第三回忌録「自虐プレイ」
仲間と別れて一旦帰宅したトーマス。小手屋の父上に「装備はちゃんとチェックしてるんだろうな?……そうか……ならいい」などとドスの利いた声で脅しを食らったのち(※イメージ)、正義の使者ライトクロスとして目覚めたはずのマチスを捜して街へくり出します。
さあ彼はどこにいるのでしょうか。闘技場かな? 屋根の上かな? ヒーローらしく城門の前で仁王立ちかな?
と思ったら正義の使者、人目をはばからず堂々とたき火にあたっていました。
……そりゃあそんな隙間だらけの靴履いてりゃあ寒いに決まってるでしょうよ(←黙っててやれよ)
チャンクノートの力で、より一層 バカに磨きが掛かった 頼もしくなったマチス。一応真っ赤な仮面をしていますが、服装は普段着のままです。本当に正体を隠す気があるんですか。君は美少女戦士セーラームーンですか。
有無を言わさず仲間に入れて装備をチェックしてみると、「ジャストライト」という見慣れぬ名前の剣を持っています。どんな武器なのかとアイテム説明欄を見てみると。
ジャストライト:ライトクロスが名付けた剣。本当はただのブロンズソードだぞ!
ダメだこいつ真性のバカだ。
……そんなバカすら愛おしい。(末期)
さて、今回の目的は(石坂浩二調)……ズバリ、下水道の奥に眠っているという、世界一の名剣を手に入れること。
新しく仲間になった活発な少女デミとラルクを連れて、再び下水道へ潜入します(ライトクロスに比べてこの軽い扱いはどうか)。
チャンクノートを探しに行ったときには、それらしいものが眠っていそうな場所は発見できませんでしたが……いぶかりながら小部屋を探索していると、前回苦労させられたチャンクの武具にライトクロスが興味を示しました。
「これが伝説のチャンクソード……噂通りの素晴らしい剣だ!!」
どうみてもところどころひんまがった小汚い剣なのですが。
鎧に至っては風雲たけし城にも出てこないようなダメセンス全開の逸品なのですが。
新参のデミなど「本気で言ってるのぉ〜?」と直球な一言を浴びせていす。可哀想な人に本当のことを言ってはいけないと学校で習わなかったようです。
何十年間研いでもいないような剣はクソの役にも立たないだろうと思いきや、ライトクロスに装備させてみると意外な性能の高さ。
武器にもプラシーボ効果は存在するのですね。勉強になりました。(←プラシーボ効果を勘違いしないでください)
下水道へ遊びに来ていたフェアリーから、行き止まりの奥にまだ通路があるらしいと教えてもらったトーマス一行。
壁を破るため、役に立ちそうな道具を捜して街へ戻ることになりました。子供のくせに器物損壊のレベルが徹底しています。
「壁を壊したい」とトーマスから聞いた街の人々は、「バルサミナ」という魔法の爆弾のことを教えてくれました。
運良くそれを持っていた旅人に遭遇。事情を話してひとつ分けてもらいます。
「下水道の壁をぶっ壊したいんですが、爆弾ひとつください」
「いいよ。気を付けて使うんだぞ」
本当に寛容な街の方々です。トーマスたちが下水道の壁じゃなくて、怪物退治をさせておいて満足な謝礼すら支払わなかったババアの家をぶっ壊したらどうするつもりだったのでしょうか。
このバルサミナは火ではなく、人の感情に反応する爆弾のようです。近くにいる人が怒ったり悔しがったりすると爆発する代物なのだとか。
短気な当方など持っていられたものではありません。PCがフリーズした瞬間に爆発することでしょう。おそろしいことです。
怒りに反応する爆弾なら、とりあえず短気っぽい仲間と性格の悪そうな仲間を連れていけばよいであろうと判断。同行者に選ばれたのはティナとセリエでした(酷)。
……あと一人ですか? ライトクロスに決まってるじゃないですか。当たり前のことを喋らせないでくださいよ(←勝ち誇るな)。
問題の壁に早速バルサミナをセットすると、ティナが意外なことを口にします。
「さて、あとは貴方を怒らせればいいのよね。」
……えっ? 怒るの俺ですか?(トーマス心の声)
一言も喋らないポーカーフェイス主人公の彼を怒らせる羽目になるとは思わず、当方しばし逡巡。とりあえず口達者のティナに任せてみることに。
「私が悪口を言うの?……やめておいた方が良いわよ……立ち直れなくなっちゃうから」
気が進まない様子の彼女ですが、誰かが怒らないとバルサミナは反応しません。ひと思いにやってもらいましょう。お願いします。
「……前々から気になってたんだけど、その首の赤いスカーフ、何なの? ささきいさおとロイヤルナイツのコスプレ?」
爆発。
(※セリフはゲーム中のものとは一部異なります)
(※ささきいさおとロイヤルナイツのトレードマークはスカーフではありません)
あまりの暴言にさすがのトーマス君も腹を立てたようです。壁はバルサミナの爆発によって、綺麗になくなってしまいました。
その向こうに隠されていた小部屋には、何やらものものしい様子の石棺がひとつ。いかにもお宝が眠っていそうです。暴言に耐えて壁を破った甲斐がありました。やっと世界一の名剣にご対面か?
石棺を開けてみると、なんと剣が中から飛び出してきて、言葉を話し始めました。
「我が名はナルシス。我を手にしたければ、試練に打ち勝って見せよ!」
…………またコレですか……(気合喪失)
試練といっても大筋はチャンクと同じような魔物退治・力比べの域。苦戦するようなトーマスたちではありません。大変だったのは剣を抜くためにラスティンを呼んで来なきゃいけなかったことぐらいです。
その最後の試練は、剣自身との戦い。チャンクメイルを操って攻撃を仕掛けてくるナルシスソードを撃破した彼らは、見事剣の所有者として認められることができました。
ここで、またひとつ冒険を終えてたくましくなったトーマス君から、ナルシスソード君に一言。
チャンクソードと同じ攻撃力のくせに「世界一の名剣」を名乗るのはやめてもらいたいものです。
■■■■■■■目的「世界一の名剣を手に入れる/下水道の壁を壊す」■■■■■■■
特技別最短攻略メンバー(1):クルミ/デミ(フェアリー語)
↓「下水道の壁を壊す」が発生したら交替↓
特技別最短攻略メンバー(2):ラルク(風・解呪)+
ティナ/シルバ(口達者)+
ユーマ/ラスティン(力自慢)
※壁に古代語で書かれた張り紙があるが、解読しなくてもクリア可能。
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