Part2 表示制御

 ここでは、セルに入力したデータの表示方法に関係することを解説します。セルに日付を入力したが、セル幅がたりない、セル幅を拡げようにも他のセルに影響するので拡げられない。さて、どうしようか、こんなときの対策方法などを解説しています。


2−1 表示形式
 表示形式は、セルに入力した数値や文字などのデータをどのように表示するかを指定する設定値のようなものです。この表示形式を適切に設定することで、数値を金額表示にしたり、小数点以下の表示桁数を指定しています。ここでは、表示形式の基本と新しい表示形式の作り方を解説します。


■表示形式の働き
 セルに数値を入力すれば数値が表示される、文字を入力すれば文字が表示される、あたりまえのようですが、これはすべて表示形式が管理(操作)しています。何かを入力したとき、それをどうしろと指示する役割を持っているのが表示形式だと、考えることができます。


1.表示形式の初期値
 表示形式は1つ1つのセルに個別設定します。逆に考えれば、1つのセルに表示形式を設定しても他のセルには設定されない、ということになります。1つ1つのセルには、あらかじめ設定された表示形式があり、ふつうはG/標準が設定されています。G/標準が設定されたセルは次のような表示を行います。


       
数値を入力すると、左詰めで表示(コンマや通貨記号は付けない)

        文字を入力すると、右詰めで表示(入力どうりに表示する)


新規のブック(またはシート)を開いた直後に、データを入力してみると、次のような表示になります。


r操作

@それぞれのセルにデータを入力する

        セルB5 に 1000  を入力する

        セルB6 に −1000 を入力する

        セルB7 に 0     を入力する

        セルB8 に 0.012 を入力する

        セルB9 に ABC   を入力する

        セルB10に データ   を入力する