもらった時に笑えた点が一箇所ありました。 4.5vのセットだったのでAFの出力回路はIPT、
OPT方式だったのですが、メインの基板にこの出力回路が搭載される基板にもなっているにも拘らず、OPTを含む出力部
が確か、別基板になってメイン基板から離れたところに付けてあった点です。
最初私は、OPTからのPowAMPクリップ時の高調波リーケージフラックスがBarAntに飛び込んで発振する(バリ発)対策
かと思い笑った(これも止めれなかったのかと)のですが、なんとこれは風呂に浮かべた時に液面に対して完全にキャ
ビが水平に保てるようにとの拘りからのカウンターウエイトだったとの事でした。
鉛の錘でもカウンターウエイトに入れれば済むのでしょうが、態々OPTを移動させた根性に私は敬意を表しました。
生産現場において、作られたセットの防水性をどうして保証するのでしょう? 全てのセットを水没させて気泡の発生
を確認するのでは、乾かす手間が掛りますし、万が一製造不良で機密性が悪いセットが出た場合基板をオシャカにして
しまう可能性もありますよね。
この為、工場の出荷検査においては、水没させる事なく機密性のテストを行わなければなりません。 この為工場では
EP Jackか専用の孔があったのかは知りませんが、内部に繋がる個所にパイプを繋ぎポンプで排気します(内部に気圧
を下げる)、そしてある程度下がった時点で止め、内部気圧計の針の変化を観察します。急激に気圧が戻るようであれ
ばリークありとして組みなおしだそうです。 前述のバルブをこのテストの時如何したかは私はしりません。
ゆっくりとしかエアーが漏れなかったから別に此処を密閉しなくてもテストできたのかもしれませんね。
以上が私が、このラジオの開発に携わった人から酒を飲みながら聞いた話です。
後日談として聞いた話では、修理に戻ってきたセットにはかなり内部に浸水の後があったセットもあったとか。
基板の箔面にはヒュミシール(防湿塗料)を塗布していたとか言う話も聞きました。
さすがにシリカゲルは内部に入れていなかったとか(藁
何せ27年も昔の話ですので、記憶間違いがあったらすみません。九州松下電器の人でこのセットにかかわった人が
いらっしゃいましたら訂正をお願いいたします。
そう言えば、このセットに関して少し最近面白い?追加情報も聞きました。 このセットの当時の開発リーダー
だった、筒○設計課長と言う方はこの開発後数年してこの会社を辞められ、あらたな事業を始められ今では長者
番付に名前が載る高額納税者になられているとか言う話です。
同じくラジオの設計をしていたのに、口だけで飯を食っている万年貧乏の私とはえらい違いだなと苦笑しておりま
した。
基本的には私は、電気回路屋ですが次回は機構屋さんの範疇である糸掛けダイアルの話でもしましょうかね。
(少しは当時BCLラジオに関係有りますか)
- 160 名前:6です :02/05/26 20:16
- デムパさん、いつも精力的なカキコご苦労様です。まさか2chでこんなコアな話が聞ける
とは思っていませんでした。できれば、もっと多くのBCLファンがここを読んでくれる
といいなあと思いました。
で、R-204ですが、ありました!トラッキングポイントマーク!もうビックリ!
正面から見ると全然わからなかったのですが、ななめから見ると文字盤の端にしるしが
ありました。場所は「530」と「600」の文字の間と「1400」と「1600」の文字の間です。
シリアルの件、クリスタルの件、ポイントマークの件といいデムパさんの情報には
驚いてばかりです。
RF-622のウラ話もたいへんオモシロイですね。スピーカーの構造、テフロンシート、
バランスを考慮した基盤配置など、このラジオだけで本が一冊書けそうですね。
つーわけで、ますますナショナルパナソニックのラジオに興味がでてきたので、
ジャンク屋をまめにまわることにします。
- 161 名前:ラジオ初心者 :02/05/26 23:04
- 私はリサイクルショップ見て回るのが好きなのですが70年代のラジオを見つけると
つい買ってしまいます。R-201もリサイクルショップで見つけました。
R-622はユニークなラジオですね。構造もデザインも画期的です。いつか手に入れたいです。
- 162 名前:_デムパ基地害 :02/06/01 23:47
- mWラジオの設計現役だったのはもう30年近くも前の事ですので、トラッキングポイントは600kHzではなくて550kHzだったかもし
れません。 昔のラジオのポリバリコンの機械的ドライブ方式は大きく分けて3通りありました。 1.直接ドライブ、
2.ギア-減速ドライブ、3.糸掛けドライブです。 直接方式は安物のポータブルラジオ用です。ポリバリコンのシャフトに
プラスチック円板を直接ネジ止めし、外周部にメモリを印刷し、正面パネルの小さな窓から受信周波数を読み取る方式。欠点は
ポリバリの軸に直接指からのストレスが加わるので、大きな直径の物にはむきません。どうでぃても大きな直径の円板でのダイ
レクトドライブとせざるを得ない時は、ポリバリの内部回転ストッパーがバンドエッジでの回転トルクで破壊するのを防止する
為、ガタ防止や回転各を180度以内に抑える機構的ストッパーを円板に設けます。物によっては、赤色の柔らかい成型品の棒を
ゼンマイの様にこのツマミの中に配置し回転角に応じて送り出し、キャビ上部の窓に横行ダイアルの様に表示させた物もありま
した。 バックラッシュは理論的に出ない訳ですが、短波帯ではの減速比?(1=180度)では使い物にはなりませんよね。
ギア式のものは機構構造が高くつくので、BCL機とかでしか採用できませんでした。ギア式の場合はバックラッシュの対応検討
が一番大変だったようです。たしかBCLシリーズで変速比切り替えのメカニズムを使ったものがあったかと思いますが、ダブル
ギア(大ギアを2枚の2重構造にして、常にこのバネで小ギアの歯を挟み遊びが出ない構造にする)でかなり苦労していたようで
す(プラスチックと金属プレス板でダブルギアを構成していたか?)。もちろんアマチュア無線のRJX-610やRJX-1011のよう
な高級?モデルでは真鍮切削のダブルギアを使用してたと思います)その他ギアドライブでは、短波多バンドラジオでプラス
チックの遊星ギアによる減速方式のセットや、同じく3個の小金属球を使用した同軸減速機構を使用したモデルも各1モデル程
度作られた記憶がありますが、プラスチック遊星ギアー方式ではバックラッシュ、3個の小型金属ボール同軸減速では負荷のば
らつき大時でのスリップで苦労していたようです。何れにせよ、大きく減速比を取る時はバンドエッジでの機械的スト-ッパ
ーをバリコン側で持たせる訳にはまいりません(破壊する)ので、機構の方で止めてやるか、ストッパー部で軸がスリップす
る方式の物でなければ成りません。50MHzのAM/FMトランシーバのRJX601は確かバーニアダイアル同様の同軸減速機構ではな
かったと思います。 時計付きアラームラジオの後期には面白い減速機構が使われていました。 横行ダイアルの幅より長い
φ15程度のジュラコン(ポリアセタール樹脂)の成型品がチューニングダイアルのドライブシャフトとなり、このシャフトに
は数条の螺旋のギアがクリスマスのネジネジ蝋燭の様に切ってあります。ポリバリコン側はには同じくプラスチック製のギア
をつけちょうどラック&ピニオンみたいな感じでこのドライブシャフトと結合します。ダイアル指針も同じくこのローソク軸
に接する一部分にギアを切った構造で、シャフトの回転に応じて横行ダイアルの左右に走行します。構造的には非常に簡単で
組み立て易い物だった様です。当時、時計付きラジオはアメリカ市場でGE社熾烈なシェア-競争をくりひろげていた為徹底し
たコスト、工数ダウンが図られていたとか言う話です。当然の事として、減速ギアーですからストッパー機構は如何なってい
たか?と言いますとこのローソクシャフトにツマミ挿入部がDカットやセレーションタイプではなく、ゆるい2つに割られた
差込でそれをバネで〆る構造になっていたようです。ポリバリ側のストッパーが働くと滑り易いジュラコン?シャフトとバネ
で軽く〆られたツマミの軸の間で回転がスリップしポリバリを破壊しない構造になっていました。バックラッシュは如何かと
いいますと、ダブルギアーになっていないのでガタは酷いものですが実用上あまり問題には成りませんでした。 なぜならば
この種のモデルのMWバンドはIHTが通常3段(黄白黒)のところが2段しかなく選択度が甘く(コストダウン)問題ない、FMは
同調帯域が広いので問題ない。この手の国内向け格安時計付きモデルを企画部門がGood Designマークの申請しようとしたら、
選択度が悪いから通らないだろうとかで諦めたとか言う笑話もあったとか。それでもアメリカのGE製の物よりは遥かに良い性
能をもっていました。最後に松下ラジオ(事)の技術の精華?とも言うべき、糸掛けダイアルの話ですがこれだけでも物凄い
量になりそうですので次回にまわします。
- 163 名前:6です :02/06/02 21:41
- そうですか、デムパさんは30年前にラジオの設計をされていたのですか。
今回のチューニングダイアルの件も、興味深く読ませていただきました。
で、ジャンク屋でポケットラジオを2台ゲットしてまいりました。
R-1015:6TR,SERIAL No.6J30W1C 88827
R-1028:6TR,SERIAL No.3K2222A 46512
どちらも製造時期は不明です。また、チューニングダイアルはポリバリコンに
直付けでした。
なお、R-1028はチューニングダイアルの「53」の「5の下」、「160」の
「0の下」に小さな点があるのを確認できました。
それと、基板上に抵抗器は無く、銀色のパターンの途中に「黒い印刷」が
ありました。これが「プリント抵抗」ですよね?
それでは、また続きの話を楽しみに待っています。
- 164 名前:まかろん :02/06/03 02:30
- オークションでRF-2200を手に入れたのですが、たんぱの周波数が、
150KHZくらいずれてるようです。
ふたを開けて自分で調節できるものなのでしょうか?
- 165 名前:目のつけ所が名無しさん :02/06/03 21:26
- >164
たしかRF-2200は直読ダイヤルで、目盛りが等間隔ですよね。
バリコンの特性によりパティングコンデンサーを
5pF-15pF追加します。(中央のTP柱に直付け半田)
SSGによる4点調整でOKだと思います。
私も欲しいですね。RF-2200
- 166 名前:デムパ基地害 :02/06/03 23:18
- >>164
私はRF-2200の時は開発部隊に居なかったので詳しい事は言えないのですが、自励OSC回路が経時変化で動きやすい
個所はトリマーとOSCコイルのコアの場合が多い様です。(RF-2200の1stIFは455kHzでしたかね?)短波帯のどの
バンドによるかにも拘ってきますが、周波数バンド幅を小さく分割した場合にはあまりパティングCの容量はかなり大
きい値になっているかもしれませんね。 165さんも言われていますように周波数帯域幅調整の要点はFが低いほ
うの位置(バリコン容量大)ではコイルのL値(コア-)かパ゚ティングCで、fが高い方は並列トリマーでと言う事です。
SSGが入手できない場合には、もう一台別の短波ラジオを持ってきて(Fカウンター付きがいいですが)、そのラジ
オから漏れる漏洩局発を拾ってSSG代わりにする事も可能です(無変調ですが)。 勿論IF周波数分ずれた周波数の
のSSG?となる訳です。調整対象セットとの距離を離してトラッキング時のレベルをあわせにしてください。 周囲
の反射状況でレベルが動きますが、短波帯のフェ-ジングのある電波でトラッキングするよりはまだ良いでしょう。
それと、20年以上経過したラジオの場合ケミコンの容量抜けが発生している場合が多いので、床の間の飾りとして
ではなく実用機として使う場合には新しい物に交換しておいたほうが初期特性に近づくと思います。
ケミコンのサイズは25年前に比べ2回りは小型化されているので問題なく入るでしょう。
それと当然の事ながら、同じ容量であれば耐電圧が高い物で置き換える事は全く問題ありません。CQ誌が出してい
た何かの本で、同容量の高耐圧ケミコンに置き換えてはいけないとか言う記載がありましたが、それは全く誤りです。
更に厳密に言うと、高誘電率系のチタバリも時間の経過とともに容量低下が派生します(特に直流印加電圧が高い場
合)がケミコンに比べ低下比率が小さいのでこれまで交換する必要はないでしょう。
--------------------------
>>163
その通りです、初期のプリント抵抗は値を追い込む技術レベルが低く(±15~20%程度の規格にも拘らず)トリミン
グ(抵抗を機械的に削った)あとが着いている物もあります。 当時のプリント抵抗はHOK=北陸電工と松下部品(事)
の物とがあります。 ラジオに使用する抵抗値は100Ω代から数十kΩ代まで使いますので、抵抗液1種類だけでは
抵抗値を平面で作るのでアスペクト比が無茶苦茶なサイズなります。 しかし印刷する回数を減らすため抵抗液の種
類も減らさねばなりません。 基板を見ていただくと横長の物や縦長の物があるかと思います、苦労の跡です。
配線銀ペイントの抵抗値やスルーホールに使う銀もバインダー成分が多く抵抗値が銅箔に比して高いので、上面でペ
イントで接続回路を構成し纏めて一個のスルーホールで銅パターンに落としたりすると、この部分に共通インピーダ
ンスが発生し碌な事となりませんので注意が必要です。 特に電源回路に銀スルーなど使うと、後ろの回路がショー
トした時にスルーホールが発煙する様な事になります。最近の物はレベルが上がってはきていますが。
プリント抵抗基板は、何度も焼成を繰り返しますので加熱に強くそりが少ない専用の紙フェ
基板(かなり硬い)ものを使用していました。
松下の商品で神フェノールの両面基板でFR-4やCEM-3基板の様に銅スルーを使用した物は1つとして無いと思います。
是は紙フェの場合温度による厚み方向の伸縮が大きい為、銅スルーだと追いつかず、ヒートショックを繰り返すと
スルーホール部が切れてしまうからです。よって紙フェの両面基板の場合は抵抗値が高いのを承知の上で必ず銀ス
ルーホールを使います。
しかし、多分松下は今年からは、もう紙フェの基板は使わなくなったのではと思います。それは鉛フリー半田の故
です。 紙フェの基板の方がCEM-3基板より安いし、軽いし、半田付け性も良いし、基板の抜き金型にも焼きを入
れた型を使用しなくて済みますし、強度と体湿性と銅箔剥離強度を除けばメリットが大きいのですが、鉛レス半田
ではDIP槽の温度を従来の鉛半田の温度から多分+10~15℃は上げなくては成らないでしょう。
紙フェ基板ではこの温度upには堪えられない(量産で)と思いますから、全てCEM-3基板に変わって行く事と思い
ます。この分のコストアップは消費者に値上げ分として返ってきますが環境に優しい製品作りの負担はやむを得な
い所ですかね?
- 167 名前:まかろん :02/06/03 23:29
- 165さん、デムパ基地害さん、早速のレス有難うございます。
カウンター付きのラジオが1台あるので、チャレンジしてみます。
- 168 名前:1 :02/06/05 23:37
- >デムパさん
いつもありがとうございます。RF-2200は私も使っていましたが1stIF 2MHz、2ndIF 455kHzの
ダブルスーパーです。SW帯は2bandに対して1つのOSCコイルを割り当てていたため
強力局を受信中にバンド切換をするとイメージがバッチリ受信できました。
私にとっては却ってイメージ周波数かどうかが分かりやすく、重宝しました。
それとプリント抵抗についてですが、デムパさんの書き込みからはメリットがあまり
感じられないのですが、なぜ採用していたのでしょうか。
(手持ちのRF-1130にもプリント抵抗が採用されておりました)
>まかろんさん
サービスマニュアルはお持ちですか?これがあるのとないのではかなり効率が
変わってきます。釈迦に説法でしたらゴメンナサイ。
- 169 名前:6です :02/06/13 23:15
- プリント抵抗の件、オレもちと疑問に思いました。なんで、そんなに苦労してプリント抵抗を
使ったのか理解に苦しむ・・・。今はどうなんだろう?チップ抵抗?
ジャンク屋めぐりは、最近は成果がありません。ソニーのラジオなら何台かありましたが・・・。
そんな中、ラジオじゃないんですが、テレビコンバーターを見つけました。
型番はRD-9580で、当時のBCLラジオのオプションだったと思います。
これをアンテナに付けてFMの78MHzにチューニングすれば、TV音声を聞くことができる
ようです。(VHFの1~12ch)
でも、オレの家はCATVでアンテナ線の末端はFコネなんで、コンバーターにつなげんぞ・・・。
- 170 名前:目のつけ所が名無しさん :02/06/18 18:54
- 良スレage
ageついでに:RF-B11と粗のSW11って同じ所が作っているんでしょうか?
- 171 名前:デムパ基地害 :02/06/20 13:42
- >>169さん
プリント抵抗の効果(コスト面のみメリット)に関しては下記の様に考えられると良いと思います。
つまり、会社の損益分岐点を出すグラフ見たいなカーブとしてのとらえ方です。
約30年近く前の1/4Wの抵抗(V形フォーミング)の@2.00ぐらいでした。 又工場の工数単価(製造1分あたりかかる費用)
はかなり無茶苦茶な近似ですが、当時松下の製造社員の平均年収を240万円とするならば、会社がこの人に年間かかる費用
がその2.5倍として600万円、年間労働時間が2,000_時間なら1時間あたり30円となり、それが工場作業者の分チャージレ
ートとなります。(外注を使えばその半分以下で@12ぐらいとなるでしょう)
抵抗1本を基板の孔に挿入するに作業者が仮に3秒かかるとするならば、挿入コストは@1.5/1本となり、抵抗器1本当たり
の材料費+挿入コスとは3,5円/一本と成っていた訳です。 これは使う抵抗の数にリニア-に比例して増加する訳です。
一方プリント抵抗の場合はカーボンペイント印刷(数種類の抵抗液)、抵抗焼付、銀ペイント印刷、スルーホール穴埋め、
銀焼付、トリミング等の多数の工程が発生するわけですが、抵抗が10個であろうが100個であろうが、トリミング、
抵抗値チェックを除けば掛る時間はあまり増加しない訳です。 よって抵抗の数をxとして、総(単価+工数)をyとすれば
ディスクリ抵抗が、y=axとなるのに対しプリント抵抗の場合の式y=bx+c( a>b a,b,c>0 )の交点pが損益分岐点と
なる訳です。(実際には部品の管理費や不良発生率等からんでこんなに簡単ではないでしょうけど)
それならば、何故Rの数が少ない1バンドラジオ等に使用せずに、Rの数が多いタバンドラジオに使用しなかったか?と言う事
に成りますよね? 全くその通りですが、技術者サイドから言えば使いたく無いのが本音でした。 その理由は偏差が大きい
基板上の禁止場所が増える、等の理由もさる事ながら、プリント抵抗の場合はROMをマスクしたマイコンと同じで、生産直前
や生産開始後の乗数変更が簡単に出来ない点です。 それでAM、1Bandラジオみたいな、回路定数が枯れ尽くして、抵抗値の
急遽変更が発生する可能性が殆ど無いセットから使われ出した訳です。
松下さんが今幾らでチップ抵抗を購入しているかは知りませんが、多分東南アジアあたりならば@0.1ぐらいではないかと思い
ます。一方足つきの小型抵抗は@0.15ぐらいではないかな?、チップ抵抗の場合超高速マウンターを使えば、1個装着の単価は
@0.2ぐらいでは無いかと思います。(マシンを使っても抵抗単価より装着コストの方が高い時代になりました。)今後の回路
設計は如何にして使用する部品点数を減らすか(IC内部に取り込むか)が製品単価を下げる大きな鍵になるようです。
それと>>169さんRD-9580と言うのは、電池内蔵のショートピースくらいの箱で、FMラジオのホイップアンテナに挟み込んで
取り付けるタイプのコンバータでは無いですか? もしそうならば、それは通称(松下ラジオ内部でのみ?)セミ という
物で、基本開発は松下ラジオではなく(量産設計技術指導のみ)、今ではコネクターやLCDパネルで有名な部品メーカーホシデ
ン(当時は星電)が試作を作って松下ラジオに提案し、OEM供給した商品です。ホイップアンテナとの挟み込み取り付け部
(TVCHアンテナ入力、お呼び78MHzIF?出力の接続部)に試作当初メッキ金属が使われていたのですが、取り付け部が回転し
たりスライドしたりすると、異種金属接触によるノイズが発生するので、量産時には導電性ゴムに置き換えられたと言う話を
聞いた事があります。 FMラジオの100%Modが75kHzdev.に対しTVの音声の場合の100%Modは25kHzですから、FMラジオ
でTVの音声を聞く場合には約10dB音量が小さくなる事になります。
- 172 名前:6です :02/06/20 16:39
- 回答ありがとうございます、デンパさん。
そうですか、コストダウンのためにプリント抵抗を使ったのですか。
今ならチップ抵抗を機械実装かな~と思いました。いや、もうIC化されているので、
抵抗器はほとんど使ってないか。
TVコンバーターの情報も参考になりました。デジカメ画像をアプしてみます。
ttp://www45.tok2.com/home/cctomoyo/cgi-bin/upload.cgi
ここのページの「085.jpg」と「086.jpg」です。
内部画像を見てください。ケース上部にTVアンテナ入力のためのネジがあります。
そして右の側面に、BCLラジオのアンテナに接触するゴム?が2コあります。
裏ブタには単三電池2本が入るパイプ状の電池ボックスがあります。
今はTVの音声だけ聞くメリットは無いので、コレクションとして大切にします。
- 173 名前:目のつけ所が名無しさん :02/06/22 22:02
- このスレ濃いですねー。
実はRF-2600持ってたりするんで、興味深く読んでいます。まあ、密かにAR7030もあったりするんですが(w。
今のラジオは筐体むき出しのPCでP-III 1GHzとかHD3機を動かしてもノイズが乗らないのがすごいです。
ただ、あまりに簡単に放送局聴けるんで、それが物足りない。
時々RF-2600も動かしてやって、周波数カウンタがバックラッシュで変わっていく様を楽しんでいます。
- 174 名前:目のつけ所が名無しさん :02/06/30 01:43
- すごい内容なのでage
- 175 名前:1 :02/07/07 17:43
- プリント抵抗の件、よく分かりました。デムパさん、ありがとうございます。
確かに使いたくないですね。脚付きの抵抗も機械実装だと思うのですが
やはり工数が高かったのでしょうか?と言うより、当時は機械実装不可だったのかな?
>>6さん、
TVコンバータ懐かしいです。
欲しかったけど消防の私には買えませんでした。
そういえば、OEM元のホシデンからも発売されていたような気が…?
>>173さん、
AR7030いいですね。松下でもそんなマシンを出してくれないものか…
- 176 名前:6です :02/07/07 19:24
- 最近、デムパさん来ませんね~。また海外に出張かな?
出張といえば、ジャンク屋でナショナルのカセットケースサイズのBCL機、RF-B10を
ゲットしました。これは海外出張や旅行のために作られたラジオですよね?
他のガラクタと一緒に箱に入っていたので、メーター部のアクリル?窓にスリキズが
ありました。このキズを消すのにイイ方法はありませんか?
コンパウンドで地道に磨くしかないかな?
- 177 名前:yu-ki :02/07/08 12:25
- AMステレオの方式について
詳しい方説明してください。
よろしくお願いします。
- 178 名前:http:// airh128006061.mobile.ppp.infoweb.ne.jp.2ch.net/ :02/07/08 16:07
- guest guest
- 179 名前:目のつけ所が名無しさん :02/07/10 22:00
- >>177
英語でよければ
ttp://www.inetarena.com/~alfredot/exciter-theory.html
- 180 名前:1 :02/07/15 07:59
- >>176
コンパクトディスクの修復キットを使ってみては?
- 181 名前:6です :02/07/19 00:07
- 1さん
アドバイスありがとうございます。やってみます。
- 182 名前:目のつけ所が名無しさん :02/07/23 18:28
- 保守age
- 183 名前:1 :02/07/26 01:32
- デムパさん、こないかなー
- 184 名前:目のつけ所が名無しさん :02/07/26 15:32
- 松下は何時の間にか撤退してたのねー。
これほどサッサと止めちゃうのは松下にしては珍しいと思うけど、ラジオって余程ダメだったのかなあ。
思えば10年くらい前に RF-B45を買ったときには既に選択肢がこれしか無かった。
中波のアンテナ買おうと思ったらこれも何時の間にか廃番だって。
- 185 名前:目のつけ所が名無しさん :02/07/26 15:47
- 50年まえのラジヲ部門といえば松下いや家電業界の花形。
ここに勤めていれば嫁の来手が殺到する状況だった。
いまでは、「ラジヲへ逝け」は強烈な左遷。自殺・ノイローゼ入院もの。
昔いた優秀な人材も、若手はデジタルへ、ベテランは計測器などへスタコラサッサと逃げてるよ。
今ではアナログテレビがこの状況になってるけどね。
- 186 名前:ギャルギャル集合 :02/07/26 16:00
- i/j/ez/対応です
お役立ちリンク集
必ず役立ちます
http://fry.to/ft25ffg/
サイト管理者お役立ち集
↓
http://kado7.ug.to/nyannnyann/
i/j/ez/対応
コギャルとH出来るサイトはここ
ヌキヌキ部屋へ直行便
↓
http://fry.to/zollp25/
i/j/ez/対応
- 187 名前:目のつけ所が名無しさん :02/07/26 16:10
- >>186
ブラクラ注意!!
- 188 名前:1 :02/08/05 00:33
- このスレも部落ら貼られるようになっちまったか・・・
- 189 名前:目のつけ所が名無しさん :02/08/12 03:23
- 何となくage
- 190 名前:1 :02/08/16 13:14
- デムパさん待ちage
- 191 名前:ラジオタ :02/08/17 22:20
- デムパさーーーーーーーーーーーーーん
- 192 名前:目のつけ所が名無しさん :02/08/18 21:11
- NHK 特集age
- 193 名前:ラジオタ :02/08/18 22:30
- NHK見ました、ラジオどころじゃないみたいですね。
- 194 名前:6です :02/08/19 18:05
- 松下さん、消費者の声を聞いてください!
コイツをリメイクして出してください。
ttp://www45.tok2.com/home/cctomoyo/source/148.jpg
垂直立ち上げでおながいしま~す。
- 195 名前:BUNTEN :02/08/20 06:15
- 俺の机の横にはワールドボーイGXO(RF848)がぶら下がっているが
これはBCLラジオと言えるのだろうか。短波付ではあるが、12MHzまで
だしな。
で、机の下にパナの巨大ラジカセ(RX-DT300)鎮座させてるが、向きが
悪くてAMが使いものにならん。こんなものにこそジャイロアンテナが
欲しいのだが…。
- 196 名前:目のつけ所が名無しさん :02/08/30 15:12
- デムパさんの書込みを興味深く読ませていただきました。
私は RF-B45という松下としては最後期の短波ラジオを持っていますが、
それまでのノウハウが詰め込まれているんでしょうね。
- 197 名前:デムパ基地害 :02/09/08 10:27
- 日本語インターネットの環境に無い外国から久々に日本に帰って着ました。しかし相変わらず国内の景気は悪い様ですね。
BCLからは少し外れますが、当時のTRラジオの一番基本である6石MW One Bandラジオラジオの回路技術上の話でも書き
ましょう。 私がTRラジオの設計に入った頃は丁度ゲルマニウムTRからシリコンTRへの移行の途中でした。
そのような訳で安物の6石TRラジオはまだゲルマニウムのTRが主流でした。6石構成の場合はConv.(1石で局部発振とMix.
を行う場合はミキサー談と言わずコンバータ談と言う)に2SA102,1St.IF、2nd.IF段が2SA101、検波兼AGC整流がポイ
ントコンタクトのゲルマダイオードのOA90(ズート昔はサイズのでかいOA70だったらしい)で、1St.AF段が2SB173でPP
出力段が2SB172か2SB176では無かったと思います。当時の低周波用のゲルマの石は今のシリコンの汎用石みたいにゲイン
が取れずIPT,OPTを使用しているAF段にはNFを掛ける余裕はたしか無かった様です。
7石ラジオの場合は低周波Amp.段が1石増えて2SB173+2SB175に2SB176とか2SB475とか2SB178のPP構成にしていたかと思
います。 この場合はAF段のゲインが稼げるのでOPTからAFのトップの段にNF(負帰還)を掛けますが、何せお粗末な小
型のOPTとIPTを使用していますので深いNFBを掛けると周波数のエッジで位相が回転し、SPの負荷が軽くなるとOSCして
しまいますので、数dBくらいの軽いNFしか掛けられません(OP.Ampとは大違い)。 AF用のゲルマの石はHfeだけで
なくFαも低くNFを掛けないと、10kHz以上の周波数でさえオシロの波形を目で見て分るほど歪みが増加しますが、元々
Gainも取れてないのでNFを掛ける余裕もありません(NPNタイプはもっと酷い)。 でもこの性質はMWバンドのラジオに
は悪い事ばかりではなく高域特性が悪いと言う事は低周波段がクリップした時の高調波成分も少なく、AFのクリップ高調
波がMWの低いBandにBarAntからMWの低いBandに帰還し発振を起こす(松下ラジオでは、バリバリ発振を略してバリ発と
言っていた)異常発振に悩まされ難くなります。
Topのコンバータ段ですがMW.Bandなら2SA102で問題ありませんが、SW Bandになると使い物になりませんので、シリコン
TRの2SA829を使用しましたが、直ぐにIF段もシリコンになりました。 <続く>
- 198 名前:デムパ基地害 :02/09/08 10:48
- <前文より>
私の前の頃の人は当時Conv段にゲルマのFM帯迄使える?石(管のシルード付きの4本足)2SA70、71の小型化版2SA341?を使っていた
とか言う話ですが、私はその石を量産設計に使用した経験は有りません。 私がFMラジオを始めた頃のフロントエンドはNEC製
マイクロデスクパッケージの2SC920,921が主流でした。その後2SC1407,1359、2SC1674?等のTOー92タイプに変わって行った。
またFMフロント用のFETでは2SK37から2SK49を使用したのですが(然しこれらの当時すばらしい性能のジャンクションRF用FETも、
後から出た東芝の2SK241、2SK502タイプのシングルゲートMos(SANYOにも同等品が有った)にはFMラジオ帯では全然敵わない物で
した)。 当時のFMフロントエンド用RFのシリコンの石(Ftが350MHzから600MHzくらい)でも、最近のFtが6GHz以上もある
超高周波用トランジスタ2SC3356シリーズの安い石などに置き換えれば、もっと良い性能が出るでしょうね(以上発振を抑える
事が出来たらの話ですが)全く敵いませんね。 話がMW6石から大分横道にずれましたが、当時の6石MWラジオではIFTタイプ
のコイルのコア-は赤(OSCコイル)、黄色(Conv段のコレクター同調Top455kHz、白(1st IF Ampと2nd IFの断簡コイル)、
黒(最終段の検波コイル)と色分けされていました。 この中で負荷Qが一番高いのは白、一番低いのが検波の負荷が引かれる検波
段の黒となっています。 当時1St。IF アンプの白IFTのタンク回路の両端を220KΩ等でQダンプしている物も多数あるかと思い
ます(工場のラインで感度不足の時はこの抵抗を切ると3dB程度感度が上がる)。又ゲルマのTRの時には、この白IFTの逆送側の
タップから1St IFの石のBaseに数pFのニュートロ(中和)を掛けていました。
AGCは検波後のキャリアの平均電圧を1st.IF段のBaseバイアス電位を下げる(コレクター電流)形で加えます。 TopのConv段に
AGC電圧を加えないのはOscが止まったり。QRHが発生するからです。 また最終IF段に加えないのはAGC電力がを十分に取り出さね
ばならないからです。 <続く>
- 199 名前:デムパ基地害 :02/09/08 11:01
- <前文より>
そのような訳でAGCは1段だっけですから、安物のラジオのAGCが効く範囲はあまり広くは取れません(リニア-な範囲で入力の変化
に対し出力レベルが10dBの変化に収まる、RF入力の幅をAGCのダイナミックックレンジと定義してました
が、この1段だけだと、35~40dB程度で強入力を抑えれません(安物ラジはオならばBar Antが小さいので、強入力はConv段の
入力に発生し難いからこれでも良い分けです)。 中級機や高級機では、1st IF段のAGCが効かなくなったら、他の個所を
ダンプするような、Delayed AGCを付けたりもして強入力特性をもたせたりしてましたが、Bar Antが大きいセットならConvを止
めてローカル外部注入のMixser方式にすればこの段にもAGCが掛けれますのでAGCの幅はずっと広くとれます。
AM復調の歪みはAGC特性以外にもIFTの飽和によって発生する事もあります。
私の頃には既にIFTは7mm角に成っていましたが、10mm角の方がコア-サイズが大きいのでコア-の磁気飽和に拠る歪みに強いとの
事でした。 ステレオマルチプレックス復調用の19kHz、38kHzの低い周波数のIFT?はまだ10mm角を使用していましたが、是もステ
レオマルチのPLL方式復調IC。が出来て無くなってしまった。
確かに同じ7mm角IFTでもコア-サイズが大きい投稿の7Kタイプ?(コア-支えのせい景品を無くしドラムコアのネジ溝が直接シール
ドケースに切ってあるもの)を使用したほうが、MW強入力時の歪みがX小さかった記憶があります。
ゲルマのTrの場合には、BaseのVfの立ち上がりが早く且つなだらかな為、特別にバイアス電圧の安定化をしなくても減電圧(電池
電圧低下)に対して、そう感度は下がりませんが、シリコンTrの場合はVfが高く(0.6V)且つ急峻であるため、ゲルマの回路を
そのままシリコンTRに置き換える事は出来ませんし、電流帰還型バイアスでも使用しようものなら一発で減電圧でカットオフになっ
てしまいます。 また幾ら定電圧動作出使ったとしても、Vfの立ち上がりがシャープな為、ゲルマの回路其のままだとAGCを掛ける
段の特性がうまく行かずAGCが綺麗にかかってくれません。
このため、1.2V程度の定電圧用バイアス電源をダイオード2個入りの素子で2Vfを得るか又はバリアタイトなる一定電圧素子)を
用いて作ります。 <続く>
- 200 名前:デムパ基地害 :02/09/08 11:26
- <前文より>
Conv段や2nd IF段のバイアスは此処から引き、AGC電圧はこのバイアスに重畳する形で1st IFに掛けて
いました。 (この為1.5Vの電池1本動作はシリコンTrでは無理だった)確か初期のペッパー(単4×2)も減電池特性の為か、
ゲルマTrが併用されていたかと思います。。 今やIC。一個でAMラジオが構成できるご時世ですが昔の回路屋さんは、ディスクり
の部品を一個一個検討して性能を追及していたよと言う昔話でした。 資料を見て書いている訳ではありませんのでTrの品番等に
は記憶違いがあるかも知れません。
ゲルマニュウムTRは色々と良い性能(BaseのVfが低い、とか低電圧で使える)も持っていましたが、Icboが大きいとかF特が高域
まで延びていない等の欠点も有していました。 しかしC-mosのDC-DCコンのICが無かった時代に於ては1.5V電池動作(1,1V
迄の動作保証)が出切る素子としては有り難かったのです。 松下電子工業は世界で一番最後までゲルマの石を生産していた(最後
には東芝品番の物迄作っていたとか)わけですが、何故ゲルマがディスコンになったかと言うと、需要が0になった訳では無く、ど
うしてもゲルマTRの場合機密封じ(ハーメチックシール)が必要でこの分のコストが高く、シリコンTRの様にエポキシモールド
によるコルトダウンが出来なかった(パッケージ代の法がが高くつく)からでしょう。
しかし、今やRFの新しい半導体素子としてのゲルマニュウムの復活?? SiGe(シリコンゲルマ)の良いICが海外ではどんどん
開発されていますね。
最後の最後までGeの石を作りつづけた、松下さんの所からSiGe関連のICが出てこないのは残念な事です(もしかしたら、作っ
ているのを私が知らないだけかも知れませんが)。
#BCL関連のスレにしては、この記事はかなりスレ違いか板違いの内容になってしまいましたね。
ラジオの内部の回路の話あかりでは飽きられてしまうでしょうから、次回時間がとれたら
BCLラジオも含め当時ラジオを設計するのに使用していた計測器(標準信号発生機とかIFス
イーパー)とかの話を書きましょうかね。 当時はS/N感度が最優先で何故相互変調特性等
に甘かった等も書いて見たいと思います。
- 201 名前:6です :02/09/08 21:27
- デムパ基地害さん帰ってキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!!
帰ってそうそう長文カキコがスゴイ!
オレは電気関係はよくわからんが、ゲルマニュウムトランジスタだと1.5Vで動いて、
シリコントランジスタだと動かないつーことですね?
今はどうなんだろう?DC-DCコンバーターで昇圧してるのだろうか・・・?
- 202 名前:目のつけ所が名無しさん :02/09/08 22:34
- デムパさんこれで本書いたら売れるかも。
- 203 名前:初めまして :02/09/08 22:58
- 専門的な話はぜんぜん分からないのですが面白いスレですね。
ところで、私もBCLブームの影響を受けた1人なんですが。
スカイセンサーやクーガは小学生の時だったので買って貰えませんでした。
家にあった横長の真空管ラジオでアンテナも胴体から線が出てるタイプのラジオを聞いていました。
本式のアンテナなどもなく家の窓から線を継ぎ足してたらす程度だったのでその時はラジオ短波と訳の分からない言葉の放送程度しか聴けませんでした。
(真空管は立ち上がりが遅かった記憶があります。)
その後、RF2600を買ってもらう事が出来、ずっと家のラジオとして使ってきました。
ここ2、3年ボリュームがいかれてきたのか、音が徐々にフェードアウトしていき、最後には聞こえなくなるという症状にみまわれました。
(インジケーターは動くので入感はしているようです。)
現在この機種の修理などを頼めるところはあるのでしょうか。当方大阪在住です。
この場を借りて御存じの方がいらっしゃいましたらお教え下さい。
(一応宝物の1つなので。)
- 204 名前:1 :02/09/12 08:50
- やったー、デムパさんおかえりなさい お待ちしておりました
>>203
まず、松下のSSに問い合わせてみてはいかがでしょうか。
だめならココとか。
ttp://plaza3.mbn.or.jp/~radiokobo/
それでもダメなら私が・・・ 無理かな・・・
- 205 名前:デムパ基地害 :02/09/12 18:31
- >>203
普通のラジオの部品で経年変化で劣化して行くパーツとしては電池は除くものとすればやはり電解コンデンサの容量抜け(電解液
のドライアップ)ですかね。その次に昔の無線機をりパイりする時に逝かれている(又は大幅にずれている)可能性が高いものは、
半固定トリマーと半固定抵抗器でしょうかね。またロータリーSWの接触不良やガリオームに成っているボリュームとか、内部コネ
クタとか。 つまり内部に化学薬品を使用している物や、機械的接触を利用しているものは経年変化に弱いですね。
昔の計測器で動作がおかしくなっていた物を、電解コンデンサーを全部最近の物のに取り替えたらよくなった例はかなりあります。
しかしロータリーSWとガリオームばかりは、接点復活剤での一時凌ぎです。 幸いな事に電解コンデンサは20年前の物に比べ同容
量で1ランク上ぐらいの耐圧の物でも2サイズくらい小さくなっていますから交換は楽です。
あまり量産製品の修理の方は専門では無いのですが、203さんの「段段音がフェードアウトしてゆく」症状は何が考えられるでしょう
か?
RF.IF部が動作しているらしくて音が消えて行くとすると、1つにはオーディオのパワーアンプ段のサーマルランナウエー(熱往相)
も考えられなくはないのですが、ケミコンのリーク大とかでのバイアス点の変動とか、ハテ原因は何でしょう?
以下の情報が分るともう少し絞り込めるかのしれません。
1、もしもラジオにREC.Out端子が出ていれば(多分ついていないでしょうが)、そこからの信号はフェードアウト時にもでていま
すか?
2.フェードアウト現象が起きるのはBatt.動作の時ですかACアダプタ動作の時ですか?
3.フェードアウトして行く時に音は歪んでいますか、単に音量が下がって行くだけですか?(オシロで波形モニターできると良
いのですが。
4・フェードアウトした後でACアダプタや内部の電源トランスが異常に熱くなっていませんか?
5.外部AF入力端子があるモデルならCDか何かの再生信号を入れてやはりフェードアウトしますか?
6.ACアダプタの2次側もしくは電池電流をSWON直後のVol,Minでの電流とフェードアウト時の電流とがテスターででも測れる
と良いのですが(電圧も)。 ランナウエーしているかどうか判断出来ます。
- 206 名前:[初めまして] :02/09/12 23:37
- >>204
ありがとうございます、では気持ちだけ...
>>205
ありがとうございます。
知らぬ間に音が消えてるというのが私の感想です、時間的な物も日によって様々で、
消えてしまうとボリュームを上げてもぜんぜん聴こえません。
よって何日かほっておくのですが、次にSWを入れた時には聴こえているってとこです。
情報
1 REC.out端子はありますが今それを繋ぐラインを持っていません。
2 コンセントから電源をとっています。
3 いつの間にか消えているって感じです。歪んでるような感じはありません。(オシロは持っていません)
4 外部から触った感じでは熱くなっていません。
5 外部入力端子はありません。
6 テスターは持っていませんし、そういう知識もありません。
以上、ぜんぜん参考にはならないような答えですが。
あと思い出した事があります、そういう症状になる前にはBFOのSWのON,OFFの加減で音が消えてしまうという事もありました。今の状態はそれが悪化して進んだのかなと思っていました。
- 207 名前:デムパ基地害-1 :02/09/13 00:14
- 今日は時間が少し取れたので、昔のパナソニックのICラジオの黎明期の話など少々。(それにしても昔より行数制限がきつく成ったナ)
1970年頃には世間にもIC.なる物の存在が知られ始め、ICを搭載している機器は高性能、高級品であるとの誤った?思想が一般人の間に
広まり始めた。 然し当時民生のラジオに使えるようなIC.は未だ松下電子工業にも無かったし、アナログ用の汎用ICも無かった。
(723タイプのレギュレーターやハイブリッドのPA.とか74シリーズのTTLのICは有ったけど、ポータブルラジオには不要)だが営業政策上
(某S社対抗の為?)PanasonicはラジオとしてIC.ラジオをいち早く発表せねばならなかったので考えついたのがモノリシックICに有ら
ずしてハイブリッドICを搭載したラジオ。 このハイブリッドICなる代物、アイデアを持ち込んだのが東洋電具(今のRohm)だったのか
PanasonicがRohmに頼んで作らせたのかどちらかは知らないけれど、何れにせよ東洋電具製の物。
ICのサイズは約横1cm、巾2.5cm、高さ1.5cm程度足の数5本ぐらいの本来長方形の少し歪んだ形のブラッツクボックスでラジオの
低周波段用、ボリュームの中点からDCカットしたAF信号の入力、出力はIPTのドライブで、あとGndとNFBと電源繋がるくらいの代物。
通常TRラジオのこのAF武運の回路は前にも書いた様にTR2石で構成されているが此処がIC化されている。
で、このRohm製のIC.中が又もの凄い。通常ハイウリッドIC,と言えば、アルミナ基板の上に厚膜抵抗を焼き付けて、TRのベアチップ等を
ボンディングした物と思いがちであるが、このICは全く異なった内部構造を採っていた。
ヒントは縦長の構成にある。 実はこのIC内部の上下段に薄い片面プリントがサンドイッチのパン見たいに二枚あり、その間を普通
の足つき抵抗で結ばれている、シリコントランジスターはTO-92タイプではなくてRohm特製の昔のゴミバコみたいな背の低い長方形を
したタイプ(本体から2.5mmピッチで短い足が出ている。後に松下電子も類似形のMパック品をだす)このTRが2個上か下の基板に刺さ
っている。上下の基板の接続は抵抗の夫々のリードジャンパーは0オーム抵抗を使えば抵抗本体の巾で二枚向き合ったTRを含む立体回
路が実現出来るわけ。
- 208 名前:デムパ基地害-2 :02/09/13 00:16
- ICの引き出しリードは当然下の基板の抵抗(又は0Ω抵抗)の足を適当な長さで残せば可能な訳。
是を帯状の紙で囲って内部にエポキシ樹脂を流し込み、乾いてから捺印すればハイブリッドICの出来上がり。 樹脂の収縮時のヒケの
為か、綺麗な直方体とならず少し歪んだ形にバラついて仕上がる。
これをポータブルルラジオに組み込んで、キャビネットの外部にIC.バッジを貼っていたのだからあつかましいといえばあつかましい。
しかし当然の事としてIC使用の為の性能低下等は一切発生しない。 たしかこの手のICで外部にICバッジを貼ったインチキ?IC.ラジ
オは2~3モデル出して止めになったと思う。 私の手元にはこの手のIC.を使用した1モデルR-150(MW1Band,AC電源内蔵ポータブ
ル)が残っていて今で良い音で鳴っている。
当然こんなインチキ紛いのICラジオを出し続けるPanasonicではなく、直ぐにAM,FM用バンドでIF段をモノリシック化したラジオを
だす事になります。 最初のハイブリッドIC,は松下電子工業製のAN203?だったか、それの改造版がAN210だったとおもう。
このモノりシックICはパッケージが暗赤色のセラミックパッケージ(i486DXみたいな色)で16p?の2.54mmDILの足が出ているところ
が白色のガラス封じと言う今では考えられないような高級パッケージ入り。 内部の構成は独立した差動AMP段が4段?とバイアス
回路のブロックが一個と言う構成。 通常差動アンプ4段ならば総て直結(格段のベースが前段のコレクタに)と思うところであるが
何故独立して4個かと言うと、当時はFMのIF初段はAMのコンバータ段と共用であり、又今の様にIF段は急峻な固体フィルター後に
直結アンプで集中増幅と言う方式ではなく、1段毎にIFTを通して増幅と言う回路構成(つまりディスクリート回路の置き換え)で
有った為このような構成となっていた。 よって折角の差動アンプ(IC構成上差動形式)も差動入力、差動出力での使用では無く
、格段ともエミッタホロワー入力でベース接地出力のような使い方がされていたような?。
- 209 名前:デムパ基地害-3 :02/09/13 00:22
- この為、電電ラインやGndラインに共通インピーダンスを持たせない集中差動Amp形式と異なり、FMでIF段の安定度を保つ為、このIC
を使用した設計技術者はかなり苦労していたのでは無かったと思う(なおこのAN210?はラジオ事業部の50MHzアマチュア無線機の
ヒット作RJX-610にもIF段に使われていたのではなかったかと思います。)
以後ポータブルラジオ用のモノりシックICは松下電子工業製やNEC製が使われ出し、パッケージもセラミックから安いプラスチック
へと変って生きますが、性能を追求するならディスクリート構成との概念が節季者の頭には当時まだ根強く残っていた気がします。
クーガ-シリーズの初期の頃のモデルはたしかディスクリートTR構成だったと思います。又FMフロントエンド段のさらに安定度を
稼ぐ為、(ずっと前に書いていましたが松下ラジオの特徴である+アースを行う為)FMのフロント用にFtが高いPNPの石を態々松下
電子工業とNECに作らせる事にもなるのです。 ディスクリートの回路構成をICに置き換えた黎明期のICから、本格的
直結(集中増幅)の専用ICが出始めるのはプロシードモデルの頃からだった(AN4桁品番)と思います。
私は黎明期のIF回路のディスクリート置き換えICは1回っしか使った事しか無いのですが、FMのIF安定度を出すのにはやはり苦労
しあまり使いたく無いなと思った記憶があります(ICのバッジを貼る為には仕方が無い)。しかしディスクリートTRの回路の場合
よりFMでのりミッター特製の切れ(同一信号妨害排除能力)が良かった記憶が残っています。
今の様にセラミックフィルターやモノりシックフィルターの後に集中型差動IFアンプのFMIFAmp使われてい方(私もですが)には
各ステージ毎にIFTを居れて中和(ニュートロ)を取りながらAmpしてゆくディスクリートIFAMPの難しさは分らないと思います
(片面基板でアースが強くなかったの安定化が難しかった原因でもありましたが、当時民生機器に両面基板などは夢物語でした。)
およそ30年ぐらい前の私の記憶での話ですので、間違いがあったら関係者の皆様スンマセン。
間違いを発見されましたら、どうぞ文句と修正内容を書いて投稿してください。
- 210 名前:デムパ基地害 :02/09/13 00:45
- >>206さんへ。
ゆっくり音が消えて行く、と言う訳では無くて何時の間にか音が消えてしまっていると言う点からするとAFアンプ
の最終段のサーマルランナウエーではないと思います(通常設計段階で+15%~20%の過電圧試験を行って
いるので昔のラジオはサ-マルランナウエーはまず出るとは思えません)。
可能性がある呼称個所としてはBand SWの節足不良かボリューム等の機会接触部の接触不良ですかね?
または半導体素子(低周波部)の劣化でしょうか?
まず屋って見られることは、スイッチ類を何度も切り替えて見る(機械的クリーニング)、オリュームを何回も
往復して回してみ居る。 外部入力Jackがあれば(多分m3.5もEPプラグタが合うと思いますが)何度も抜き挿し
してみる、等機械的クリーニングですかね。
其の前に音が出なく成った時時には軽く叩いてみる(松下ラジオでは出荷前に加振棒なるもので外部キャビに
ショックを与えてがりがり音が出ないかをテストして出荷してました)。
この加振棒なるものは、角を落とした丸い消しゴム+食堂の竹の箸 で出来た様なものです。
スイッチやボリュームの機械的接触不良なら、接点復活剤を吹きかけてガチャガチャすれば半年から1年
くらいはもてるのですが、電解コンやトランジスタの交換となると、昔の街のラジオやテレビ屋のオヤジさん
(60歳以上)のほうが。某サーヴィスベンチの若者?より安くて上手かもしれませんね。
ぢつを言うと設計屋という輩は、思い込みだ強すぎて実際の量産品の修理は以外と下手なんですよ。
- 211 名前:[初めまして] :02/09/13 23:19
- >>210さん
ありがとうございます。
出来得る範囲で試してみます。
どうしてもダメなら、どこか古そうな(笑)店を訪ねてみる事にします。
- 212 名前:オレも年かな :02/09/16 16:41
- >>食堂の竹の箸
30代後半より上の人間にしかピンとこないかもしれません。
昔の食堂は割り箸でなはく、竹の塗り箸を使って(洗って何百回も使えます)いました。
- 213 名前:目のつけ所が名無しさん :02/09/16 16:47
- A
/ ____\/ \
/ \ \
\ / ● ● \ /
│ │ __________
( ) /
│ / \ │ < ラッテ様が2getだゴルァ!!
\ --- / \_________
_________
│ │
-----------
>>3 お前の体内ブルートゥースねーだろ(プッ
>>4 ハンディカムプロでプロ気取りか?バブヲタ君(プッ
>>5 お前の知識レベルはモッペ並みだな(プッ
>>6 S端子搭載ベガで先端レベル到達ってか?(プッ
>>7 お前のVAIOまだフロッピースロットついてんのかよ(プッ
>>8 そんなにサムスン好きか?(プッ
- 214 名前:目のつけ所が名無しさん :02/09/16 18:12
- 混信してますか?
- 215 名前:目のつけ所が名無しさん :02/09/19 23:17
- 誰か買いませんか?BCL-2000 by TECSUN
http://www.tecsun.com.cn のBCL-2000を参照
- 216 名前:6です :02/09/19 23:53
- おっ!なかなかよさげなデザインですね。これって中国製?
しかし、よく見るとSSB(BFO)のダイヤルが無い・・・航空無線の受信はムリか?
それと、メモリー機能も無いような気が・・・?
あ、でも近所のディスカウントショップにあったら速攻で買うかも。
- 217 名前:1 :02/09/22 02:21
- >>216
PLLシンセサイザでもないようですね。だからメモリー機能もないのかな。
SSBはどうでしょう。ひょっとしたらサイドにスイッチがあるかも。
- 218 名前:6です :02/10/01 23:22
- スレちがいでスマソ。
誠文堂新光社の「おとなの工作読本No.1ラジオ少年の時代」つー本を買いました。
内容は真空管ラジオの製作や話がメインでしたが、トランジスターラジオの事も少し
ありました。また「初歩のラジオ」からの記事の再録なんかもあります。
デムパ基地害さんが、こんな感じの本に記事を書いてくれたらなあ・・・と勝手に
妄想してしまいました。スマソ。
- 219 名前:ゲルマニウムラジオ :02/10/02 18:18
- 強電界地域で聴くゲルマニウムラジオも音質は最高、という書込みがありましたが、
私は学生時代にゲルマニウムラジオでAM放送を聴いていました。
プリエンファシスが導入されて音が悪くなりAMを聴かなくなりました。
最近ラジオを聴くようになったのですが、コンテンツの進歩が全く無いですね。
デジタル放送も始まるらしいですが、無駄な出費を強いるだけの気がします。
- 220 名前:デムパ基地害-1 :02/10/04 02:36
- 今回は当時のラジオの内部の方式や回路ではなくて、ラジオの電気開発担当者のシールドルームの中にある
机の上にはどのような計測器があったかについて書いてみましょう。(昭和50年前頃の頃の標準的構成です)
1.AM標準信号発生機(f帯50kHz~70MHz、出力-20dBμVemf~+130dBμVemf)目黒デムパ製
2.輻射ループAnt( ~30MHz)50Ω、磁界結合用ファラデーシールドタイプループAnt. 目黒デムパ製
3.FM標準信号発生機(f帯60MHz~130MHz、出力-10dBμVemf~100dμVemf)松下通工製
4.75Ωターミネ-ション(又は平衡用300Ωターミネーション)FMラジオアンテナ結合用
5.歪み率計(f帯10Hz~100kHz、0.3%~100%FS)松下通工製、 AF特製測定、S/N感度測定様
6.AF帯用交流電圧計(10Hz~1MHz、1mV~100V FS)松下通工製 AF段検討用
7.低周用オシレーター(CR発信機) 松下通工業製 AF特製検討用
8.安定化DC電源(20V,1A程度) 菊水電気工業製
7.オシロスコープ(AHモニター用、帯域5MHz程度) 松下通信工業製
8.IFスイーパー及びモニター(455kHz、10.7MHz用)松下通信工業製
9・オーディーオ負荷(2Ω~32Ω)+モニターSP Box ラジヲ(事)特製
10.AC可変電圧電源(~300VAC早い話がスライダック+昇圧トランス)ラジヲ(事)特製
11.アナログ式テスター 横河電機製1.5級
12.ステレオモジュレーター+セパレ-ションメーター(FMステレオラジオ開発の時)
- 221 名前:デムパ基地害-2 :02/10/04 02:46
- あと複数人での共用計測器として
①高周波電圧計(f帯 ~1GHz 1mVFS~ ) 米Boonton社製
②広帯域2chオシロ(と言っても~50MHzくらいの) 松下通信工業製
③ディジタル周波数カウンター(~500MHz程度) 松下通信工業、タケダ理研製
④ディジタルマルチメーター
⑤AC安定化電源 NFサーキットブロック社製
⑥ストレージオシロスコープ(~18MHz 中間調管面蓄積型)松下通信工業製
其の他設備として
ⅰ)恒温恒湿槽 タバイ製
ⅱ)無響室的な中に音響測定システム ブリュ-エル&ケヤー(B&K)社製
ⅲ)30m法不要輻射サイト ローデシュバルツ社製、安立製 不要輻射受信機
================================================
ヒューレットパッカード社(現アジレントテクノロジー社)製計測器が無いですね。
ディジタルオシロ、スペアナ、ネットアナ、FFT、静電試験機とかも無いですね。詳細については次回にでも書きましょう。
- 222 名前:目のつけ所が名無しさん :02/10/04 02:55
- >>230
意外と他社製品も使っているのですね。
松下のサイトを見ると、1.と3.と12.はオールインワン型もありますね。
8.は(455kHz、10.7MHz用)に加えて250kHzくらいの周波数もついているトリオ社のものを持っています。
- 223 名前:222 :02/10/04 03:03
- スイマセン >>220の誤りです。
>>221
220は個人単位の割り当ですか。凄いですね。
昭和50年頃と言えばデジタルマルチメーターは安物でも個人では買えるようなものではなかったと思います。
今ではホームセンターではデジタルの方が安く売られていて腕時計と同じ価格推移ですね。。デジタルでも桁数が多いのは相変わらず高いですが。
- 224 名前:デムパ基地害 :02/10/04 13:29
- >>222
IFのスイーパーとモニターは初期の物は455kHzと10,7MHzのみ、後に225?kHzのモードが付いているのに変りました?
このIFは何のIFか先輩に当時聞いた覚えがあるのですが、「カーラジオ用のIFでは無いか?」との答えでした。
たしか455kHzで輝点周波数マーカー3個、10.7MHzで輝点マーカー5つついてましたか。
このスイーパー、一番初期はラジヲ(事)内部で開発されたものが通信工業製の物の母体となっています。
ステレオもジュレーターセパレ-ションメーター総和50年以前には既に一体化されていました。 これも一番最初
は(総和37年頃?)に米国Boonton社製のステレオもジュレーターを分解、解析してラジオ(事)で内作したもの
がモデルとなっていもす。(当時、必要な計測器が無ければ自社事業部内で開発していた良き時代)
このスイーパーは必ず個人単位でセッティングします。 何故ならば当時のラジオ回路で難しかった見当は
IFの安定度だったからです(FMの10.7MHzの4段ディスクリートアンプとかでゲインを60~70dB稼ぎますから、
パターンの引き回しやパスコンの落とす位置が悪いと、異常発振やIFの通過特製波形が崩れます。 スイーパー
とでIF特製を直視しゅながら、中和の定数やパスコンの落とす場所が適切であるかの検証を行います。
勿論IFTのコア-を10.7MHzのセンターにあわせたり、復調のSカ-ブを合わせるのに使用します。
今では、IFは殆ど固体フィルター後にICの差動直結Ampなので、昔の様にIFの安定化で苦労する事も無いで
しょう。(当時は紙フェノールの片面基板なので、確りしたアースもなく、部品配置と引き回しがsetの安定化
で技術屋の腕の見せ所でした。
- 225 名前:デムパ基地害-2 :02/10/04 13:35
- AMの455kHzのIFの安定化は(fが低いのとGainが低いので)割と楽です、スイーパーを使用して、IF通過
カーブの左右の傾きが同じになるように中和のコンデンサーを決めます(GeのTr時代)。
このスイーパーはスペアナ+トラゼネの様に立派なものではありません。モニターの方もLog Ampなど使用
していないリニア-ですから垂直軸はdB目盛りでなく、ダイナミックレンジも広くなかったかと思います。
昭和50年を過ぎた頃から国産のSSGもPLL化され始めます(松下通信工業が最初にAM,FM一体化のPLLディジ
タル表示のSSGを出してきます。アナログ時代、松下通信工業製SSGは目黒デムパにどうしても敵わなかった)
之を機会に、PLL化に乗り遅れた目黒デムパの凋落の始まり⇒菊水電子、リーダー電子、ケンウッドがPLL,
SSGの開発へと続くのですが、日本のSSG興亡史を書き出すと長くなるので間別の機会にでも。
現時点では、 目黒デムパ(アボーン)、松下通信工業計測器事業部(事業部が廃止され一部門に降格)、
ケンウッド計測器(日本毛織=ニッケに売り渡された) 計測器業界も厳しいようですね。
当時の周波数カウンターやディジタルマルチの表示ははニキシー管が使われていました。後に7segLED.
ディジタルの計測器で表示桁数が多い場合には測定される対象物の安定度も同じ並にないと、LSB(LSDと
言うべきでしょうね)下位の数桁がサンプリング毎に暴れまわって読み取れず、結局は¥3000の4桁マルチ
テスターと変らないハメに成ってしまいますよね。
- 226 名前:222 :02/10/05 00:11
- 周波数は 262.5kHzでした。ナゾでしたがカーラジオなんですねー。
トリオではゼネスコープ(genescope)と言っていますね。
回路図を見ると IFスイーパー出力+ダイオード一個で検波+X-Y専用のオシロ?という構成で、
確かに IF調整に必要最低限の機能です。
安立や岩通も大幅なリストラを進めていますが、
計測器不振の先には日本の産業全体の不振が待っているようで怖いです。
おかげで素人が低価格で放出された中古品の恩恵に預れる訳ですが。
- 227 名前:目のつけ所が名無しさん :02/10/05 17:51
- なぜカーラジオのIFに262.5kなんて使われたんだろう?
ドレークとかコリンズでその周波数が使われてたとかかな?
IFを低くすると帯域を絞るのは楽になるかもしれんけどイメージ避けにくいし
IFTの大きさも大きくなりそうだから理由がよくわからない、なぜ?
VHFの特機のIFで5.25Mが結構使われてたのは知ってるけど。
- 228 名前:デムパ基地害 :02/10/08 23:59
- 私も先輩がそう言っていたのを聞いただけですので確証はないのですが、IFスイーパーに何故262kHz帯が対応されてていたのか?
松下通信工業計測器(事)が作っていた計測器ですので、私が聞いた時に先輩が言っていた様に自分の所のカーラジオの生産ライン
向けの対応だった可能性は十分考えられます。MWバンドでIFを455kHzを使わずに低く取った場合のデメリットとメリットしては、
①RF段のQが同じならイメージ排除能力の悪化(RF増幅段があるからRF同調回路が増えるので問題なし?)
②IFTのコアの磁気飽和が周波数が低いと不利(無理に小型のIFTを使う必要も無い。10mmのIFTとか使っていたのか?)
③IFTのQが同じなら通過帯域が狭くなりすぎる。(副同調の密結合やスタガ同調にすれば寧ろスカートの切れは良くなる?)
1.メインの同調の変化巾と局発のFの変化巾が接近してくるのでトラッキングが取り易い(カーラジオμ同調だったか)
2.FM復調をパルスカウント方式で復調するならばIFは低い方が有利。
AM復調や狭帯域FM復調の最終段のIF周波数には455kHzとかが良く使用されてきましたが、最近の東芝のFMダブルS用IF.ICでは
455kHzを使わずに50kHzを使った物も有ります(1stIF21.35MHz)。これは455kHzにお決まりのラダー型6素子セラミックやセラ
ミックデュスクリミネータを一切使用すること無しにIC内部で選択度や復調を行っている点で面白いと思います(小型低背化可能。
50kHzですので内部のオペアンプでスイッチトキャパシターフィルターやF-V変換をさせているのでしょう)。 2ndMixに於ける
イメージはⅰstIF段にモノりシックフィルターを使用するので問題は有りません。大昔、真空管時代のアマチュア無線機の選択度
を上げる為に455KhzのIF段の後に付加して付けるQ5er(キューファイバー=QRK5になる)なる物が有りました(TORIOがIFTと局発
のコイルキットを出していた)この周波数が50kHzを使用していたのを思い出しました(帯域が狭すぎてCW受信用にしか使えな)。
何れにせよ、今や消費電流を無視しさえすれば455kHzのIF周波数から直にマイコンに入力しソフトで選択度や復調モードが選
べる時代に成ってしまった事は間違いありませんね。(スペアナ等ではかなり昔から狭帯域IFフィルターはソフト処理で行われいた)。
IF段迄ハード屋の手を離れて逝くのはちょっぴり寂しい気もします。
- 229 名前:227 :02/10/09 22:51
- 答えがわかりました!
GMのDelcoラジオ事業部が作ったカーラジオが262.kHzの起源のようで
何より感度をあげるのに貢献したようです。
プッシュボタンのカーラジオの最初は1938年ですから昭和13年で、当時は
真空管式だったようです。初のトランジスタ式は1957年(昭和32年)ですが
ftもかなり低かったのでIFを下げた方がやはりゲインが取れたのでしょうね。
試しにググル検索でみつけたのですが、
http://www.mindspring.com/~brucec/dx.htm の
Make You Own AM DX Tuner!などにも関連の記述があります。
昔のカーラジオでは二~三連のコアがメカ的に位置を記憶するμ同調が
当たり前でしたがこれもDelcoが原型となったのではないかなと思います。
- 230 名前:1 :02/10/14 02:16
- IF回路についてですが、現代の「固定フィルタ+Amp」の構成だと波形が歪みまくるような
気がするのは気のせいでしょうか。大体フィルタ自体でも歪んでしまうような。
昔のような「複数のIFT+固定フィルタ」のほうが気分的に安心できるのですが、
おかしいですかね?
- 231 名前:デムパ基地害 :02/10/17 01:35
- >>230
1さんの意見に同感です。スカートの切れ味では敵わないのですが、個人的には多段IFT(複同調や集中型)を使った、ガウス分布
曲線の様に、急峻ではあるけれど連続的になだらかに落ちてゆく特性のフィルターが好きです。 尤も今国産のIFTを入手するの
は不可能でしょうし、スイーパーやネットアナ相手に特製を追い込む技量を持った調整作業員もいないでしょうね。SAWや機械共
振子の切れ味と無調整の魅力は現在の時流に会ったものでしょうね。。 固体フィルターの場合IF帯域内の中心周波数部の狭い
範囲での使用ならそう歪まないのですが、偏移が通過帯域一杯に広がったり、狭い範囲でも中心周波数からずれて使うと、集中
型IFTタイプに比べて歪みの増加が著しいようですね。 (FMステレオ用に群遅延特性改良型のセラフィルとかも有るようですが)
IF通過帯域内では振幅特性の評価だけでなく、通過帯域内に於ける位相の回転や遅延時間の変化の滑らかさが耳で聞いた音(
動的特性)に多いに関係があるのでしょうね。? IFのフィルターもDSPの進化でディジタルフィルター化されて行く事でしょう
から、思いのままの振幅、遅延特性が可能になって行く事でしょう(と信じたい)。
- 232 名前:227 :02/10/17 04:13
- >>231
FMではフィルタの群遅延特性がそのまま音質に影響しますがAMでも少しは影響が
ありますね。AMステレオだと高域があるのでさらに影響大でしょう。
ただ思うにIFT多段とセラミックフィルタ1段と比較してそんなに影響があるとは
思わないです。というのは確かにLCなしのセラミックフィルタだと副共振のため
スカート特性は悪くなりますが帯域内の群遅延にそれほど影響するだろうか?と
思うこと、トランスジューサとしての特性も内部電界に比べて変調部分が少なく
物理的な非線形も大したことないのでは?という直感なのですが・・・
むしろ電源電圧の低いICの非直線性の方が影響が大きいと思います。オーディオの
プリアンプなみに電源電圧を高くして十分なDレンジを取った設計をすれば(真空管とか)
IFTにこだわらなくても良い音が出るように思いますよ。IFTにしてもフェライトが
入ってますので非線形の要素が消せませんし、空心だとストレーが多すぎて
ハニカム巻きとかしないと455kのIFTなど実用にならないと思います。
もちろんDSP内で処理すれば何だって自由にお好きな歪率(演算誤差)で実現できますので
音質追求というよりももっとアナログ的な満足感の追求ということでしたら大賛成です。
- 233 名前:目のつけ所が名無しさん :02/10/20 15:15
- デムパ基地害さんよ、あんたすげぇ。
ひそかに勉強させてもらったにょ。
ありがちょ。
- 234 名前:6です :02/10/21 22:17
- 今、拉致問題で北朝鮮に注目が集まっています。
ニュースでも、ピョンヤン放送がどうしたこうしたと言っています。
つーわけで、ピョンヤン放送を聞くため、BCLラジオを買い求める人が殺到!
松下さん、今がBCLラジオを出すチャンスです!・・・ってやっぱりムリかな・・・(´~`;)
- 235 名前:目のつけ所が名無しさん :02/10/24 20:48
- ガキの頃RF-2600で聴いた朝鮮中央放送
イントネーションがへんな日本語のアナウンス、なんか怖かったです
- 236 名前:目のつけ所が名無しさん :02/10/25 22:31
- >>235 の英語よりもマシだと思う
- 237 名前:クーガーと徹夜したあの頃 :02/11/03 00:10
- 松下さん、
BCLラジオ。作ってください。あの名機クーガー2200を越えるカッコいい奴を!
いま、SONYが作っている、子供がときめかないような、カッコ悪い奴ではなくて。。。
もしくは、あのクーガー2200の2002年バージョン(もしくは2003年バージョン)を!
お願いします。
- 238 名前:目のつけ所が名無しさん :02/11/03 13:49
- ビックカメラのラジオ売り場なんか結構見ている人多いぞ
ラジオ専用機の音のよさを見直させてくれ
- 239 名前:目のつけ所が名無しさん :02/11/03 15:05
- >>235
最近はNHKのアナウンサーにも下手なやつが現れた。
何気なくラジオをつけて北京放送を聴いているのかな
と思ってたらNHK第一のニュースだった。悲しい。
- 240 名前:目のつけ所が名無しさん :02/11/12 21:09
- 最近の家電メーカーのデザイン担当は、昔のBCLラジオの格好よさを理解してないのかな。
BCLブームはメカの格好よさが担っていた部分も大きいと思う。
GRNDIG(スペルはうろ覚え)がポルシェデザインのラジオを発売してたが
メカっぽい格好よさが無いよね?
- 241 名前:目のつけ所が名無しさん :02/11/12 22:04
- スカイセンサ-5960知らないだろ!
- 242 名前:目のつけ所が名無しさん :02/11/15 22:20
- >>238
ヤフオクでクーガー2200落とした。性能にびっくり操作感にびっくり。
つまみを回す感触とか重くて高級感がある。(当時の値段を考えれば
高級品なんだけどね)
でかくて重くて奥行きがあるので音はいいね。音楽はFMもAMも
区別つかないくらいだけどとにかく人の声がいい!!まさに
聴き疲れのしない音。今のラジオは薄くしちゃったので音も薄いです。
- 243 名前:目のつけ所が名無しさん :02/11/15 22:31
- >>242
そうそう、音が薄いよね深みがないというか
単純なものだけにスピーカーとかこだわってほしいよね
- 244 名前:5960ってあるの? :02/11/15 23:56
- 作るわけないだろ、ととりあえず突っ込んでみる。
いや、実際作るわけないですよ。中国メーカーなら作るよ。
http--www.tecsun.com.cn-temp-product-bcl2000-0914.jpg
- 245 名前:1 :02/11/24 22:29
- >>240
Grundigかな。この会社のデカいラジオもいいですね。
>>244
BCL2000のインプレを見たことないですか?
どんな性能なんだろうか。
- 246 名前:目のつけ所が名無しさん :02/12/06 22:40
- 現代版クーガー欲しい。
- 247 名前:BCL2000 :02/12/06 23:19
- >>245
テクサンのページで、BCL2000の「説明」が更新されました。
まだ、発売日は未定だそうです。(発表、雑誌への掲載などからかなり経過
しており、国内の待ちわびている人から文句が出ている模様。)
ちなみに、この会社には「BCL機簡単博物館」みたいのがあるみたいです
(HP参照)
ICF5500,5800,6800,7600GR,SW77,RF-2200,KH2200,FRG7700なんか展示されてて、
やっぱり日本のいいとこを真似してるみたいです。
性能も改善されてるといいですけどね・・。
- 248 名前:1 :02/12/08 02:23
- ここにBCL2000の試作機のレビューがありました。
http://www.radiointel.com/preview-bcl2000p.htm
ポリバリコン2個を糸掛けダイヤルで駆動しています。
ということは、当然PLLではありません。
そして、このラジオは何とシングルスーパーだそうです。
音質はいいみたいですが・・・
- 249 名前: :02/12/13 21:15
- 保守age
- 250 名前:目のつけ所が名無しさん :02/12/15 00:14
- >248
雰囲気は出てるけど、アジアンテイストきついっすね。
- 251 名前:長野在住 :02/12/15 18:06
- とにかく文化放送が混信を気にせず安定して聴けるラジオと
アンテナがほしいんです。だれか教えて。
- 252 名前:目のつけ所が名無しさん :02/12/15 22:14
- >251
SONYのICF-EX5がお勧め、コジマで13800円です。
アンテナはミズホのループアンテナがいいと思う。
http://www.bekkoame.ne.jp/ha/mizuho-t/loop.htm
- 253 名前:目のつけ所が名無しさん :02/12/21 00:13
- 251>もしあなたの家がばかでかいなら、フルサイズのダイポールアンテナを立てよう。
全長264メートル。途中で降りたたんでもいいよ。長野ならいけるんじゃない?
以外とバカにできんかも。みずほのループで入らない局も入る。
ループってなかなか外に出せんのよね・・・。
- 254 名前:目のつけ所が名無しさん :02/12/21 22:20
- >>253
中波ならビバレージの方が。
- 255 名前:ストレートR :02/12/24 13:33
- >>252
同意
- 256 名前:目のつけ所が名無しさん :02/12/24 23:12
- ガタきてますがワールドボーイ2000GX現役です。
音が柔らかく綺麗ですね。
- 257 名前:1 :02/12/31 18:03
- そろそろデムパさんの書き込みが読みたい季節です。
>>253-255
混変調でどこを回しても信越放送1098kHzが聴こえるようになるのでは?
やはりループがベストだと思われます。ミズホの製品以外にも自作可能。
ぐぐれば製作記事はいくらでも見つかるはずです。
ラジオはヤフオクでRF-B30 or RF-2600が入手できればいいかな(一応松下スレなので)。
ただし>>251の言っている混信が近隣諸国からのものであるなら、ループでも厳しいかも・・・
- 258 名前:目のつけ所が名無しさん :02/12/31 18:40
- RF-B30使ってますた。
二十数年前のタイムテーブル雑誌にカセットテープをガイシ代わりにワイヤアンテナ張る記事があって、
それ真似して逆Lアンテナ設置したっけな。
でも海外放送はあまり興味なくてアマ無線ばかり聞いてたような。
- 259 名前:目のつけ所が名無しさん :03/01/04 01:33
今年こそは!(怒)
- 260 名前:デムパ(以下略 :03/01/05 22:19
- >>257 おひさしぶりです。まだこのスレ残っていたのですね。 長期間外出しておりました。
昔のパナソニックラジオの製品話もそろそろネタ切れですので、ちょっと専門的になるかも知れませんが、計測器を使用しての
設計屋さんのラジオの性能の評価方法の話でもしましょうか。 (例によって推敲しておりませんので誤りがあるかも)
FMラジオの検討で是非欲しい計測器は・SSG(標準信号発生機)・輻射ループアンテナ(BarアンテナBandのみ)・歪み率計(自作
も可能)・オーディオボルトメーター・直流安定化電源(電流計付き)・SPダミー(SPのIMPに合わせて自作可能)・オーディオ帯が
観測出来るオシロスコープ。CRオーディオ発信機、あと出来ればプローブ付きの高周波電圧計(ショットキダイオード+ディジタル
マルチテスターで代用)、IFスイーパーやスペアアナにトラッキングジェネレータまでは必要有りません。
最近は1GHzまで延びているPLL式のSSG(標準信号発生機)が20~10万円ぐらいで中古市場に出始めたようですね.。
コレクションされているラジオを再度調整されようとする時には是非欲しい一品です。 テストオシレーターでは出力レベルが
まともに制御出来ません。 MW、SW、FM用ならばPLL 式の260MHzクラスのSSG(6万円ぐらいであった気がしますが)で十分です。
昔の目黒測器とかの50MHz~70MHz程度迄のアナログ式AM専用のSSGでも3万円以下で入手ならばなら是非揃えたい所です。
SSGの出力は昔のアナログ式のものは、出力アッテネータがdBμVemf表示と成っています。 PLL式の最近の物は出力レベル
がdBμVemfとdBμVとdBm表示に切り替えれるように成っています。
SSGの話の前に まず馬鹿にするな!と言われるかも知れませんが倍率としてもdBの考え方についてのおさらいです。
以降の話は単位が総てdBでの話となりますので.
ラジオ技術の話がウザイかたは 透明あぼーん でおながい致します。
- 261 名前:デムパ(以下略 :03/01/05 22:25
- 【dB】について
電気?の世界では扱う数の範囲が広い(例えばアンテナに発生する希望信号電圧が1μVで、これを8ΩのSPから500mWの音
で鳴らす時のSPの電圧は2Vと実に2,000,000倍の増幅をすることになります)ので、ゲインを整数の倍そのものではではなくて、
対数を使って表示をさせれば、桁数も少なくてすみますし、掛け算割り算が足し算引き算に変りますのでので、各段のゲインや
ロスをdBで表せば、トータルゲインが各段の足し算、引き算非常に便利です。(例えば上記の1μを2Vに電圧が増幅されたと言う
事は2,000,000倍=126dBの電圧ゲインと少ない桁数であらわせます)。
教科書にはAとBの比のdBでの表し方として、底を10の対数で 電圧(電流)比=20logA/B 、 電圧力比=10logA/B
と何か2種類あるかの様な式がでてきまsyが、是は全く同じ事を言っているだけの事ですから式に惑わされないように。
電圧で10倍になったと言う事は,上記の式だと、20log10=20×1=20dBのゲインがあったと言う事です。 ここで、
実際の抵抗に掛ける電圧を10倍すれば、流れる電流も10倍になりますから、その抵抗で発生する電力は100倍になります。
これを上記の電力の式に入れれば、10log100=10×2=20dB つまり、負荷に掛る電圧を20dB(10倍)上げれば、発熱
(電力)も同じdBだけつまり、 20dB(100倍)あがるよと言うだけの事です。
通常のラフなdBの換算に於て対数、指数演算が出来る関数電卓は必要有りません。
電圧比20dB=10倍、 電圧比6dB=2倍。 あと√2=1.41 と√10=3.16 さえ知っていれば殆どのdBの倍率は筆算
か暗算でも出来ます。 まず
・3dB+3dB=6dB(2倍)ですから x^2=2 よって x=3dB=1.414倍(電圧比)、3dB(電力)1.414^2=2倍
・10dB+10dB=20dBですから y^2=10 よって y=10dB=3.16倍(電圧比)、 10dB電力比 =10倍
これで、3dBと6dBと10dB20dBの電圧比がわかりましたから、あとは簡単です。
- 262 名前:デムパ(以下略 :03/01/05 22:27
- ・1dB=10dB-6dB-3dB=3.16÷2(-6dB)÷1.414(‐3dB)=1.12倍 電力比ならその二乗倍
・2dB=20dB-6dB-6dB-6dB=10÷2÷2÷2=1.25倍 電力比ならその二乗倍
・3dB=1.414倍、・4dB=10dB-6dB=3.16÷2=1.58倍 ・5dB=2dB+3dB=1.25×1.41=1.76倍
・6dB=2倍 ・7dB=10dB-3dB=3.16÷1.41=2.24倍 ・8dB=20dB-6dB-6dB=2.5倍
以下同様にて,どんな値でも1dBステップで出していけます。
例)国内電波法に於ける322MHz以下の無許可の電界強度許許容値はは3m離れた地点で500μV/m以下の事。
これをdBμV/mで表せば? dBμVとは 1μVを0dBμVとした値
・ 0dBμV=1μV だから1mV=1000μV=10×10×10=20dB +20dB+20dB=60dBμV
500μV=1mV÷2=60dB-6dB=54dB よって3m離れて54dBμV/mが国内微弱電波の許容電界強度
【dBμV,dBμVemf,dBm】
dBはあくまでも比の単位ですから、電圧や電力を表す時にはサフィックスが付きます。
・dBμVは電圧の単位で 1μVを0dBμVとして表した物です。 1V=120dBdBμVと成ります。
・dbμVemfは上記電圧の値を起電力で表したものです。 emf=electro motive forceの略
例えば、皆さんがよく使う λ/2のダイポールアンテナは共振周波数でインピーダンスが≒75Ωぐらいの純抵抗
に見えますね。 かりにこのダイポールアンテナに発生している放送局の電波の電圧を負荷∞の高周波電圧計
で計ったら1mVあったとします。 この場合はアンテナの起電力(圧)は60dBμVemfと言う事に成ります。
しかし実際の場合、受信機はこのアンテナのインピーダンス75Ωにマッチングした入力回路で受けますね。
そうすると、内部抵抗75Ω(=特性インピーダンス)のアンテナは開放電圧では60dBμVemf=1mV出していても、
受信機の入力負荷(入力インピーダンス)75Ωの両端での電圧は、アンテナの内部抵抗75Ωでドロップして半分
の0.5mVの電圧しか現れません。
- 263 名前:デムパ(以下略 :03/01/05 22:28
- SSGの表示でdBμVの目盛りは終端電圧で表し、dBμVemfの表示は開放電圧で表しています。
よって, SSGの出力で 60dBμVemf=54dBμVとなる訳です。
通常ラジオの感度はこのdBμVemfで表す事が多いのですが、営業政策的に感度をよくい見せようとする良から
ぬ宣伝マンがいる会社の場合は、dBμVで表記する事がありますから受信機のカタログスペックを見る時は注意
が必要です。 例えばFM受信機のSINAD-12dB感度が、SSGの読みで-6dBμVemf(開放端電圧0.5μV)
だったとしましょう。 しかし実際に受信機の端子に発生している電圧は-12dBμV(0.25μV)となっている訳です。
よって、カタログに載せる時は、0.5μVemfと書くよりは0.25μVと書いた方が感度が良くみえますから、この単位を
場合により使い分けする会社もある訳です。
・dBmは電圧の単位ではなく電力の単位です。 1mWを0dBmとして表します。 オーディオ屋さんや有線電話さん
の場合は600Ωの終端インピーダンスとして表します。 ケーブルTV屋さんは75Ωです、ラジオ屋さん、μ波屋
さんは50Ωです。 よって同じ電力0dBmでも,使われる業界によって電圧値は異なります。 p=R/V^2から計算
すれば、0dBmの時の終端電圧=dBμVと換算が出来ます。
ラジオ屋さんの使う50の場合だと、 0dBm=113dBμVemf =107dBμVと成ります。
逆に 0dBμVemf=-6dBμV=-113dBm(50Ω) と言う事に成ります。
マイコン内蔵のPLL式SSGの場合は,出力単位を選べば、この関係が切り替えて表示されます。
- 264 名前:1 :03/01/05 23:45
- >>デムパさん
お帰りなさい。お待ちしておりました。このスレはデムパさんのスレみたいなもんですから。
他のスレでもデムパさんの書き込みが結構話題になっているようですね。
デシベルの話は、今まであいまいな知識しかなかった部分が明確になったので
大変ためになりました。ありがとうございます。
今後ともよろしくです。
(実は有線電話屋です。)
- 265 名前:山崎渉 :03/01/07 05:43
- (^^)
- 266 名前:デムパ(以下略 :03/01/07 16:41
- SSGは放送局の代替をする信号源になる訳ですが、放送局からの電波は空中を電磁波の介してを伝わってきます。
ハムの機器の様にAnt入力端子が50Ωでアンテナも50Ωである場合には、SSGから50Ωの特性インピーダンス
の同軸ケーブル(3D2VとかRG58A/uとか)で直接接続して、感度等の特性を計れば良い訳ですが、LW,MWのBar
Ant.使用セットやSW,FM帯のWhip Ant使用の一般の放送受信用ラジオでは直接接続する訳には行きません。
どの用にアンテナに結合して測定すればよいのでしょうか?
その前に、受信地点に於ける電波の強さを表す電界強度の単位としてdBμV/mがあります。
例えば、「50dBμV/mの電界強度ではTVはSnowだらけでキラー回路が働いてカラーに成らないよ。」とか「中波
の放送局のアンテナ周辺では電界強度が120dBμV/mにもなるので、どんなラジオでも混変調から逃れられない
よ。」とか。 またまた横道にずれますが、電界強度と送信電力、受信アンテナに発生する電圧に関して少々。
【電界強度】
教科書的には電界強度(intensity of electric field)の定義は
・空間のある点における電磁界の電界の強さ(単位はV/m)であり、電界強度がE(V/m)であるということは、この
電界中に単位長(1m)の導線を電界の方向に平行に置くとき、導線にE(V)の電圧を誘起することを意味する。
・自由空間中でGdの利得(半波長ダイポールアンテナを基準)をもつ送信アンテナからP(W)の電力を放射したとき、
最大指向方向に距離D(m)だけ離れた受信点での電界強度Eは近似的に次式で与えられる。
E=7(PxGd)1/2/D(V/m) (自由空間の条件でしょう) とか成っているようですね。
これには、「ちょと待ってくれ、電界に平行に置かれた1mの銅線といっても、λ/2に共振している時とズレている
時では誘起する電圧は当然違ってくるではないか、ここの所をどう説明してくれるのか?」と言う質問が当然出てき
て然るべきですが、実は私は上手く説明出来ません(学校の電波伝播の講義はサボってばかりいましたので)。
- 267 名前:デムパ(以下略 :03/01/07 16:42
- 標準ダイポールアンテナや電界強度測定器、スペアアナで電界強度はしょっちゅう測っていたのですが単に電波
の強を表す単位としての理解しかしてなかったのです。 しかし、電界強度と共振したλ/2のダイポールアンテナに発
生する起電力dBμVemfの間には関係がありまして、この関係だけを覚えておくと非常に便利です。
・電界強度dBμV/mの値と共振したλ/2のダイポールに誘起する電圧dBVemfは周波数に逆比例し70MHzの時
にはぼ同一電圧と成る。
つまり、70MHzで電界強度が60dBμV/mがあれば、電界に平行にλ/2ダイポールを置けば饋電点には60dB
μVemf(起電圧1mV)の電圧がが発生すると言う事です(無負荷)。
これをAnt.入力Imp.75Ωの受信機に75Ωの給電線で繋げば受信機入力端では54dBμV=0.5mVの電圧になる
訳です。
【国内微弱電力規格無線送受信機考察】
この関係から、日本に於ける微弱電波の規格「322MHz迄3m離れて54dBμV/mで30m地点で受信出来るま
で電波が飛ばせるか否かの検討をラフ計算する事が出来ます。
計算し易い様に使用する周波数を320MHzとしましょう(ほぼ車のキーレスエントリーの周波数と同じ)。
微弱電波の受信機のアンテナがλ/2のダイポール(45cmぐらいの長さ?)としますと。 このアンテナに発生する
54dBμV/mの電界から生ずる電圧は70MHzならば54dBVemf(500μV)ですが、波長が70÷320=1/4ですので、
発生する電圧は1/4==-12dB となり 42dBμVemf(125μV)となる訳です。(空中に占めるアンテナの長さが70
MHzの時の1/4の長さだから、同じ電界強度で発生する電圧も1/4となる)。 これが30m離れた地点では送信アンテ
ナからの距離が10倍だから、電界強度も1/10になる(アンテナからある程度離れ反射を無視すればばこの関係は
成立)よってアンテナに発生する電圧は3mの時の-20dBダウンとなり、22dμVemf(約12.5μV)と成ります。
- 268 名前:デムパ(以下略 :03/01/07 16:44
- うまく作られた、RF付きの超再生受信機の感度は15dBμVemf程度、感度が高いシングルスーパー受信機では3dB
μVemfぐらいは出せますので、超再生でやっとこ、シングルスーパー受信機で余裕を持って受信出来るはずですが、
受信機にλ/2のアンテナなど大きくて使えません。 いい所10cmくらいの短縮へりカルホイップでも使うとして、この
Antのダイポール比のゲインを-10dBdととすれば、実際にアンテナに誘起する電圧は更に下がって22-10=
12dBμVemf(4μV)となります。(シングルスーパーならまだ受信出来るレベル) さらに困った事には、電波法の
規格は送信器からの輻射の最大ローブMax方向での電界強度での制約ですから、実際は送信アンテナから全方向
均一に電波が出ている訳では有りませんし偏波面も異なリます。 、アンテナの向きや方向によって10dB~30dBは
容易に電界強度は低下します。 このアンテナの指向性,偏波面での不確定さを仮に平均-15dBとすれば、実用上で
受信アンテナに誘起する電圧は更に低くなり12-15=-3dBμVemf(0.71μV)となり、実用感度が-6dBμVemf
以下とかが出せる 狭帯域IFを使用したのダブルスーパータイプの受信機でないと受けれないレベルのアンテナ入力
電圧なってしまいます。
また地面や近接物の反射波によるマルチパスが発生しますから(うまく+され電界強度が上がる場合る事もある
し、また打ち消されて-30dB以上下がる事もあります。よって近ければ必ず受かると言うものでもありませんし,遠くて
も反射波が加算され条件が良くなる場合もあります。 逆相で打ち消されて電界強度が極端に低下するヌルポイント
を避ける為,携帯電話やIEEE802.11bの無線モデムでは受信アンテナを2系統内蔵して、ダイバーシティ受信方式で
電界ののヌル点を逃げている様ですね。)
よって結論としては、「国内微弱の規格を守った発信機に、そこそこのアンテナが付いたングルスパー受信機」の
組み合わせでは実用サービスレンジは10m以内程度、RF付きの超再生では3m以内程度,運がよければその2~
3倍くらいまで延びる事もある」と言う事です。
- 269 名前:デムパ(以下略 :03/01/07 17:08
- と言う訳で、20m以上の実用サービスレンジがある微弱電波使用と謳った発信器(エンジンスターターとか、無線
呼び鈴、駐車場チェーンバリカーのオープナー)等ははまず、かなりレベルオーバーしていると思われます。
(特に超再生受信機使用の物は酷いです。実際、+10dBや+20dBオーバーの物が多いのですが特に社会問題に
なっていない所からすると規格が厳しすぎるのかもしれません?)
かなりいい加減な仮定にたった計算ですので、あまり信用されないように。 最終的に認定サイトで規格内に入っ
てるよとのお墨付きが貰えれば良いのですから。
*こんな感じでdBを使用すると無線計算に便利だよと言う一例でした。
真面目に検証していないので計算間違いがあるかもしれません。
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
| 320MHz で+20dB の違法電波がでています。 |
|____________________|
/
<
/ ビビビ (((((((。 .∧_∧
\_\_\ \ (@∀@-)
_ \ \ \ (ヽコ⊆厨)
/||__|∧ __|___ | | |
(O´∀`) | |::::::::::::::::::::::|. 。 (_(__)
(つ つ/ |:::: 電監 ::::| |
/ ̄ ̄ ̄≡....|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:| _/ ̄ ̄\_
| |::::::::::::::::::::::| └-○--○-┘=3
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
- 270 名前:目のつけ所が名無しさん :03/01/08 15:33
- 祝デムパ氏復活!
これからもどんどんカキコお願いします。
- 271 名前:6です :03/01/08 20:23
- デムパさん復活おめでとうございます。
相変わらず濃い内容ですが、一番の驚きは、AAをズレないでカキコしている点でしょうか(藁
かなり2ちゃんねら~度は高いと思われ。
- 272 名前:デムパ(以下略 :03/01/08 22:51
- >>6 ぢつはAA系の板にも 暇な時は別ハンでカキコしています。
ラジオ屋さんが電子機器を設計する時に最初に何を考慮して取り掛かるかと言うと、最初に必要とするトータル
ゲインと各段のゲイン配分、次に詳細設計で①マッチングと②各段のダイナミックレンジからとりかかります。
他にNFとか周波数特性[とか消費電流とか重要な要素も多くあります(経営的には部品コストと工数が一番重要)。
何故インピーダンスマッチング(整合)を採らなければならないかについて考えて見ましょう。(電気回路の復習)
【インピーダンス整合】
ここに単1の乾電池が1本あったとします。 容量無尽蔵、起電力は1.5Vで内部抵抗は r Ωで一定と仮定します。
この電池に負荷抵抗 R Ωを繋いで、この負荷抵抗が最大の電力消費(発熱)をさせる条件を考えて見ましょう。
「そんなのは決まっているよ、どんどん低い値の抵抗を繋げば電流がじゃかじゃか流れるから、R低いければ低
いほど発熱するにきまっているから 0 Ωの時が電流∞で最大さ。」と言いたい所ですが、それは理想電圧安定化
電源(内部抵抗 0Ω)の時の話で、実際の電池にはNI-Cdと言えども内部抵抗 r が存在しますので、負荷ショ
ートでは∞の電流は流れず、ショート電流=1.5 V÷r (内部抵抗)で打ち止めです、また負荷の 0 Ωにはこの電流
は流れますが、R=0ですから電圧は発生せず、従って消費電力も発生しません。(その変りに電池の内部抵抗
に1.5V×ショート電流の電力が発生しちんちんに熱くなってしまう訳です)。
よって、内部抵抗がある信号源(アンテナ然り、アンプの出力然り)から最大のエネルギーを引き出せる負荷の
抵抗値は負荷に電流が多く流れるように低ければ低いほど良いと言う訳では有りません。
-┏━━━━━┓+ →i (負荷電流) i =1.5/( r +R)
┌┨1.5Vemf + r ┠───┐ ─ V= i ×R または=1.5×R/( r + R )
│┗━━━━━┛ | ̄| ↑
| .|.R.| V(負荷電圧) P(負荷電力)= i ×V 又は=i^2×R 又は=V^2/R
│ .|_| ↓
└──────────┘ ─
- 273 名前:デムパ(以下略 :03/01/08 22:56
- 上記の図の電池の場合で、最大出力時の負荷Rは幾らになるかは容易に計算出来ます。
Rに流れる電流はohmの法則より i = 1.5/( r + R )、負荷抵抗Rに発生する電力PはP= I^2×R ですから、
rは定数として f(R)=2.25R/(r+R)^2 の式でRの関数として表せますから、このf(R)の値が最大になる時のR
の値を求めれば良いわけです。 つまり上記の式をRで微分して変曲点のRの値を求めれば、r=R の時に
f(R)の値は最大値をとり、その時の抵抗Rに於ける発熱は r=R で上記の式に代入しても良い訳ですが、簡単
に考えれば、負荷に荷に掛る電圧は起電力(圧)の半分(r=R}で0.75Vで電流はそれをRで割った値、これ
を掛ければ取り出しうる最大電力 と言う訳でス。 つまり取り出した電力と同じ損失が電池の中で起きている。
λ/2ダイポールアンテナの共振時のインピーダンス約75Ω(これが内部抵抗)に対し,受信機側のアンテナ
入力インピーダンスを75Ωに合わせるのは将にアンテナで発生した起電力emfを有効に取り出す為なのです。
然し上述の様に整合がとれた負荷を引いた為利用できる電圧は発生した電圧の半分(-6dB)になってしまい
ました。 SSGでのdBμVemf (開放端)表示とdBμV表示(終端表示)では差が6dBある訳です。
アンテナの饋電点に負荷∞のFETで受けてからインピーダンスを下げて同軸で受信機のアンテナ入力端子
まで引っ張れば、emfの電圧がそのまま使えるから6dB感度が上がりますかね(NF等の特性は無視)?
上記は内部抵抗が純抵抗の話でしたが、実際にはr分のみでなくC分やL分がこの信号源に直列や並列
に入って見える場合が交流回路では殆どです。 この場合でも純抵抗の時同様に最大の電力を取り出せる
負荷の条件が存在します。
インピーダンスで考えてもアドミッタンスで考えてもよいのでが、ここではラジオのSW帯のホイップアンテナ
とのマッチングで考えて見ましょう。 SW帯ではλ/4の波長は、通常ラジオのアンテナの長さ(1m弱)に)
くらべて十分に長いですね。(FM帯では80MHzのλ/4は94cmとなりかなり近くなる)
- 274 名前:デムパ(以下略 :03/01/08 22:59
- アースがしっかりした(グランドプレーン付き)のλ/4のアンテナだったら、共振Fではλ/2のダイポール
アンテナの約半分の37Ωぐらいのインピーダンスに見えると言われています。 しかし、これより(λ/4)より
短いアンテナの場合にはインピーダンスの直流分(R)はもっと低下10Ωとか5Ωとか低下にします。
それだけではなく直列に容量分(C)が入って見えてきます。
はやい話しがアンテナをどんどん短くしてきて短い棒としたら、もはや抵抗分は0Ωで単なる大地に対して
(ポータブルラジオの場合は基板の箔に対して)の小容量のコンデンサに見えるだろうと言う事で想像はつくと
思われます。
コンデンサのリアクタンスは周波数の関数で 1/jωC で表されますよね。 ( j は虚数 i に同じ。)
よって簡易的に書けばλ/4より短いホイップアンテナのインピーダンス(Z=R+jX)を 無茶を覚悟で表せば、
Z= r +/jωC r=抵抗分 C=コンデンサ分
ホイップアンテナがλ/4の波長に対し短ければ短いほどr分は下がり容量性リアクタンス分が増加する。
λ/4の以下の長さのアンテナを饋電点から抵抗に容量が直列に入って見える(容量性アンテナと言う)
このr+Xcが起電圧に対し直列に入っている信号源から有効に電力っを引き出そうとする時に、まず邪魔
するのが,高いリアクタンス分を有するCです、1/jωC分が幾ら抵抗分のベクトルが90度ずれているとは言
え抵抗分にはかわり無い。 このC分をキャンセルする手段があれば信号源は抵抗分rのみとなりますの
で容易にマッチングがとれる(r=Rで受ければよい)訳です。
直列に入っているCを打ち消すものは何かといえば、当然の事として誘導性リアクタンス(つまりコイル
=L=インダクタンス)となる訳です。 このアンテナのリアクタンス分が-j100Ω(キャパシタンス)である
ならば、更に直列にリアクタンス分を+j100Ω(インダクタンス)かませてやれば
Z=r -j100+j100= r となり抵抗値は低いですが純抵抗分のアンテナに見える訳です。
- 275 名前:デムパ(以下略 :03/01/08 23:22
- つまり、アンテナの直列容量分とL分がで、その周波数に直列共振(理想LCならショート状態)させている。
この直列に入れて直列容量分を打ち消すコイルの事をローディングコイルと言います。
逆にλ/4より長くλ/2のホイップの場合は直列にLが入っているように見えますので、誘導性リアクタンス分
を打ち消す為にアンテナの根元に直列にC(キャパシタンス)を入れる事があります。
このCの場合には短縮コンデンサと言います。 しかし、LやCでリアクタンス分を打ち消して純抵抗分
に見えるようにしても、受信機側の入力インピーダンス(50とか75Ωとか)また其処に接続する給電線(同軸ケ
ーブルとか)のインピーダンスとは異なった値となってしまいます。
この為アンテナにローディングコイルを入れて容量分を打ち消して、残った抵抗分が10Ωだったとしたらこれ
を50Ωとかに上げる手段が必要です。 トランスとか同調回路のタップでも良いですが、通常はL-Cを逆L型
に組んだエレメント(L-LとかC-Cの場合もある)によりのインピーダンス変換し目的の負荷インピーダンスに
あわせます。
しかし、27Mhz のCBみたいな1Bandなら上記手段による正確なマッチングもとれますが、3MHz~30M
Hzにも亘る広帯域のSW帯域すべてでホイップアンテナのマッチングをとる事は、オートアンテナチュナー
でも入れない限り不可能です。 その様な訳で当時のSW帯のホイップアンテナはまともなマッチングなど
とらずアンテナ入力コイルの一次側に繋がっているだけでした。(長く伸ばせば伸ばすだけ良く受かる)
ポータブルラジオでFM帯の場合80MHzをうけるのならば、アンテナの長さはλ/4の94cmに短縮率を考慮
して90cmぐらいに伸ばしたときに最大輻射感度がとれそうなものですが、実際はもっと伸ばしたときが最大
輻射条件になるようです。
- 276 名前:デムパ(以下略 :03/01/08 23:23
- この理由はポータブルラジオの場合はグランドプレーンアンテナみたいなしっかりした仮想大地がありませ
ん. 基板のパターンや電池がアース側?となる訳です。 これをアースとして考えるのではなく 2/λのダ
イポールアンテナの反対側のエレメントとして理解すべきでしょう. よってホイップの長さは基板側の大き
さにもよりますが、λ/4より数十cm長い方で輻射感度のピークが出るようです.(ローディングコイルを入れ
ていない場合).
._____
__l二二l_ / R+jX ./| \コッチノタンスニシカキョウミナイネ
| ::::::::::::::::::|| /____./ ;;| __  ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ::::::::::::::::::|| / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄' ||__ ・ __.|| .::;;| /@ \∧_∧
| ̄ ̄ ̄ ̄ | | 整理ダンスと. ||__ ・ __.|| .::;;| | @ ( ´∀`)
|ゴルァsonic.| | インピーダンス. ||__ ・ __.|| .::;;| || .|@ @>O O ))
|_____|< はどう違うのだ ./.;Ω;;;;;;;;;;;,/|| /( ) \ @ /, ヽ Y
| :::(,,゚Д゚)::l| | ゴルァ ! [..二 ・ 二.]..||/ ( )  ̄ ̄ し'(_)
|.::: U::::::U ::l| \______  ̄ ̄ ̄ ̄___ ||
| .:::::::::::::::::::|| \ .∧. /
 ̄~U~U~ ̄ \/
- 277 名前:目のつけ所が名無しさん :03/01/10 17:24
- 名スレあげ。
- 278 名前:SW777 :03/01/11 21:08
- クーガー2200(RF2200)の復刻を「たのむつくってくれ」に投票して実現しましょう。
現在、「たのつく」オーディオ・ヴィジュアル部門第40位。SONYのICF6800や
ICF5900よりも下位に甘んじています。
[たのむつくってくれ」 http://www.tanomi.com/metoo/naiyou.html?kid=21729
- 279 名前:山崎渉 :03/01/18 10:19
- (^^)
- 280 名前:目のつけ所が名無しさん :03/01/22 15:49
- 【短波】SONYスカイセンサー【BCL】
http://hobby.2ch.net/test/read.cgi/av/1024579207/l50
- 281 名前:目のつけ所が名無しさん :03/01/28 12:31
- 良すれあげ
- 282 名前:目のつけ所が名無しさん :03/01/29 00:22
- グリコからクーガー7のおまけ。なつかしの20世紀シリーズ。
http://www.ezaki-glico.net/chara/timeslipglico3rd/index2.html
- 283 名前:目のつけ所が名無しさん :03/02/02 13:50
- >デムパ(以下略タソ
楽しく拝見させてもらっています。
ところでスレ違いっぽいんですが、電力会社が「電灯線インターネット」なるものを策謀しているようです。
これが導入されるとHF帯がスプリアスで潰されるという話を聞いたことがあります。
又聞きなのですが、すでに導入されているドイツでは、HF帯がまったく使い物にならなくなり、
HAMやBCLをやっている人口が減ってきたという話を聞きました。
実際、「電灯線インターネット」って、やばい代物なのでしょうか?
- 284 名前:目のつけ所が名無しさん :03/02/02 15:33
- >>283
PLCについては、この辺を。
www.inv.co.jp/~jg1rvn/
www.geocities.co.jp/Technopolis-Mars/7270/index.html
www.geocities.co.jp/NatureLand-Sky/3500/
- 285 名前:目のつけ所が名無しさん :03/02/06 23:34
- うちのナショナル・クロックラジオ、昭和45年製で現役なんですけど、
これもデムパ(以下略さんの作品ですか?
- 286 名前:六区 :03/02/15 18:21
- 保守揚げ
- 287 名前:目のつけ所が名無しさん :03/02/21 21:47
- age
- 288 名前:目のつけ所が名無しさん :03/02/23 01:46
- >>42
- 289 名前:目のつけ所が名無しさん :03/02/23 06:45
- こんな商品。
ラジオつきテレビ・・詰まらんtvの番組よりラジオがよほどおましろい。
テレビのどこかボタン押せばピッ!とリモコンが反応して鳴るテレビ・・ガキがどこかにやってもすぐわかる。
まだまだあるぞ、
糞メーカー!続きをききたけりゃ漏れを雇え!(笑)
- 290 名前:目のつけ所が名無しさん :03/02/23 19:55
- ラジオ付きポ-タブルテレビ(ビクタ-のM-5)今も持ってるよ。
ラテカセ77は手放したけど・・・
- 291 名前:目のつけ所が名無しさん :03/02/24 11:31
- そういえばラテカピュータってのがあったな。
いかにも松下的センスだが、あれはシャープだったか。
- 292 名前:目のつけ所が名無しさん :03/02/24 11:33
- そろそろRF-99の後継機作ってよー
- 293 名前:デムパ(以下略 :03/02/28 02:09
- >>283
電灯線に乗せる周波数帯域がどのくらい広がるのか私は知りませんが、インターネットの使用に耐える代物
の速度ならばウンMHz以上は伸びているでしょうね。 日本の家屋の配線状況からしてかなり空中に輻射す
る成分が多いにのではと思われますよね。 これこそ電波法の微弱規格オーバーで取り締まってもらいた
いです。(光ファイバーとか他に妨害を与えずに、もっと高速が出せる代替手段があるのに何をいまさらと
言いたいところです)
電灯線に強力にデムパを流し込んだ過去の事例としましては、アメリカ向け第2世代のコードレス電話が(49
MHz-1.7MHz)在りました。 しかしこの時は1.7MHzに音声3kHzdev.程度のFMでしたので実用上の弊害は
あまり発生W島線でした(後にFCCが最大流入レベルを規定しましたが)。 私の場合はこのコードレス
が働くとオシロスコープの画面がRFで滅茶苦茶に振れるので往生しましたが、、、
あと数百kHz以下でのキャリアを使用した電灯線搬送の低速度通信が使われていますが、中波のラジオを
電灯線に近づけないと妨害を受けないくらいのレベルであるとか聞いています。(まだ実験した事がない)
もしもその程度ならば、個人的には家庭内の電化製品の低速通信のネットワークには2.4GHzを使用する
より良いかと思います。
- 294 名前:デムパ(以下略 :03/02/28 02:11
- しまったageてもうた。
>>285
古いクロックラジオをお持ちですね。 私はその頃S45はまだラジオの開発部門にはいませんでしたが、クロ
ック付きラジオはそれ以降から単品モデルとしてはアボーンになる頃までの事は良く覚えております。
かなり長くなるかと思いますがPanasonicのS45頃以降の時計付きラジオの変遷を述べて見ます。
歴史的に言えば、ラジオに時計機能をつけた物はかなり昔からあった様です。 私の家に親父がアメリカ
土産に買ってきた、真空管式ラジオにアナログ時計がついたRCA社の物が昭和30年ごろあった覚えがあり
ます。 ガキの頃目覚まし代わりに我が家で使われていました。
私もPanasonicの時計付きラジオは2モデルほど海外向けを設計した事があります。
昭和45、46年当時は、開発技術商品としては音声アナウンスの時計つきラジオがPanasonicより発表された
頃ではなかったかと思います。 いまの様にICによる音声合成とかROM音声録音方式ではなく、一枚の回転
磁気円板の上を磁気ヘッドが動いて、時間や分の音声録音を拾いSPより再生する方式の物でした。(フロッ
ピーと同じ考え方。 感心したのは磁気の転写によってこの音声録音円板を量産していた事です。
立方体の綺麗に光るキャビネットに入っていましたが、FM,MWラジオ付きで確か10万円ぐらいの定価ではな
かったかと思います。
時計付きラジオのメリットは目覚ましの音にアラーム音(初期はハムの高調波、後にチャ-プ音=ピヨピヨの
小鳥風の囀り音)とラジオの放送音が選べる点でした。
- 295 名前:デムパ(以下略 :03/02/28 02:12
- こういう特殊なモデルんは別としてS42~55頃はアメリカ向けに時計付きラジオが山ほど出荷されていた時
期 でした(強力な競争相手は米GE社)。 昭和48年頃までは回転リーフ式のディジタル時計です。
同期モーターで商用周波数(50Hz と60Hz モデルのモーターユニットあり)の同期したモーターの回転を減
速させて数字が書かれた」板が嵌っているドラムを回転させていました。 このドラムに嵌っているプラスチ
ックの板は黒字に白のゴシック体の数字の上下半分が裏表にが書かれていて、垂直に置かれると前の板
の裏側と今の板の表側で、正面から見るとまともな数字に見える訳です。一分毎に上の板が回転して落ち
て新たな分を表示する機械式ディジタル時計でした。 夜でも字が読み取れるように板の下には白熱ラン
プがあるのですが、UL規格?の電球寿命を満たすため定格よりかなり低い電圧で点灯していました。
よって殆ど赤色光に近い色温度ですがこの電球にBlueの半透明のキャップわ被せて赤色成分を落としてい
たと思います。 この頃の目覚まし音は電子音ではなく殆どが電源ハムの高調波の ブーと言う音でした。
神経質な人は夜中にこのリーフが1分毎にパタンと落ちる音が気になって寝付けないらしく、正面の時計の
画面を下向きにして音を殺して寝る人もいたようです。ドラムは回転していますので任意の時間に水平に戻
せばリアルタイムの表示になります。
S47年頃から、この機械式に変わって、7SegのLED表示の物(LED式の物は直ぐに無くなった)や蛍光放
電管式のモデルが増えてきます(蛍光放電管はIse,Futaba=ラジコンで有名だった、NECとかが作ってました)
当然の事として専用LSI(当時としてはかなりの集積度だったw)ICが進化がしてなければディスクリートの分
周器やラッチICで作ると膨らみます)の進化に拠るところが大です。
今ではその存在を知っている人も少ないかと思いますが、なんとこの時計用LSIはMosはMosでもC-mos
では有りません。 Pch-Mos構成だったの出す。 ワンチップマイコンも初期はP-MosやN-Mosでスタート
し、直ぐにC-Mosに変わっていきました。
- 296 名前:デムパ(以下略 :03/02/28 02:14
- 何故P-Mosだったかと言いますと、蛍光放電管は真空管の仲間です、熱電子放出用に3本ほ管面側にフ
ィラメントが平行して張ってあります(直熱管ですからヒーターとは言いません)。 普通の真空管ではプレー
ト電圧が高いので制御グリッドはフィラメントに対し負のバイアスで使いますが、蛍光放電管の場合は正の
バイアスを掛け加速電極とします。 蛍光物質が縫ってある発光部の各セグメントがプレートとして働き
フィラメントよりの加速された熱原子を捉えて発光させる訳ですがやはり10V以上の電圧を必要としますの
でN-MosやC-Mosでは当時ICのポートの耐圧がとれずにPch-Mosとせざるを得なかった様です。
P-Mosでは応答速度がN-MosやC-Mosに比べ劣るでしょうが、高々60Hzを分周してカウントするのですか
ら高速応答性は必要有りません。 蛍光放電管の場合夜間と昼間の輝度の変更(夜寝る時明るくて寝付
けないはと言う人がいるので輝度を落とすSW=ディマーが必要)はヒターに直列に抵抗を入れてエミッション
を下げて対応していたのではなかったかと思います。 でも3~5年も使っているうちに蛍光放電管はすぐ
エミ減になり高輝度位置でもディマーでも変化が無い様に暗くなり8年もすると殆ど光らなくなってしまう欠点
がありました。(この頃交換にもって来られてもサービスパーツが無く成っている)
何故32kHz の音さ水晶うを使わずに、AC電源の周波数を時間基準に使っているかと言いますと、確かに
短時間の時間制度では発電所の周波数は水晶に劣ります(=ストップうウォッチには使えない)、しかし長時
間の精度ではこれほど安定した物は有りません(誤差の蓄積がされないから)。 但し北挑戦は除く(w
でも困った事に停電されるとお手上げです。 よって中級モデル以上には停電時のバックアップ用として
006Pの電池に自励式発信機を入れていました(水晶は高いので)。 当然時間精度は悲惨なものですが、
時計が止まってしまうのに比べればまだましです。 ところがC-Mosと異なりN-Mosの石はPPull-Downの
抵抗(半導体)が内部負荷ですので電流消費が多く006Pにはキツイものがありました。 それもさる事
ながら、実際に停電が起きる頃には自己放電でバックアップ用006pが干上がってる場合がおおいでしょう。
- 297 名前:デムパ(以下略 :03/02/28 02:15
- 電子式時計になって私が一番感心したのは、ピヨピヨの小鳥の囀り音を僅か1石のトランジスタのブロッツ
キング発振回路で実現させていた事でした。 残念乍 今の私がこの回路を同様に作れる自信は有りません。
多分C-MosゲートICで作る事に成るでしょう。
アメリカ人の国民性の故かもしれませんが、初期の高級?時計付きラジオのキャビネットは外装が木製
でした。(勿論殆どが合板で表面にのみ薄く本物の木?を貼ってローズウッド風にしていた)。 これでは
コストが高くつきますので後には正景品キャビの上に木目をプリントするようになりました。 さらに安物の
モデルでは茶色のキャビのベースの上に墨流し(水面に油と墨を交互に載せて縞模様を作り、ゆきそれを
歪めて木目風の縞模様を水面上に形成し職人技でスチロールのキャビネットに転写する=2つと同じ模様
が出来ない)キャビへと代わりました。(傑作なのはこのイミテーションキャビにさえSimulated wood のシー
ルが貼ってあった。
このアメ公の木目模様好みは私には理解できなかったのですが、本質を重んじるヨーロッパの人達もこの
アメ公の偽木目模様好きを馬鹿にして、これをアメリカンロココと言っていました。
私は今でもこの偽ローズウッドが大嫌いで、自動車のインスツルメントパネルに偽物の木目模様がついて
いると買う気がおきません。
蛍光放電管黎明期に於けるFM帯へのバルクハウゼンクルツオシレーションによる妨害現象やデザイン
が非常に素晴らしいのにGの申請が出来なかったセットの話やMW帯に再生を掛けたラジオ部の話など
もう時効に成った?開発の裏話(RF-82による金賢姫の大韓航空爆破の話は外出ですが)など時計付きラ
ジオにまつわるネタがまだまだありますが次回まわしという事にしておきます。 長文スンマソンでした。
- 298 名前:目のつけ所が名無しさん :03/02/28 12:09
- クロック時計・・・懐かしいな。
漏れが小学生の頃はまだラジオのカタログに専用のコーナーがあって、4~5モデルほど
ラインナップされていた筈。
パナの商品名が「時間ですよ」で、ソニーが「DREAM MACHINE」。ソニーはまだこの名称を
現行モデルにも使い続けてるなぁ。
- 299 名前:目のつけ所が名無しさん :03/02/28 23:07
- うぉほー、デムパ氏待ってました。
半導体といえば、(ステレオの話だけど)かつてT芝の人がどこかで、
「必要、といえば、トランジスタくらいは専用に作ってもらえる」
なんて言っているのを見たことがあるんですが、
M下ではどうだったのでしょうね。
- 300 名前:檸檬の部屋 :03/03/02 10:23
- 一応sageにしておきますが、今の松下には100万円のラジオ(またはそれに相当するようなもの)を作る力はないのだろうか・・・。
- 301 名前:285 :03/03/02 12:04
- デムパ(以下略 さんありがとうございます。大感激です。
そうそう、目覚まし音は60Hzの大音量”ブー”音です。
買ってもらった時、私はまだ厨房で、母親は”私が一発で起きる”のを
喜んでおりました。
最近は、かみさんが”心臓に悪い”というのでもっぱらラジオでおきて
いますが、最近感度低下しているみたいです。
- 302 名前:目のつけ所が名無しさん :03/03/02 16:04
- AV板のBCLラジオすれが逝ってしまいました。ここは断固として守り
抜きましょう。
餓鬼の頃は回転リーフ式があたりまえでした。ちょっとばらすだけで
ヒステリシスシンクロナスでしたっけ、電源周波数に同期して回転す
るモータと、それを減速するギヤが見え、時計の構造が分かったもの
です。
今となっては、電波時計と並んでCSチューナの時計が一番正確になっ
てしまいました。
- 303 名前:デムパ(以下略 :03/03/04 00:19
- 時計付きラジオの初期の蛍光放電管表示器でFM帯に妨害が発生すると言う現象が出た事があった記憶があり
ます。(私が担当したセットではありません)。 時計部の分周器とかのスイッチングノイズがMW帯に飛び込んで
妨害を与えるのなら分りますが、何故FM帯かと言いますと確か、グリッドで加速された電子がプレート?(アノード)
側ではじき戻されてグリッドの方に戻ろうとしてる所に又アノード側に引かれ熱電子が周期的な往復運動を繰り返
しFM帯の周波数で発振条件を満たす。と言うバルクハウゼンkruz ossillationとか言う現象でではなかったかと思
います(電子レンジの磁電管は磁界で電子に回転運動を与えますが、これはリペラーで電子を戻す反射型クライ
ストロンの発振モードに似ていますね)たしか、電極構造の改善で以来この発振は聞かなくなったと聞きました。
昭和52年K頃からあとは普通の時計付きラジオの開発はは福岡に本社があった九州松下電器の事業部に移管
されました(100%では有りませんが)。 この会社のラジオを開発している事業部はなかなか面白いアイデアの
ラジオを開発するところで、古くはR72のパナペットクルン、風呂に浮かべて使えるマリンラジオ、リズム発生器が
付いたリズムマシンラジオ、などを本社に提案して作った事業部です。 だれか無線板でも言っていたかと思いま
すがサダム・フセインの大統領就任記念にも配られた有田焼の陶板(正確には磁板ラジオ?)をも企画生産した
会社です(金賢姫の大韓航空爆破事件のタイマーに使われたポータブル時計付きラジオRF-82の設計製造も此処)。
当たり前の時計付きラジオも設計、生産されていましたがこの会社が時計付きラジオでの改革?は時間合わせ
に従来のupーdownボタンを使わずにアナログクロックの様にローターリーエンコーダを使用した竜頭式の時間合
わせの物を作ったりした事です。 蛍光放電管もそのうちにグリーン一色から白と赤を使った2色の物とかに代
わって行きましたが段段落ち目となり、上述の九州松下電器のラジオを開発していた部門も留守番電話機やコ
ードレステレホンやFAX(オタックス)の開発に以降してラジオから手を引いたとか言う事です。
- 304 名前:デムパ(以下略 :03/03/04 00:21
- この会社のラジオの最後の頃に開発したラジオの東京ディズニーランド向け(お土産用)のミッキーマウスラジオ
(眼がチューニングLEDになっている)とか言う?Panasonicブランドのラジオがあったらしいのですが私は見た事
がありません。 残念な事にこのユニークな企画商品を作る会社も確か今年、松下電産に完全吸収されたよう
ですので、最早独自性のある商品は出せなくなるでしょうね。
時計付きラジオと言わず、AC式のホームラジオのFMのアンテナは電源コードをアンテナにしていました。
このACラインアンテナが設計者泣かせの曲者です。
この電源ケーブルをセットにグルグル巻きつけて同調をゆっくりずらしながら異常発振を起こさないかをチェック
するテストをクリアーしなければ成りません。 実際にセットにACコードを巻きつけて使うユーザーなど居ない
のになぜこのようなテストをするかといいますと、設計では僅か3~4台程度、パイロットランニングでも僅か30~
50台程度のセットしか作らずに、30万台とか50万台の量産時に発生するであろう部品のバラツキとかでのトラブル
発生を未然に防がねば成らないからです。 信じられないような最悪条件を作り出しそれでもOKでなければ量産
にGOできません。 高周波回路の設計検討に於ては、検討して何かトラブル対策を施す時には少なくとも3台
以上のセットに同じ対策を行い、効き目の大小はあっても総てのセットに効果が無ければ採用してはいけません。
よって、設計試作時点では1台ののセットは検討用にギッタギッタになるセット、あとの3台はその結果を検証する
為のセットと言う様に複数台パラに検討を進めて行きます。
昔のラジオは総て紙フェノールの片面基板ですので広く強いアース箔などとれません。
FMの周波数帯や10.7MHzのIF帯で、上記のようなお化け発振を抑え不要輻射をレベル内に入れ、10.7MHzの
高調波がRF帯に回まないようにして、FMバンドの動作を安定させるのは各設計者の部品配置と信号ラインや
アース箔の引き回しのセンスにかかっていました。
- 305 名前:デムパ(以下略 :03/03/04 00:27
- それでパターンの離れたアース、アース間に102(0.001
μF)のチタバリ(チタン酸バリウムコンデンサ)を入れれば異常現象を抑えられるのだOKなのだけども、ジャン
パー線で繋いでは効果無しなどのなどの対策方法などが発生します(コンデンサとリード部の直列共振で特定
周波数に対するインピーダンスが下がる為、リード線ではインダクタンスになる)。
理屈には敵った対策方法なのですが、回路図に書く時には困ってしまいます。コンデンサの両方の足がともに
アースマークに繋がった独立部品が出来て恥かしい次第です。 そのような時はドサクサにまぎれ回路図上
で他のアースに落ちている部品の足枝の途中にコンデンサを繋いで目立たなくしてました。 いまの様にCADで
NETチェックをかけると一発でばれてしまうでしょうね。
>>299 さん
当時の松下ラジオはMEC(松下電子工業)よりもNECの半導体開発と仲良くしていた様です。 NECの汎用TR
2SC945を大量に使い始めたのも松下ラジオです(テレビ事業部は2SC828ばかり)、私は確かコンプリの2SA
733の試作品(パッケージが普通のTO-92と異なる)を貰った覚えがあります。 当時2SC945のHFEランクは低い
方から順にR,Q,Pとなっていて、松下ラジオではさらにそれを細分化させR2,R1,Q2,Q1P1,P2,として納入させ使っ
ていましたが、昭和48年頃FUTABAのプロポーショナルラジコンの送信器を開けてみますと、見覚えのある945
内部に沢山(FF回路)見えます。 分解してランクを見るとなんと松下ラジオではお目にかかった事が無いHFE
がSランクの石(HFEが一番低い)だらけ。 FF回路なら知った事ではないですがNECさんランク外れをこんな所
に売っていたのかとびっくりしました。 2SC945はAFと言わず万能の石ですが、私がMW バンドのIFに使えない
と実験した時は残念ながら2SC829に対し減電圧時のパラメータの変化が大でうまく無かった記憶があります。
- 306 名前:デムパ(以下略 :03/03/04 00:28
- かしICとなると、やはり当時の謳い文句になる心臓部にNECの物を最初に搭載する訳には参りませんので、
既述のRohmに作らせたハイブリッドいIC.(藁 ではなく本格的?モノリシックICでは松下電子工業製のAN203
後に改良されてAN210が最初となるのではなかったかな?(有名なラジオ事業部のアマチュア50MHz機RJX-601
にもAN610は使われていたはず)。このAN203,210は差動増幅段が4段とバイアス回路が入っただけの物。
しかも差動で入出力で使わずにエミッタフォロワとベース接地のカスコード的な応用と言う、MW,FM部をICに置き
換えただけの余り格調高いとは言えない代物、そのうちにもう少し周辺回路を取り込んだIC,を松下電子部品と
NECに作らせました(品番失念)。 この頃にはFM、MPXもPLL使用のICで復調するようになった。
其れまでは19kHzのパイロット信号を同調回路(IFTのデカイので抜き出し、増幅したのち量は整流タイプの
で回路で38kHzに逓倍し更に増幅しスイッチングしていた。 この19kHz と38kHz IFT?の調整を間違えると
位相が反転しLとRが逆になって出力されたりしていました。 PLL式の復調76kHzのVCOを19kHz のパイロッ
ト信号でロックさせる方式になって、ノイズ等による誤作動もなくなり簡単にステレオ復調が可能になった。
しかし本格的なBCL専用のICはS52、3年頃のプロシードシリーズの頃からです。 周波数カウンタ用IC(IIL)
は、これは確か三菱の半導体が企画してP社とS社に同時に売り込んだのではなかったのかな?後で「何故先
に三菱のラジオに載せなかったのか!」と三菱半導体の営業部門は三菱の偉いさんから怒られたとか。
当時の専用半導体開発はいまの様に、パソコン上にパーツの回路を張り合わせてシミュレーションして試作
だしてOKとか言う簡単なものでは有りませんでした。 AFのAMPでさえTO-1のキャンケースに入ったブレッド
ボード用バラTRを、本当にまな板のようなボードに結線してハードで特製を評価したりしていましたよ。
- 307 名前:デムパ(以下略 :03/03/04 00:36
- 今みたいに、パーツ(既成の回路)をレイアウトして結線し、シミュレーション終わったら、外国にデーター送って、
1ヵ月半後にはESチップ完成と言う簡単なものでは有りませんでした。(IC作りは私の専門ではありません、
未だにアナログ回路はディスクリートの方が究極の性能が出せると信じている時代錯誤者?です)
まだ、松下電器から2chの板で「昔の事をバラすなとか言う圧力は来ないようです。(藁」
まあ20年も前に止めた人間には何を言われても知った事ではないですし、普通のラジオにいまら大松下さ
んが命運を賭ける気も無いでしょう。
もっとも、ここの書いているは技術の話などはトウの昔に黴が生え、朽ち果て中国や東南アジアに持っていっ
ても骨董品扱いの内容ですからね。
- 308 名前:299 :03/03/04 22:12
- 解説ありがとうございました。
2SC828がテレビはもちろん、松下以外のアマ機なんかにも使われていた
汎用品だったのに、ラジオから2SC945が出てくるのは確かに不思議でした。
そういうことだったとは・・・
- 309 名前:目のつけ所が名無しさん :03/03/05 12:28
- これだけ面白い話が続くと、デムパさんの投稿を中心にどっかの
サイトにまとめたくなりますね。
>コンデンサの両方の足がともにアースマークに繋がった独立部品[snip]
>他のアースに落ちている部品の足枝の途中にコンデンサを繋いで
想像すると笑えます。高周波はなま物なんですね。
>19kHzのパイロット信号を[snip]逓倍し更に増幅しスイッチ
>ングしていた。
PLL-MPXの前はマトリクストランスと思っていたので、こういう
中間的な方法があったとは知りませんでした。
- 310 名前:tkano :03/03/05 16:57
- >>300
技術的には可能であっても売れないものは作らないでしょう。
- 311 名前:目のつけ所が名無しさん :03/03/05 21:50
- デムパさん、機会があったらFMラジオのあれこれでも
披露していただけませんか?
ラジオ少年の知識もAM止まり、ってことが多くて、
デイスクリートのFM、ましてステレオの話題なんて
めったなことでは見つけ出せないものなんですよ。
あ、要求してしまったようで済みません。
あくまでもそのうちいつか機会があれば、ということで。
- 312 名前:檸檬の部屋 :03/03/06 19:22
- >>310
世知辛い世の中になったものですね。
こういうのはある意味ステータスシンボルとしての商品ですから、そういうこだわりを見せたものを作ってほしかった・・・。
V字回復に浮かれるのもいいけど。
- 313 名前:tkano :03/03/06 21:30
- >>312
松下さんも最近赤字みたいですから。
- 314 名前:目のつけ所が名無しさん :03/03/06 21:40
- >デムパ様
蛍光放電管ではなくて蛍光表示管ですね。
- 315 名前:目のつけ所が名無しさん :03/03/06 21:58
- >312、313 皆でDVDレコ買って松下さんを黒字にしましょうage
- 316 名前:目のつけ所が名無しさん :03/03/08 00:36
- ならばDVDへの録音機能を搭載したブロシードを作ってほしい。
ラジカセならぬラジデブ?
- 317 名前:デムパ(以下略 :03/03/08 09:21
- >>314 そうですね、蛍光表示管ですね。蛍光放電管では蛍光灯になってしまいますよね。
FM帯のIF段の安定化は当時ディスクリートのTRで3段から4段行っていましたので、今のような差動直結アンプと異
なり、電源ライン、アースラインが信号のリターンとなり、共通インピーダンスを持つので安定化するのが一苦労でした
当時FMのIF段は中波,短波帯のIF段の兼ねます、10.7MHzのIFTと455kHZのIFTが各段のコレクタに直列に入
ります(455kHzに対しては10.7MHzの並列共振回路のLがショートに見え、10.7MHzに対しては455kHzのCが
ショートに見える)。 さらに面倒なのが10.7MHzを当時のディスクリートTR(2SC829等)で入出力ともIFTでゲイン
を稼ぐと、TrのCよりBへの帰還でVカーブ(通過帯域特性)が左右非対称(不安定の兆候)になります。
この内部帰還をキャンセルする為に中和(ニュートロ)を行います。 AMバンドでもIF段ゲルマニュウムTR(2SA101)
を使用した頃には一番利得を稼ぐIF初段に中和回路が必要でした。 コレクターの負荷IFT(白)のコイルの一端がTr
のcに繋がり、中点タップ(真中ではない)を電源供給点(RF的Gnd)とすれば、同調回路のコイル反対側にはコレクタ
と逆位相の信号が出てきますから、ここから増幅段のb側に2=3pF程度のチタコン(チタニュウムコンデンサ)をいれ
ますと、c-b間の内部帰還を逆相にて打ち消して中和を取る事がせきます。 10.7MHzのIFAmp(2SC829等)でも
入出力がIFTなら中和が必要でした。 この場合はIFTの逆位相側タップからのベースへの中和ではなく、IF増幅次段
のベース巻線側から前段のベースへの数pFでの中和となっていました。Tr内部c-bno帰還を打ち消せる逆相信号
が取れれば何処から戻しても良い訳です。 ゲルマ時代の455kHzのIF通過カーブの調整及び10.7MHzのIFカーブの
調整及びSカーブ(F-V変換)の調整に、455kHz、10.7MHzのスイーパーとモニターをを使用していました。
- 318 名前:デムパ(以下略 :03/03/08 09:22
- しかし、モニターの電圧増幅はすぺアナの様にLogAmpではありません(リニアアンプ)のでSカーブを見るのには
都合が良いのですが、IFの通過特性を見るのにはダイナミックレンジがとれませんから、今のネットアナやスペアナ+
トラゼネの様ににy軸Lをlog(dB)で見る訳には参りません。
当時はまだ10.7MHzのセラフィルが高価?(いまならIFTより安い)でコスト面で使えず、殆どのFMラジオの選択度
はIFTで決まっていた訳です、裾の切れが悪いのでディスクリミーネータの特性も綺麗なSカーブとなっていました。
つまりセンター周波数にチューニングすれば変調度(FMは75kHz偏移を100%Modと規定)大でも歪みの少ない音で
復調しますが、チューニングをセンターfから±200kHz程度ずらした所でもSの外側の傾斜でFMが復調される(同じ
放送が聞ける同調点が3箇所発生)。 このSカーブの両側での復調は巾も狭く、傾斜が中央部より急ですので浅い
変調では寧ろ音量は大になります。 Sカーブは当然の事ながら、ヘテロダインに於てローカルFを受信Fのアッ
パーに取るか、ロワーで取るかでSの傾きが反対向きになります。 イメージ受信のの関係で日本バンドの場合はLo
wer(FM帯の上にTVのVHF Low Chがあるから)、アメリカとヨーロッパBandの場合はアッパーに取ってました。
ヨーロッパでもチェコのFM周波数だけは日本バンドより低い周波数帯だった。
しかし、このSカーブもセラフィルを多段に使う様になってからは通過帯域の裾の切れがよくなり(ガウス分布曲線が
、矩形波みたいになった)Sカーブではなく N or И カーブになってしまい、FMでの綺麗な3点受信は出来なくなってし
まいました。(Sの変曲点周波数より先にIFフィルターの通過帯域でで切られてしまう)。
- 319 名前:デムパ(以下略 :03/03/08 09:23
- ディスクリート時代のFM IFアンプの回路で私が感心した回路(邪道)では、増幅段のベースに直列にサーミスタを入
れた回路した。 通常サーミスタは温度保証用(特にゲルマのAB級増幅の場合のバイアスの温度保証用)に使われ
ていて、バイアス回路用などの直流領域での温度保証に入れるものであり信号ラインに直列に入れる事は無いとい
う先入観念があったからです。 つまり並列容量が大きいので周波数特性を有する、低温度領域(ー10℃)で急
激に抵抗値が立ち上がり、広い温度範囲にわたる抵抗直線性が悪い(この為ゲルマTRのバイアス保証にはサーミ
スタにパラに抵抗を入れ、それに直列にも抵抗を入れ温度に対する抵抗変化特性を抑えていた)。
ディスクリートでIFを組んだFMラジヲの設計者泣かせはこのIFの安定化とならんで、もう一つの大きな課題が低温時
の異常発振(又は不安定)対策です。 これは温度によってTrのパラメータがかわる事もありますが、それよりも低温
度(僅か-10℃)に於ける、パスコンの容量抜け及tanδ(損失角)の増加です。 Z特性の物は-10℃に冷やすと容量
が常温時の1/5?近く低下します。 また低下するだけでなく、ESR(直列等価抵抗)も増加し、パスコンとしの機能が
劣化します。 この為低温時にセットがで不安定になり易い。
当時はパスコンとしては円板タイプのチタバリ(チタン酸バリウムコンデンサ)が一般的でした、この高誘電率系コン
デンサには、同じ容量でも2種類あり(今で言う所のMB特性とZF特性)パスコンみたいに容量値がかなり好い加減な
所にはコストの点でF特が普通。 またB特性を使ってもでもセラミックコンのtanδはそんなに良い訳ではないので
寧ろマイラーフィルムコン(高い)の方が10.7MHzのIFのパスコンには良い。 温度を下げて不安定⇒発振にいたる
セットは常温から温度を下げてゆくと、まず感度が上昇する兆候が現れてきます(正帰還気味になりゲインが上がる)
さらに温度を下げると発振。 温度の変化で感度が下がるのも困り物ですが、寧ろ危険なのは感度が上がる傾向。
- 320 名前:デムパ(以下略 :03/03/08 09:23
- (量産時に発振の危険性があると判断します)このサーミスタ(安物)をIFの信号ラインに直列に入れた人は低温での
感度上昇の対策に困って、信号に直列に低温で抵抗値が上がるサーミスタを入れ感度うp傾向を抑えたたのでしょう。
最初に回路図を見たときはびっくりしました。普通は安定化の為ベース直列に抵抗を入れても220Ω程度なのに10KΩ
のサーミスタが直列に入っていたのです。 これは多分10,7MHzに対しては円板型サーミスタはコンデンサ、抵抗パラ
の等価回路と見え、温度下降時にでは抵抗分のみ大きく増加するがC分は変らず、結果的には低温で少しインピー
ダンス増加を得られるアッテネータとして働き、低温時の異常発振傾向を抑えていたのでしょう。
この様なトラブルの対策法は、対処療法であり邪道ですが、時として使わねば成らない事もあります。
私が入社した頃のFMバンドのTopの石(RF Amp、Conv)はNECの2SC921と2SC,920が主流でした。 この石の
パッケージはアマチュアで自作をやっていた人には有名な石の2SC185と同様のマイクロディスク(白いφ4ぐらいの丸
型セラミックパッケージからT型に電極が出ていた。 これを紙フェノールの基板に足を下向きにまげて挿入後フロー
Dipです。 確か設計基準ではこの石を修理で取り外す時に半田面から錐の先で突ける様にパッケージ中央部に当る
部分にφ1.2の孔をあけておかねばならなかった。 これは2.54ピッチのDILのICを使い始めた時も同様に取り外
し時の錐突き孔を要求されていたはず。 フロントエンドは2SC921(Ftが高い)の方が2SC920よりSN感度が1dB程度
向上するのですが、数円高かったのでなかなか使わせてくれなかった。マイクロディスクは工場では挿入し難いので
不評、後に松下電子工業なら2SC1047,2SC1359,NECなら2SC1674,2SC1675のTO-220タイプへと変って行きます。
品番を失念しましたが、それ以前はメタルキャン入りの4本足2SC341??(1本はケース)の小型の物、更に古くはゲル
マの2SA70,71だったか(φ10mmくらい)を使った骨董品が昔の商品置場に残っていた。
- 321 名前:目のつけ所が名無しさん :03/03/08 14:48
- まだ使ってますが、液晶になる前の電卓の表示はLEDか蛍光表示管でしたね。
その前は放電管タイプのニキシー管。
蛍光表示管は真空管なのでドライブ回路に高耐圧デバイスが必要でした。
電卓用のは7-segなので、4511の終段がp-MOSオープンドレインの
高耐圧バージョン(+35Vくらい)があったような。
- 322 名前:目のつけ所が名無しさん :03/03/08 15:13
- >2SC185と同様のマイクロディスク(白いφ4ぐらいの
>丸型セラミックパッケージからT型に電極が出ていた。
電子ブロックに対抗して学研?から出ていたIC付き100回路キットのICに乗っていました。
今思えば、ICと言ってもハイブリットでしたが
抵抗がカーボンの印刷抵抗で、スゲーと思っていました。(笑)
- 323 名前:311 :03/03/08 16:26
- 何とも濃い話をありがとうございます。
正直なところ、3点受信とか、要するにIFTセラフィルとどちらが音が良いのかなど、
私にはまだ勉強不足でついて行けないところもあるのですが、目から鱗なことも
いろいろありました。
輸出用と国内用ではヘテロダインが逆とは。
定数が違うくらいかと思っていたのに、これではカナーリの別物ですね。
- 324 名前: :03/03/08 22:03
- >>320
2SA70... 何故かパーツ箱に入っている。(汗
前から気になっていたんですが、このシールド端子の
効きはどれ位のものなのでしょうか?
- 325 名前:目のつけ所が名無しさん :03/03/08 23:51
- >当時FMのIF段は中波,短波帯のIF段の兼ねます
すごいですねえ。AGCなんかどうなっちゃってたんでしょう。
>数円高かったのでなかなか使わせてくれなかった
これまた素人目にはすごい。
逆に、こういうところを節約せずに作った贅沢モデルもあったのでしょうか。
- 326 名前:デムパ(以下略 :03/03/09 13:20
- >>325 贅沢モデルは100万円ラジオでしょう。
数も期待できない技術イメージ商品だったので(開発費や金型費がとてもペイするとは思えない)売値を幾らにしても
よかったのだけれど、キリが良いところで100万円にに値段をつけたとか言う話です。
あとアマチュア機でRJX-1011と言う当時凄く高いモデルがありましたが、このメデルの前面10個ぐらい有るプリセッ
トVRがまさか、中波1バンドポケットラジオのボリュームと同じ物だと知っている人は少ないでしょうね。
是は、コストダウンではなくて別の理由(信頼性の実績)からのとの理由らしいのですが。
なぜ、IF段がFM用とAM用共用してるかですが、これは総て材料費(コスト)の故なのです。
簡単なFM-MWの2バンドのポータブルラジオのディスクリートTrに依る最低限での回路構成を考えてみましょう。
(低周波回路は共通として省略です)
・MW(+SW)のみなら(RF,IF部でTR3石必要)
Bar Ant. ⇒ CnnV ⇒ 1st.IFAmp(455K) ⇒ 2ndIF Amp(455K) ⇒ Det. ⇒ AFAmp.PA へ
・FMのみなら(RF,IF部でTR5石必要)
Whip Ant .⇒RF.Amp ⇒Cnnv .⇒ 1st.1IF(10.7M) ⇒2ndIF Amp(10.7M) ⇒ 3rdIF(10.7M) ⇒ Discr. ⇒AF、PAへ
当時のRF用のTRは今と異なり@20以上してました. そこでMW(+SW),FMバンドのセットの構成でTRを共用で
きる方法を考えるわけです.(同時に働く訳ではないのでレフレックスではありません).
FMのRFとConvは、扱う周波数が70MHz以上ですので切り替えSW等を通して回路のパターンwの引き回しを
したくありませんので、FMのRf,ConvはFM Band用に独立と成ります。 そうすれば、残る可能性は唯1つ。
・FM.IFの1stをMWのConvと共用。 ・FM..IFの2ndをMWの1st.IFと共用、FM,IFの3rdをMWの2nd.と共用。
.当時は74HC4066,4053とかのような10.7MHzでも使えるアナログSW.ICなどありませんでしたので、信号路の
切り替えは総てがチャメカの基板用スライド(ロータリー)SWの接点経由です。
幸い455kHzと10.7MHzは前述の様にIFTを直列(コレクタ.ベース側ともにしてしまえば、455k10.7MHzをど
ちらも増幅できるIF段が可能です(FMの場合IFはリミッタ-動作ですのでAGC無し、MWの時のみ1段目IFに
AGCをかける。)。 よってこの周辺はFM,AM共用IFでも回路は膨らみません。
- 327 名前:デムパ(以下略 :03/03/09 13:29
- 一番厄介なのはFM1段目=MW(AM)のCnv段の共用化です。ベース、エミッタ、コレクタを総て切り替えSWのコモン
につなげれば回路の引き回しが大変ですので、如何にしてSW周りをすっきりさせる共用接続にするかが設計者の腕
の見せ所なのです、私は先人の回路をパクッテ使ってましたのが裏目にでて今どうしていたのか頭に浮かびません。
自ら、頭と手を動かして作り出した回路だけは今でも覚えているのですが(;泣;)。
今の様にRFの高性能の石が安ければ、回路纏めて電源で切り替えこんな苦労もせずにすんだのです。
25年ぐらい前のP社のポータブルラジオを持っている人はダイアルロープを外さない範囲で基板の実装面が見えるよう
に蓋を取ってみて下さい。 IF段と思しき所にMW用の各IFT黄、白、黒の横に綺麗な色?のIFT
が寄り添っているでしょうこのペアがが直列の10.7MHz用と455kHz用のIFTです。
赤着色コア-のIFTタイプの物ははMWのローカルOSCコイルです。 短波のアンテナコイルとか局発コイルのコア-
は又別の色の着色をしていました。 松下ラジオがBCLブーム全盛の頃作った昔の自動挿入タイプの将棋の駒み
たいなIFTはコア-に色をつけずに品番捺印の色で識別していた物もあります。
最終IFのところはFM検波用のディスクリ(レシオ検波用2個)とMWの検波(黒)1個で3個一塊となって、レシ検波のペア
ダイオード{2‐OA90 黒い帯2本にケミコン)とMW検波用OA-90(黒帯1本、ビート対策でネジっているもの多し)が目に
付くと思います(シールドケースで囲っているせっともあります)。
FM,IFが4段の場合やセラフィル使用の物はまた
少し異なる共用配列になりますが、普及型のセットならこれらIFTの配置でで基板上の信号の流れが分りますね。
何故MWもFMもConv.(自励方式=ローカルOSC.とMIXを1石で同時にする方式)とせずに、Locl.OscとMixを分けた
他励にしていないのだ?との疑問の方もいらっしゃると思いますが、総てコストです@20のTrを一個増やす訳にはまい
りません。 勿論、高級なモデルや高級?多SWバンドモデル、27MHzトランシーバでは他励方式も使っていました。
- 328 名前:デムパ(以下略 :03/03/09 13:46
- 他励式の方が最適なローカル注入レベル設定が楽、パターンの引き回しが簡単、Mix段にもAGCを掛けられる、S/N
感度が少し上がる等等のメリットがあり設計者に取っては設計がやり易いのです。
普及モデルのセットでは、部品の単価が採用するか否かの大きなポイントとなります。 例えばFMのRFのTopに設計者
2SC920を使わずにS/N感度が1dB]上がる2SC921を使いたいとします。 コストの差は¥2_当時の普通量産モデル
だと、工場出荷価格中に直接材料費が占める割合は50~60%と言った所でしょうか。 これが、販社を通して
小売店に逝き店屋さんに定価でに並んだ時には,出荷価格の2.5倍程度に成ります。 と言う事は、TRを変更しての
製品価格のうpは¥2ではなくて5倍の¥10_として効いて来る訳です。 部品のコストうpは約5倍になって売値に反映。
「なーんだ、定価1マソ円のラジオが、たった10円のうpでSN感度が1dB上がるのなら、漏れは10エソ高く払うから感度
が良いのがホスイyo。」 てのは消費者サイドの見方であって、工場サイドからみれば、「企画台数が、5万台のセットで
チメーは材料費を2円も上げやがったらトータルでは10マソ円になるぞ、是はチメーのウンヶ月分の給料(当時)に相当す
るんだzo! SN感度1dBぐらいなら、もっと頑張れば石を変えずに上がるだろう、ろくな検討もせず易きに走るな!会
社は趣味で仕事するところじゃねー!そんな香具師は半田鏝コンセントから引き抜いて首吊って氏ね!」となる訳です。
かりに1週間かかって検討して、安い石で済ませれたり、ケミコンが一個でも省略できれば,企画台数が多い場合には
十分元がとれる訳です(ここが量産設計の厳しいところです。 同じ性能なら部品点数なく安い部品で出来可能とし
た設計者の方が能力が高い)。
そのような訳で量産設計者は常に、安く置き換えられる新しいパーツや代替品は無いか?と探しています(Topよりコス
トダウンのノルマも厳しい)が、トータルの経営的な視野が狭い(其処まで技術屋にもとめるなよ)と時として誤った選択
をしてしまいます。
- 329 名前:デムパ(以下略 :03/03/09 13:52
- 仮に新たなメーカーがR&Cを一体化したパーツを作ってきた。 単価はRとCバラして使った時よりも1円高くなるが、
挿入の工数がその分減るのでトータル的には0.5円安くなるよって、この複合部品を使おう。
(確かに直材費のみでなく工数までも含めたコストの検討まで考えている点で、この人は偉いのですが、まだ不十分です
この新規部品を採用した為に発生する其の他の費用を考えていません。 購買のコンピュータに新規の部品を登録
する費用、サービスベンチに新規部品を登録し供給する費用等等、直接設計者の目には見えない費用がウン拾マソ円
発生してきます(大手企業のバヤイ)。 「自分の部署や事業部には知った事では無い他所にかかる費用だから知った
事では無い」と言う考え方もありますが、結局間接費のうpに繋がり,ひいてはセットの売値うpになって戻ってきますので、
新規部品採用の場合は確実に元が取れる(企画台数、将来的にも使うのか等)との計算を行ってから採用せねばなり
ません。 というような経営上云々の話は。、技術基地害の私の最も苦手とする所なのでボロがこれ以上出る前に
ヤバイ分野の話はさっさと逃げ出してと、、、
ポータブルラジオのFMのフロントエンドはRF.Ampが付いているのに何故ポリバリコンは3連でなくて2連なのか?(普通
可変巾が20pFの2連、ワイドバンドFFからTV、VHF Lowチャンネル=アメリカFMバンドまで対応で40pF×2連だった
か LOかl OSCに一個RFの入出力の同調回路に2個で少なくとも、3連いるのでは無いかと言う疑問が普通です。
その昔の上等のFMステレオチュナーなんぞはRFAmpの入出力を複同調にしたりしてFM部で5連ってバリコンもあっ
たような気がする、、、、5連、5連じゃ、ゴレンジャーてTVヒロー物は此処から名前取ったか (嘘 オヤジギャグ寒~ 。
早い話が普及品のFMラジオでは、RFAmpの入力側をBPF構成として出力側のみ同調させていたのです。
FMフロントエンド部の構成に関しては次回に乞ご期待、、(って「誰も期待してネー」との影の声あり)
- 330 名前:目のつけ所が名無しさん :03/03/09 15:40
- いえいえ、期待しまくりです。「技術者はここまでして原価を落とすのか」
と目からうろこが落ちまくってます。
- 331 名前:目のつけ所が名無しさん :03/03/09 18:42
- 私も期待して次回投稿を心待ちしております。
贅沢するとなると100万円ですか。
ステレオコンポの高級チューナーでも、
そこまではできない、というレベルなんでしょうね。
- 332 名前:m :03/03/09 19:09
- ttp://www3.coara.or.jp/~tomoyaz/higa9909.html#990908
某ラジオメーカーとは、松下さんかな?
- 333 名前:tkano :03/03/09 21:26
- 100万円ラジオで検索したら、RF-9000というのが白黒の
小さな写真付きで載っているのが見つかった。
通信型のデザインをイメージしていたがそうではなく、ふたつきの地味なデザインだった。
これでみるかぎりとても100万円には見えない。
- 334 名前:デムパ(以下略 :03/03/10 01:52
- >>332 寝る前にちょっと?だけレス
そのRFのトップの段の回路図はRJX-601のフロントエンドですね。 S47~48頃の物かと思われます。
回路図を見てください。この回路図は手書きのトレースです。トレース専門の女の子が描いていました。
このC,Rの数字の文字からして多分、星〇嬢の描いた回路図です。
このフロントの構成はFETは多分NECの2SK37で次の段(ベース接地)が2SC829か2SC920あたりかと
思われます。 FETはIDSS(ゲートソース間電圧0V時のドレイン電流)のばらつきが大きい=カッ
トオフのゲート-バイアス電圧もばらつきますので、バイポーラに比べ量産対応のAGCが簡単な回路
で掛け難いのです(FMonlyなら飽和させちゃっても構わなけど、AMはそうは逝かない)。
よってこの回路は次段(ベース接地)のTRのベースにAGC電圧を加え、強入力でこの段の電流が減少
して来たら,エミッタからアースに落ちている電位が下がる(分圧抵抗があるから完全に0にはなら
ない)。そうするとFETのゲートとこの点に入っているダイオードの逆バイアスが浅くなり、入力信号
が漏れ出しゲインが低下する。 というDelayed AGCの回路ですね。 RFのカスコードアンプの入出力が
連動バリコンを使っていますので、50MHzに対して4MHz受信周波数が動いてもバンド内の感度定価は
無かったでしょう。 もう一つのアマチュアメーカーの回路は教科書的な回路です入出力がへりカ
ルレゾネ-タによるBBPF固定ですね(本当はBPFでなくトラッキングされた同調の方が良いに決まっ
てるのですが、バリキャップを使うと折角の同調回路のQが低下するので、V,UHF帯の使用バンド巾
固定の受信機ではこうならざるを得ません)。
- 335 名前:デムパ(以下略 :03/03/10 01:53
- 水晶使用の一石コンバータ回路もうまい構成です。(このあたりの段なら変換のNFもあまり問題に
ならないでしょうから。 水晶からTRのベースに入る途中にある同調回路?的なものは、水晶に直列
にインダクタンス可変でF合わせと多分3rdオーバートーンモード発振での基本波トラップを兼用し
た物かと思われます。 多分この記事を書いた人その後に出た{S53頃?)50MHzアマチュアSSB機
RJX-610のフロント回路を見たらもっとビクーリするでしょう。 このセットは50MHzで帯域巾が500
kHz程度だったので、連動バリコン無しの固定ですがRXトップの石2SK49だったか、のAGCがなんと
オーディオのALC回路(テレコの内蔵マイクによく使う)が使われているからです。
つまり、オープンコレクタ(エミッタ接地)のTRがFETのベース入力に接続され、このベースに
AGC電圧をDelayedで掛けるとベースに電流が流れとコレクター,エミッタ間の内部抵抗が下がっり
入力回路をダンプする方式です。 それとこの当時FM用RFのバイポーラTRは@20円ぐらいで、FE
Tは@35円ぐらいでは無かったかと思います。 今なら大量購入価格で2.5円と4円ぐらいかな?
- 336 名前:332 :03/03/10 22:28
これはコストダウンの例ではなく、ラジオのプロの設計と教科書の違いの
例だったんですね。
フロントエンドの入出力とも同調をとっているんだから、コストダウンどころ
じゃない贅沢な部品使いですね。局発含めて3連か。
大変失礼しました。
おそらく短時間の「ちょっとだけレス」でこれだけの内容とは、尊敬!
- 337 名前:目のつけ所が名無しさん :03/03/10 22:50
- 手書きトレースですかー
インスタント・レタリング方式で回路図を清書してたなんて
聞いたことがあるけれど、それ以前の話なんでしょうか。
- 338 名前:1 :03/03/11 00:40
- 久し振りに来ました。(>>1失格!)
デムパさんの濃い書き込みが大量に!
じっくり読ませていただきます。楽しみです。
- 339 名前:目のつけ所が名無しさん :03/03/11 11:20
- プロの設計とは、動いて当たり前でその先の
同じ性能なら部品ケチって安く作る。
部品代が同じならその部品の限界の性能を出す。
という究極の設計をしているわけですね。
勉強になりました。
- 340 名前:目のつけ所が名無しさん :03/03/14 23:25
- それだけバイポーラと値差があったら
FETなんて、そう滅多なことでは採用できなかったんですね。
フンダンに使えていたら、どんな設計になったんだろう。
- 341 名前:目のつけ所が名無しさん :03/03/15 16:26
- 今からでも遅くないです。
部品代は安くなってるので作って欲しいですが
高性能高価格ラジオの市場はなさそう...
- 342 名前:目のつけ所が名無しさん :03/03/17 20:36
- 実家のテレビの裏からクーガ2200を発掘! こんな所に隠れていたのかお前は。
思えば厨房時に買ってそれなりに使っていたけど、いつしかBCLから離れてしまい
ガレージの隅っこにぶら下げてバイクイジリする時のBGMラジオにしていたけど
ボロトタン屋根で風雨に晒され、その後行方不明になっていたからとっくに捨てられて
しまった物と諦めていたんです。
さすがに埃塗れでダイヤルスケールも日焼けで若干黄色く変色してしまっていたけど
スイッチを入れてみるとちゃんと作動してくれました。
ただX-TAL MARKERが全く反応しなかったんだけどSWバンド切り替えをガチャガチャ動かしているうちに
これも復活してくれました。
ボリュームだけはさすがにガリが出るけどそれにしても
25年以上も経っているというのにクーガの頑丈さには脱帽。
今も味わいのある音でFMを聞いてます。
これからはずっと手元で大事に使っていこうと思います。
- 343 名前:目のつけ所が名無しさん :03/03/21 11:57
- IRIB日本語放送が聞こえないぞage
- 344 名前:ジャイロアンテナ :03/03/21 22:09
- age
- 345 名前:目のつけ所が名無しさん :03/03/25 00:59
- http://page2.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/b34952479
松下じゃなくてソニーだけど。
150万とは…
- 346 名前:tkano :03/03/25 17:45
- >>345
ごみみたいのなんでこんな高いの。
世界で最初のトランジスタラジオ?
- 347 名前:目のつけ所が名無しさん :03/03/25 20:21
- 業者の釣り上げの可能性が高いそうです。
みなさん気をつけましょう。
- 348 名前:ななし :03/03/26 02:55
- 予約録音できるラジカセってあるんですか?
あれば、お薦め教えてください!
- 349 名前:目のつけ所が名無しさん :03/03/26 05:22
- >>348
RX-ED50
- 350 名前:デムパ(以下略 :03/03/27 22:14
- 時節柄パナソニックが作ったサダム・フセインラジオについて。
福岡にあった九州松下電器が昭和55年?頃に開発した、パナソニックの有田焼陶板ラジオ(中波1バンド)
を知っている人は居ますかね? 15cm角ぐらいの磁器板です。 モデル品番失念です。
確か総数で20万台程度生産されたと聞きます。 標準品は今右衛門風の普通の有田焼の絵柄だったかと思い
ますが、1000台以上の注文で版下代を払えば好きな絵柄を焼き付けたのを作ってくれてました。
この中で一番の珍品は、今世界中が注目の人、サダム・フセインの絵柄のものです。
確かセピア色一色で、フセインのオッサンの肖像に刀が2本交叉したような絵柄だった記憶があります。
大統領就任記念か就任何周年かのプレゼント用で、海外営業がイラクから注文を取ってきたのでは無かった
かな? 私はこのラジオの色色な絵柄のサンプル展示(陶板のみ)の時にカラフルな絵柄が多い中で、
セピア一色でシック?だったので印象が強かった記憶があります。
当時はこのオッサンの名前がフセインと聞いた時に、ヨルダン?の王様?と質問したら、イラクの大統領
との事(あまり有名でなかった)。 いまこのラジオ持っている人がオークションに出したら高値
がつくでしょうけど、まず日本国内には残っていないでしょうね。
でこのラジオ中身は他の中波1バンドの基板共用、裏のラジオ部を簡単なキャビに入れ接着剤で陶板(
有田焼ですから正確には磁板)、に接着した構造。 φ57mmSPは裏キャビ側に付いていましたが、表の
厚さ6mmぐらいの陶板表面側にも直径5mmぐらいの音孔が20個ぐらいあけてありました(音がキャビに篭ら
なくするため)。
音質は決して良いと言う物ではありません(音が主に後方に出るから)でしたが、邪道?ラジオとしては
ヒットした部類に入るでしょう。パナペットのボール型R-70で350万台、ドーナツ型R-72で300万台は例外。
値段は決して安くは無かったはずです。 確かこの有田焼の磁器板の標準品でも窯元からの購入価格が確か
\400ぐらいとか言う話でしたので、売値に換算すれば\2,000_程度うpと成る?→@5000_?
- 351 名前:目のつけ所が名無しさん :03/03/28 21:30
- おおおっ、デムパ氏が復活・・・
sageでいいのかな。
フロントエンド話を待ちわびておりましたが。
- 352 名前:目のつけ所が名無しさん :03/03/29 06:01
- >>350
こういうラジオは当然ポータブルじゃないから、
それなりに電源の余裕がないと使えないでしょうね。
イカモノなラジオには昔、006Pを使うものが多かったけれど、
あれは電池代がかさんでどうしようもなかった。
(最近は防災用のライト組み込みのラジオくらいでしか見かけない)
電源に9Vが使えると、そんなに設計が楽になるんですか?
- 353 名前:デムパ(以下略 :03/03/29 13:55
- >>352
この陶板ラジオは確か6石1バンドクラスのMWラジオ(単3×2~3)ではなかったと思います。
飾り絵皿のコンセプトでスタンドが付属していたかと思います。
私個人的には「信楽焼きの狸」にラジオを入れてほしかったのですが、、、今の松下の状況では
そんな遊び心の余裕は無いでしょうね(w
信楽の商工会の皆さんボーズのSPとラジオでも入れた物を企画してみませんか?
冗談はさておき、当時のマンガンの006PはラジオのSWっうを消し忘れると,次の日には電池
が無く成っているという自然に優しくないラジオでした(無信号電流が6~8mAにも拘らず)。
それでも何故006Pが多用されていたかと言うと、
・機構構造が簡素化される(当時単4マイナーで、単3×2に比べサイズが小さく手すむ。
電池バネ不要、電池周りの配線が減る=電池Hリード付きOOkのみを基板にはんだ付け)
・電気屋的にはゲインが稼ぎ易い(バイポーラTRはコレクタ電圧よりも電流の方がゲイン
に効きますが、やはり3Vの設計=2.4V(減電池時)での性能保証と7Vで性能保証では
006Pの方が楽です。 それと基板サイズのメリットです。ITL,OTLの構成が可能になり
ます。 AFのPA段をコンプリのSEPPで9Vの電圧居の内に有効使用電圧が8Vとしましょ
う。 これをフルスイングさせれば(最大出力)4Vの矩形波となります。 負荷のSPの
Imp.が64Ωなわば、矩形波時の出力は4↑2÷64=250mWとなり、ノンクリップ
時の最大無歪み出力はその半分ですから、125mWとなります。
3Vの電池だと8ΩのSPで100mW以上の無歪み(ノンクリップ出力)をだそうとする
とどうしてもOPT使用のPP回路となりトランス(IPT,OPT)が必要となり面積、コスト(
トランス代の法がSPのInp64Ω品コストうpより高い)がうpします。
BTLとすれば3Vでも良かったのでしょうけれど、エミフォロタイプの出力だとロス電圧
が大きいので電源電圧が低い場合にはどうしてもBTLは電力効率が悪くなります。
SWをOFFし忘れると翌日にか電池が上がってしまう(無信号時電流6~8mAなのに)個人的
には006Pの使用はsetにしたくありませんでした(当時はアルカリ006P無し)。
- 354 名前:デムパ(以下略 :03/03/29 14:02
- >337, >>351
ドラフタ-を使った手書きでした。 方眼紙に鉛筆書きの回路図を出すと綺麗にトレースしてくれてました。
S40年代はまだコピー機も青焼が主流でA2とかA1の図面の白焼(XEROX)が必要な場合には外部の業者(事業
部内)に頼んでお化けのような機械で行ってました。
個人的には今のCADでの回路図は嫌いです。 たしかにパターン化する時にNetリストとの照合などメリットが大
きいのですが、パターン上に発生する部品のランドは総てCADの回路図に描かれたなければならないので、0Ω
ジャンパーやy予備の電源ラインのパスコン、数モデル共用基板共用対応等で、空き部品が多く発生する場合には
回路図で信号の流れが追いかけ難くて(不必要な∞Ωや0PF、0Ω∞Ωまでが描かれている)しかたがありません。
専用のインレタ(ICの足とか)は基板パターン作図では良く使っていました。 私が入社した頃はマイラー(ポリエス
テル)フィルムに烏口、烏口コンパス、付けペンで墨入れをし、光に透かして薄いところはさらに塗りつぶす,なんて事
を電気担当者がしてました。 その後遮光ペンなど便利な物が出来て塗りつぶし易くなった。 それから進んでイズミ?
のパッチランドにテープ貼りとかに変わっていきました。 この頃の基板パターンは2倍尺で描いています。
前にも述べましたが、昭和40~50年ごろのP社のラジオはNPNの石でも,殆ど総て電池の+側が基板のアースに成
っています(高周波的には電源ラインは+も-もアース電位で考えるわけだけれど)。 ここで言うアースとは回路
図でアースマークを使う側、ポリバリのローターややIFTの義足(ケースの足)が落ちる、パターン巾を広くしたいランド
の意味です。 S社は電池のー側をアースに取っていました。なぜ+側アースで使ったかには理由があり
ごく普通のNPNトランジスタでのIFやRFAmpの回路を考えて見ましょう。 ‐グランドの普通のエミッタ接地の増幅器
としまと。 エミッタからは抵抗とパスコンパラでGndに落ちますね。
- 355 名前:デムパ(以下略 :03/03/29 14:06
- ベースは普通の電流帰還バイアスなら、コレクタのタンク回路のコールドエンド側(電源側)からベースとベースから
アースけと電圧を分圧してバイアスを掛けます(エミッタ電位+Vbeがベース電位)。
コレクターのタンク回路のコールドエンドは当然RF的にGND電位でなければならないのでパスコンでアース(エミッタ
のパスコンが落ちているポイント)に落とします。 それと電源の+ラインを通して漏れたRF電流が他の段に
電源ラインを通して周り込まないようにデカップリング抵抗をいれてB+(真空管時代の呼び名だ)ラインに繋ぎます。
上記がディスクリートでのアンプの標準的構成でしょう。 ところが当時のP社のラジオでは、コレクターに繋がる
タンク回路のコールドエンド側はベタアースのパターン(電池の+)に落ちます。(IFTのケースも然り}。エミッタは抵
抗とパスコンパラで電池の-から引かれた電源パターンに落ちます。 ベースバイアスの分圧抵抗もアース(+)
ベース、ベースー(-電源)に入ります。 抵抗とコンデンサが標準回路より各一個少ないですね。 考え方として
は、態々+側にデカップリングR,Cを入れなくともエミッタにデカップリング回路が入っているではないか。 また、コレ
クタ側を強力なアースパターンとした方がRF的に安定する。しかも+側デカップリング不要でコストダウンも出来る。
と言う理由だった様です。(ゲルマのPNPの2SAタイプの石でのRF、IFからの伝統もあるのでしょうけれど)
IF回路がIC化してくると、サブストレートを-に落す関係で-側がGndパターンの物が増えてきますが、やはりRF段
はコレクターを直接Gndパターンとするほうが動作が安定するとの理由で、態々2SAタイプでFM帯のフロントエンド
に使える石を松下電子部品とNECに作らせていたようです。(品番の記憶がは怪しいけれど、たしか松下2SA838,
NEC2SA1005ではなかったと思います。 なおこの石はチップTRタイプとなり今でもPNPの小信号RFAmp用として
残っていると思う。
- 356 名前:デムパ(以下略 :03/03/29 14:08
- 当時のP社のラジオのバイポーラTRのFMフロントエンドは総てベース接地です。 教科書にはエミッタ接地の方が
石のゲインが取れると書いてあるでしょうが、Ftに余裕のある石ならその通りです。 FMトランジスタ黎明期ではFT
が100MHzを超える石はなかなか有りません。Ft余裕が取れない場合にはベース接地の方が利得がとれます(内部
で正帰還がかかるとか?)。 それとホイップアンテナのインピーダンスが、30~75Ωぐらいですから、ベース接地にす
れば入力Impが低いのでインピーダンス整合がとり易かったからでしょう。
私が設計していた頃の上等の石?2SC921⇒2SC1407にはFTが既に400~600MHz程度あったので,エミッタ接地の
方がゲインを稼げたかもしれませんが、従来の回路を踏襲しました。 このP社ラジオのFMフロントエンド回路で注
目すべき点はベースとコレクタが同一電位で働いている点です。 前にも述べました様にコレクタはタンクコイル(そ
れとポリバリコンのホット)を通して電池+の大きなGNdパターンに落ちています。 一方ベース接地のベースも直に
このGNdパターンに落ちています(C,B同電位)。エミッタ-は3300Ω~680Ω程度の抵抗で電池の-ラインに落ちま
す。 ホイップアンテナからは固定の75ΩBPF(76M~90M通過帯域)を通してこのエミッタに入力される訳です。
RF,TRの周りに殆ど部品が発生しません。 エミッタ抵抗とそのコールド側(-電圧)パスコン。BPFへのカップリング
C。 実際は安定動作の為コレクタに直列に低い抵抗をいれていたか?
S社も同様にフロントエンドはベース接地RF、AmpですがP社との違いはー接地でベースにバイアス用の抵抗とパス
コンを入れていたのでその分周辺部品が膨らんでいました。
ベースとコレクタが同電位でまともにRFをAmpするのか?との意見もあるかと思いますが、回路電圧1.2Vで動かし
ていたポケットベルのRFアンプ(エミッタ接地+ベース接地の電源電圧に対して直流的に2個直列カスコード)などは
後段はベース電位よりコレクタ電位の方が低い回路も使ってましたよ(但しFtが8GHZクラスの石)。
- 357 名前:デムパ(以下略 :03/03/29 14:10
- 勿論ダイナミックレンジの点からC-E間の電圧は高いに越した事はないのでしょうが、アマチュア無線機の様に外部
の大型Antにつながれる心配のない(-13dBm=100dBμVemf = 0.05Vrms 以上の過大入力がない)ポータブル機の
場合はこれでも良かったのです。
アンテナからの入力回路に関して。
FMでRFAmp付きですから,普通に考えればポリバリコンは3連の物が必要ですね。(RF.Amp入力同調、RF.Amp出力
同調=コンバータ段入力同調、ローカル発振同調)。 しかし2連のポリバリ(一般的には可変容量=20pF×2、TV
VHF.Low ch 迄対応76MHz~118MHz?用で40pF×2連)しか使えませんのでどうしてもRF。AMPの入力側を固定
のBPFにせざるを得ません。 日本向けFMなら76MHz~90MHzの83MHzっを中心に±側に7MHzですから、幾らQを
低くしても1段のLCではこの範囲をカバーできませんので、一般には3個のLC同調回路を使った、π型もしくはT型の
BPFを,アンテナとRFのAMPの入力(エミッタ)間に入れておりました。 このBPFの計算式(インピーダンスとセンター
fと通過帯域巾で決まる)はLC,BPFの教科書やARRLのアマハンによく書かれています。 π型もT型も信号源や負荷
にシリーズになる枝が直列共振のHi-L,LowーCで並列になる側が並列共振のLow-L、Hi-Cです。 当初は
計算をして、標準的に揃えてあるディスクリートコイル(緑や黄色のハφ2ちおかφ5とかの数tの密巻エナメル線)に
チタコンやマイカコンをかませて作って、SSGとRFバルボルで通過特性を確認してましたが(今ならネットアナやトラ
ジェネ付きのスペアナで一発ですが)既製品のBPFの値段が下がってきたので(太陽誘電製セラミック基板Cを形成
し巻線コイルをのせとの緑色のエポキシで固めた塊や双信電気製のマイカ基板にコンデンサーを形成しZは銀ペイ
ントのパターンで形成した平型のウン○色モールドの物)に代わって逝きました。 コスト戦争が厳しい時計付きラジ
オではπ型やT型のBPFでなくL型(正しくはΓ型?)の手抜きのBPFにLも基板のパターンで蚊取り線香模様を描
いた物もあったかと思います。
- 358 名前:デムパ(以下略 :03/03/29 14:12
- 現在の2.4Ghzや5.6GHzのIEEE801用とかのICの内部にもVCOとかRF同調のLを蚊取り線香パターンとか
ラーメンの丼の縁模様パターンで作っている物がありますが、何時の時代でもコストダウソへの取り組みが行われて
いますね。
ここで、既にお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、イメージ除外比ははこんな広帯域のBPFで取れるのか
という事に成りますね。 日本な場合はローカルをロワーにとりますから、バンド一番下の76MHz受信が一番条
件が良くなり、イメージ受信周波数は21.4MHz下で55.6MHzとなりBPFの通過帯域下限周波数72MHzぐらいに
対して十分離れていますか減衰十分でらOKです。しかし一番上の周波数90MHzではイメージFは68.6MHzとなり
BPFの通過帯域下限72MHz(ばらつきを考えれば76MHzには設定できない)付近に接近してきますので、ここの
入力でのイメージ除外比は10dBも稼げないでしょう。 しかしコレクタ側にタンク回路がありますので、RF段さえ潰
れなけれこの分での除外比も加わりますから総合では、この最悪周波数=上側バンドエッジでも20dB程度は取れ
るでしょう。
所が40pFのポリバリを使った広帯域型(76MHz~108MHz=34MHz帯域巾)では、入力回路のBPF広くても
設計可能ですが、上のバンドエッジでのイメージfが108-21.4=86.6MHzと、すでもBPFの帯域内(72MHz~
)に入ってきてしまっています。 よってBPFでのイメージ排除比は全く期待できないことになり、コレクタ側タンクでの
選択度のみ期待となってしまいますから、イメージ排除能力は10dB強が良い所か?と言う事に成ります。
もっとも日本国内では90MHz~108MHzはTVの音声以外は映像信号ののバズ音だらけですから、この帯域に
於けるイメージ排除能力は知った事ではないといえばそれまでですね。 今ならマイコン使用PLL制御ならDA変
換でバリキャップ制御の連動チューンとか色んな手が考えられますが、当時は如何に易く部品を減らし顧客の要求
レベルを満足させる事が出来るかの時代(今でもか?)ですから、FM3連ポリバリとかシャフトににμSWをつけて
BFFの帯域切り替えとかなどの贅沢な事は出来ません。
- 359 名前:デムパ(以下略 :03/03/29 14:22
- =余談=
当時はジャンクション型FETといわずとも、バイポーラTrでFTが600MHzの石でさもでもえらく高級品(@20以上もする
=民生レベルでの話)な石を使っているなと言う感じでした。
多分、現在のRF用の石(例えばNECが20年ぐらい前に出した銘石2SC3356シリーズ2SC3355~3358及びその小型
化品Ft4G~7Gぐらい、とかその後の開発品で2.4GHZでも8dB程度のゲインが取れるFt 10GHz品 )に置き換えれ
ばを使えば更に2dBぐらいはSN感度は上げられたでしょう(こんな石2SC3356相当品がが@10以下で買えるように
なろうとは昔ではとても信じられない事です。
昔のTVのUHFチュナー黎明期ははRFAmpに使用できる石が安い価格ではなかったので、UFHのTVアンテナ入力
をいきなりダイオードミキサーでヘテロダインを行っていた時代もあった。)
NECの最近のバイポーラのMMIC(民生用)の中の石はFtが20GHzとか言う話ですが、凄いFtの伸びですね。
光学装置の発展の故でしょうか?)。
Ftが5G以上の石を50MHzとか144MHzのアマチュア機器のアンプとかに使用すると1石で信じられないくらいゲイン
が稼げます。 しかし注意せねばならない事はこれらのFTが高い石で低い周波数のアンプを作ると2GHZ以上とか
で気がつきにくい弱い自励発振をする場合が多い事です(引き回しパターンがLとなり)スペアナを受信機のアンテナ
入力に繋いで始めて分る。)。 発振レベルも低いし、希望信号の感度にに影響を与えないならば構わないではない
か,と言う意見もあるかもしれませんが、自励発振ですので温度や外部環境でfがふらつき何時希望信号のスプリア
ス受信周波数に掛るか分りませんので、無視せずにこの発振は絶対に止めておかねばなりません。
FMラジオのコンバータ(自励発振周波数変換段)の話は次回にでも。
- 360 名前:目のつけ所が名無しさん :03/03/29 19:53
- 凄い...圧倒されました。
これは出版物にでもして残したいような内容ですね。
でも、非営利の範囲を超えると、なんだか無言の圧力がかかってくるような
気もしないでもないし、そのあたりが何とも言えませんな。
- 361 名前:目のつけ所が名無しさん :03/03/29 20:23
- >SSGとRFバルボルで通過特性を確認してましたが(今ならネットアナやトラ
>ジェネ付きのスペアナで一発ですが)
なんだか、現代のアマチュアの実験みたいですね。
ネットアナや、スペアナなんて国産ではあったのでしょうか。
それこそ、
>2GHZ以上とかで気がつきにくい弱い自励発振をする
こういうのは、どうやって確認してたのでしょう。
測定器もHewlett-Packard 製品などはなかった、なんてお話が前の方にあったと思いましたけど、
貴重品だったのは想像に難くないですね(でも、さすがに研究部門にはあったのでしょうね)。
- 362 名前:目のつけ所が名無しさん :03/03/30 04:28
- hi-fTトランジスタは
fT=25GHzのBFP420や、fT=45GHzのBFP520が今や定番で
Siliconでようがんばるなぁと驚いています。
>>361
どこかで発振していると余計なところでパワーを食われるので
予想値よりゲインが落ちていると怪しい踏んで高い方を見て行くと
関係ない周波数で山がポコッとあったり。
- 363 名前:目のつけ所が名無しさん :03/03/30 07:25
- >UFHのTVアンテナ入力
>をいきなりダイオードミキサーでヘテロダインを行っていた時代もあった
UHFチューナーが外付けのアダプターだった頃
確かにそんな方式だったのを覚えてます。
- 364 名前:目のつけ所が名無しさん :03/03/30 18:37
- 2SC3356とか、もともと800MHzの携帯電話用途に作った石は
800MHz付近でマッチングをとりやすくしているので
HF帯でマッチング取ると、L-bandでぐるっとまわってスミスチャートの真ん中を通って
思わぬところでゲインを持つことはありますね。
ネットアナで帯域広げて見ると一目瞭然。
- 365 名前:目のつけ所が名無しさん :03/03/30 18:56
- ほう、2SC3356はそういう出自だったのですか。
2SK241なんてのも、アマチュアとしては何も知らずに使っていたけれど、
そんなに優秀なディバイスだったとは、このスレを見るまで
考えもしなかったですね。
- 366 名前:目のつけ所が名無しさん :03/03/31 09:20
- f=1GHz前後で使うにはfT=7~10GHzの石が使いやすいですね。
入力側はDCカットのCとその外側にパラLを
出力側は負荷のLとDCカットのCを適度に入れると
ちょうどマッチングが取れるようになっています。
GaAsだと入力がハイインピ過ぎて殆どオープンなのでマッチングが大変です。
ただし、fTの表記にはある意味インチキなところがあって
例えば2SC3356がfT=7GHzと書いてあっても、それはVce=10V、Ic=20mAのとき。
つまり、トランジスタが200mWも電力を消費しているわけで
そんな状態ではPcの定格いっぱいいっぱいなので使えません。
実際は電池の持ちとNF最良点を考えて電流は3~5mAくらいになるので
fTはカタログ値の1/7~1/10くらいでしか使えないのです。
よって、2GHzで使いたければおよそfTが14~20GHz以上はないと
ゲインが足らないことになってしまうのです。
- 367 名前:目のつけ所が名無しさん :03/03/31 21:23
- >>353
006Pの解説ありがとうございます。
言われてみれば、その頃、単四なんて滅多に見なかったですね。
まだ、単五の方が多かったような気がします。
また、64オームのスピーカーなんて物、初めて耳にしました。
今度、実物で確かめてみます。
- 368 名前:目のつけ所が名無しさん :03/04/06 20:27
- ぢっとデムパ氏を待つ・・・
- 369 名前:目のつけ所が名無しさん :03/04/08 17:24
- 無線板五球スーパーすれ追悼age
- 370 名前:目のつけ所が名無しさん :03/04/12 02:41
- 保守
- 371 名前:4226 :03/04/12 18:48
- >>366
そうそう、メーカーにVCE=1Vでデータシート作れって行ってもなかなか
対応しないしなあ、いまだに5V、8Vでスペック作ってる。
GaAs系は公差0.1p、0.05pのコンデンサでないと特性が落ち着かないよ。
ちょっとでもばらつくとチャートをぐるっと回る。
あ、僕は3356のミニ、4226を使ってVCOの設計してたよ。
デムパ殿、「銘石」って良い響きだな。感動しました。
VCOからそこそこレベルが取れるドライバアンプにもなるオールマイティ
なとこが重宝しました。
日本がロワーヘテロなのは、局発がもろTV放送を妨害するからですね。
カキコ期待あげ↑
- 372 名前:目のつけ所が名無しさん :03/04/12 22:32
- >>371
>GaAs系は公差0.1p、0.05pのコンデンサでないと特性が落ち着かないよ。
そのために、10pF以下をE-12シリーズのA公差で使ってみたり…
VCO用はfTよりベース抵抗がC/Nに効きますね。
- 373 名前:4226 :03/04/15 01:05
- デムパ氏カキコ期待アゲ!
>>372 ムムッ!!同業者?
昔の技術者の方々にはほんと頭が下がる思いです。
古いUHFテレビチューナーのトランジスタ、白い粒でT字型の
足が出たやつを取り出してFMワイヤレスマイク作ったよ。
そんな話なんかよりデムパ氏の話を聴きたい。
- 374 名前:山崎渉 :03/04/17 13:10
- (^^)
- 375 名前:目のつけ所が名無しさん :03/04/19 23:00
- メインタンクブローします
- 376 名前:山崎渉 :03/04/20 01:57
- ∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
- 377 名前:うーむ :03/04/20 11:34
- 自分を含めて少なくとも四人が張り付いているな。
ということは、ゴキブリ理論を適用すると、その20倍の
80人はデムパ氏の登場を待っているはずだ。
- 378 名前:デムパ(以下略 です :03/04/20 17:50
- 会社が年度末決算で忙しくてご無沙汰しておりました。 あまりたいした会社ではないのですが一応技術担当の
薄給役員をしています関係で決算時期になると技術トラブルで悩まされるのです。
>>367さん ラジオ用SPのインピーダンスに関して。
私がP社でラジオを電気設計担当していた頃は電子部品(事)のSPの売り込み圧力が強くてなかなか他社のSP
が使えませんでした。でもフォスターとかのを使ったモデルもありますよ。 昔のラジオで松下のSPか他社の物か
を見分けるのは容易です。 マグネットの後ろの品番印刷がEAS6P04とかEASで始まっている標準品番のが松下
部品製でRAS6P01とかR(ラジオ事)で始まるのが他社のSPです。 6は口径(57mm)を現し、後の数字は追番
号となっています。 OPT,を使っていた頃にはIMpは8Ωで問題なかったのですがOTL、特にコンプリ出力が主
流になってからSPのImpでAF出力を合わせざるを得なくなりました。 OPTは4.5V 用とか6V用とかで出力別に
標準的に用意されていました。 OPTの品番はRLT2F33-Wとは品番が基板上で読めるかもしれませんが、この
品番の意味する所はRLTはラジオ用トランス、次の数字が1=チョーク、2=OPT、3=IPT 4=電源トランス
7?=変調トランス 2,3,7はset を開けてみないと一寸記憶が怪しいです。 次の英語は鉄心(コアー)のサイズ
です C→D→E→F→G→H→I→J→ と順にEIコアーのサイズが大きくなります(積厚には関係なく同じ記号)
IPT、OPTでDサイズからサイズくらいまで、電源トランスでHからM(卓上ステレオ)サイズくらいまで使ってました。
最後のーWはメーカー区別品番(同じ仕様でメーカー違い)。 何もついていないのが松下部品製で、-Wは東京
軽電機製(クイーンのトランス、8年ぐらい前に潰れて加賀電子が買い取ったかな?)です。 私が居た頃にはもう
縁が切れていたようですがーSはなんと有名なサンスイです。(小学校の頃からサンスイのST-30とかのシリーズ
にお世話になった小生としましては、サンスイさんには一部上場維持でがんがって欲しいです)。
まだST-○○シリーズはオリジナルの緑箱ではないけれどパーツ屋さんで売られていますね。
- 379 名前:デムパ(以下略 です :03/04/20 17:53
- 当時小型のSPのImpはオーッディオ周波数帯の数ポイントで測定しその平均をImpとして表記していました。
よってIMPが一番低いのは0Hz=DC.(テスターで計った値、大体表記IMpの95%ぐらい。8ΩSPなら7.5Ωとか)
で f。 でIMPが最大に上がって一度下がり、それから周波数の上昇につれて緩やかにに上がって逝く傾向を
示します。 16Ω程度までならボイスコイルが1層巻きですみますので問題ありませんが、32Ωからは2層巻
きにせざるを得ないのいでコストが上昇します。 当時アルニコ(Al,Ni,Co)のマグネットが主流だったのですが、
Coの産地ザイールの政情不安が発生すると、フェライトマグネットのSPを使え(安い)と購買から圧力が掛って
きた記憶があります(フェライトマグネットは磁束密度が低い?為か、コーン紙、コルゲーション、エッ処理等が
同じでも音が悪く鳴りが悪い=効率が低い?為人気が無かったようです。
高いImpのSPを006P=9Vとかの高い電圧でコンプリ使用したセットで、ボイスコイルの金糸線引出し端子(sp
のフレームにカシメてある此処ににSへPの線が繋がっている訳です)の真中のカシメ用鳩目にもSPの一方の線
や独立したリードが半田付けされている物もあります。 これはフレームやマグネットをRF用アースとして強化
する為ではなくHi-ImpのSPの細いボイスコイル巻き線に高電圧(w が掛るとエナメル線にピンホールがあった
場合に電食により断線が発生しやすくなる事への対応です。(フレーム側を+にするかーにするのが良いのか
は忘れてしまいました) 昔は57mm口径の安物SPでも100円ぐらいはしたはずですが、いまや厨国では
@15以下とか、まあこうでも無いと100円ラジオは不可能ですよね。
>> 2SC3356及びVCO等に関して
2SC3356が脚光を浴びだしたのは900MHzのパーソナル無線が始まった頃からでしょうか?当時@20近くして
いた(大量購入で)気がします。
- 380 名前:デムパ(以下略 です :03/04/20 18:02
- 個人の趣味で昔の無線機を改造して遊んで時はTO-220パッケージの2SC3355(真中の足がエミッタとRF用引
出しになっていた)が便利でした。 2SC3356よりはクロスパッケージの2SC3358の方がエミッター2本分が効いた
のか900MHzでは同じ定数で0.5dBぐらいゲインが稼げた記憶がありますが、3359,3358,3356あたりの
ファミリーはもうディスコンでしょうね。 当時気に入らなかった事はSパラのデーターが10mAぐらいのとても電池
モデルでは流せない(電流が勿体無くて)値のみの表示、1mAでのSパラを特別に要求した覚えがあります。
3356は1mAでは900mHzであまりゲインがかせげなかったのはFTが低下してたからですかね。 電池モデル
の場合は900MHzで2mA程度ながして使っていました。
VCOユニットが盛んな頃は2SC3356は400MHz~900MHzの定番でしたね。 5V用のVCOは電源に石が直流的
に3個直列に入る回路、3V用が2個直列に入る回路でどのメーカーも基本回路は殆ど同一でしたね。
確か3356のチップが2個入ったパッケージTR(品番失念)の物を使っていたVcoもあったようでしたが、、
私はアッセンブル屋ですので、基板上に直接VCOを載せてシールドケースを被せる方式で検討していました。
もちろんユニット屋さんのと比較しながらです。 或時某VCOユニット屋さんからC/Nのうpの為のVCO用の2SC
3356の選別方法を教えてもらいました。 曰く同じ3356でもVCO用に使うのはHFEをIc=0.05mAと5mAの時とで
測定し差が殆ど無い物を自社内で選別しているとの事。 微小Ic電流領域でhFEが低下する物は経験的にC/N
が良くない。 との事だそうです。
私の場合、C/Nに一番聞いたのがVCOのL(一番Qが低そうだから当然でしょうが、)でした。誘電体共振器をL
して使えば良かったのですが(Dualの誘電体BPFを壊して一個としグラインダーで長さを短めて検討に使った)
コスト面とfトリミングで使わせてもらえませんでした。 トリマーコンデンサーを同軸型(村田のアメリカ、エアリ
ー社のパクリ品?)に変えたのですがあまり向上しませんでした。 最終的にはVCO用レギュレーターを
C-mosの3端子型からC-TRのリップルフィルターに変えて何とかC/Nを誤魔化したくらいです(コンパンダーで
S/Nは誤魔化せましたので)。
- 381 名前:デムパ(以下略 です :03/04/20 18:14
- 時代が今みたいにディジタル変調化するとC/Nに関してはあまり究極の性能が追求されないみたいですね。
というより、もICの中に既にVCO回路が入っているので外付け部品の変更ではあまり良くならない(最初から
悪いので諦めざるを得ない)。
昔のアナログ屋にしてみたらクズVCO内蔵ICと言いたい所です。 といっても文句ばかりでは時代の流れ
に置いていかれます、最近の通信用ICで便利になった所は、VCO用のFトリミングコンデンサーとかがCに内
蔵され、マイコンからのシリアルコードで変えられる点ですね(fの機械的トリミング不要)これは便利です。
面白くないのは、無線機の回路設計のノウハウがアセンブル屋ではなくIC屋に取られてしまった事です。
無線周波数が2.4Ghzや5.2GHzと上がって逝きましたので、昔ならコンデンサーんの小容量の値はは
0.5pF、1pF、1.5pF、2pF・・と言う系列でしたのが今や、1pF台でのE12系列とか0.9pF,1.1pFも売って
くれるのには感心してしまいました。 一方チップLも 1.0nHとかの巻線タイプコイルが入手できるように
なりましたのも昔のラジオ屋(集中定数回路専門)にとってはあり難い事です。 いったい1nH以下のコイル
部品生産工場では何を使って計ってるのでしようね?チップの0Ω抵抗(長さ1mm)ですら1nHぐらいになる
と思われるのですが???
最近は手を動かさずに口だけでの設計?です(若い社員の方ゴメンなさい老眼鏡をかけても、1005チッ
プの半田付けもできなくなりました。)
早く楽隠居して、アルミシャーシに中継ラグを置いてL型抵抗器とPCB入りチューブラーコンデンサーを使
った真空管アンプでも趣味で作りたいところですが、今の日本の年金事情と我社の経営状況(退職金期待薄)
ではとても叶わぬ夢でしょう(w
- 382 名前:367 :03/04/20 20:41
- >電食により断線が発生しやすくなる事への対応です
なるほど、これは考えてもみませんでした。
で、そういう理由ならばフレーム側がプラスのはずです。
プラスアース主義の松下製ラジオにぴったりのようですね。
- 383 名前:目のつけ所が名無しさん :03/04/21 18:48
- やっぱデムパ氏最高です。57mmのラッパが100円もしたというのは結構
驚きです。でも当時のラジオは匡体が大きく良い音がしました。今は
バックチェンバとも言えない空間があるだけで。
そういえば、昔は楕円形のラッパをよく見ましたが、最近とんと御無
沙汰ですね。
PCBチューブラで作る(^^)真空管アムプは直熱三極管シングルですか?
最近はタンゴトランスや三栄無線が寂しい事になってしまいましたね。
- 384 名前:目のつけ所が名無しさん :03/04/27 22:02
- ステレオ用のチューナーを見てみると、
部品は迷わずに何でも投入してますね。
ラジオの設計が可哀想な気がしてきた。
- 385 名前:2200復活! :03/05/02 00:25
- http://prodb.matsushita.co.jp/products/panasonic/R/R-2200.html
- 386 名前:目のつけ所が名無しさん :03/05/03 00:26
- >>380
>曰く同じ3356でもVCO用に使うのはHFEをIc=0.05mAと5mAの時とで測定し
>差が殆ど無い物を自社内で選別しているとの事。
トランジスタのプロセス屋が嫌がりそうな選別ですね。(^_^;
>微小Ic電流領域でhFEが低下する物は経験的にC/Nが良くない。
VbeとRbb'のバラツキを見ているのではないかと。
Ibを多めに流さないとhFEが出ないなら電流ノイズが増えますよね。
>>381
>いったい1nH以下のコイル部品生産工場では何を使って計ってるのでしようね?
1nH以下のチップLはまだ世の中には無いのではないかと…
一般的に1GHz前後では1mm=1nHでよく合うので、1608で1nHは眉唾に見えます。(W
数nHクラスは絶対値で0.3nHくらいずれるので1nHだと最大30%もぶれることになり…
- 387 名前:目のつけ所が名無しさん :03/05/03 18:36
- ぼちぼちage
- 388 名前:hoshu :03/05/11 01:22
- 保守
- 389 名前:目のつけ所が名無しさん :03/05/11 12:11
- 保守ご苦労様。ちょっと間があいてますね。
- 390 名前:ICラジオ :03/05/11 13:05
- Panasonicの1番安いAMラジオを買って中身を見たらSONYのICがひとつ入っているだけでした。
感度も使い勝手も程々に良く、満足しているのでそれはそれでいいんですけど
なんでもIC化されるとメーカー間、機種間の格差が小さくなって
選ぶ側としては楽しみが減りますね。
インパクトがあるとすれば
絶対的な高性能の100万円のラジオより
1円玉の直径と厚さの1万円のラジオの方があると思います。
- 391 名前:目のつけ所が名無しさん :03/05/12 09:23
- LA1050使った1cm角のラジオキットも市販されてるのに
そんなもんにインパクトがあるとは到底思えないが。
そんなに市販のラジオがいやなら自作でもすればいいのに。
- 392 名前:ふ~ん :03/05/12 09:42
- >>391
ぜんぜんわかってないなぁ~
アンテナ込みで感度がふつうのラジオ並で厚さが究極ってところが面白いのに
当然選曲、ボリューム調整付き
作れる自信ある?(W
でも1万じゃ高いな
- 393 名前:目のつけ所が名無しさん :03/05/12 17:35
- アンテナが小さくなれば感度は下がるから物理的に無理だわな。
- 394 名前:390 :03/05/12 20:07
- 言葉足らずでスマソ
ラジオで技術的ブレークスルーができるとしたら何ができるか?
ということです。
>>393
厚さ1mmでは難しいですが、3mmまで許されるなら
感度アップの方法はいくつかあるので
県域内受信に限定すれば不可能ではないと思います。
- 395 名前:目のつけ所が名無しさん :03/05/12 20:41
- 個人的にはモトローラのDSPラジオが最近はインパクトがあったな
- 396 名前:目のつけ所が名無しさん :03/05/13 10:09
- MWバンドでデジタル化なんてできないのだろうか?
9kHzの帯域を伝送するのに2倍+αになっても、せいぜい30kbps
電波の利用効率がよくなって、放送局の送信電力も減りそうなもんだが…
でも、その時点でAMラジオではなくなるが
- 397 名前:目のつけ所が名無しさん :03/05/13 19:04
- >>396
ヨーロッパでDRM http://www.drm.org/
短波帯を中心に試験放送中
アメリカでIBOC(HD-Radio) http://www.ibiquity.com/
サンプル http://www.wor710.com/Engineering/iboc/audio_samples.htm
AM-IBOC(ハイブリッドモード)については、+-15kHzも使って40kbpsで
音がしょぼいとか、混信問題で先行き不透明。
- 398 名前:目のつけ所が名無しさん :03/05/15 12:14
- 瓦礫捨て場でRF-1105拾いますた。なかなが具合よく鳴っております。
スカイセンサー5800より音がいいわ(^^;
- 399 名前:目のつけ所が名無しさん :03/05/19 13:59
- hoshu
- 400 名前:山崎渉 :03/05/22 03:07
- ━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
- 401 名前:目のつけ所が名無しさん :03/05/23 22:31
- デジタル放送(DRM)対応のラジオは出るのだろうか?
- 402 名前:目のつけ所が名無しさん :03/05/24 08:37
- 見えるラジオの現状とか参考にすると、
なんかアヤシイ市場だが。
- 403 名前:目のつけ所が名無しさん :03/05/24 09:43
- やっぱり商品名はパナウェーブで(ry
- 404 名前:目のつけ所が名無しさん :03/05/24 12:51
- 全部OEMで出してくれたら、カタログはにぎやかになるだろうに。
ttp://www.sangean.com/worldband.html
- 405 名前:山崎渉 :03/05/28 10:55
- ∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
- 406 名前:おお :03/05/31 14:07
- 保守しないと危ない危ない
- 407 名前:目のつけ所が名無しさん :03/05/31 17:05
- ロッドアンテナ延ばしますage
- 408 名前:目のつけ所が名無しさん :03/06/04 19:13
- 保守
- 409 名前:デムパ(以下略 です :03/06/05 22:41
- 他所の板に別ハンでちょっと顔をだしていたら、早速見破られてしまいました。
中国の部品輸入商社の担当(中国人)が100円ラジオの現地向上出荷価格が約40円といっていましたので、
「一度実物を購入して分解してみよう」と思っていたら下記のサイトに既にAMの回路図をうpしてくれている
人がいましたので、是を参考にして商品検討をして見ましょう。
http://www.fcz-lab.com/t-246.html
回路的にはConv+IF1+AF1段のスーパーヘテロダイン構成ですね。
Conv段は標準的な回路ですローカルのBase注入(OSCコイルのTap)に直列抵抗が入っているのはバリコン
の位置で注入電圧が大幅に変動するのを抑えるためかと思われます。
OSCコイルの巻き線比やタップ位置をもっと検討すれば入れなくてもすもかも知れません。ベースバイアスを
枝一本のR1の抵抗でかけているのはSi-TRの電池動作には正解です。 電流帰還型バイアス(もう一本ベー
スからGndに落して分割してBaseバイアス)は電源電圧が定電圧の時にはhFEのばらつきを抑えるのには
良い回路ですが、電池式の様に電源電圧の変動が激しい場合に、電流帰還バイアスをとると減電池時に一
発でカットオフとなってしまいます。
IF一段でそこにAGCを掛けていますが、本当はあまり関心出来ないと言われています。
バイポーラTRの場合には制御する為のベース電力が必要ですので、このエネルギーを出すIFの最終段(一
般的にはIF2段目)にはAGCを掛けないのですが、IF一段ではどうし様も無いですからね。
- 410 名前:デムパ(以下略 です :03/06/05 22:43
- ConV段にAGCを掛けれOscのばローカルfがシフトしたり発振が止まってしまう恐れが、、、、Localが止ま
れば信号も出なくなるので(以下略 よって、他励のMix方式でもしないとAGCは掛けれない。
IF段は、BaseバイアスのR5からIFの石のベースに流れこみます。 よって教科書的にはR5の枝の下は
Vbe=1Vf≒0.6Vにクランプされる事と成ります。 しかしこのポイントには並列にAGC時定数(オーディオ成
分平滑用C4)R6経由で455kHz成分のフィルターR5(C5、6で455kを落しオーディオのHiカットもする)を
通して検波ダイオードを順方向にバイアス(これが普通のシリコンDiなら、すでにVbeで0.6Vにクランプされ
ているのに順方向にバイアスが流れるのか?と言う話は置いといて)を掛け無信号時にダイオード検波特性
の立ち上がり部バイアスで455kHzの弱い信号でも検波出来るようにします。)。 また一部の電流は50kΩ
のボリウムにも分流されます。 ボリウムにDCを流すのがガリオームになるのが早く好ましく無いのですが
DCカットすると検波の負荷抵抗とDCカットのコンデンサが増える。
キャリアが検波されるとキャリアf(455kHz)に対しては負電圧方向の整流回路ですから、VRの両端の電圧
は下がり、結果的にIFのベース電圧を引き下げる方向(と言うよりBase電流を減少させる)に働いてIF段の
ゲインを下げAGCとしIF段のコレクター振幅がダイナミックレンジ内に収まるように働くのですが、残念ながら
D1が普通のスイッチング用のシリコンダイオードを使用しているならば、この回路では入力の広い範囲にわ
たって押さえ込む事はまず出来ないでしょう(理由を説明するとメチャクチャ長くなるので略)。
それと減電圧(減電池時)における感度低下はかなり酷いと思われます。 私が若い頃にゲルマのTRが無く
なるので、ゲルマ用のこの手の格安回路基板ををなんとかPNPのSi-Trにそのままで置き換えられないかを
散散検討し、Si-DのあGC回路は是じゃダメだ、まともな性能が出ないと諦めた暗い記憶が蘇りました。
- 411 名前:デムパ(以下略 です :03/06/05 22:43
- (Si-TRの場合のAGC回路は独立した電圧+温度保証バイアス回路にAGC電圧を重畳させるような回路に
しないと、歪み特性やや減電圧特性がうまく抑えれません。また検波Dもスイッチング用のSi-DよりもGeの
ポイントコンタクトの方が立ち上がり特性がマターリしてしていて検波歪みが小さく良かった記憶があります。
当時は検波用のショットキーダイオードなどは計測器のプローブの中とかスペアナのMix回路ぐらいにしか
使える物でないと思っていた。)
AF段は枝一本のバイアス(hFEのばらつきがもろコレクター電流に効く)回路ですが、この抵抗値の低さでは
Base電流が3V時に0.16mAですから、コレクタ電流はhFE=100とすれば16mA(このセットの消費電力の
大半を此処で喰っている)と成りますよね。 A級アンプでマッチングトランスを使わずに低インピーダンスの
イヤホーンを鳴らすためには止むを得なかったのでしょうが、電流が勿体無いですね。
イヤホーンにDC成分が流れますので、かなりDCバイアスが掛った位置で振動する事に成ります(どうせマ
グネチックタイプなら元々音は悪いかな)。
最大感度(ボリュームMaxで、EPに5mW出るときの入力電界強度)はこの構成でどうでしょう? バーアンテ
ナも小さいでしょうし、又Totalゲインが低いので実用感度(S/N=20dB)と最大感度は同じくらいではないで
しょうか?(=雑音も少ないが音も小さい。) 多分65~70dBμV/mぐらいではないのかな?
非常に簡単に纏め上げた凄い回路ですが、凝り性の私としてはもう一工夫して欲しかったですね。私ならば、
EPJackを挿した時にのみ電源がONと成るように工夫して電源SWを外していたかと思います。
バタバタで書いてので推敲してません。嘘、間違いが多多あるかも知れませんが2chの板であるという事で
ゴメソ。
- 412 名前:406 :03/06/05 22:44
- はい。私がお呼びしましたです。
この間、保守していた407,408氏もお喜びかと。
- 413 名前:デムパ(以下略 です :03/06/05 22:44
- *製造原価の検討(¥40の工場出値は可能か)
最新の足つき部品の中国でのコストはあまり詳しくないのですが、まずは計算して見ましょう。
・半導体: TR 3個 @1.0_¥3.0_ , S-D 1個 @0.5 半導体計¥3.5
・抵抗等: 普通抵抗+JP 8個@0.125_¥1.0 S付きボリウム@5.0 抵抗等計¥6.0
・コンデンサ類:セラミック6個@0.2¥1.2、ケミコン2個@2.0¥4.0 コンデンサ計¥5.2
・IFT、OSC : トランス類3個@4.0¥12_ IFT類計¥12.0
・其の他: バーアンテナ@6.0、ポリバリコン@9.0、EP.Jack@1.5
プリント基板@4.0、配線電線、半田、電池端子類計¥1.0
キャビネット、ダイアル、ネジ等機構部品計¥5.5 其の他計¥27.0
=======================================
直材費計 ¥53.7
+工数 一分0.8円として5分で 工数 ¥ 4.0
+金型費、開発費、管理費等 一台につき¥1.3なら ¥ 1.3
=============
¥59.0_
*上記はかなりシビアな価格で概算したつもりなのだけれど、
一台40円は絶対に無理ではなかろうか? 60円が良い所とおもうのだけれど?
中国では日本の常識は通用しないからな~~~~~~~~~
- 414 名前:目のつけ所が名無しさん :03/06/06 21:16
- しばらくぶりだから、みんな気が付きにくいかな、一旦age
- 415 名前:目のつけ所が名無しさん :03/06/06 22:29
- 神光臨あげ
- 416 名前:目のつけ所が名無しさん :03/06/06 23:21
- いやほんとにどこかから圧力でもかかったのかと思いましたよ。
とにかく良かった
- 417 名前:目のつけ所が名無しさん :03/06/06 23:26
- ナショナルのRF-B300使ってる人いませんか?
- 418 名前:デムパ(以下略 です :03/06/07 01:44
- >415
2ちゃんねるで「神」と呼ばれるのは ひろゆき氏 と 田代まさし氏 だけかと思っておりましたが、まさか田代氏と同列の扱
いを受けようとは(藁 私も覗きは好きですがsetの内部の方が専門です。
P社のBCL機華やかし頃、設計のリーダー(主任や主任技師、課長クラス)は殆どが地方出身の工業高校卆の人達でした。
この人達ラジオの設計の何たるかを私は教ら割りました。 その中でも数人の人達を私はラジオ技術の神かと尊敬して
いました。、暫く後に私の所属もかわり最終的にP社を止めましたので、付き合いも全く無くなったのですが、その神の一人
の名前ををググッてみたら載っていました。 かってに公人扱いとして此処に晒しておきます。
この人がP社ラジオ特有ののFM。RFフロントエンド段飽和型?コストダウンアンプ??(ベースとコレクタ同電位で使う回路)
や其の他当時の常識外れの回路?の発明者?(別名澤入回路とも言っていた)です。
http://www.sawa-corp.co.jp/jpn/profile/profile.htm
私同様、P社を中途退社されていますが私とは格が大ちがいです。
>>416
いえいえ私に対する圧力と言えば「オーナーや株主様から会社の利益で出ていないぞ!」との圧力が主なプレッシャーです。
今や松下のラジオはで設計も台湾松下あたりでやってる様ですから昔の情報など知った事ではないでしょう。
先日店で売られていたP社の蛍光表示管時計付きラジオを見て一番笑えたのは(安物のポリバリ使用チューニングの物でし
たが)なんと今でも停電バックアップ用の006Pの電池を入れるポケットがついていた事でした。25年前から進歩なしか(激藁
昔は蛍光表示管を直接ドライブする為(電圧高い)に時計用ICにTI製のall PチャンネルLSIを使ってましたが、まさか今でもPch
LSIかな(9Vのバックアップ電池だから)、それと当時はバックアップOSCはCRの自励OSCでしたが、質の悪い32kHz の音叉
水晶なら中国で3円ぐらいで買える時代にまさかそう言うことは無い??いつか入手して分解してしらべて見ますね。
- 419 名前:デムパ(以下略 です :03/06/07 01:45
- 部品の値段がでた所で
ラジオの技術屋だった1973~1976ごろのラジオのパーツのcostを覚えている(不正確ですが)範囲で書いて見ましょうかね。
・ゲルマトランジスタ2SA101~102 @22~25ぐらい 昭和55年頃まで鹿児島松下で作っていた(世界最後のGe-TR工場)
・シリコントランジスタ 2SC945,2SA733 @18~15ぐらい 数年後急激に低下し@10を切る
・カーボン皮膜足付抵抗 @2.2~2.0 数年後には急激に低下し@1.5を切る。
・円板足付セラミックコン 103MDとか223FZとか @2.5~3.5 ぐらい
・φ5ケミコン 16V10μとか @10.0ぐらい
・7mm角IFTタイプトランス @25~20ぐらい
工数単価(1分当りの作業コスト)、社内で@30円、 外注工場で@10円ぐらいか?
SI-TRの価格の低下は急激で、ケミコン価格と反転してしまい、昔は裏キャビの刻印に7-Transistorsと書いていたのを
8-Electrolythic Condensors (スペルは ぁゃιぃ)と書いたほうが意味があるのではと冗談も出ていたくらいです。
国内で足付抵抗が@0.5を切った頃、抵抗器屋の購買担当の人と話うをした事があります。 カーボン抵抗器はセラミック
本体、キャップ、リード線から出きています(正確にはカーボンとか外皮塗装材とかもありますが)。 是を1パーツあたりの
仕入れ価格として原価計算をする事があるそうです。 この手合いの部品の直材費は渡し値の15~20%程度であろうか
ら1円切った部品の構成1パーツの価格はさぞや安かろう銭以下の単位には成るであろうと思っていましたら、彼等の計算
では銭の遥かに下の銭→厘→毛→糸(し)の単位まで計算するそうです。 さすがに1や2糸ぐらいの差では仕入れ先の
メーカーは変らないらしいのですが、5糸ぐらい違うと仕入れ先が変るとか。
糸(し)って単位があるのをその時始めて知りました。
- 420 名前:デムパ(以下略 です :03/06/07 01:46
- でも昔の部品価格を今考えると非常に高いです。 足付部品は殆ど無くなってしまいましたが、多分今の大手メーカーの使用
するまともな電子パーツの香港とかシンガポールの調達価格はリフロー型の部品で、
汎用トランジスタus1.0セント、抵抗でus0.1セント,セラミックチップコンでus0.2セントってとこでしょうかね。
多分、抵抗に到っては、チップ自動装着マシーンの装着費用の方が高いと思います。→抵抗アレーを使った方が安くつく。
当時松下のポケットトランジスタラジオで一番安いのが¥2.800ぐらいでしたか? 部品の値段は1/20に下がった物もある
とは言え、幾らSP無しでも@100円AMラジオは凄いと思います。
- 421 名前:目のつけ所が名無しさん :03/06/07 21:10
- 最近、ラジオの売り場を見てもさびしいですね。
高くてもいいから、少し出来のよいものを、と望んでもね、これがない。
何でもそうだけど、廉価になって、普及すると高級機というものが
なくなってしまうんだなあ。
100円ラジオの話を読んでいて、そんなことを思いました。
- 422 名前:目のつけ所が名無しさん :03/06/08 20:34
- そろそろ、糸掛けダイヤル話を期待していいですかな?
- 423 名前:目のつけ所が名無しさん :03/06/08 23:22
- >>421
無線ショップ行ってゼネカバ機買うしかないね。
- 424 名前:目のつけ所が名無しさん :03/06/09 23:14
- >423
そりゃもはや家電製品のラジオじゃないんだよね。
- 425 名前:目のつけ所が名無しさん :03/06/10 03:23
- >>424
/二二ヽ
||・ω・|| <管球式ラジオ作ってみませんか?
ノ/ / >
ノ ̄ゝ
- 426 名前:目のつけ所が名無しさん :03/06/10 10:56
- せっかくデムパ氏のすばらしい解説があるんだから
やっぱトランジスタ式ラジオでしょう
- 427 名前:目のつけ所が名無しさん :03/06/11 21:42
- 某板で二連バリコンの使い方を丁寧に教えてもらったことがあったのだが、
保存していたログをよくよく見たら回答者はデムパ氏であった。
改めて御礼申し上げます。
- 428 名前:目のつけ所が名無しさん :03/06/11 23:12
- デムパ氏推薦の回路図は如何様なモノかお聞かせ下され。
久々にハンダの匂いを嗅いでみたくなったでおじゃる。
- 429 名前:目のつけ所が名無しさん :03/06/12 11:08
- >>デムパさま
昭和55年頃までゲルマトランジスタ作ってたそうですが、
保守用以外にも需要があったんでしょうか?
- 430 名前:デムパ(以下略 です :03/06/12 23:44
- >>422
糸かけダイアルに関して。
P社の糸かけダイアル式のラジオっをお持ちの方は一度この糸がどのように張られているか観察してみて
下さい。 くれぐれも糸を切ったり、ばらけさせないように。 再度の糸かけは素人さんには困難です。
昔は、この糸かダイアルの糸張りが出来る様になれば一人前だとか言われてました。
新米の電気屋が基板の部品交換で、へまをして半田ごてをこの糸にあてて切ろうものなら機構屋さんに
泣きつかざるを得ない事と成ります。 私は問題なく糸の張替えhできたのですが、一番難しい所はこの
ドラムの中央部にあるテンションを掛ける為のバネとの結びでした。
厨房の頃にお袋から三味線の糸を貰って5球スーパーの糸掛けはすでに経験していたので電気屋でも得意。
まず一番に注意してもらいたい所はポリバリコンのシャフトにつけられている大きなドラムに対して出入り
する糸の角度を見てください。 必ずドラム(大プーリー)に対して接線となっています(ごく一部の例外を
除き)。 接線と成っていれば、張った糸のテンションのベクトルはポリバリの軸をこねる方向には全く働き
ません早い話がポリバリをそっと取り除いても(ドラムは芯が無くても元の位置にある状態を保つ訳です)
この事は、お粗末なポリバリの軸受けに負担をかけない点に於て重要です。 それとこのドラムは一般
的にはスピーカの裏に位置する場合が多い(SPの背圧を受ける位置にある)のでドラムが音圧で振られ
ハウリングの発生となり易いのですが、これも糸を接線で張っていないとハウリングの条件が悪くなるとか。
またつまみ側のシャフト(3回程度糸を巻きつける)も糸の入出力は接線で(糸巻いている分オフセットは
ありますが)入出力されているはずです。(これも軸受けに掛る片引きの力を減らす為)
この接線の条件を満たす為、ダイアルシャフト、指針の走行針取り付けの直線部、バリコンドラムへの接
線入出力部これらが総て2次元平面に来るわけではありませんので、各部に小ローラーを付けて糸の方
向を変えてゆかねば成りません。 この関係がデザイン上複雑になる物は非常に多くのローラーが発生
し、それはもう芸術的と言って良いような糸の流れとなります。(機構屋さんの腕の見せ所)
- 431 名前:デムパ(以下略 です :03/06/12 23:47
- 糸かけダイアルはどうしても有る程度のバックラッシュが発生する(糸の伸びで)のは避けられませんが
バリコンを回し切ってストッパーにあたっても、つまみ側のシャフト部がスリップするのでバリコンを破壊
しません。これが金属ギアによる減速機構だったらそうは行かず、バリコンのストッパーに当るより先に
止める別のストッパー機構か滑りクラッチ機構が必要になります。
一種の冗談ですが、R事業部がハムのリグを開発していた末期に内部で言われていた事として、「我が
社がハムの競合他社に勝る固有技術は何か?それは長年に亘る糸掛けダイアル機構の技術である」
という訳で、前代未聞の糸掛けダイアルを有する格安のHFアマチュア無線機を開発しました。
下手なダブルギア機構でもバックラッシュは発生しますから、これも一種の見識かもしれません。
それ以前のRJX-601はバーニアダイアル同様の遊星型の金属フリクションの減速機構だったかと思い
ます。
昭和40年の終り頃までの糸は後で伸びが発生しないように使う前に「しごき」を掛けて漬かっていまし
たが、新しい糸が開発されてからしごかずに使える様になりました。 この糸を一巻き確保していた
のですが、女房に焼き豚の縛り糸と間違われて使われてしまいました。 (細すぎるので何かおかしい
とは思っていたらしい)。
>>429
ゲルマニュウムTRは殆どが松下電子工業製の物を使っていましたが、S44年頃のラジオで出力段に
SANYO製の綺麗な色のついた熱収縮チューブが被ったラジオがありました。 これは出力段をピュアコ
ンプリで構成するのに松下には適切なゲルマのコンプリペアの石が無かったからだよと言う話でした。
当時のラジコンのサーボモーター制御にはBTLでなくこのSANYOのコンプリペアが良く使われていた。
その後松下電子2SB324のコンプリのPA用の石わ開発したので、私もこの石を使ってピュアコンPA回
路を組んでみたのですが、正弦波を入れるとSi-Trのコンプリに比べ同じ電圧で最大パワーは多く出る
(Vbeが低いから)のですが、入力Fが8kHzを超えたあたりから出力波形の歪みが多くなります。
- 432 名前:デムパ(以下略 です :03/06/12 23:50
- ピュアコンはNF量が一般的には多いので(普通TRANS結合式に比べ)歪みは良いはずなのにと思い
良く調べて見るとこのコンプリ用2SDタイプの石の8kHz以上での高周波(wのゲイン低下が大きくNF量
が取れていない事が判明しました。 是じゃFMポケッタブルには使えないと使用を諦めました。
私がいた頃にゲルマの石で多く使われた物は、2SA102(MWのConv)、2SA101(455kHz のIF段)、
2SB173(AF、AmpのTop Low noise)、2SB175(AF段ドライブ)、2SB176(AF,PA小出力)、2SB475、
2SB178(AF段中出力)、2SB324(AF段大?出力)と言う使い分けでした。 短波帯のConv段はSi-TRの
NECのμディスク2SC920(その前は4本足の2SC432??)を使ってましたが、TO-92の2SC829 とか
2SC1359に変っていきました。 ゲルマTRのメリットはIcboも多くFtも低くGainも低いのですが、何と言っ
てもVbeの立ち上がり電圧が低くしかもゆっくり上がる点です、このため低電圧(1.5V動作時とかには
有り難く、又電圧帰還型バイアスを使用しても減電圧時の電流の低下=ゲインの低下が少ない(最も
ゲルマではIcbo大で電圧帰還型バイアスを取らざるを得ませんが)。 またMWラジオでAGCを掛ける
時のAGC効き方が良い(真空管で言えばSi-Trがシャープカットオフ特性に対してリモートカットオフ特性
みたいな感じ6C6対6D6)。もちろん上記の石は10.7MHzのIFにはFt?(Fαb)が非力で使えません。
Si-TRでConv段やIF段を組む時は減電圧対策で固定のバイアス回路、Vbe=0.6V+エミッタ抵抗分の電
圧≒0.6Vで1.2Vの別バイアス回路が必要となります。 この電圧を簡単にはSi-Dが2個シリーズに
入ったダイオード(2Vf相当だから、減電圧は良いとしても温度保証係数が過保障となる)とか、バリア
タイトと言う1.2V程度の立ち上がり電圧を有する一種のバリスタを使用して得ていました。
- 433 名前:デムパ(以下略 です :03/06/12 23:51
- 低い周波数、低い電圧で使うには便利なゲルマTrも(モータのサーボにもつかっていた、飽和電圧と言
うより制御電圧ロスが少なくてすんだので)コストダウンが出来ず(どうしてもハーメチックパッケージに
よる気密が必要、エポキシで固める訳には行かない)各社製造中止になってしまいましたが、松下電
子工業の子会社、鹿児島松下電器だけhしぶとく作りつづけ気がついた時には世界最後のゲルマTr
生産工場に成ってしまっていたとか。 かれらは、他の総ての会社が諦めたら総て自社に回って来る
と考えていた。その考えは当りで最後の頃には東芝のゲルマTr(保守用か)も此処で作ってToushibaの
捺印で出していたとの事です。しかし需要も無くなってしまいますた。
当時この鹿児島松下はゲルマTrでICを作る事に挑戦し試作品も完成していたらしいのですが、やはり
気密パッケージが必要になるのでエポキシで固められず発売を中止したとか。
現在、数GHzのアンプの世界ではLow NF、Hi-Gain,高効率の点でシリコンゲルマのMMIC等が脚光を
あびていますが(最もシリコンベースですけれど)、当時ゲルマのICにチャレンジしていた技術者もSi-Ge
の方向に当時進んでいたら面白かったでしょうね。
おまけに、私が大学生の頃の学生実験に使ったOKIのディジタルコンピュータOKIーTAC??の内部の
FF回路はディスクリートのゲルマのTRで双安定マルチ回路が組まれていました。
あまり書くと、当時のラジオの技術の人間には漏れが誰だかばれてしまうかな? まあ良いか(藁
- 434 名前:422 :03/06/13 22:35
- 糸掛け話ありがとうございます。
まさか、張り方ノウハウの話になるとは予想外でした。
- 435 名前:目のつけ所が名無しさん :03/06/14 09:31
- デムパ氏の書き込みを読んでいると面白いんですが、それとは別に
BCLラジオを作っていた方々が会社から流出しているみたいで
松下はもう設計、製作なんかできないのではないか?そんな気がしまつ。
もう一度部隊を作ってもコストがかかりすぎて採算が取れるのかどうか?
- 436 名前:デムパ(以下略 です :03/06/14 23:21
- >>435
昔はラジオ事業部という由緒在る?事業部(昔から存在)が京阪電車西三荘駅の近くの松下死霊館横にあリました。 今は
AV(アダルト・ヴィデオ?)部門か何にかに変っのかな?(此処8年間程京阪電車には乗っていないもので知らない)
昭和20年から30年代にかけて、此処のラジオの技がてテレビやステレオや録音機等の事業部や通信工業が発足する時に
母体となって技術者を供給して逝った、と言う話を当時のラジオの偉いさんから何度となく聞かされておりました.。
ラジオの電気技術には高周波及び低周波の増幅、発振、フィルタリングと言うアナログ回路の基礎部分が全部含まれてい
ますし、電気技術者一人で1モデル全回路の設計担当となりますから,プリントパターンの一人で全回路統一して書けます。
内容的には浅くはあるかもしれませんが、アナログ回路の基本技術やノウハウがほぼオールラウンドで習得する事が出来
ます。 よって、アナログ分野なら他の部門に移ってもそう問題とは感じません。 私は本来無線屋ですが、他社に移って
てから頼まれて、一時有線関連の端末機器(電話回線接続)も設計したこともあります。 ラジオで逆位相による打消し回路
やAF,ALC回路等は使っていましたので、双方向有線通信のI/O部である半導体式2線-4線変換のネットワーク部や回線
直流電流に応じて送話や受話のレベルを可変する回路等も、何等違和感なく使いこなす事が出来ました。
おっと、このスレには確か電話の技術屋さんがいらっしゃいますしたよね。 あまり専門外のところ迄に話を広げると、ボロ
が出るでしょうからこのくらいにしておいてと、
当時、門真の同じ寮に友人でTVの電気設計担当の者がおりましたが、TVの電気屋さんの場合は、U/Vチュナーは既製品
を使い、電気の担当だけでもIF屋(VIF,SIF)さん、クロマ屋さん、偏向(V,H)屋さん、とか回路ブロック別に数人に分かれ
設計し、基板上の領地も夫々にを取合って各人勝手にプリントパターンを書いてから繋いでいた様です。 よってメイン基板
のなかに3種類とかの個性が異なる箔の引き回しが発生した。 まあこれもTV回路が殆どIC化されてなく、VIF,SIF段がSAWを
使って無調整される前の長閑な時代の話です。
- 437 名前:デムパ(以下略 です :03/06/14 23:33
- 今では総てパック化されてしまったので、昔のTVのIF屋はチュナー屋(部品や)に仕事や技術ををとられてしまった???
いまP社内で、純粋ラジオ(TVや録音機やCD,MDに附属していない)何処で設計してるにのは何処の事業部でしょうね?
多分、もう海外の松下(台湾松下)とかに逝ってしまったんのではないのでしょうか? 大手企業の事業部制度(いまのP
社はカムパニー制度とか言うのかな)の元では、商品分野の線引き(縄張り)がハッキリしていてそれに関連している事業
部でないと勝手に手を出せないシステムになっていると思います。 では、仮にラジオ関連部門の技術の人たちから
最新の技術を使った廉価なBCL機を開発しようと言う意見が上がったとします。
そうすると、それを受けた上司なり企画部門から、「市場規模は調べたのか?販売網はあるのか?何を持って他社に差
を付けるのか?」と言う答えが返ってくるならまだマシな方で、多分「いまでも利益が出らないで日程に追われ大変なのに
何を寝言を言っているのだ?そんな妄想をする暇があるのならさっさと今の仕事を勝たずけろ!儲からないラジオはS社
にでも任せておけばいいのだ。」って答えしか返って来ないでしょう。 大手企業の場合には、下手な事に手を出してリストラ
の対象にされたくない、自己保身主義(事なかれ主義)の役職者の存在の方が当たり前でしょうからね。
という訳で、古くは松下幸之助氏の大英断で交流整流動作ラジオ(エリミネータ式受信機)の特許を個人から買取り無償
で公開し日本のラジオ受信機の普及に尽くし、ついで、世界初のトランジスターラジオを量産し(S社も同じ事を言ってる)、
最近(wでは、チップ部品を量産民生機器に世界で始めて導入した(ペッパーラジオ)由緒在る歴史をもつ松下ラジオも
BCL機では、最近一時的に復活しているペッパー宣伝キャラのピンクレディーとは異なり、RCAの例をだすまでも無く2度
と復活する事はありえないかな? ころで古い物を大事に使うヨーロッパ(ドイツ)の場合はどうでしょうかね?
- 438 名前:デムパ(以下略 です :03/06/14 23:41
- テレフンケン社はアボーンになったようですが、昔ヨーロッパラジオ市場で張り合っていたグルンンディッヒ社、やブラウ
プンクト(青点)社はまだ元気でラジオを作っているのかな~(P社の当時のブラック&シルバー基調の意匠デザインも
良かったのですが、個人的にはこれらライバルのヨーロッパデザインは好きでした。
今の松下さんにBCLラジオの復活を要請するならば、日本の松下さんにお願いするより、台湾松下電器様にお願い
した方が実現の可能性が高いのではなかろうか?
|日本製のラジオがホスイもな。
\
.mm  ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ __
〆 中ヽ 国際牌のラジヲは / /|
¶( ´ハ`) 厨國4千年の歴史 ∧_∧ | ̄ ̄|/|
§(___)))__) の工場で生産して ___ (´∀` )..| ̄ ̄ ̄| | ̄ ̄|/|
§ | | るから、倭人は安 .////|____( と).| | | ̄ ̄|/|
|____| 心して買って良し。 | ̄ ̄ ̄|/ ∧∧ ̄ ̄ ̄ ̄| | | ̄ ̄|/|
(__)_) | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄( ,) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
| | つ 擬古橋カメラ| |
| ~ | .|\_____. ..| |
し`J/ ̄ ̄
.|そんな物があるか!ゴルァ!
- 439 名前:目のつけ所が名無しさん :03/06/15 06:41
- グルンンディッヒは比較的最近あぼーんしたような気が。
- 440 名前:目のつけ所が名無しさん :03/06/15 16:40
- スレ違いだが、少年コンポも復活してくれ!
- 441 名前:目のつけ所が名無しさん :03/06/15 16:43
- ↑
sage進行に気が付かなかった。スマソ。
- 442 名前:目のつけ所が名無しさん :03/06/15 17:31
- 要するに、ゲルマ時代はFMラジオは作れなかったということでしょうか。
10.7でさえも無理だったのかな。
FMは真空管から一気にシリコンになったということでしょうか。
その時代のことはよく分かりませんけど、だとしたら
ソリッドステートのFMラジオというのはよほど画期的だったんでしょうね。
- 443 名前:デムパ(以下略 です :03/06/15 18:58
- >>442
いえいえ、ゲルマ時代にFMポータブルが出来なかった訳ではありません。 私が技術に居た当時 昔の古い
控えset(昭和30年代終わり頃と思われ)の中に、FMフロントエンドやMIXに直径1cm近くある4本足(1本はシ
ールド)のRF用のゲルマの石、たしか松下電子工業製の2SA70と2SA71が使われているsetを発見した事が
あります。 この石は現在のIcomさん昔の井上電気?の当時の50MHzのアマチュア無線機にも使われて
いたのでなかったかな? 多分Ftは100MHz程度ではないかないかと思われますが。 まあ理論的にはFt
までは発振は可能ですからCnv段は問題ないかなよね。 確か昭和30年代の頃のUHFTVコンバータには
RFAmp用の石は当時当然ありませんから,Ant入力をいきなりダイオードミキサー、Localもやっと基本波自
励発振(ダイオード逓倍していたかも知れない)と言う構成でしたから、金さえ出せばもっと良い石があった
のかもしれません。 この直径1cmのどでかいゲルマの石2SA70,71 は後にハーメチックのサイズが小さ
くなり品番が変ったのずですが名称は失念です。 しかし昭和30年代後半からは、もうエピタキシャルプレナ
構造とかのシリコンで高いf(200MHzとか)で使える石が出始め(例えばNECのμディスク2SC181~185シリ
ーズとか)、ゲルマの石を無理して使う必要は無くなったみたいです。
とは言っても現在の様ようなFtが5GHzを軽く越えるRF用の石など無く、ラジオ用にはFtぎりぎりみたいな石
ばかりだったとか(私の頃にはFt400MHzとか600MHzの石をフロントエンドに使ってましたが)。
FTぎりぎりで使う場合にはエミッタ接地よりベース接地の方がGain安定にが取れるとの事(何でも 内部でう
まく正帰還がかかるのでGainが高くなるとか聞きましたが)で、その伝統かズートポータブルラジオのバイポ
ーラTrのFMフロントエンドはベース接地でした。
- 444 名前:デムパ(以下略 です :03/06/15 18:59
- 勿論ベース接地エミッタ入力とすると当時の石の入力ImpがホイップアンテナやSSGのIMP50~75Ω程度に
見えるので丁度マッチングがとり易いと言うメリットもあったのは当然ですが。
2SC3355(銘石2SC3356のTO-92パック版Ft=4GHz程度)で趣味で50MHzのフロントエンドを作ってベース接
地とエミッタ接地でのゲインを比較して見ました。 派手に電流≒15mAを流すと、エミッタ接地では発振し
まくって、中和を掛けるないとどうにも出来ませんでした。 これで安定させたら大きなゲイン一石で23dB強
ぐらいとれました。 ベース接地でも13dB程度は取れたかな?(趣味で下のでNFメータやネットアナ等は使っ
ていない好い加減な検討です)。 エミッタ接地で中和を取らずに発振しないレベルまで下げてもベース接
地よりは大きなゲイン16dBくらいがといれた気がします。 昔の石では信じられないゲインです。
量産メーカーの場合には、数が一番多く出る石がコストが下がりますから標準構成をが一度きまると、余程
画期的な性能の石が出ない限り一寸の性能うpくらいでは置き換えはコストの面から難し いですね。
P社時代私の一番記憶に残った石は2SC921(μディスク)2Sk49(カスコードジャンクション型FET),2SC945,
2SA733の万能ペアと言った所かな(あれ全部NECの石ではないか?)。 その後に印象に残った時代の
ブレークスルーの石の代表としては2SK241(シングルGateMosFET)と2SC3356(超高周波TRの走り)と言っ
たところですかね。 個人的にはシリコンゲルマの格安ディスクリート の石を出して欲しいです。
IC用のSi-Geの内部プロセスではFt=80GHZ(但しVcbo=2.5V)が可能とか言う事らしいですが、パッケージ
に入れれば当然Ftやゲインは下がるよな。
- 445 名前:_ :03/06/15 19:38
- デムパ殿、2SA70,71ってVEBOが0.5Vしかないんですが、生存確認はどうしました?
テスターで導通確認しようとしたらあぼーんしますよね?
- 446 名前:目のつけ所が名無しさん :03/06/15 21:06
- >直径1cmのどでかいゲルマの石2SA70,71
あ、その名前は記憶があります。寸詰まりのケミコンみたいなヤシですね。
どこで見たのかな。CB機かな。
>長年に亘る糸掛けダイアル機構の技術
>電気技術者一人で1モデル全回路の設計担当となりますから
ということは、100万円ラジオも糸掛けだったのですか?
そのような機構は電気回路とは別の人が設計するのですか?
100万円ラジオも、やっぱり回路は一人の手になるのですか?
一人で全回路設計できるような技術者はどうやって育成されたのでしょう。
やっぱり、M社流徒弟制度ですか?
(ムチャクチャにスパルタっぽいなー。漏れなら多分落ちこぼれ確定(W
散漫になってすみません。拝見してたら、知りたいことがとめどなく出てくるもんで。
- 447 名前:デムパ(以下略 です :03/06/16 22:12
- 私の頃にはもう無かった2SA70,71の話を書いたので、嘘を書いたのではないかと一寸気になって昔の参考書を
調べてみました。 当時の松下電子工業の人が書いたA-D型(アロイ・ディフーズド型=合金拡散型)のTRの所
にFMラジオUHFチュナーの回路図まで載っていました(昭和40年版)。
2SB54や2SB175等のAF用合金型はポピュラーでしたが、合金拡散型とは、一寸著作権無視で書き写し。
--------------------------------------------
AD型Trは他のタイプのTrに比して大きな特徴をもっています。一口で言うならば、Geではp型不純物の偏析係数
がn型不純物のそれより大きいのに対して、抵抗係数についてはその大きさが逆になると言う点を原理的基礎
においたものであります。 今までの合金型や成長型ではα遮断周波数は20MHzまでが限度である為、α遮断
周波数を100MHz以上にしようと思えば、何か特別な工夫を加える事が必要になります。
しかしながら合金型の接合工程では如何に温度、其の他を制御しても実効ベース幅を数ミクロン均一にする事
は不可能です。 またドリフト型トランジスタにしてもα遮断周波数を100MHzぐらい得る為には、通常数十Mc程
度のドリフトTrのサイズを約1/3に縮小する事が必要になり、製造工程上まことに困難になります。 そのうえ
α遮断周波数をAD型の様に数百MHzぐらいまで得ようとするともはやドリフトTrでは限界を, 以下云々かんぬん
----------------------------------------
私は物性屋では無く単なる部品のアッセンブル屋ですので、原理の方は余り知った事ではなく「安くて、使って
良い性能が出ればそれで良し」ですから、実際のスペックと回路図の方に興味が先に逝ってしまいます。
・UHFチュナーの例 RF一段+自励Conv.使用されている石はともに2SA447(ともにベース接地型)
490MHc~890MHc、IF出力=44Mc、電源電圧12V、電力利得18dB、 雑音指数8dB
一方この2SA447の規格はと言うと、Vcbo=25V,Ic=15mA, hfe=80 ,Ft=650MHz
と言うわけでft以上の周波数で使っている(Baseせっちだから可能か)訳です。 ゲインの大半は変換利得?
- 448 名前:デムパ(以下略 です :03/06/16 22:17
- ・VHFチュナーの例 RF一段+他励MIX方式、使用石はOscが2SA377、Amp,Mixが2SA378 Mixのみ
エミッタ接地、 2SA377(Ft=140~200MHz),378(20~250MHz)による選別(6V1mA)後は同じ特性
Vcb=-20V ,Veb=-0.4V 、 VHF11cH時ゲイン 5dB、NF=8dB
・FM・AMラジオ(6V9石ラジオ)
FM.RF2SA71、FM.Conv2SA71、FM1stIF(AM.Conv)=2SA70、FM2ndIF(AM1stIF)=2SA70
FM3rdIF(AM2ndIF)=2SA70, AF.Amp=2SB71,AF.Drived=2SB71,PA=2SB71p-p
回路的には断簡のIFTがC結合の複同調に成っているいるのとAMのAGCがConv段の掛っている(そん
な無茶な)のとボリュウムがAF一段目の後に入っている所と、AM/FMの切り替えに7回路もあるスイッチ
を使っている以外、私のいた頃の回路と大差?ない. このPAでは50mWout がいい所か?
ラジオの因みに、2SA70,2SA71の小型パッケージ対応品は2SA341,342となっています. 私の頃の寸前
まで短波ラジオのConv段に使われていたのはこの石だった様です。
・あと27MHzのハンディCBトランシーバ 12V電池単3. T-1の回路、100mW機らしい。
TX段2SA70 Osc,ファイナル2SA279C級コレクタ変調 2SA279はRF.PA用のADTr. Pc=200mW
RX部、RF.Amp無し, Mix=2SA70, Osc=2SC70, 1st,,2nd IF.Amp= 2SA101,AF,Amp=2SB171,
PA=2SB102pp
,*まあ、これらの諸元表を見ていただくと如何に昔の人が、Ftの低い石を苦労してギリギリまたはそれ以
上の周波数で使っていたかが分りますね。 今で言うならMPUのオーバークロック狂みたいなものか??
>>445 電流が少なければ破壊せずにツナーになりますかね.
合金型の石でも当時のRF,IF用はVeboは低いですね.余程Baseが薄かったのでしょうか?東芝の合金型Tr
2SA15,30,137,151あたりの規格表を見てください-0.5Vと成っています.一方同じ東芝の合金型IF,RF用でも
2SA49,53,136 あたりはVeboが-12V .。 どうにもこうにも物性屋の考える事は分りません。
- 449 名前:デムパ(以下略 です :03/06/16 22:21
- よって,私はこの頃の石をテスターのΩレンジを使って生き死に判定をした事がないのです。 当時P社の
ラジオ設計に配属された電気屋さんはHENMI計算尺と横河電機の上等のテスターの貸与?を受けました。
計算尺は設計の為らしかったのですが、一番の用途はAF,PAの計算用ですつまりSP(ダミー)出力の計算
P=E^2/R(一般に8Ωが多い)。 テスターは勿論各部のチェックですが、このテスター何が凄いというと、まず
アナログテスター唯一のJIS品で精度が1.0級(メータフルスケの1%精度)、さらにDC.Imp、が100kΩ/V,つま
りメーターの裸感度が10μAFS,よって抵抗測定も内部電池が単1一本のみでした。 測定電流も少ない。
このテスター数年前までは横河電機売ってました(6マソ円くらい)が、終にカタログからアボーンです。この
テスターをDC1200Vレンジで使うと入力抵抗がなんと120MΩ。 下手なディジタルマルチより遥かに高い。
┌――――――――――――――――――――――――┐
| |
|==i~ヽ=== な 'わ う テ |
| | (i が が つ .ス |
| i_ノ め み り タ .|
| せ よ に. | |
| __ し .に け は .|
| ヾ::::::::::ヽ ま .ふ り .|
| /::::::::::::| に. る な .|
| (・∀・ ) デ |
| 、/ \/ ,ヽ ィ デ |
| (メ | ̄と i ジ .ム |
| ( |_| ヽ タ .パ |
| □■□■□■□■□■ ル '居 |
| に .士 |
└――――――――――――――――――――――――┘
- 450 名前:目のつけ所が名無しさん :03/06/17 03:05
- >>449
横河、三和、日置あたりの年配の技術者が見たら泣くな、こりゃ。
今でもアナログな心を忘れたくないね・・・岩通マンセー(ぉぃ
- 451 名前:BUNTEN :03/06/18 05:52
- >>418
その種のラジオ(松下ブランドではありません)を一年ほど前に買いましたが、10年くらい(?)前に
買った類似品と、格好やサイズは違うものの、基本構成はほぼ同じのように見えました。
もちろん006P電池ポケット付きです。
両方ともメイドインチャイナで、ラジオ部の音はひずみが多く聞けたものではないので使っていませんが、
目覚まし音のけたたましさは群を抜いていて、優しい音では起きられない私は目覚ましとして重宝してます。
で、ブランドはパナでも中身は中国のどっかのOEMでしょう。文字通り十年一日ですが、どうせ
同じにするなら、20~30年前の音質が欲しい。(^_^;)
- 452 名前:目のつけ所が名無しさん :03/06/19 01:33
- クーガ118、昨日まで、どこも悪くなかった。
石鹸水を浸したタオルで汚れを水拭きしたら、
水がしみこんだのか、
ガリガリ音がしはじめ
チューニングすらうまくできなくなった。
これ、直す方法ご存知の方、いらっしゃいませんか?
致命傷なんでしょうか?
- 453 名前:目のつけ所が名無しさん :03/06/19 02:31
- >>ブランドはパナでも中身は中国のどっかのOEMでしょう
パナはあまりこの手の製品ではOEMはないのではないのでしょうか?
- 454 名前:BUNTEN :03/06/20 07:10
- >>453
中国あるいは台湾の企業から売り込まれたOEMじゃなくて、松下が仕様を決めた製品ならば、
聞けない音ってこともないでしょうから目覚ましの音が大音量ならば買ってみたいところです。
- 455 名前:目のつけ所が名無しさん :03/06/23 01:12
- アイコムのIC-PCR1000みたいなのは他社から出ないものかなぁ。
http://www.icom.co.jp/ce/receiver/products/ic-pcr1000/index.html
とはいってもアイコム自身これ以降新しいのは出してないし。
久々にいったら、何を出してんだゴルァ!!
http://www.icom.co.jp/tigers/index.html
- 456 名前:目のつけ所が名無しさん :03/06/23 22:25
- ICF-6800Aのフロントパネル外した人いますか?
チューニングダイヤルはどうやって外しましたか?
- 457 名前:1 :03/06/25 00:15
- 久し振りの書き込みです。デムパさん、いつもありがとうございます。
>>456
スレ違いですが・・・
マジレスすると、気合で引っこ抜けば外れるはずです。
実際に修理したことがありますので間違いありません。
ただし、できる限りまっすぐ引っ張るようにしてください。
シャフトが曲がってしまったら最悪ですから。
>>452
致命傷の可能性大!
または内部のホコリが水分を吸って半ショート状態になっているとか・・・
- 458 名前:目のつけ所が名無しさん :03/06/25 01:50
- ナショナルの紛い物ブランドラジオ
http://page4.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/d35103205
- 459 名前:目のつけ所が名無しさん :03/06/26 15:54
- >>458
「InterNational」って、もう少しひねれよ
- 460 名前:デムパ(以下略 です :03/06/27 13:36
- *当時(今も?)のラジオの最大出力表示に関するインチキ?*
ちょっと長くなりますが、ポータブルラジオのオーディオパワーの表示(測定法)にかんする話しです。
今は変っているかもしれませんが? ラジオの技術内容に興味の無い人は読み飛ばしてください。
当時ラジオのAFの最大出力の(測定)表示の仕方は、SPのOUTにSPのImp.に相当するダミー無誘導抵抗(8Ωとか)を
繋ぎ、大口径SPなら400Hz,小口径SPなら1kHzの変調周波数でAMなら30%の標準変調度、FMなら22.5kHz(30%Mod.
相当)の偏移とし、中入力の電界強度相当のキャリアをアンテナより入れて、VolumeMaxのPositionでダミー抵抗に発生す
るAF電力を測定していました.変調波形は当然正弦波ですがAFゲインMaxですので、この状態の出力をオシロでモニター
すれば当然ほぼ矩形波と言って良い波形となっています。 この時のダミー抵抗両端の電圧をAF電圧を測る
バルボル=バキュームチューブボルトメーター=真空管電圧計⇒当時は既にトランジスターとなっていたからトラボルか(
正式にはオーディオボルトメーターと言うらしい)で計測し、その電圧より P=E~2/R. で計算しPowerを算出する訳です。
つまり、8ΩのダミーRに2V発生していたらOutput Pow.=500mWとなリます。
この最大出力とは別に、無歪み最大出力の規定があります. これは本来なら正弦波がNonクリップで出せる最大可能出
力とすべきなのでしょうが、実際は歪み率計で出力波形を計って総合歪み(THD=トータルハーモニックディスト-ション)が
10%になる時の出力電力(測定法は最大出力の場合と同じ)を表示したものです。. 正弦波の頭が少々クリップされていま
す(ゲルマのOPT、.IPT方式ならNF量も少ないので比較的ソフトなクリップに、IC.やシリコンのコンプリ出力ならハードなク
リッっピング波形となります)。 ここで無歪み(10%歪み)出力の値はそうでもないのですが、最大出力の値に関しては
実際の実効値よりかなり?多く出る(表記される)と言うインチキ?が(当時の状況ではやむを得なかった)のです。
数学の苦手な人(漏れの事)には余り面白くない話がしばらく続きますが、ご容赦をしていただくものとして此処でAF出力
が不当表示となるトリックを考察して見ようと思います。
- 461 名前:デムパ(以下略 です :03/06/27 13:37
- 当時のバルボル(トラボル)は入力信号を増幅しそれを整流し(平滑はしない)て可動線輪型の針式メーターを振らせてい
ました(今のものでも定価5万円以下の物は同じ方式でしょう)。 この針の振れは入力信号の何に比例して振れているか
と言うと、入力信号の |電圧波形|の単純平均値に応答して振れているのです。
ここで重要な事はこの応答は電圧の実効値rms(=ルートミーンスクエア=√自乗平均)に比例して振れてはいないと言う
事です。 当時はマイコンなど未だ無かったので、実効値(rms)応答で触れる電圧計と言えば高価で壊れ易い熱電対
型メーターぐらいしか無かったのです(入力信号で熱電対を加熱し,その熱で発生した電力でメーターを振らせると言う熱
変換=実行電力 型の実効値電圧計)。 今では内部のマイコンで入力電圧信号を自乗し積分し平均をとってから√に
開平を行いrms(実効値)を演算し表示すると言う実効値応答計器(True rms 真の実効値表示)が増えて着ました。
「平均値応答だろうが実効値応答だか知らないが,昔からから交流信号を計って別に不自由していないし、値がおかしい
と思った事など無い。この基地害は何をほざいているのだ?」との声がでてきそうですね。 全くその通りです。 正弦波
(商用電源電圧や歪みの少ない正弦波電圧波形を計測する限りに於ては、どちらの応答方式の計器でも同じ電圧表示
を行います(あとRFバルボルみたいな整流してチョッパーアンプで直流増幅する尖頭値応答型の計器においても)。
早い話、が平均値型及び尖頭値型の計器は正弦波信号に対し正しい値示すように目盛りを附っている(校正されている)。
ところがです、波形が正弦波からはなれて矩形波やパルス波形やクリップ波形やランダムなノイズ波形っを計測するとな
ると話しが変わってきます。 どんな入力信号にも真の値を示す計器は、平均値応答型や尖頭値応答型は使い物になら
ず正しい値を示す計器は実効値応答型の物だけとなります。 此処で言う真の値とは、その計器が指示した電圧と同じ直
流電圧を加えた場合に同じエネルギー(発熱)となる電圧=実効値電圧 True rms Voltage の事です。
ここで話しを分り易くする為にラジオの8Ω負荷への出力が±2Vでクリップし始める場合について考察して見ましょう(ダ
イナミックレンジが4V)と言う事です。
- 462 名前:デムパ(以下略 です :03/06/27 13:39
- ①出力電圧波形が完全クリップして1:1の矩形波になった場合の実効電力はどれだけか?
これは簡単ですね。上側半サイクルを考えれば、直流と等価ですから 実効値電圧は2Vで P=2×2/8Ω=500mW
②では、ついでにクリップっする寸前での完全無歪み盛大出力はといいますと、V=2sinωtの電圧波形を自乗し
V^2=1ーcos2ωt を0からπまで積分してπで割って其れを√にひらけば良いわけですが、そんな事はしなくとも、正弦
波の場合は実効値は尖頭値の1/√2ってのは電気屋に常識?ですから、実効値電圧は V=√2V 、P=250mW
③ところが平均値応答計器の場合ではどうでしょう。 ノンクリップ最大までは正弦波ですので正しい指示となっています。
この時のサイン波の平均値を出してにましょう。 V(t)=2sinωtの半サイクル(0~π迄)を積分してπで割れば良い訳で
すから 2/π∫sinωt(dt)=2/π[-cosωt〕 ⇒2/π(1--1)=4/π≒1.274V(平均電圧)この時1.414Vと指示
④では完全矩形波の平均電圧は、直流と同じで当然2Vですよね。 平均値型計器は電圧の平均値に比例した応答を行
いますから、この矩形波の場合の指示値は1.414×2.0÷1.274=2.220Vとなってしまいます。
この値は本来ならば真の値(rms)の2.0Vより1.11倍高めの2.22Vの電圧を表示する訳です。
よってオーディオPowerならば自乗となり500mWの所を P=616mW(1.23倍)の出力となる訳です。
こんな事は、計測器のメーターの応答を習った人やラジオの設計者には当たり前の事なのですが、営業サイドでの広告
には最大出力4Wとか、平均値応答メーターでクリップ時のPowを計った値が書かれてました(不当表示?)。
これは、当時の時代背景上仕方が無い事で、P社に限らずS社での他社でもやっていた事です(ラジオのPowは平均値応
答メーターで計った値としようと取り決めていたとか)。 但し5%歪みや10%歪みくらいのクリップではそんなに(11.1
%)誤差はでませんから、無歪み最大出力レベル表記なら殆ど問題になりません。
厳密に言えば、S/N感度等のノイズレベル測定の時の残留ノイズ波形も正弦波ではありませんので平均値応答型メータ
ーで計れば真の実効値(rms)を表示していない事になります。
- 463 名前:デムパ(以下略 です :03/06/27 13:45
- 別に波形がクリップしてなくても歪みが多いAF波形だと、平均値型計器での指示値は真の値では無いという事に成ります。
さらに言えばオーディオ電圧計は機種及び感度レンジによって測定帯域周波数が異なります。 一般の安物(FS300μV
とかFS1mV)の物は上限周波数が1MHzくらいですが、上等の物は10MHzまで伸びているものもあります。
またFS10μVあたりまで計れる上等の物(ソフォメーター)あたりになって来ると高感度レンジでは上限Fの帯域がどんど
ん下がります。 つまりラジオの受信機のIFフィルター以降で発生しているノイズのスペクトラムが2~5Mhzあたりまで
伸びているとすると(異常発振でも起こさない限りないか)、上限1MHzと10MHzのメーターでは当然S/N測定時の残存
ノイズの指示が異なってくる訳です。(実際問題としてラジオでは其処まで問題にはなりませんが)。
よってノイズのレベル測定を厳密に云々するならばノイズを計る時は実効値応答(rms)のメータを使い、測定周波数の
帯域巾を規定してやらないと単純な比較は出来ないわけです。 実際問題として人間の耳に聞こえないはず
の20kHz 以上のノイズ成分までをふくっめたS/Nなんて殆ど意味が無いでしょう。 よって無線機やステレオや電話回線
のノイズ測定には夫々に規定された傾斜を有するBPFを通して測定します。(普通のラジオではしてなかったけれど)
ソフォメーターにはこれらの数種類対応用のフィルターが内蔵されています。(例えば有線電話回線測定ならCCITT-P53の
フィルターとか)
まあポータブルラジオでの上記インチキ?最大出力表示などはAC式オーディオ機器のミュージックパワー表記やSSBの
無線機のPEP(Peak Envelop Power)表記に比べれば可愛いものです。 数年前パソコンに附属してくる厨國製のPow.ア
ンプ内蔵SPの Pow表記には呆れ果ててしまいました。 ちっちゃなACアダプターで,どう見ても1Wも出そうにないIC.を使い
ってるのに、確かオーディオ出力10Wとか書いてありました。 どんな計算方法(ミュージックPowとかエンベロープPowと
か)をおこなっても絶対に不可能な出力値でした。
- 464 名前:目のつけ所が名無しさん :03/06/28 15:43
- 全メーカーが「みんなで渡れば」になっちゃうと
インチキ表示も意味がないですね。
個々のユーザーはそこまで理解してないだろうし。
- 465 名前:目のつけ所が名無しさん :03/06/28 16:23
- スピーカの口径でもその種のインチキがありましたよね。
でも「でかいスピーカで、大出力で、良い音」というのが宣伝になって
いた良い時代でもあったわけです。ラジオに限らず、昔の製品の方が音
が良かったというのはよく聞く話です。
今なんて、そと面と値段だけだもん(;_;)
- 466 名前:目のつけ所が名無しさん :03/06/28 18:12
- 70年代にソニーとナショナルのラジオカタログを見比べたとき、
音声出力はナショナルのほうが大きめだったような記憶があります。
いつごろまでAFトランスは使われていたのでしょうか。
- 467 名前:デムパ(以下略 です :03/06/28 23:03
- >>466
クーガ-シリーズの888や877の頃はたしかOPTを使っていました。 電池電圧が6V(単一×4、単二×4)ですから8Ω
のSP負荷で単純コンプリPP出力(BTLではない)ではPowが出せません。 上述の矩形波最大出力と無歪み(ノンクリ
ップ)最大出力の話しの計算に戻ればすぐ分ります。 簡単には、出力段トランジスタが飽和電圧Vceset=0Vとして電源
電圧がフルに6V使えるとすれば、実効値で矩形波で8Ωなら,P=3×3/8=1.125W 正弦波無歪みMax.Powならその半分で
563mW実際には、普通のコンプリPPははエミッタホロアタイプの出力なので6Vフルに電圧は利用できませんからもっと
少ない値になります。 この為コンプリ時代になってからはトランスで負荷(SP)のImp.変換できませんから出力をSPの
Imp.を変えてMax.Powをコントロールせねばならず、大出力用なら4Ωとか時計つきラジオなら16Ωとか32Ωとか、
時には4,8,16系列でな中途半端なボイスコイルのImp.のSPを作る事になるのです。
RF-888では大型のOPTを使って確か出力段の石はVcesatを下げて少しでも電力効率を上げる為にゲルマでケー
スがT0-1より1ランク小さなハーメチックパッケージに入ったタイプの石(鍔がついた昔のPowパッケージ)のPPではな
かったかと思いま、 RF-877ではエポキシモールドのTO-220より1ランク小さなパッケージのLow Vcesatの石で
2SC15??(失念)をppで使っていたと思います。16cmのSPを使用した888ではAC動作時のset内蔵の電源トランスが
小さい為DcではMaxPow4Wですが(S社から其処までPowが出ていないとケチがついたとか。ハイパワーAF出力ポー
タブルラジオで先を越されたS社は、「吠えろクーガー」ではなく「がなるクガ-」とか悪口を言っていたとか)ですがAC動作
では2Wも出せてなかった気がします(AC動作の時にはPow段の電流を減らす為にOP出力巻線のタップを上る切り替
えSWが連動してなかったかな?=負荷を軽くしてAB級終段のコレクター電流を減らす) なにせ30年近くも昔の話で
すから記憶が ぁゃιぃ。
- 468 名前:デムパ(以下略 です :03/06/28 23:04
- RF877の場合は12cmのSPだったので其処までPowを出さなくても良かった(最大出力で3Wぐらいだったかな?)。
その後コンプリの石が増えて、またIC化されOPTは無くなって逝くわけです。
当時のIPTやOPTは松下電子部品製は少なく殆どが東京軽電機製(ブランドはQueenのトランス)が使われていました
(Pow Transも)。 この会社の2代目がDQNだったのかどうかは知りませんが、8年ぐらい前に会社がアボーンになり、
たしか加賀電子が工場ごと買い取ったのではなかったかな? 今ならラジオのPA段は小出力ならIF.ICに
内蔵、もしくは専用Pow.ICってところでしょうね。 6V8Ωで10%歪み出力550mWってとこ?
BTLにして3.2ΩSPとか使えばHigh.Powがだせますが、外部SP端子がアースに落せないですね。EP専用なら可。
.オーディオPow段がIC化されたのは良いのですが、ICの場合全AF段を通して協力なNFBが掛っていますから、逆に
困る事も発生します。 つまりAF段の帯域はフラットに伸びすぎ音質(忠実度)に味付けがし難い訳です。 昔のディスク
リート回路なら低域Cutする場合各段にカップリングコンデンサがありますから、この定数を各段小さめにとってカットオ
フ数端数を重ねていけますが、前段直結のPow.Ampでは入力でのLow Cutのみ(-6dB/oct)。High Cut側も同様
に弄る箇所が少ないので、AF忠実度波形を複雑に弄れない。 時代ナ流れで仕方ない事ではあります。
またt大量のNFBはHard Distortion(クリッピングがシャープ)となりますので、クリップ時の歪みが耳につき易く、また
クリップ時のオーディオの高調波がBar Antへ帰還しやすくろくな事はありません。 ポータブルラジオの場合の音質は歪
み(THD)が何%と言う電気的計測器上での性能よりも、歪み成分の高調波分布がどうなってるか方がはるかに大事で
す。 当時は未だFFTアナライザーなどなかったので、RF用スペアナでクリップ時の音質とAF帯の高調波スペクトラム分
析とかにチャレンジしようとしたのですがやはりRFスペアナではリアルタイムでないので上手く行かなかったようです。
- 469 名前:デムパ(以下略 です :03/06/28 23:08
- まあでも、AMの場合だと7~8kHzHzあたりの高調波成分が増えるとやたらに歪みが耳につく程度の事は感覚的には
分ってはいました。
電話器で昔の黒電話(カーボンマイクとダイナミックイヤホン)の音質に敵う電子式電話が無いのは寂しいかぎりです。
PHSの音はかなり良いですが其の他の携帯電話の音はとても人間の声と言えるものでは有りません。 また一般
有線電話でもコードレス電話でも酷い音質の物ばかりです(そりゃ使い捨て電話って事は100も承知ですが)アンプ一
切入っていなかった頃の600号黒電話の音質にノスタルジアを感じます。 私は6年前までは私はしぶとくNTT?謹製
(製造メーカーは東芝やOKI等だけれど)のプッシュホン(ハンドセットは黒電話と同じ)を使っていました。 しかしこの
電話機(音声の増幅部にアクティブ素子なし)や黒電話の回線出力波形、一寸大きい音圧での波形の歪みたるや実
に酷いものです。 シングルエンドのカーボンマイクですから、マイク内部が音圧で押される方の変化幾らでも抵抗値が
下がるけど、引かれる方には限度があるのか、正弦波音源で音響的にマイクをドライブすると、回線出力波形は音圧が
小さい時はほぼ綺麗な正弦波ですが一寸でも音圧あげて行くと正弦波の片方の山のみどんどん伸びて反対側の山は
全くのびなくなります(偶数次高調波だらけになる)、であっという間に10%の歪み。 しかしこの状態でも耳できけ
ば音はそんなに悪くなく心地よく?聞こえます。 さすがNT様T半万年の歴史(ちょっと違うか)の産物。
家電メーカーがコスト本位で開発した、コンデンマイクに電子回路アンプ電話ののハードクリップの音質とは大違い。
管球マニアが真空管アンプの1W出力はICアンプの5W機相当するとは良こそく言ったものです。
- 470 名前:466 :03/06/30 22:23
- たずねてみたのは、当時次のようなかんぐりをしたからです。
松下:最大出力のためにOPTを使う。
ソニー:コストと、周波数特性のため、コンプリ。
アマチュア的発想だとAF段はHiFiほどよいと考えちゃいますが、
トータルで特性を考えなきゃいけないんですね。
- 471 名前:BUNTEN :03/07/01 06:43
- 今の安物コンプリがひどすぎるのかもしれませんが、小形トランス使った昔のラジオの
音は意外にいけますよ。(って、サンプルは松下のではなくサンヨーの6石スーパー
ですが。(^_^;))
トランス式P.P.だと、一部高調波がOPTで打ち消されるというメリットもあったのでは
なかったか。
当時、OPTがF特悪化の元凶みたいな宣伝があったのを記憶してますが、たぶん
言われたほどのことはないのではないかと。そもそも、スピーカーまで含めたトータルの
音が問題なのであって、トランスの特性などそのごく一部。そこがボトルネックなら効果が
あるかもしれないが、そうでないならF特改善のためにコンプリ化しようったって無意味。
…というようなことを、OTLのB級ラジオとトランス式の6石スーパーを聞き比べて思いました。
- 472 名前:目のつけ所が名無しさん :03/07/01 20:45
- あげ
- 473 名前:デムパ(以下略 です :03/07/01 23:45
- >>446
当時の技術屋養成の話に関しては、ちょっと話し長くなりますが、デムパ(ry が若造ラジオ技術屋だったころの思い出
でも。 100万円ラジオは糸掛ダイアルだったかどうかに関しては、残念ながら私はその頃にはもうラジオ事業部に居
なかったから内部構造を知らないのです。 ただ100万円ラジオは金型費と開発費を企画台数で割ると言う、普通のラ
ジオの原価計算では、開発費が嵩み幾らで売ってもペイしないモデルだった(技術宣伝的用)ので、キリが良いので
100万円という価格(民生用量産型ラジオでは一番高い)設定としたとの話を聞いておりました。
当時の松下のラジオが総て糸掛けで有った訳では無い話は外出ですが、短波多バンドラジオに遊星ギア式の減速機
構などを実験的に取り入れたモデル等もありました、プロシード2800?あたりではプレスとプラスチック(ジュラコン=
ポリアセタール)でバックラッシュの少ないダブルギアとし減速比切り替え機構を含めた減速ユニットを作っていたよう
です。
プロシード2800あたりは電気部は数人でて分けして担当していたようですが、吠えろクーガーRF-888?とか次期モデル
RF-877あたり電気回路は技師クラスの人一人で担当していたかと思います。 今はどうかは知りませんが、企画部門
より開発案件の資料が各課に降りてくると、内部でそのモデルの担当を誰にするかが決められます。 新人はMW1バ
ンドクラスの設計からスタートですが、いつもそう簡単なセットが都合良くある訳では有りません。 そのような時は
2Bandラジオクラスで仕向け地変更(アメリカ向けを日本向けにする、とかアメリカ向けをヨーロッパ向けにするとか)
からのスタートとなります。 一人前の技術者として、setを担当させてもらう前前に、新人の技術者はラジオの特性
測定方および測定データの書き方、またそのデータの意味する事(性能はどうあるべきか)を習得させられます。
- 474 名前:デムパ(以下略 です :03/07/01 23:46
- それで先輩技術者の設計業務の応援(=回路図の修正、パターンの墨入れの修正、部品リスト(BOM)作成の手伝い
、温度試験のデータとり、不用輻射測定の手伝い、音質決定の手伝い等)及び他部署との会議(企画部門や機構設
計や購買部門、生産技術、品質管理、法規部門との打ち合わせやレビュー等)、これらを通して設計の仕事の進め
方(他部門との交渉のやり方)を覚えます。
因みに当時(今でも?)の技術者には階級制度がありまして、平社員(タイトル無し)がS1~5までの5段階(実際は厨卆
の技術者はいないのでS1,2ランクは居なかった)、その上が技師(主任とか係長相当)、その上に主任技師(副長~課
長相当)、その上に主幹技師(次長、部長、室長相当)、その上はは知りません。今は副長なんて役職は無いでしょうね。
それと最近、主任技師と主幹技師の間のランクで主席技師ってのも出来たとか風の便りには聞いてますが、主席と言
えば厨國では一番偉いタイトルではなかったかな(w
まあ技術屋はタイトルで仕事をする訳ではありません、当人にその技術力が伴わないのにタイトルを貰っても(略
先輩に付いての見習仕事のなかでも重要な、お勉強?は部品メーカーの営業さんと先輩技術者の打ち合わせの席に
参加させて貰える事です。この先輩の部品屋営業やり取りを聞いて、部品は何処の性能を技術的に抑えるべきかと、
海千山千の部品営業マンに対して技術者サイドとしてのコストダウン交渉のやり方(対抗方法)を覚えます。一番重要(w
まあ、こんな修行時代を半年から1年半ぐらい過ごしてから、始めて一人の簡単なSetの電気担当者として扱ってくれる
訳なのですが、それで上手く行くというほど当時の片面基板(アースが弱い)で完全ディスクリートのRF.IF回路は簡単な
物では有りません。 当時のアナログ回路設計は非常にドロ臭く、殆どが未知のトラブルや異常発信との戦いと言っ
ても良いような物で、センス(トラブルシューティングの)のある人でも一人前(一人で総て解決できるレベル)になるには
最低でも5年はかかっていたでしょう(センスの無いやつは10年やってもダメなので⇒他部門に転出させられる)。
- 475 名前:デムパ(以下略 です :03/07/01 23:48
- 始めての設計を任されると、まず企画書を読んで回路図の下書きを行うわけですが、どうしても最初の内は先輩の回
路図のパクリに近い物になります(それだけ標準回路としての完成度が高かった)、で其れを技師クラスの人に見て貰
う訳ですが厳しい技師の場合は大変です。 まず、回路図中の抵抗やコンデンサの定数を一つずつ取上げてなぜ此処
のバイアス抵抗を15kΩとしたのか?何故このエミッタパスコンは0.01μFのMD特性(今ならkB特性)の物を使っている
のだと聞かれます。
この時に、「,前のモデルの定数がそうなっていましたからそうしました。」とでも答えると大目玉を食らいます。
2ちゃんねる風に言うならば、「チメーは設計者としての資格なし!サッサト半田鏝を引き抜いて首吊って氏ね!」って
所ですかね。 私は配属された直後に上司技師の人に「わたしは半田ごて相手の仕事は大好きです。机上の勉強で
なくて、早くシールド室で設計検討をさせてください。」と言って酷く叱られてしまいました(怒られた訳ではありません)。
曰く「自分は(大阪では相手の事を指して自分と言う事が多い)シールド室に引篭って計測器相手に部品を交換しデータ
ーをとったり、トラブルシューティングを行っているのを見て電気設計と思っているのではないのか?あんなのは電気設計
では無い。 電子回路の設計と言う物は机上で計算して行う物であって、シールド室で行う事は自分の計算が正しかった
か否かの検証を行う事に過ぎない。 あのシールド室での行為(カットアンドトライ)を電気設計を考えているなら大間違い
だ。アフォ」と、やられてしまいました。 (私が最初に、このような厳しい立派な上司の下につけた事は大変幸せでした)
で、回路図のOKが出ると、機構屋さんから貰ったプリント基板の図面(外形、主要部品位置=ポリバリとかボリュウム
とかEP.Jackとかキャビネットにからむ位置が指定されている)上に、信号の流れを考えて大物部品の配置をしてパター
ン設計にかかります。 これで性能の90%が決まると言って良い位、ディスクリートアナログ回路の片面基板に於ける
信号とアースの流れ、部品の配置は重要です。 一応出来上がったパターンと部品の配置図を上司に見せて基
板屋に2倍尺で墨入れしたマイラーフィルムを届けます。(写真版の原稿)
- 476 名前:デムパ(以下略 です :03/07/01 23:49
- 試作1号機の場合は日程を早める為1日でエッチングのみをしてもらった基板を受け取り、技術部内で自分で糸鋸とボ
ール盤を使って加工します(技術補助の女性に頼む事も出来た)。
これに自分で抵抗、コンデンサ、Trを指しながら半田付けし数台試作1号機を作るわけですが、この時が電気屋さん
にとって一番愉しい時間です(その後に地獄が待っていようとも知る由もない)、全部部品を付け終わったら待望の火
入れ式となります。 ブロック毎に予定の性能が出ているかを確認し(AFのみの確認)。 Oscの発振強度注入レベルの
確認、IFの通過帯域特性の確認等各部の動作確認を行った後に周波数範囲を決め、RFのトラッキングをとってから
総合の特性の測定に掛ります。
すると、IF周波数の455kHzの2倍,や3倍(910kHz、1365kHz)でビートが発生したり、受信周波数の一番下516kHz
でAFのボリュウムをMaxにしたら発振を起こしたり、検波後80%ModでAFの歪みが大であったり、AC式の物だとハム
が酷かったり、ありとあらゆるトラブルが頭を出してきます。 機構屋さんが作った試作キャビのその基板を入れる
と今度はハウリング、輻射感度低下発生と、あれだけ希望に燃えて書いた日々が嘘の様に地獄の日々へと変りま
す。 此処でベテランならば上記のトラブルの発生メカニズムには詳しい(場数を踏んでいる)ので最初からそんな
ドジな部品配置や箔の引き回しをしていないので発生トラブル数が少ないのです。 初心者はこのトラブルをシール
ド室に引き篭り、計測器相手のカットアンドトライとなる訳です。 同じトラブルを2日も3日も掛って直せない場合には
上司(技師や主任技師)が見かねてやってきて、「一寸その席を空けて横に座ってで見ていろよ」と座り込み、回路
図と箔のパターン図を見ながら、半田ごてにカッターナイフ,ジャンパー線、パスコンであれyあれよと10分から30分で
何日も直せなかったトラブルを直して見せてくれました。 是を横で見ると、なるほど技師とか主任技師とかは神に
近い存在でああるという事がよく理解できました。 この先輩技術者の検討方法を見ながら技術を覚えます。
- 477 名前:デムパ(以下略 です :03/07/01 23:50
- 基本的に先輩技術者は新参者に自分の持っているノウハウを、積極的に後輩に手取り足取り教えるような事はし
てくれません。 しかし、礼儀を尽くして教えを請うと、隠さずにきちんと教えてくれます。(噂に聞く所の職人の世界、
「技は総て自分の目で盗め」よりは遥かにましです。) 最近の若い技術者は、「仕事上の技術やノウハウは会社が
時間を作って当然講義してくれる物だ」とか言う大学の延長的考えを持っている人が増えたとか(逝かん、逝かん
年寄りのお決まりの愚痴(今時の若者は云々、、)が出始めたら年金生活者の仲間入りorアルツハイマーの兆候。
しかし、此処での経験が、その後の私の人生にとって良かったのか悪かったか、は何ともいえません。 私は技術
課長とか部長と言う存在は「部下が1日や2日かかっても直せないトラブルを1時間以内で直せる」とか、「絶対にこれ
は不可能であるからこうすべきである」と言う結論と対案を出せる技術力を持った存在であり、又自分も将来そうある
べきであると強く思い込んでしまったからなのです。 (主任技師職とか主幹技師職ならそうでしょうが)
ラジオから離れ、別の部門に移ると、この私の技術課長、部長上司の定義に則さないオサーンばかり(何でコイシが
技術課長なのだ、総務課長の間違いではないのか?コイシが役付きになったのは絶対に何かの手違いだ。
これはコイシの単にヒューマンリレーションの成せる技であって断じて技術力では無い。 技術的に尊敬できない上司
に付かねばならぬとは何と言う不幸な最悪事態。 というのが総ての原因ではないのですが、P社を辞めて色ん
な分屋で電気の技術屋家業を転々?とし、今では某貧乏会社?の技術担当役員に納まっている次第です(御蔭様で
、いまだに技術屋の端くれ的存在を保っている訳ですが)。
ただ、まあ経営者側の立場になってから悟った事ですが、「技術の部課長って役職は、技術力も重要だけどヒュー
マンリレーションも大いに求められる重要ファクターなんだ、あの頃はまだ青かったのか。」と言う所です。
ま、世の中に漏れのようなデムパ少年の中途半端ななれの果てがいても良いでしょう(安い給料家族は迷惑)。
- 478 名前:446 :03/07/02 21:23
- とても興味深い修行話をありがとうございます。
ところで、スレを最初から読み返すと、素材の話が何回か出てきますね。
小生はプラスチックが専門なのですが、私の目から見ても、
プラ素材に関する記述で間違いはまったくありません。
特に感心したのが、用語の使い方が正確なことです。
たとえば、>>473 あたりでシレッと
>プラスチック(ジュラコン=ポリアセタール)でバックラッシュの少ないダブルギアとし
なんて書いておられますが、これだけとってみても、
ギヤに使える樹脂の種類なんて限られていると知っている、とか、
商品名と一般名称を対で記憶する習慣がある、なんてことが分かります。
そんなこんなで、デムパ氏は修行時代にかなりの勉強をされた方なのだろうと思ってました。
- 479 名前:目のつけ所が名無しさん :03/07/02 22:52
- 遊星ギアもラジオ・通信機では電気的な操作パネルに置き換わって死語でしょうね。
樹脂製は多用して消耗する場所では複雑なバックラッシュがどうしようもなく発生することがあります。
「遊星」ってのは惑星のことで、昭和40年ごろまでは東京大では惑星、京都大では遊星と言ってました。
今では「遊星ギア」以外は惑星で統一されてしますね。
惑星の軌道のように速度の違うギアが一つの軸を中心に整然と動くから名付けられたものです。
ちなみに「惑星」の方が古くからあった用語で水星や木星などと共に
江戸時代の長崎のオランダ通詞本木良永の造語です。中国伝来ではありません。
- 480 名前:デムパ(以下略 です :03/07/02 23:43
- >>478さんはプラスチック屋さんなのですね。 ポリアセタールの商品名はジュラコンの他ノリルってのも無かったかな。
いずれにせよプラスチックスは私の専門分野外なのですが、機構まわりの技術用語などは電気担当者時代に散散機構
設計担当者と散散領土争い(プリント基板の有効面積)を繰り返してきましたので嫌でも覚えてしまいます。
それ?+α連絡会で戦争相手の機構屋さんがやったドジ情報も入って来てましたので。 一番電気屋さんにとって厳
しいのが部品の高さのクリアランスと基板の有効活用面積です。 機構屋さんの組立て検討図を見て電気屋「此処にOPT
を置かないと発振の恐れがある。部品上1mmのクリアランスなんて贅沢だ。0.5mmで十分いだろう。 此処に何としてもOPT
を持ってくるぞ」機構屋「冗談じゃない。部品がディップで浮き上がったらキャビに当る。工場が足曲げDipなど今日日しては
くれないから1mmのクリアランスは絶対必要だ」、電気屋「其れならば此処のキャビの肉厚を1mmザグればいいじゃない
か。」 ※ザグる=ガンダムではないです。金型に肉盛りしてプラスチックの肉厚を部分的に薄くする業界用語
機構屋「そんな事をしたらその部分が外から見て白化するからダメ。」 電気屋「キャビ肉厚2.5mmを1mmぐらいザグった
って1.5mm残るから白化して見えない白化するのは1mm以下のときだろう。」「いや白化しなくても其処は湯の流れが悪く
なるからダメだ」 このようなやり取りが延々と続き最終的にどちらかが根負けするか、もしくは上手い妥協点が見つかる
かって所です。 と言う訳で機構屋さんの手の内を知っていないと戦いには勝てません。 表面にシボ(梨地)を掛けた場合
とテカ(光沢)の仕上げ場合のガジらない限界の抜き勾配の角度とか当てリブ、ボスの立て方とかは基板面積と上空クリ
アランスに絡むので重要でした。 またこういう異民族?との戦い(やり取り)を通じて、電気には直接関係はないけれど成
型品金型の冷却水管やタンクがどの部分に来そうかとか(金型修正せざるを得ない時)とか、インジェクションゲートの位
置による湯の流れの違い(フローマークの発生)、引け対策法とか、ギアとか円板の場合の3点ゲートとか、キャビ身 ↓
- 481 名前:デムパ(以下略 です :03/07/02 23:44
- とキャビ蓋嵌合部の公差の取り方とか、タッピングビス用のボス穴の明け方とか専門外の電気屋でもある程度のプラスチ
ック機構設計の知識(耳知識)を習得する事が出来ました。 当時、素人や新人相手のハッタリには役にたちましたよ。
今はどうか知りませんが、伝統的にP社のラジオのキャビ材質はPS(ポリスチロール=ポリスチレン重合体)が使われて
いました。 たしかに当時ABS(アクリル・ブタジェン・スチレン)はPSより高かったのですが、ABSの方が光沢もあり強度も
取れるのに何故かと思っておりました(一部のセットにはABSが使われてましたが)。 後でABSの値段がPSの値段に近く
なっても頑なにPSキャビを守り通してるのでその理由を聞くと、たとえg当りの価格が同じであっても比重がABSの方が大
だから直材費が高く付くとの事。 すべてコストコストです、致し方ありません。 ただし海外生産といえどP社指定のPSは
得たいのしれない東南アジア製のABS以上の強度はあると言う事を数年前に聞きました。 当時のキャビの肉厚は2.5~
3.0mm程度が標準だったのですが、今の携帯のキャビ肉厚はもの凄く薄いですね。材質は何を使っているのでしょう?
(ポリカABSとか??)いずれにせよ携帯は総て表面塗装を行っているのでウエルドライン=フローマークを消す努力は
しなくて良くなったのでしょうね。 このキャビ(と言わずセット自体を)を役1年間で使い捨てるとは勿体無い事です。
機構屋さんとの戦いで、プラスチックの収縮率が材質によって異なる(PSで0.3%、PPで0.7%とか)ので、金型はその分大き
く見込んで作っていると言うのを知ったのも機構屋さんとの戦い(w の中からでした。
勿論、電気屋でもAC使用のセットは活電部(充電部)=感電、火災の危険性がある電圧を使用しますので94V0とか94
HBの材質云々は常識として知っておかねばなりませんでした。 三流メーカーのACコード付きセットをセットにコードをグル
グル巻きにして発泡スチロールのパッキングに当てて梱包箱に仕舞いこみ、翌年箱から取り出したらACコードに発泡スチ
ロールが溶けて引っ付いていたり、キャビネット上にACコードの後がプリントされてしまった経験がある人は居ませんか?
- 482 名前:デムパ(以下略 です :03/07/02 23:44
- P社のラジオに関しては絶対にこのような事には成りません。 なぜこのような現象が起きるかと言うとそれは、ACコード
の絶縁被覆(塩化ビニール)に添加されている柔軟材がガスを出してスチロールやABS表面を侵す(移行する)からです。
よってACコードや外部に出るリード選定の場合にはスチロールに対しその線の被覆が非移行性であることを十分に確認
してから使わねばなりません、プラスチックの上にコードを置きその上の重しをかけて放置する。
非移行性のコードは低温で屈曲性が悪くなる欠点がありますが致し方有りません(まだコードのPVC=塩ビ の被覆は禁止
にならないの?)。
初期の頃のポータブルラジオには真空管式ラジオの機構構造の面影が残っており、内部に金属シャーシーが残っており
その上にプリント基板を取り付け、また糸掛けダイアル用の小ローラ(方向変換用)と真鍮の軸やドライブシャフトをカシメ
てとりつけて増した。 当然ダイアル指針のこのシャーシー上をスライドして動いていた。 よって外装のキャビネットにこの
シャーシに乗ったアッセンブリを放り込んで蓋をすると言う構造だったのですが、工数削減軽量化の為にこのシャーシー取
り付け構造が少しづつ変化してゆきました。 まず金属シャーシーを止めてガラス繊維プラスチックシャーシ(当時タイリル
GP?とか言う商品名の物とかあった)になったり、ダイアル部のところだけ部分的シャーシーを使ったりしていましたが、最
終的に普及品のラジオはシャーシーレス=キャビ身上に総てのパーツを直接取り付ける方式になって行きましたので、機
構やさんにとっては遣り甲斐?がどんどん増えていった様です。
当時の電気屋さんは、機構屋さんが主な戦闘相手だった訳ですがワンチップマイコンが出始めると、こんどは機構屋さん
だけではなくソフト屋さん相手にも闘わなければならなく成りました(ハード回路で実現するかソフトで実現するかの争い)よ
って敵?が2方面に発生しヒットラーのナチス軍同様の立場にたたされた訳です。 お蔭様でソフト(昔はアセンブラ)の
作り方の手の内もある程度知る事が出来る様に成りました(いまでは通用しないでしょうが)。 最近の敵?は出資者様
(株主様)や銀行様、税務署様?となっておりますので、BSやPLの知識がないとうまく闘えない状況ではあります。
- 483 名前:446 :03/07/03 22:43
- またまた大作ですね。いつも感心してます。
>ポリアセタールの商品名はジュラコンの他ノリルってのも無かったかな
他の商品名はデルリンです。ノリルはPPEとかPPOと呼んでいる全くの別物です。
>ABS(アクリル・ブタジェン・スチレン)
アクリル繊維とアクリル樹脂の「アクリル」は実は示す物がまるで違ってて、
ここでは繊維の方と同じ物です。ですので、樹脂同士で間違えないように
ABSでは「アクリロニトリル」と呼びます。
>ウエルドライン=フローマーク
普通、フローマークと呼んでいるものはウェルド以外の部分に
(もちろん、違う理由で)出る模様です。
まあ、マズイかな、というのはこの3点くらいではないでしょうか。立派なものですよ。
あ、それと塩ビはまだまだ無くなりませんね。
- 484 名前:目のつけ所が名無しさん :03/07/07 21:18
- 卒験で無謀にもAMステレオPLLシンセサイザーラジオ(パイオニアF-777をいづれは・・)を作ろうと妄想している者です。
まだこのスレを全部消化してませんが、デムパ氏で(´Д`;)ハァハァしてもよろしいですか?
- 485 名前: :03/07/07 22:12
- デムパさんの書き込み、いつも楽しく読ませていただいております。
このスレを永久保存するために全部刷ってしまいました。100枚近くw
>>484
同士ハケーン
漏れも文化祭の出し物としてC-QUAMデコーダを作ろうと目論んでおります。
- 486 名前:目のつけ所が名無しさん :03/07/07 23:26
- そういやAMラジオの自作キットはよくあるけど、ステレオAMのキットってあるのかな。
- 487 名前:微力ながら協力しんぜよう :03/07/07 23:48
- >>484
今は亡きエレクトロニクスライフの1992年6月号でAM棄てれお包装のすべて
っつー特集を組んで原理とか専用ICを解説してるよん。
- 488 名前:目のつけ所が名無しさん :03/07/08 06:59
- >486
以前見かけた事があるぞ ステレオデコーダICもチップと
周辺部品をセットにして売ってた
ただ、IFが450KHzだったので要注意
- 489 名前:目のつけ所が名無しさん :03/07/08 22:52
- >484-485 漏れもデムパたんはぁはぁでつ。
こういうきちんとした技術者がメーカにいて、ラジオを作っていたんだなあと
感激し、そういう方々が音響機器無線機器の場から離れていくなら、寂しいこ
とだなあと。
せめて自分の子供には知っている限りの電子機器の原理その他を説明して、少
しでも興味をもたせたいと思っておりますよ。
- 490 名前:484 :03/07/09 00:12
- >>487
おおそれは良い情報です。
厨房や工房の頃こういう雑誌の存在を知ってればうぅ(読んだ所でワカンネだろうけど)
高校の図書館にラジオの製作のような名前の雑誌がありますたが真空管の話題ばっかで読む気がありませんでした(藁)
ただDQNだから意味不明、糸冬でかたづけていただけですが(藁)
- 491 名前:目のつけ所が名無しさん :03/07/09 07:57
- >490
厨房のときに古い本の回路図を写して、電池管ラジオを作ろうと思ったけど
部品が手に入らなかった しかし、今のほうが手に入りやすいが
はるかに高いのが鬱
といいながらサンハヤトの真空管アンプ完成
- 492 名前:目のつけ所が名無しさん :03/07/09 23:11
- 次は試作から量産までの話を聞けるのかな。
期待してます。
- 493 名前:目のつけ所が名無しさん :03/07/10 23:23
- >>488
> ただ、IFが450KHzだったので要注意
すみません、当方素人なんですが、どのような注意が必要なのでしょうか?
- 494 名前:目のつけ所が名無しさん :03/07/11 00:23
- >>493
IFが450kHz以外だとPLLがロックできなくて動作しない可能性があるってことだとおもいます。
多分455kHzにもセラロックとかを変えれば対応できると思いますが…。
- 495 名前:目のつけ所が名無しさん :03/07/11 07:15
- >494
サンクスコ
当時買った部品のセットはIFが450KHz用に部品を揃えてあるので
一般的なIFが455KHzの物に組み込もうとすると自分で部品を揃える
必要があるだけなのだが・・・
- 496 名前:目のつけ所が名無しさん :03/07/14 00:19
- 保守
- 497 名前:山崎 渉 :03/07/15 11:09
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
- 498 名前:目のつけ所が名無しさん :03/07/15 20:55
- 保守
- 499 名前:目のつけ所が名無しさん :03/07/16 16:48
- dat落ち防止あげ
- 500 名前:なまえをいれてください :03/07/17 17:00
- ハッキリ言ってアメリカなどの多民族国家では黒人の方がアジア人よりもずっと立場は上だよ。
貧弱で弱弱しく、アグレッシブさに欠け、醜いアジア人は黒人のストレス解消のいい的。
黒人は有名スポーツ選手、ミュージシャンを多数輩出してるし、アジア人はかなり彼らに見下されている。
(黒人は白人には頭があがらないため日系料理天などの日本人店員相手に威張り散らしてストレス解消する。
また、日本女はすぐヤラせてくれる肉便器としてとおっている。
「○ドルでどうだ?(俺を買え)」と逆売春を持ちかける黒人男性も多い。)
彼らの見ていないところでこそこそ陰口しか叩けない日本人は滑稽。
- 501 名前:目のつけ所が名無しさん :03/07/18 08:27
- 保守
- 502 名前:目のつけ所が名無しさん :03/07/18 08:48
- フェチのためのサイト
http://www.k-514.com/fe/ero.html
- 503 名前:目のつけ所が名無しさん :03/07/19 13:19
- http://www.kyohritsu.com/CATALOG/SIKIT/PHOTO/sk13020.jpg
- 504 名前:目のつけ所が名無しさん :03/07/19 14:48
- RF-2200をオーバーホールに出そうと思うんですけど、どれぐらい費用掛かりますか?
ガリも結構あるし、周波数表示も少しずれてるみたい。
- 505 名前:山崎 渉 :03/07/20 16:14
- 松下さんって松下賢一?
- 506 名前:大滝詠次 :03/07/20 16:42
- ,,.....、,,,......
,; ゙ u ゙ ,,
,,:' u ;.
.;; , ゞ,,゙ , 、;,
;; (●) , ... 、,(●);
`;. u ,-,'ニニニヽ ,; ' はろ~ じーがむ ...
,;' ∥ ∥ ,;'
;' u ∥⌒ゝ^|| ;:
;: u ヾニ二ン ';;
- 507 名前:目のつけ所が名無しさん :03/07/20 17:36
- 人気サイト
http://pocket.muvc.net/
- 508 名前:目のつけ所が名無しさん :03/07/21 06:50
- >>504
機種は違うけどラジオ○房で周波数合わせのみ1万円
M○N修理工房も似たような値段では。
あ、もしかして松下でやってくれるのかな。
- 509 名前:目のつけ所が名無しさん :03/07/21 08:25
- ・・・
- 510 名前:目のつけ所が名無しさん :03/07/21 09:24
- ラジオ設計に関するいい本って無いでしょうか?
デムパさんが本出したら絶対買うのになあ
- 511 名前:>>510 :03/07/21 09:57
- 禿同。。
ここの書き込みだって、多分、薄手の書籍一冊分くらいにはなる。
どこか落ちない安全なサイトにまとめて、著作権も主張して
保存を図ってはいかがですか。
後に、体裁を整えて出版されれば絶対に買います。
>>デムパ殿
- 512 名前:目のつけ所が名無しさん :03/07/21 10:03
- >>510
CQ出版のラジオ&ワイヤレス回路の設計・製作でしょうか
ラ製出身の私にはちょうどいいレベルの本です
- 513 名前:510 :03/07/22 15:50
- >>512
それ持ってます。いい本ですよね。
でもデムパさんの書き込みぐらい濃い感じの本ってなかなか無いですね・・・
- 514 名前:目のつけ所が名無しさん :03/07/22 17:15
- ちょっと話はそれますが、CQ出版の
「ビギナーのためのトランシーバー製作入門AM・SSB編」もかなりいい本です。
アマチュア無線用の送受信機の製作本でなのですが、
短波のストレートラジオからスーパーヘテロダイン受信機の製作例が
載っています。(BCL用として!というか送信機より受信機のほうが多い)
この本のいいところは、回路図のひとつひとつの部品に対して
この部品はどういう働きをしているか?なぜこういう構成か?という解説がつけられて
いるところです。著者もプロの設計者で、自分の体験から異常発信の対策は
どうするか?など事細かに解説されています。そういう点ではデムパ氏の
お話とけっこう似通った部分もあったりします。
簡単な回路も多く紹介されていて、入門者から上級者まで読みやすい本です。
ただし残念ながら、絶版で入手不可能です。(オークションにたまに出るようですが)
トロイダルコア活用百科もことあるごとに紹介される本ですが
もう手に入りませんね。
- 515 名前:目のつけ所が名無しさん :03/07/22 18:47
- >>514
トロイダルコア活用百科は7月28日に増補されて再販予定です。
http://www.cqpub.co.jp/hanbai/books/30431.htm
ビギナーのためのトランシーバー製作入門は
著者の自画自賛的文章がどうにも受け付けないです・・・
(特にFM編のPLLあたりとか、あくまで個人的な感想です。
貶すつもりは全くありません)
CQ社は今後自作系の書籍を充実させるらしいんで期待してます。
- 516 名前: :03/07/22 19:03
- いい本ほど絶版になっちゃうんでしょうかね。
電子回路関係の本はイイと思ったら多少高くても買えるうちに買っちゃったほうがいいのかな。
- 517 名前:目のつけ所が名無しさん :03/07/22 23:09
- >>514
ISBNコードキボンヌ
- 518 名前:目のつけ所が名無しさん :03/07/22 23:11
- デンパたんがリアル松下の元設計者なら
結構イイ歳のはずだが、これほど見事に2chのノリを身につけている所には
感心する。マジなら多分うちの親父ッ位の歳なんだろうけど。
実は20歳ヒッキーだったっりしたらおもろいが。
- 519 名前:目のつけ所が名無しさん :03/07/22 23:40
- >>518
それならそれで、ヒッキーであることが惜しいと思われ
いい大学の工学部の電気や電子出ても、ああいう話は身に付かないよなぁ・・・
- 520 名前:デムパ(以下略です :03/07/22 23:48
- 専門家の皆さん色々と修正情報等有難う御座いました。 最近は機構屋さんとかソフト屋さん相手の戦闘よりも株主
様や金払いの悪い顧客、はては高利貸し(銀行様)相手とかの戦闘に参加しなければならない立場となって居ります
ので技術の方が疎かになってきております。 そろそろ技術屋廃業ですかね。
私のお勧めのラジオの技術入門の本は、私の中学生の頃からの愛読書ARRL刊の The Radio Amateur Handbook
です(日本のS37頃のアマハン緑色の表紙も破れるまで読みました。 然しその後の日本のアマハンはあまり良くなか
った記憶があります。) まだ秋葉原の本屋さんでARRLのアマハンは手に入りますかね。 最近米国出張が無い(悲
厨房の頃一生懸命辞書を引いて読みましたので少し英単語の力もつきました。 ラジオの設計部隊に入った時に備
え付けの図書を見ましたらなんと、同じ年度ARRLのアマハンがあるではないですか、少し嬉しくなりました。
松下の場合当時は技術屋さんが本や記事を書くのを嫌っていたのでしょうか?私が読んだラジオの設計の記事は他
の会社の人の本ばかりでした。 設計の内容の話しではないですが確かS52年頃ラジオのBCL開発部隊に関東の大
学のBCL基地〇の学生君が入社する事になりました。 彼(長〇君)は入社前の4年生の時にBCL入門の本を書いて
出版したのですが、当時既にN社より内定を受けていた為にN社の検閲が入り、S社のBCL機の写真は総てN社製の
物に置き換えられて出版をしなければならなかったとか言う噂も出ておりましたが、事の真偽や如何に? ま、社員の
場合、本など書く閑があれば仕事を早く片付けろ、ノウハウを他社に教える様なヴァカな事はするな!と言った風潮だ
ったのでしょう。今私が書いている事を25年前にしてたら確実に圧力が掛かってきたでしょうが、いまとなっては古杉。
但し当時の雑誌の途中にあったナショナルカラーブレテン=ピンク色のページ(新開発の真空管やトランジスタの紹
介ページ)は松下電子工業の技術屋さんが書いていた。またその記事代=雀の涙 は個人に属さず飲み会の基金と
していたと風の噂はを聞いてはおりましたがね(w
- 521 名前:デムパ(以下略です :03/07/22 23:50
- たしか、設計終了から製造(生産)への開発の流れの質問がでておりましたが、当時のP社ラジオ(事)での流れに
ついて述べてみたいと思います。 30年前のシステムですので現在も同じような流れで開発されているかどうかは私
は知りません。 ラジオの開部署署は当時商品技術部と言う名前でした(製品ではなく商品と言う所に拘りがあるので
す)。 この中は設計と工技に分かれています(本来、工技とは工場技術の略だったのかもしれませんが、一般の方が
思われている工場附属の技術とは内容が大分異なります)。
設計は設計引継ぎ機及び設計引継ぎ資料を作ってから工技に引継ぎ設計完了です。 工技は之を元に工場で量産
する場合の問題点(部品のばらつき検討やもっとシビアーな試験等)、金型の立会い、パイロットランニング、生産技術
への治工具手配、製造仕様書作成、工場への引継ぎ、量産時のトラブルホロー等を行います。
設計のレベルが低く、これではとても工場では流せないと判断された場合や確実に設計上の問題点が見つかった場
合には設計部門には引継ぎセットや問題点がつき返されてきます。 つまり製品の開発(設計から製造まで)の過
程で担当者が入れ変わるシステムと成っているところが重要なポイントです。 つまり商品の生みの親と育ての親が
別人となるシステムです。 当然の事として一人の担当者が1号機の試作から製造まで通した方が時間的効率は
良くなるでしょう。 設計引継ぎ機を引き継いでから、あらたな担当者がその回路やシステムを理解する時間分短縮
出来ますので。 しかし、自分が産んだ子育てると、どうしても親としてのい甘さが出ます(自分の過ちを認めたくない
とか、このくらいは工場でも行けるだろうとか)、これが一度他人の判断に任されると、出るわ出るわ甘いところが徹底
的に白日の下に晒されてしまいます。 本来はこれらの問題は設計につき返されて設計で解決しなければならない
訳ですが、工技のベテランになるとお決まりのトラブルシューティングの能力は設計者より遥かに高く、さっさと自分で
回路や定数、パスコンの位置を変えて直してしまいます。
- 522 名前:デムパ(以下略です :03/07/22 23:52
- 企画部門からの企画資料及び意匠部門からの外観図に基づいて設計部門(当時は電気屋と機構屋のみでソフト屋
はまだ居なかった)が試作を繰り返し(2~3サイクル)設計機を作るところまで述べたかと思います。 電気の設計
屋さんは機構屋さんから貰ったプリント基板のパターン図(外形図。主要部品取り付け孔図、高さ制限図)に従って
自分で書いた回路図の部品を配置しパターンを方眼のマイラーフィルムの上で2倍尺で繋いで行きます(当時はCAD
なぞ有りませんでしたので、ネットリストとBOMの整合性もへちまも有りません。 また紙フェノール片面基板ですので
アースが弱く、部品の配置と信号及びアースの流れがアナログ回路の性能の総てを決めると言っても過言ではない
時代でした。) 最初の試作1号機は時間が惜しいので自分で墨入れをします(烏口コンパスや付けペンや烏口を使い
ステッドラーの黒インク等でパターンに墨を入れて生きます。手の油がつて居ると墨を弾きますから墨入れのマイラー
フィルムを素手や素指?で触ってはいけません。 墨入れが終わったら光に透かしてインク(墨)が薄いところをチェッ
クしてその部分を塗り重ねます。 後にペンテル?の赤黒色の遮光ペンが出来たのでこの塗りつぶしは非常に楽に
なりました。 また同じ頃、かえるの卵?みたいな丸ランドのシール(IZUMI?)やテープが出てきましたので、墨入れと
言うよりもパッチ貼りテープ引き回しに代わって行く事になります(それから時間っを置かずにCADへ移行しましたた)。
これでインクで手や服を汚すような厨房は居なくい成る訳ですが、私は今のCADのパターンは個性が余り出せなく好
きでは有りません。昔はパターンの引き回しを見ただけで、名人と言われる人の基板の場合は誰が設計したパター
ンかまで分っていたのですが、いまのCADのポリゴン塗りつぶしでは(ry
設計1号機ではレジストもシルク(ロードマップ)もつけずに、この出来上がった原稿を基板やさん(棚沢八光社等)に
出して等倍でエッチングしてもらいます(1日で出来る)。 それを技術部内で糸鋸で外形や抜き孔を切って、まずφ3
の基板取り付け孔(実際はφ3.6ですが)ボール盤で数箇所開けます。
- 523 名前:デムパ(以下略です :03/07/22 23:53
- 之を数枚重ねてM3ビスで締めて、ドリルで1.0mmや0.8mmの孔をランドの中心に開けて行きますます。 そして背の
低い部品から順番に半田付けです。
ここまではアマチュアの人のプリント基板作成と何等かわりが有りませんね。 工場上がりの技術補助の女性が数名
いらっしゃいましたので、この作業は予め予約を入れていれば頼めるのですが面倒しいので自分でしました。
試作二号機や設計引継機はグリーンレジストや部品面シルクを入れる場合もありますが、コストが厳しいセットの場
合は生産まで、レジスト、シルク無しの基板もありました。 廃止すれば直材費は数円下がります(工場には不評でし
たが)。 チップ部品ががパンダ面に付くようになってから半田面にもシルク(ロードマップ)が付くようになりましたが、
折角グリーンレジストの上に再度白印刷をするのならマップの用途だけに使うのは勿体無いと。1.78mmや2.5mmピ
ッチのICの足や2.0mmピッチや2.5mmピッチのコネクターの足、其の他0.2mm箔や間隔の厳しい箇所の上にもこ
の白ペイントを重ねて印刷するダブルマスク(レジスト)と言う手法がとられ始めました。 BCL機以降のモデルでは多
分総てのDIL型ICの足の半田面はこのダブルレジストと成っていると思いますのでいつか基板を開けられたら確認し
てみて下さい。(なおこれは松下の特許となっていたので、7年ぐらい前に切れる迄松下以外に納める基板やさんは
特許代=メチャ安い を松下様に納めていたようです。 もう切れていますから安心してお使い下さい。)
この様に試作を2回から3回繰り返し、機構屋さんが作った金型手配図面に従って模型屋さんに作らせたアクリル製
の試作キャビネット(当時ウン10マソ円もかかる)電気屋さんの引き継ぎ用基板を入れ、総合電気特性や環境試験特
性等のデータを取り設計引継ぎ資料(企画書、部品リスト、新規部品承認図+サンプル、回路図、パターン図、etc)を
又機構屋さんはも、総合組立て図、金型手配図面、部品リスト、新規部品、承認図、試験データ、ワーキングセット等)
を揃えて設計引継ぎ会議に臨むわけです。
- 524 名前:デムパ(以下略です :03/07/23 00:38
- __ >>518 昭和20年代生まれですよ(w
∥+| 因みにAA系板にも居ます。
∥ ̄ これは私が作った(合成した)AA
∥
./| ̄ ̄ ̄| ○_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
.∧_∧ | .|: 擬古 :| (゚Д゚ )__<入院患者のデムパ が又逃げ出したぞ ゴルァ!!
( ´Д` )| .|. 精神 :| | づ/ \_________________
ミミ皿皿皿皿皿._) (_皿...|: 病院 :| 皿皿l ̄ ̄ ̄l皿皿皿_
ミミ彡ミ 田 田./ . `、 | /| 田 田 田 田 :|
ミミミミ彡.. /,r|デムパ..r、い| / | :|皿皿皿皿皿
ミ彡ミミミミ [.| | .| {ニ }/.|/ | 田 田 田 田 :| |
ミミミミ巛彡. {_} | `‐'i" | .| :|田 田 田│
ミ彡彡ミミミ /"ヽ-、 .|./| ̄ ̄ ̄ ̄| | │
ミミミミミミ彡ミ二. | .| ヽ .| _| ╋:∥ | ̄ ̄| :| ̄ ̄| |田 .三. /□∧ アラデムパ サソ
| | i.|...:;;:;; 三≡| |λ {ll|..:| :┌─∥ |┐ _,:| :| ._:| |_三二 (゚ー゚*) マタ2chニイクノ?
| l i.|:;:;;;;;;;: | | mn_ ヾ._リ_:| _ _| ∥ |│_| :|__| | . || (y[と)]
|二二二二二二.{ .7. .. l,,,,,|_____..|.Π.∥_|;;;;;;;;;;;|_|;;;;;,;;;,;;|__|:: ̄  ̄ |__|
::::::::::::::::::::::::::::::::: ヽ_.( ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ∪∪
::::::::::::::::::;;;;;;;::  ̄ ̄ ̄ ̄ ;;;::::;;:: :;;;:::::;L;;;; ::::;;;;;:::::::: :;L;;;;::: :;;;;;::::.................................
- 525 名前:目のつけ所が名無しさん :03/07/23 08:29
- 時代に柔軟に対応できる人間が生き残るということを
体で証明していらっしゃるようで・・・
- 526 名前:目のつけ所が名無しさん :03/07/23 08:57
- >>517
ISBNコードはついてないみたいです。
出版社に問い合わせてもおそらく在庫もないと思います。
- 527 名前:目のつけ所が名無しさん :03/07/24 01:10
- ビギナーのためのトランシーバー製作入門 AM SSB編
http://shopping.yahoo.co.jp/shop?d=jb&id=19491430
- 528 名前:6です :03/07/24 04:17
- どうもおひさしぶりです。1月のサーバー移転でこのスレをロストしてしまい、てっきり
dat逝きになったと思ってました。最近になってボード更新したら出てきました。
ボード更新しなかった単なるオレのミス・・・もうアフォかと・・・。
で、グリコの「なつかしの20世紀」シリーズのオマケに「クーガー7」がありますが
もちろんゲットしています。
このオマケは小さいですがジャイロアンテナがクリック付きで回転したり、ロッドアン
テナが伸びたりします。
ただ色はガンメタになってます。当時、ガンメタタイプもあったのか~?
つーわけで、本物のクーガー7と一緒にデジカメで撮ってみました。解像度低くてスマソ。
ttp://www45.tok2.com/home/cctomoyo/source/345.jpg
- 529 名前:目のつけ所が名無しさん :03/07/24 19:29
- 良スレみっけ。デンパさんの文章を読んでいて、
佐貫又男(航空機)
伊藤多喜男(ステレオ)
兼坂弘(エンジン)
さんのエッセイを思いだしますた。
- 530 名前:目のつけ所が名無しさん :03/07/25 01:10
- 俺の場合、秋月のガイガーカウンターキットを組み立てたぐらいだけど、
デムパさんのは面白い。
- 531 名前:目のつけ所が名無しさん :03/07/25 22:43
- いつも楽しい話をありがとうございます。
量産話の続きを待ってますよ。
ついでに、量産段階で大きなミスが発覚すると、どうするのか・・・
なんてあたりも期待などしちゃったりして。
- 532 名前:目のつけ所が名無しさん :03/07/27 20:16
- グリコのおまけのクーガ7が一発目で出て、懐かしくなり7と2200を
オクでゲットしてしまった。ついでにラテカセのジャッカルまで買っちゃったよ。
- 533 名前:目のつけ所が名無しさん :03/07/27 21:13
- クーガの方がメジャーだったの?
スカイセンサーの方がメジャーだと思ってた。
- 534 名前:目のつけ所が名無しさん :03/07/27 22:28
- スカイセンサーよりクーガ7の方が少年誌で宣伝してた気がする
- 535 名前:目のつけ所が名無しさん :03/07/28 17:34
- あの頃のカタログ、ベリカード、ポスター、まだ置いてある。
スカイセンサー5800はやっぱり、フイルムチューニングがいかれた。
- 536 名前:目のつけ所が名無しさん :03/07/28 23:41
- ICF2001を久し振りに出してきたけど、電源入らなかった。
電気屋で短波のはいるラジオみたけど、FUZEしか無かった。
安かったので買って少しいじったが、ほとんど何も受信できなかった。
- 537 名前:目のつけ所が名無しさん :03/07/29 00:02
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- 538 名前:目のつけ所が名無しさん :03/08/02 00:22
- 今BCLをするのにおすすめのラジオって何ですか?
- 539 名前:目のつけ所が名無しさん :03/08/02 00:33
- >>538
とりあえず松下は終わってる。
ICF-SW7600GRにしとけば。
- 540 名前:山崎 渉 :03/08/02 01:03
- (^^)
- 541 名前:目のつけ所が名無しさん :03/08/02 01:42
- >>538
金あったらNRD-545でもドゾ。
- 542 名前:目のつけ所が名無しさん :03/08/02 14:06
- >>538
わし、AR7030って使ってるけど、これってどんなもんだろ。
- 543 名前:目のつけ所が名無しさん :03/08/03 21:37
- デムパさーん。こっちのスレもお願いしますよー
- 544 名前:目のつけ所が名無しさん :03/08/03 23:58
- >>541,>>542
そいつらはラジオじゃ(ry
- 545 名前:目のつけ所が名無しさん :03/08/04 23:17
- BCL出来る国産ラジオは皆無。
- 546 名前:目のつけ所が名無しさん :03/08/04 23:46
- >>545
日本にはあるが、キミの国には無いんだろな。w
- 547 名前:目のつけ所が名無しさん :03/08/04 23:57
- 松下やソニーのいちばん安い奴でも十分おもしろいよ!
工夫する余地がたくさんあるし、アンテナの工作もやりやすいし、
ちょっと自分で工夫すれば、劇的に聞こえるようになって、ヤッタ!って感じがする。
デジタルの機種だと、周波数打ち込んで聞こえなかったらオシマイって
ことが多いしね。とくに初心者だとそういう安易なとこに陥ってしまう。
- 548 名前:デムパ(以下略です :03/08/05 00:31
- 他所の板で遊んでましたら、又見つかってしまいました(今回は間違ってハンドル出してたので当然ですが)。
AAで回路図を書いていた人がいましたので、真似して書いて見てました(手抜きで書いたのでかなり雑です)。
学校を出て会社に入って設計部隊に配属された頃の話しのぶり返しになりでますが、アマチュア時代の回路いぢり
とメーカーでは何処が違ってたかと言う話しです。
①先ずは半田鏝、半田付けに関して。
半田鏝がストレートタイプの物でなく、くの字型?に折れ曲がった物(ヒター部が握りに対して135度ぐらい傾いてい
る)だった。 仕事用の鏝を貰った?時、鏝台もそれ用の特製の物を貰ったのですが、鏝先に鑢を掛ける時に鏝
先を固定する窪み部分がついていた。 半田鏝支給と同時に換え用の長さ≒8cmφ4.5ぐらいの銅棒と鑢の貰い
(正確には貸与)ました。 今の鉄?コーティングの鏝先と異なり、使い込むうちにの斜めに鑢で削っ た半田を乗
せる部分の銅が、徐々に半田に溶け込んでクレーターが発生します。 そうなると上記の鏝台の窪みの部分に
鏝先を置いて鑢でクレーターを削り平らにします。 段々棒の長さが短くなりますから鏝先の止めネジを緩めて引き
出します。 何回も繰り返している内に,長さが短く今度成るだけでは無く鏝先の心棒の表面 が銅が酸化し脱落を
始め直径も小さくなりますから,新たな銅棒に交換です。
ヒーターの定格は30~40W 程度だったかと思います。 立派だったのはヒター部が雲母にニクロム直巻きの大昔
のタイプの物ではなくてアルミ系の合金でモールドされていた事です。 熱容量的には今から考えるとかなり大きい
ですね。 真空管時代の大きい部品時代の名残かも知れませんが、今の鏝の様に効率の良いセラミックヒーター
タイ プでは無いので仕方無い所です。 煙草を吸う人はこの鏝のヒーター部で火をつけていました。(シールド室
の中で煙草を吸っても良かった古き良き?時代の話しです) 煙草と言えば、シールド室内での灰とシケモクの捨
て容器(兼火消し壺)をジャンクを利用して自作?している人が居たのには感心しました。
設計検討に使う低温チェック用フロンガススプレー(輸入品のKAELTEスプレー =AEはAウムラウト)の空き缶のノ
- 549 名前:デムパ(以下略です :03/08/05 00:32
- ズルのカシメ部を取り外すと、あいた孔のサイズは単2乾電池とピッタシです。 是を蓋に使います。
電池が中まで落ち込まないよう途中に半田でストッパーを作ります。 煙草の火が一発で消え煙も外に出ません。
電池と言えば冬の寒い日の屋外での伝測時に、単1や単2電池を電線でショートさせた物が懐炉代わりになる事を
を先輩より習いました。 使い捨て懐炉が無かった頃の話しです。
当時の主流は赤缶ハイトップでした、アルカリ電池でやってはダメですよ。
ポリエチの壜にフラックスを入れた物も検討時の必需品です。 AWG26程度の被覆電線の被覆を長めに剥き、軽く
捩ってこのフラックスに浸してから取り出します。 これで半田吸い取り線の出来上がりです。 多量の半田を吸い
取るには平網アース線(編組線)を30cm程度フラックスに浸し、空中で乾燥させてから使います。 時間が無い時は
ライターで火をつけてアルコール分を飛ばすと言う無茶もしますが、自然乾燥の物には敵いません。 数年後に
既製品の半田吸い取り線(海外製?)が出ましたが値段が高いので、私は自作の吸い取り線を使ってました。
因みに低温スプレーをSW受信機の局発のパッテングコンデンサ(同容量2連バリコンで局発側のC容量を減らす為
局発VCに直列に入れるコンデンサ)のスチコン(ポリスチロールコンデンサ)に直接ぶっ掛けますと、透明ケースに皹
割れが入って白く変色してしまいます。 スチコンはマイラーコンよりもQが高く温度特性も平坦から高温側でほんの
僅か増加するくらいの同調回路には非常に優秀なコンデンサですが熱に弱く(必ず足をチューブで5mm以上浮かす
必要があった)自動挿入の時代に合わず あぼーん に成ったのは残念(エポキシコーティングタイプの物も作られまし
たがコストでNG)。 高温側で容量抜けの補正コン(N特性)はセラミックで幾らでもありますが、P特性でQの高い安定
なコンデンサはスチコンとシルバードマイカコンくらいだった。 チップのシルバードマイカってのは有るのですかね?
それと、会社支給のニッパーはHOZANでは無くVICTORの物でした。⇒硬いものを切らない限り本当に良く切れます。
- 550 名前:デムパ(以下略です :03/08/05 00:33
- ②ジャンク部品の行方及び部品メーカーの決定
アマチュア時代は試作した機器の部品(R,C,L,半導体の類)は元にバラして次回の製作に使用してました(貧乏学生だ
ったのと、物は最後迄大事に使うものだと言う戦後直後生まれの教育の故?)。
会社では回路定数検討やトラブル対策の時は部品棚より、適当にの数種類の抵抗値やコンデンサーを持ってきて、
付け直してチェックします。 で、検討に使った部品(半田付けしたのもしないのも)は元の棚に返さず机の上のジャン
ク箱(金属製のお菓子の箱等)に放りこみます。
検討の時部品棚まで取りに行かなくても自分のジャンク箱から探せる。その内に、ジャンク箱が満杯になってきます。
そうすると、検討後机の上に貯まった、部品の足の切れ端や半田吸い取り線のクズから使える部品を選別してジャン
ク箱に戻すのが面倒臭くなります。 それで机の上のゴミ(使えるパーツ多数含有)を纏めてシールド室内のゴミバコ
に卓上箒で纏めて あぼーん 机上を綺麗にします。 アマチュア出身の私には、これには最初の内かなり抵抗があり
ました(勿論トランジスターもありましたがw)⇒2ヶ月も経つと全く抵抗無し。
設計時に、(割とどうでも良い回路で)何処メーカのコンデンサやTrやLをを選んで量産時の購買手配の部品が決まる
か、と言うと実はこのジャンク箱の中に丁度転がっていた部品(偶然に手にした部品)で決まる事が結構多かったんで
すよ。 「その部品で求める性能が出たのならそれで良い、他のメーカーの部品に置き換えて検討するのはめんどく
さい、これで手配してまえ。」ってな具合で決まる場合が多いのです。 松下ラジオの場合、設計者に部品(メーカー)を
選定する権限が大きかったので、部品メーカーも営業攻勢を設計部門にかけてきます(と言っても当時の松下の技術
者には賄賂とか接待攻勢は全く効かないので)。
- 551 名前:デムパ(以下略です :03/08/05 00:34
- HOZAN製の部品箱に自社のパーツを綺麗に分類して技術の部品棚に置いてくれと各社持ってきます。
早い話が、設計者が最初に手にした部品で発注メーカーが殆ど決まると言う事を部品メーカーの営業担当者も気がつ
いていたのでしょう。
関東系や関西系のの大手電気メーカーの技術屋さんとP社を辞めたあと話す機会がありましたが、関東系の会社では
部品メーカーに対し、量産を前提としたサンプルの要求依頼にも金を払っているのには驚きました。 関西系では量産
使用前提の試作やサンプルは皆ロハ決まってましたので(勿論、今私が居る中小?零細?会社では金を払っています
がね)。 まあ関西系は翌月現金決済と言う強力な武器を有してましたからね。 しかしP社もついに去年から部品メーカ
ーに対して実質の延べ(Pi -------
*何故か此処で妨害音が入り文章が数行途切れる。
今みたいにチップ部品が主流になってしまっては、検討に使った部品はよほど入手し難いか、高価な物でもない限り机
の上に残ったパーツは総て あぼーん でしょうね。 ジャンク箱の中には大物部品以外は貯まらない。
1005クラスのチップに到っては、検討の為の交換時に2割~5割くらいの数がピンセットから離れて部屋の何処かへ飛
んでいってしまいます。 1608サイズの部品に比べ余計な検討時間と精神的苛々が増えてしまいますが、最近は老眼
の進行で現役技術者引退までぢかと言う所です(今でも時々は若い人を押しのけて検討してます←老害との声頻り)。
③火を入れたままでの検討(部品交換)
- 552 名前:デムパ(以下略です :03/08/05 00:34
- 一般的に定数検討で部品を交換する場合にはセットの火を落して(電源を切って)交換し再度電源をONして波形を見る
のが正しい検討の仕方なのですが、ポータブルラジオ等の電池式セットや小型トランス式セットの場合、電源を落さずに
、オシロの波形を見ながら半田鏝で部品を交換してしまいます。 真空管からラジオに入った私にとってはこれは驚異的
な事でありましたが、その内に私も電源うを入れたまま部品を交換検討する様になってしまい ました。
で、この無茶苦茶?はP社の弱電技術者が全員やっているのかと言うとそうでは無く、私が火を入れたまま部品の交換
をしているのを見たテレビの技術屋さんから、「ちめーは一体何を考えてるのか、部品交換時に何故電源を落さないの
か!アフォ!」とボロクソに怒られました。 部品交換時に電源を落さないメリット?は一つには時間の短縮、もう一つ
は半田付け時から常温時に移る時間経過(温度変化)に於ける出力波形や周波数等の変動が同時に観察出来るから
ですが、あまり感心した事ではありません(早い話がめんどくさいから電源を落さないだけです)。
ラインオペレートのセットやインピーダンスの低い回路でこれをやってはいけません。 何故こんな無茶をやってもTRが
壊れなかったかと言うと大抵のTR回路はエミッタに抵抗とパスコンが入ってるからです。 半田鏝で通電時にコレクタと
ベースをタッチさせた場合エミッタに抵抗がないとTRは破壊しますが、抵抗があれば助かる場合が多いのです。 しかし
これは汎用品の安物TRの場合で2SC3356のようなベースがデリケートな超高周波TRの場合には通電したままの部品
交換は完全破壊に到らずともTRの能劣化させる場合が多いので好ましく有りません。
でも4558とか2904タイプのオペアンプのAFの周辺回路の定数検討では、私もつい最近までは火を入れたまま検討して
ました。 安物のオペアンプはなかなか氏にませんね。 安物部品は無茶苦茶に強い。
文章スレでもAAスレと同様に500kBでスレあぼーん ですよね。 残りバイト数を見るととても1000ゲトは無理ですね(w
- 553 名前:目のつけ所が名無しさん :03/08/05 09:10
- ナジさんは今でもお元気だろうか?
- 554 名前:目のつけ所が名無しさん :03/08/05 11:00
- ガンバレガンバレパーソナリティ
遠くの電波を聞きましょう
ナショナルクーガーセブン~
だったけ?
- 555 名前:目のつけ所が名無しさん :03/08/05 23:51
- 555
@
うんこ!!
- 556 名前:目のつけ所が名無しさん :03/08/06 00:17
- 555はタイマー
- 557 名前:目のつけ所が名無しさん :03/08/06 18:28
- 最近、無線板とラジオ板に出没して回路図を書きまくってる人はデムパ氏ですか?
- 558 名前:目のつけ所が名無しさん :03/08/08 22:22
- 皆の衆、ROMしてるだけじゃなくてもっと感想など述べるなど
盛り上げるべし。
デムパ氏が最近、あちらの板に張り付いてしまった。
- 559 名前:6です :03/08/08 23:08
- パナのラジオじゃないけどカキコします。もうしわけない m(_ _;)m
ハードオフでジャンクを漁っていたらこんなラジオを見つけました。
ジャイロアンテナが見えた時は「おっ!クーガーか?」と期待したのですが、取り出した
らなんか変なラジオですた。NEC製で「日本短波放送専用受信機」というシールが貼って
ありますが、一応ダイアルで4~10MHzまで選局できるようです。
そしてなんといっても目立つのが、クーガーみたいなでかいジャイロアンテナです。
本体の横幅が18cmのコンパクトサイズなんで、思わず「本体ごと動かせや!」とツッコミ
を入れたくなります。
ttp://www45.tok2.com/home/cctomoyo/source/353.jpg
- 560 名前:目のつけ所が名無しさん :03/08/09 15:27
- デムパ氏は何処に? 追っかけしたいのでデムパ氏リンク集よろしく
私は真空管で短波受信機作った.クリコンなどいくつも作ったよ
フリッドディップメーターなんか懐かしいなぁ
- 561 名前:目のつけ所が名無しさん :03/08/09 19:34
- デムパ氏出現状況
100円ラジオ研究所
http://hobby.2ch.net/test/read.cgi/radio/1039574133/
ラジオ関連 自作 技術 総合スレッド
http://tv.2ch.net/test/read.cgi/am/1059209404/
- 562 名前:目のつけ所が名無しさん :03/08/09 23:31
- >>561
デムパ氏出現状況出現状況ありがとうございました.
書いている内容やレイアウト(藁でデムパ氏という事が分かります.
このスレにも戻ってきてくれないかなぁ
- 563 名前:目のつけ所が名無しさん :03/08/09 23:59
- 私のクリコン(クリスタルコンバーター)作り.
親受信機は真空管の自作高周波無し中間周波2段のシングルスーパー.
これで主として10MHz帯でBCLしてけっこうべりカード集めた.
ハムバンドも聞いてみたくなったが14Mhzから上は感度が悪い.
でクリコンを作った.真空管は6BA6や捨ててあったTVの中間周波
増幅用のを使った.(型名忘れた.6BA6なんかよりずっと性能が良い
とナショナルカラーブレテンに書いていた)
後に2SK19やC945なんかのトランジスタータイプも作った.
クリスタルは27MHzのCB用が日本橋で安く売っていたのでこれを使用.
これは9MHzの3倍オーバートンであるから元の9MHzを発信させて7MHz
と混ぜれば2MHzが出てくる.(これは作らなかった)
9MHzと14MHzを混ぜると5MHzが出てくる.
3倍の27MHzと21MHzを混ぜると6MHzが出てくる.
5倍の45MHzと50MHzを混ぜると5MHzが出てくる.
てな調子で色々クリコンを作って楽しみました.その時グリッドディップメーター
が大活躍.
なんて事をここや関連スレを読んで思い出しました.
- 564 名前:目のつけ所が名無しさん :03/08/10 17:08
- S社のラジオが故障したので開いてみたけど、手がつけられませんでした。
キャビネットからサブフレームを出したはいいけど、これからが
どうにもならない。だって、あちこち熱カシメがかかってんだもん。
この頃は修理のことなんて考えてなかったのか。
ちなみにトランジスタはほとんどNEC、一部SANYOでした。
- 565 名前:1 :03/08/14 12:45
- そろそろ次スレを立てないとまずいんでしょうか?
- 566 名前:目のつけ所が名無しさん :03/08/14 15:01
- 確かに450kBを越えてますね。
立てた方がいいかも。
- 567 名前:目のつけ所が名無しさん :03/08/14 16:16
- dat落ちするとしばらく見れなくなるから、
どっかのサイトにログ保存しておきたいですね・・・
- 568 名前:目のつけ所が名無しさん :03/08/14 19:38
- 誰か安全な保管場所提供できる人いない?
求むボランティア。
- 569 名前:目のつけ所が名無しさん :03/08/14 23:12
- 和ゲオに垢取れ。
- 570 名前:山崎 渉 :03/08/15 12:54
- (⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
- 571 名前:目のつけ所が名無しさん :03/08/16 09:00
- 保守
- 572 名前:1 :03/08/16 21:44
- 安易に次スレを立てました。
http://that.2ch.net/test/read.cgi/kaden/1061037800/
- 573 名前:1 :03/08/16 22:24
- とりあえずこのスレを保存しました。
URLに対するツッコミはなしでお願いします。
(ファイルが大きいので注意!)
ttp://www9.plala.or.jp/NRD535D/2ch/text.htm
- 574 名前:>1 :03/08/16 22:49
- ご苦労さま。
あとは落ちない程度、オーバーフローしない程度に
このスレは維持しましょう。
- 575 名前:目のつけ所が名無しさん :03/08/16 23:10
- 573には悪いんだけどすごく見づらい…
なぜわざわざこんな形式にしてるの?
- 576 名前:1 :03/08/16 23:49
- 本当にすまんです。
スキルがないもんで、Wordでhtml化しただけなんです。
とりあえずってことで。
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