第八話『汚れつちまつた悲しみに』 | ||
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12月9日(木) | ||
前の章でドロップキックを出したり背後に龍を背負ったり同僚に何度も土下座を強要していた超教師りん子先生が、なんと小じゃれたオープンカフェでアンニュイにミルクティーのようなものを呑んで、否、飲んでいます。
それどころではありません。そこヘバッタリ現れたのは彼女の昔の恋人。『外で茶』→『再会』という古典ベタの流れが今まさに当方の目の前で展開されています。 どうしたのでしょうかこの章は。話の雰囲気もですが、りん子先生のキャラが前の話と違い過ぎて上手く適応できません、っていうかアンタ彼氏がいたのに同僚と一回デートするかしないかでギャースカ動揺してバッドエンド時には刃傷沙汰まで起こしてたんか! これだから女って奴は!! しかも学校では、田沼教頭が突然【生徒と教師の恋愛】について訓示を垂れたりしています。揃いも揃って何か悪いものでも食べたのでしょうか。どこかのけしからん者が給食にハーレクイン小説でも混入しやがったんじゃないでしょうね。 しかし、おかげで主人公の過去にまつわる新たな事実が明らかとなりました。彼が数年前教師を辞めるきっかけになったという、クヌギ中学で自殺した女生徒は、なんと同校の教師と恋愛関係にあったというのです。 ま、まさか……と同時戦慄する当方と職員室の皆様。幸い小須田教諭が「そんなことある訳ないでしょう」と六話の前科をスッカリ忘れてフォローして下さったので、どうやらその場は誤魔化せたようです。……お、おい、大丈夫なのか。嫌だぞ淫行前科のある教師を操るのは。 今回のキーパーソンであるりん子先生に早速特攻をかけて【生徒と教師の恋愛】を見せてみると、恋愛に憧れがちな子供たちに振り回されず、毅然とした態度で臨むのが正しい教師の姿だと思い出まじりに持論を述べてくれます。「先生もそうですよね」と言われましたが、六話の前科がある上に淫行の過去を持つ男かも知れないため返事ができません。ジュテーム!(※ガッデムの柔らかい言い方) 本屋にて遭遇。両親がもう「学校へ行くな」と言わなくなった、成績も落ちてないので安心した様子だと語る。当方も「もう会社には行くな(金ならある)」と言われてみたいものであるが、引きこもりになるのは目に見えているため働く方が健康上望ましいであろう。 | ||
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12月10日(金) | ||
りん子先生が英語の教材にアメリカンプロレスのビデオを見せたとかで、説教コンビに怒られています。
生きた英語を楽しく学んでほしい彼女の気持ちはわかりますが、確かに受験には役立ちそうにありませんね。当方の在学していた高校には、毎週一時間を丸々字幕付き洋画の観賞会に充てる英語の先生がいましたが、残念ながら当方に残ったのは「セント・オブ・ウーマン」の感動と「イレイザー・ヘッド」のトラウマだけで、英単語などこれっぽっちも残りゃしませんでした。後者に強烈に怖キモイシーンがあってもはや笑うしかなくアワアワ言いながらこの衝撃を周囲と分かち合おうとクラスメイトを振り仰いでみると全員寝てたり喋ってたりで誰一人画面を見ちゃいなかったのは良い思い出です。 叱られて落ち込んでいるのではないかとりん子先生を訪ねてみると、知り合いと飲むことになったので、飲み会に同席してほしいと誘われました。相手は例の元彼でしょうか。あまり気が乗らない様子ですね……。 果たして夕方、居酒屋『世情』を訪れてみると、りん子先生と一緒にいたのはオープニングで見た彼女の元恋人でした。 「俺は教師って聞いただけでジンマシンが出る。名前は御法川実。りんの元彼だ。」 いきなり主人公に敵意を示し、突っ込みどころ満載でどこから攻撃していいやらためらわれる自己紹介をしてくれた彼。「みのりかわ みのる」という名前は「お前はネタにまみれた人生を過ごせ」というご両親からのメッセージなのでしょうか。 確かに教師嫌いは筋金入りらしく、御法川は日本の教育現場、ことに公立中学の腐敗をしきりに批判しています。 彼の言葉に【教師って何?】なのかを考えあぐねている様子のりん子。彼が言うことはもっともですが、出る出るといっておきながらジンマシンも出さずに自ら「教師」という単語を率先連発しているのが気に入りません。自分で出ると言ったのだから、まずジンマシンを出してから物を言うべきです。 一度店を出て再び戻ってみると、テーブルには空のジョッキが既に9杯転がっています。間の悪いことに、出くわしたのは【プロポーズ】の場面。御法川は教師として自信をなくしかけているりん子先生を見かねて、これを機会に教職を辞し、自分と結婚してほしいと考えているようです。 さらに折悪しく、御法川に急な仕事が入ってしまったため、完酔状態のりん子先生を家まで送る羽目になりました。 御「責任もってりんを家まで送って行け。変なことしたら許さんぞ!」 り「ゆるはんどー!!!」 お願いですからその隙だらけの呑み方やめてくださいりん子先生。額に肉と書いてトラ箱に放置してやりたくなります。 本日もサクラ橋にて遭遇。いきなり「誰かと待ち合わせ? ニクイねー」と身に覚えのない因縁を付けられる。待ち合わせどころか暇さえあれば特定の生徒二名を付け回している教師だが何か質問はあるか。 | ||
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12月13日(月) | ||
関原教諭がりん子先生に元気がないと心配しています。
「話しかけてもそっけないというか……まあ、いつものことなんですけどね」などと小じゃれたことを言っているので、彼までハーレクイン小説が混入された給食を喰ってしまったのかと少々心配になりました。なんだ、いざと言う時はちゃんとしてるじゃないですか。 自宅のりん子先生を訪れてみると、昨日の【プロポーズ】の件についてはあまり考える余裕がないと一言。やはり教職に行き詰まりを感じて悩んでいるようです。 そこへ意外な人物が姿を見せました。我が3ーBの塩見慶一郎です。りん子に何か相談があったようですが、一言交わしただけで帰って行ってしまいました。そういえば、昨日伊吹銀平が「最近塩見の様子がおかしい」と彼のことを気にかけていましたっけ。【塩見の相談】、一体何だったのでしょう。 さらにその直後、毛糸の帽子にマフラーと厚着をした、怪しい【うろつく男】を目撃。何も言わずに行ってしまいましたが、しきりに辺りを見回しており、少々挙動不審です。 さて、ここでまさに当ゲーム屈指のイベントカードと言っても過言ではない【プロポーズ】が手に入りましたので、様々な人物に見せびらかして回ります。このカードはその辺の人に見せた時の反応が群を抜いて面白いことで有名なのです。 教師間のプロポーズの噂を教えてくれる者あり、結婚観を語ってくれる者あり。なかでも最高の回答をしてくれたのは我らが桧山太陽です。 「そっ、そんな話、僕にはまだ早いですよ! まあ、美咲ちゃんといつも一緒にいられたらなって思いますけど、結婚なんてずっと先の話です」 ハーッハッハッハッハ!! 語るに落ちるとはまさにこのことよ!!(悶絶) よーしパパ美咲ちゃんにもこのカード突き付けちゃうぞ。一体どんなノロケを聞かせてくれるのかな。結婚式の衣装かな? マイホームかな? 子供の数かな? 「えー!? 美咲、まだ15歳だよ。一応高校ぐらいは卒業したいから、18歳になったら改めてプロポーズして」 ………………(心の中に吹き荒れるモスクワの風) 見事なまでの一通ぶりだ太陽! こりゃあ道は険しいぞ太陽! 解ってるとは思うが一方通行の標識は赤地に横棒の丸い奴じゃなくて青地に矢印の長四角い奴だぞ太陽! 図書館にて遭遇。【塩見の相談】を見せたところ「わざわざりん子先生に相談するなんて。正直まだ頼りないから、逆に心配事が増えなきゃいいけど」と直球発言。彼が「暇な教師は教える能力も低い」とメールで書いてのけた男であったことを久々に思い出す。 | ||
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12月14日(火) | ||
りん子先生が体調を崩して欠勤してしまったようです。
見舞いに行こうと考えている関原教諭に、高峰教諭が「貴方が行くと見舞いというよりセクハラだ」と大胆発言。某超大国ならこの発言が逆にセクハラとして訴えられるところですが、我が校が誇るG.T.S.はそんな心の狭い男ではありません。「セクハラが怖くて体育教師が勤まりますか!」と胸を張って漢発言をしています。凄いよ僕らの関原先生! この日は塩見慶一郎に【塩見の相談】がどんなものだったかを尋ねてみることにしました。 しかし「あんたには関係ない、りん子先生に相談があったんだ」と、全く取り合ってもらえません。やはり様子が変です。そもそも人に相談事などしそうにないタイプの彼が、よりによって教師に悩みを打ち明けたりしようとするものでしょうか? また、昨日の見知らぬ男が「この辺だってことはわかってる……絶対見つけて」とつぶやきながら、今日もりん子先生のアパートの前をうろついていました。こちらに気付くと逃げて行ってしまいましたが、一体何者なのでしょう。 怪しい人物です。鼻が真っ赤になるほどの鼻炎なのに声の通りがいいのが特に怪しい。 今日も図書館にて遭遇。【生徒と教師の恋愛】を見せたところ「なんですか、やぶから棒に」と、平成生まれとは思えない古代語のスキルを見せつけてくれた。時代小説でも読んでいたのだろうか。 | ||
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12月15日(水) | ||
今日もりん子先生は欠勤。さすがにこう何日も続くと、出社拒否症候群にでもかかってしまったのではないかと心配になってきます。
「こうなったら僕が押しかけ亭主になって身の回りの世話を」と大ハリキリの関原教諭ですが、本当に決行して彼が危険なことになってしまうのは気の毒ですので、ちょっと様子を見てくることにしましょう。 ドテラ姿で戸口から姿を見せてくれたりん子先生。どうやら体調不良は本当だったようです。 しかし欠勤の理由はそれだけではありませんでした。なんと彼女はここ数日間、ストーカーらしき人物に付け回されているらしいのです。 その根拠として彼女が見せてくれたのは、カメラ付き携帯で撮ったとおぼしき、寝起きのりん子先生をとらえた画像。奇妙なメールに添えられて、どこからか突然届いたものなのだそうです。 「あなたのことを思っています。昼も夜も浸っています。まるで自分を罪人のように感じながら」 アイタタタタタタタタタ(激痛) もうね、こういうことをメールに書いて送ったりこれから決め台詞に使おうと思っている方は、まず完成させた文章を紙に書いて最低三日寝かせたのち、朝一番に自分の目を見ながら鏡の前で朗読してください。それで気恥ずかしさを感じないようでしたら堂々と使うと良いでしょう。このプレイ日記を見れば解るように、夜から深夜にかけて盛り上がった気分で書く文章にはろくなものがありません。 ともあれストーカーの存在を知ってしまったことで、迂闊に外へ出られなくなってしまった【弱気なりん子】。念のため、明日は一緒に登校してほしいと頼まれました。ストーカーに怯える自衛力があるなら、男と二人で呑んだ時に自力で帰れないほど酔い潰れるのはやめてくれと感じる年寄りの当方です。 ここのところずっと様子のおかしい塩見慶一郎に【弱気なりん子】を見せてみましたが、「俺には関係ない」と拍子抜けするほど冷淡な返事。残念ながら、彼がストーカー犯である可能性も否定できません。少し注意してみる必要がありそうです。 サクラ橋にて遭遇。才能開花により職業D・デパートの店員に開眼。数取団で武田真二が着ているようなヤンキージャンパーがダサ可愛くて印象的。リバイバルブームも遂に当方の幼少期まで追い付いてきたか…… | ||
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12月16日(木) | ||
昨日の約束通り、今朝はりん子先生をお出迎えして学校へ。すると塩見慶一郎が門の前に立っています。すぐに立ち去ってしまいましたが、どう見てもりん子先生を待ち受けていたようにしか思えません。
おまけに職員室では、先日行った英語の模試で、なんと慶一郎が0点を取っていたことが発覚。驚いたことに彼は優秀な文系タイプで、悪い点など取ったことがないのだそうです。とすると、これは当然何らかの原因でわざと取った点だということになってしまいますが…… ちなみにこの【塩見0点】の答案が表示されている場面をよく見ると、大山太郎と思われる生徒が60点を取っていることが判明します(ポンコツテレビジョンで心眼を全開にしつつ見たので確かではありませんが)。タロPじゃないとすると、席順からして黒部鉄郎かな? この真意を問いただすために慶一郎を呼び止めると「日本で生活するのに英語なんて不要だろ」と小理屈で誤魔化されてしまいました。 一方、悩みでもあるのではないかと心配するりん子先生には「その心配は仕事だからしてるのか?」と意味深なひとことを発して立ち去る彼。このやり取りを見る限り、慶一郎がりん子先生に対して特別な好意を抱いているのは間違いない様子です。 そのとき、りん子先生の携帯に御法川実からの連絡が入りました。相手が見える距離に忍び寄って「これから会いたい」と電話する携帯黎明期の落としテク(既に古過ぎて禁じ手)を披露してくれた彼ですが、問題はその出現場所が3階の廊下の窓だったことです。まるでスパイダーマンのような離れ業に驚愕する当方を尻目に、二人は先日のプロポーズ話をするため去って行ってしまいました。 一方、繁華街には例の厚着の男がまたうろついています。 彼が慌てて逃げて行くのを見た大森巡査が「あれは君の知り合いかね、あんまり変なのと親しくしてると逮捕するよ」と恐ろしい発言。そんな前例がまかり通ったら当方の友人が軒並み投獄されてしまうため勘弁してください。 家に戻っていたりん子先生を訪ねると、またしてもストーカーからのメールが届いていました。今度は買ったものをつまみ食いしている、買い物帰りのりん子先生の写真が添えられています。 「身を棄ててあなたを思う。私にはそうすることの他に希望も目的も見出せないから」 誰だか知りませんが、棄てているのは希望ではなく羞恥心と客観性だということに早く気付いてください。自分で書いてても「(笑)」はちょっとアレだと気付いていた足長おじさんの方が100倍はマシです。助けて小須田先生! | ||
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12月17日(金) | ||
社会科の神崎教諭まで、塩見慶一郎が授業中にラジカセを大音量でかけたと苦情を申し立ててきました。
重なる問題行動の理由を解き明かすため、生徒指導室で慶一郎から事情を尋ねるりん子先生。が、彼は理由についてろくに語ろうともせず、何故か主人公とりん子の仲を勘繰るようなことを言っています。 り「先生とはただ教師として協力し合っているだけよ」 塩「本当にそれだけかな」 り「それだけよ」 それだけだ!!! 自分の不用意な賭けの尻拭いを生徒に強要したり同僚を大威張りで土下座させたり酒場で自力帰宅が不可能なほど酔い潰れる女と同僚以上の関わりを持つのは御免だ!!(←七話ショックがだいぶ大きかった模様) りん子先生は話をはぐらかす慶一郎を根気良く説得し、一応は納得させることに成功した様子です。 が、相談室からひとり出てきた慶一郎は、室内で飄々としていたのとはまるで裏腹な寂しい表情。やはり原因はりん子先生への報われぬ恋情に間違いありません。とりあえず嫉妬の鉾先をこちらにむけるのだけは勘弁してもらいたいものです。決定的に筋違いですから。マジで。 りん子の自宅を訪れると、家の前に不審なダンボール箱が置かれていました。 まさかストーカーが死んだ猫の首でも入れておいたのかと思って中を開けてみると、入っていたのは(生きた)御法川でした。ウワー!! 元彼女を守るためにダンボールに擬態してるよコイツ! ソリッド・スネークか!! 「俺がストーカーだって言うのか? 不愉快だ!」と怒っている御法川。開けたダンボールに体育座りで人が入ってるのを目撃したこちらの方がよほど不愉快です。日も落ちてないうちから堂々と学校の敷地内へ入ってくることといい、彼は探偵でもやっているのでしょうか。 | ||
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12月20日(月) | ||
「ベントラー! ベントラー!! 宇宙人が来たぞォー!! ベントラァーー!!」
と、突如校庭から響く 電波 謎の声。今日も元気な3ーBの奇行師塩見慶一郎が、校庭にライン引きで謎の図形を描き、盛んに意味不明なことを叫び散らしています。 あまりの意味不明な行動に騒然とする職員室。りん子先生が窓から顔を出すと、慶一郎は彼女に向けて悲しげに微笑み、そのままフラリとどこかへ歩いて行ってしまいました。 他の生徒の受験勉強が彼によって妨げられることを憂慮し、説教コンビは慶一郎を切り捨てろと命じます。当然りん子はそんな彼らに反発しますが、「生徒はね、裏切るんだよ」という田沼教頭の言葉に、何も言い返すことができません。 久しぶりに金八先生と面会ができるようになったので、【塩見0点】を見せて彼の奇行について相談してみました。 すると「教師と生徒の関係は、割り切って上から見下ろすだけでも、りん子先生のように子供の目線で物を見ることにこだわっても上手く行かない。一人の【人として】生徒と向き合う時がいつかきっとやってくる」と、懐かしのテーマソングにちなんだ有難いお言葉。 高峰教諭にこの【人として】を見せてみると、物語前半の彼からは想像もつかないような言葉を語ってくれます。この半年あまりで、彼もまた確実に「先生」と呼ばれるに相応しい教師に成長し続けているようですね。 そしてこの日の夜、ダンボール擬態作戦が功を奏したらしく、御法川実が例のうろつく男を遂に捕獲成功。 しかし彼はりん子先生と同じアパートに住む顔見知りで、彼女にメールを送っていたストーカーとは関係がないようです。実もりん子も彼の正体を突き止めて安心しているようですが、これで終わりとは到底思えません。 ところで、慶一郎が叫んでいたベントラーという言葉の意味を調べてみたところ、正確にはベントラーではなく「ベントラ」、意味は「宇宙船」。アメリカのジョージ・ヴァン・タッセルというコンタクティが使用し、その後「宇宙友好協会(略称CBA)」という日本のコンタクティ集団によって国内に広められた、UFOを呼ぶ儀式の際に使用する言葉なのだそうです。ちなみにUFO研究家の間では黒歴史扱いされています。 (ファミコンミニディスク版発売記念) つまり……問題は塩見が「ベントラー!」と叫んだことじゃなくて、「ベントラー」が宇宙人を呼ぶ言葉だと知っていたことなんだよ!! とか言ってたら公式攻略本で全く同じことをより詳細に解説されてしまったため、時間かけて調べた内容も作った画像も全て水の泡に(涙)。 ここの原稿書いたの8月半ばだったんですヨ……ええ……原稿まだあと四話残ってます。ウフフ……アハハ……(平成16年9月1日現在) | ||
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12月21日(火) | ||
前日のベントラー騒動のせいか、塩見慶一郎がとうとう学校に来なくなってしまいました。しきりに彼を心配するりん子に、彼と親しいらしい中島ヒカルが「その件で話したいことがある」と声をかけています。
屋上にいた二人をコッソリ影から覗いてみると、ヒカルはやはり【塩見の気持ち】に気付いていました。彼があのような奇行を取っていたのは、思いを寄せるりん子先生の気を引くためだったのではないか、と彼女は推測しているようです。 今日も金八先生を訪れ【塩見の気持ち】を伝えると、今度は「女として彼の気持ちに答えることができなくても、教師としてはその好意を受け止めてやってほしい」と、【教師の愛】の大切さを語ってくれました。 昨日身体をはって怪しい男を捕まえた御法川実は、公園で珍しく憂い顔です。クリスマスイブの夜にプロポーズの返事をもらう約束をしたそうですが、洗いざらい話した後に「なんでそんなことあんたに説明しなきゃいけないんだ」と見事なノリツッコミを披露してくれました。どこまでも二枚目になり切れない男です。 そしてこの日一番の驚きは、なんと田沼教頭がりん子先生を心配して自宅を訪ねていたこと。「私が広沢先生を心配しちゃいかんのかね!」と照れ隠しに腹を立てていましたが、昨日に引き続いて意外な一面を見た気分です。昔はこの人も熱血教師だったのかもしれませんね。 | ||
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12月22日(水) | ||
今日も塩見慶一郎は学校へ来ていません。何故か彼と仲のいい伊吹銀平・中島ヒカルも、電話にすら出ない彼を、このまま不登校になってしまうのではないかと心配しています。
慶一郎の家へ行けるようになったので、早速特攻して様子を見てみることに。すると門の前にりん子先生と慶一郎が立っています。 彼女は昨日ヒカルが言っていた【塩見の気持ち】に応えられないと謝った上で、学校に来ることを説得している様子。が、彼は無言で家へ入って行ってしまいました。 その後は完全に引きこもっていたかと思われた慶一郎ですが、夕方帰宅したりん子先生によると、なんと彼はアパートの前で彼女の帰りを待っていたのだそうです。 明後日、家まで迎えに行くから学校へ来てほしいと伝えたりん子に、わかったと答えたらしい慶一郎。 何故か彼は、りん子先生のクリスマスイブの予定を気にしていたようです。イブの夜といえば、御法川実がプロポーズの返事をもらうことになっていたはず。まさか慶一郎は、りん子の元彼である御法川の存在に気付いてしまったのでしょうか? そして「イブの夜は……別に何もないけど?」とナチュラルに嘘をついた魔性の女・広沢りん子。おい、いいのか、御法川は!? 夜の公園でひとり佇んでいた慶一郎。あのストーカーまがいの携帯メールを送っていたのは、やはり彼だったのでした。 急に誰かの詩の一節を口ずさんだり、「雪とか……降らねーかな」と突然脈絡のないことを呟いて当方を引かせる彼。折角のクールな美形顔もレトロマンに溢れた超発言により存在意義が八割がた消滅しています。七〜八十年ほど昔に生まれて、ついでに肺病でも病んでいたら大モテだったでしょう。上手く行かないものです。 図書館にて遭遇。才能開花により、職業Eの検死官に開眼。「進むべき道がズレているような……」と珍しく怒り顔グラフィックを見せる。人付き合いが苦手なのに医療関係ばかり開花している彼。病人と死人はセーフなのだろうか。 | ||
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12月24日(金) | ||
りん子先生が無断欠勤したと田沼教頭が今日も頭を抱えています。しかし彼女は一昨日、塩見慶一郎を自宅まで迎えに行き、一緒に登校すると話していたはず。欠勤などするわけがありません。
ところが慶一郎の自宅に連絡してみると、彼はりん子先生と一緒に確かに家を出たという返事。そういえば昨日の夕方、慶一郎はなぜか今夜のりん子の予定を尋ねたらしいですね……まさか、最初からイブの夜を彼女と過ごすために、登校を承諾したのでしょうか? ともかく、一刻も早く慶一郎とりん子の居所を探し当てなくてはなりません! 学校にいるはずもなし、制服を着て家を出たはずの慶一郎が、この時間に人目につくような場所にいるとも思えない。とすると必然的に導き出されるのは、彼が移動マップ上でしばしば入り浸っている廃ビルです。 駆け付けた先には、向かい合ってパイプ椅子に腰掛けている二人の姿がありました。りん子先生の方は後ろ手に縛られているようですが、幸いなことに、見た感じそれ以上乱暴な真似はされていない様子。 こちらに気付いた慶一郎は顔を覆い「なんでいつも側にいるんだ、先に会ったのは俺の方だ!!」と感情を露わにして叫びます。 お前が犯罪まがいの真似ばっかりするから必然的に側に居ざるを得ない羽目になるんじゃねえか畜生めとこちらも叫び返したいのは山々ですが、大人なので言い返し(せ)ません。 一方、彼がそれほどまでに思いつめていたことを知ったりん子は、それに気付けなかった自分を教師失格だと責め、涙を流しています。 大丈夫、今からでも遅くありません。【教師の愛】で深く包み込んでやれば、きっと慶一郎もわかって…… り「教師の愛!?……こんな酷いことされて……それでも教師として生徒を愛せって言うんですか!? そんなこと出来ません!!」 塩「うわあァァァァァ!!!(絶叫)」 えェェェェェェェ!!?(絶叫) ………………初めてのゲームオーバーでした…………ええ…… ……まさかイベントカードリストで一番最後にあるいかにも重要っぽいカードが罠だとは思いませんでしてネ……金八先生がくれたカードですしネ……「教師」っていう直前の言葉がキーワードなんじゃないかって迂闊にも思い込んでしまいましてネ………… もう塩見君はテニスの王子様の世界に帰ってください。他の生徒をファーストネームで書いてる手前、君も便宜上慶一郎と書いてますが正直君は塩見であって慶一郎に非ずという気持ちでいっぱいです。 あと金八先生は紛らわしい罠カードを仕込まないでください。唯一の頼りであるはずの貴方が即死の引金を渡すのは人として酷過ぎです。 ……というわけで、セーブしていたこの日の朝から仕切り直し。正解は、どちらなのか最後まで迷った【人として】でした。 教師の立場に囚われず、一人の女として慶一郎に向き合う決意を固めたりん子。自ら彼に手の縄を解かせ「力づくなんて最低よ!」と、その頬を思い切り打ちます。人気のない場所に監禁された恐怖はやはり相当なものだったのでしょう、泣きながら何度も弱々しく慶一郎の胸を叩くりん子の姿に、ようやく彼も目を覚ますことができたようです。 慶一郎にとっては苦い失恋に変わりないのでしょうが、ともかく今日のことは二人の胸にしまわれることとなりました。彼が学校へ姿を見せたおかげで、浮き足立っていた他の生徒たちも落ち着いた様子です。 午前中を丸々留守にしてしまったため、イブの夜がすっかり残業に潰れてしまったりん子先生。主人公も彼女に付き合って、今夜は職員室でささやかな乾杯です。 男二人の屍を尻目にいい思いをするのも気が引けますけれども、……まあ、残業のついでですからね。少しは大目に見てもらうことにしましょう。ゴメンよ塩見! 御法川! 【→ 第九話『Tod und Madchen: Erster Teil』へ続く】 | ||
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補足 | ||
この章において、当方はうっかりイベントカードを二枚取り逃しています。
第八話は入手できるイベントカードが十二枚あるのですが、うち八枚はクリアに必要のないカード。したがって才能開花に現を抜かし過ぎると、カードリストはスカスカ、話は唐突なぶつ切りのまま終わってしまうこともしばしばです。 ちなみに一枚めを手に入れる条件は、12/20日以降の金八先生に【弱気なりん子】を見せること、もう一枚は12/17に職員室と屋上の二箇所でりん子先生に会い【プロポーズ】を見せること。 かれこれ五周したはずなのに、本稿を書くための確認プレイで初回と全く同じカードを堂々と取り逃したアホな当方(灯)……こんなの攻略本見なきゃわかんねえよ!! また、21日に一日中「うろつく男」を追いかけ回していると、御法川ではなく主人公が男を捕まえることができ、彼があちこちを徘徊していた理由を知ることができます。 初回プレイ時の当方は、これを見たため【塩見の気持ち】と【教師の愛】を取り逃して最終日に突入し、あまりにも閑散としたカードリストに戦慄して途中からやり直してしまいました。その結果待っていたのが、前述した【教師の愛】トラップ。ここが初ゲームオーバーだった方、結構多いのではないでしょうか。 | ||
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