ネタバレ激多!!!


第四話『スタア誕生』
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 7月6日(火)

 いきなり「シャランラ〜」といった感じでうかれた色の背景が出て来たかと思いきや、見覚えのある少女がアイドル歌謡にのって笑ったり踊ったり急にアンニュイな様子を見せていたりと様々な動きをしています。
 危うく胸元に明太子くっつけて何やってんだお嬢さんと言いそうになりましたが、どうやらこれはアイドル歌手のプロモーション映像みたいですね。それにしても凄いアナクロというかベタな衣装です。頭の触角みたいなのがついたカチューシャなんてもう文化遺産の域です。今時こんなのどこにも売ってません。

 それはともかくこの生徒、よく見たらうちのクラスの聖あやかじゃありませんか! と、今頃になって気付いた主人公に、田沼教頭やりん子先生はスッカリ呆れ顔。どうやら教員ご一同、職員室でテレビを見ていたようです。
 彼女はなんと今大人気のアイドルで、当クラスのタロPこと大山太郎はそのファンクラブ会長。こんな凄い事実を今まで知らなかった担任も担任ですが、赴任直後に彼女を差し置いて桧山桧山と騒いでいた教頭どもも少々抜けてやしねえかと思ってしまいます。第一話で「桧山んちに挨拶して来い」とか言ってましたが、まず挨拶に行かせるべきはこっちの家だったんじゃないでしょうか。

 それはともかく、凄い車に乗って取材陣に囲まれながら登校して来たあやか。どうやら本日は、ドラマ撮影の都合で遅刻してしまったようです。
 「アイドルだから大目に見てあげてくださいよ〜」と赴任三ヵ月目の今頃になって白々しく庇い出す男子陣を前に「特別扱いは良くないんじゃないですか?」と厳しい口調で批判したのは、二話でウッカリ容疑者扱いしてとんだご迷惑をお掛けした櫛形陽子です。
 一見他の生徒に干渉することを嫌いそうなタイプに見える陽子なので、この出来事は少々気にかかるところ。早速手に入れた【アイドル生徒あやか】を使って、事情を聞きに行ってみましょう。

 陽子を訪ねてみると、彼女は親の七光りで売れっ子になっているあやかが気に入らないのだと率直に語ります。
 七光りということは、彼女の親も有名な芸能人ということなのでしょうか。あやか自身にアイドルの地位を鼻にかけている様子は見受けられないのですが、実力以上に周囲からもてはやされている印象があるのもまた事実。それが彼女を高慢に見せかけているのかもしれません。


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 7月7日(水)

  職員室でいきなり高峰教諭から3年生の学力について世間話を持ちかけられたので、何かと思いきや、突然『数学』なるカードを頂いてしまいました。
 こ、これは! ついに来ましたか、才能開花・解禁!!

 実はこのゲームには「才能開花システム」という、本編のストーリーとは関係ないお遊び要素のようなものが含まれています。
 今高峰にもらった才能開花用のカードを生徒に使うことにより、その生徒の才能を色々な方向へ伸ばし、様々な職業への適性を開花させてあげることが目的、というもの。単純作業ですが意外に中毒性があり、気がつくと本編そっちのけでハマっていたりするので要注意です。

 ろくすっぽ説明書を読まなかったため、第一話から才能開花が出来ると信じて疑わず、イベントカード選択画面で一生懸命左右キーを押したりスティックを回したりL2/R2ボタンを連打したりして何とか才能カードを生徒に見せようとしていたアホな当方の望みがようやく叶いました。さァーどしどし才能開花するぞ!

 ……と、その前に、ギター部の部室前にいる聖あやかを訪ねておきましょう。まずは昨日の櫛形陽子との件について話を……と思ったら、やけにうろたえた様子で逃げ去っていってしまいました。入れ替わりに部室から出て来たのは陽子。彼女によるとあやかは、ギター部に所属する陽子たちの練習を、たまに影からこっそり覗いているようなのです。
 【覗き魔あやか!?】カードを入手したので、この件について話を聞いてみたいところだったのですが、残念ながらあやかはもう帰ってしまった様子。今日は諦めて才能開花を試してみるとしますか……。

 ええと……マップ内の名前が表示されてないところへ移動すればいいんでしたよね。よし、まずはサクラ橋へ行ってみましょう。
 そこに居たのは予想通り月山美咲です。才能開花マップが表示され、いつものイベントカードの代わりに、才能カードの選択画面が表示されました。
 マップは才能パネルと職業パネルがいくつも連なったスゴロクの盤面のようになっています。美咲のパネルに現在表示されているのは『国語』『算数』『理科』の3つの才能パネル。今持っているのは『国語』だけなので、これを使ってみると……
 おっ、『国語』のマスが青く塗りつぶされ、隣り合った空白の右に『社会』、下に『音楽』という新しい才能パネルが表示されました。次に『音楽』を使えば、その真下に隣接した「A」という職業パネルを同時に開くことができるはずです。
 そして、この職業パネルを開くことによって、その生徒に適した様々な職業を垣間見ることができるはずなのですが……まあ、それはまだ少し先の話。手持ちのカードも数少ないことですし、地道に頑張っていきましょう。

↓出番がないので萌え補給(自分に)

本日の太陽 学校の図書館にて遭遇。【覗き魔あやか!?】を見せたところ「どうしてもって言うなら、僕は覗かれても良いです」とやけに嬉しそうに回答。せめてセンスをわきまえた下着を着けておくように忠告したい。

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 7月8日(木)

 なんと朝のワイドショーで、聖あやかが突然芸能活動の休止を宣言したと報道されています。
 今日は学校にも来ていないらしいのですが、今のところそれらしい心当たりはありません。まさか昨日、太陽に覗きをバラしたことが彼女の耳に入ってしまったのでしょうか(←ひどい野郎だよお前は)。
 教頭と小須田教諭は何故だか真っ青。どちらかというとあやかがトラブルを起こしたことより、彼女の母だというかつての大人気アイドル、聖さおりの逆鱗に触れることを恐れているようです。

 ともかく教頭に家庭訪問を命ぜられましたので、【アイドル休業!?】カードを手に彼女の自宅へ向かってみることに。
 ちなみにこの日のターン開始前、相沢・ザ・爆破コント教諭から『理科』の才能カードを頂きました。なんか観賞用のカビの培養をしていたらしいです。間違いなくビーカーで茶とかコーヒー湧かして飲んでますよこの先公。

 芸能人のお宅ということもあり、聖さおり・あやか親子の自宅は大層な豪邸。居間のソファにふんぞり返った聖さおりも大層な態度のデカさ。
 あやかの休業原因は、最近彼女にアイドル必須の元気が見られず、調子がすぐれないせいだったようです。しょっぱなからあやかの不調を学校のせいだと決めつけてなじる母親を見かねて、自室にいたはずのあやかが居間まで抗議にやって来ました。
 自ら彼女のプロデュースをかって出ている熱心な母とは裏腹に、あやか自身はアイドルの仕事に対して随分消極的です。それどころか、アイドルをもう辞めたいと考えているような節が。
 太陽のところと形は違えど、ここも教育ママとそのプレッシャーに悩む子の構図ですね。

 少し気になったのは、居間に飾られている家族写真です。あやかの父親らしき人が写っておりますが、これがいかにもヒッピー然としたユルイ雰囲気の男性。聖さやかの旦那さんとしては随分意外なタイプです。
 現在の聖家は母子家庭のようですが、この人は一体どうしてしまったのでしょう。離婚して離ればなれに暮らしているのか、それとももう亡くなっているのでしょうか?

本日の美咲 サクラ橋にて遭遇。【覗き魔あやか!?】を見せたところ「男子、それ聞いたら喜びそうだよねぇ」とのこと。太陽、奥方にバレてるぞ!!

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 7月9日(金)

 今日は『体育』のカードを関原教諭より頂きました。最近はちょっとしたスキンシップもセクハラ呼ばわりだとお困りの様子ですが、そんなことを悩んでいる暇があったらこの世で発育しているものが哺乳類のメスだけではないことを学びましょう。

 約束通り、聖あやかはちゃんと登校して来てくれました。
 昨日のことも気になりますが、そういえば彼女に聞いておかねばならないことがあったはず。もちろん【覗き魔あやか!?】、つまりはギター部の前で取っていた、あの不審な行動についてです。 
 すると意外なことに、彼女は自分が櫛形陽子と同じギター部所属で、実はアイドルよりもフォークシンガーになりたかったのだと語ります。
 部活動を覗いていたのは、仕事が忙しくて好きなギターを弾くことができなかったため。ここのところ芸能活動が不調だったのは、アイドルの仕事が自分に向いていないのではないかと感じ始めたためだったのでした。

 そんな彼女の【フォークへの想い】を、早速ギター部にいた陽子に伝えてみることにしました。
 返って来たのは驚きではなく嘲笑。そりゃそうです。胸に明太子くっつけてタンノ君のパチモンみたいな指人形で遊んでるような奇行少女が、まさかフォークソングに転向したがっているとは夢にも思いませんでしたよ当方だって(←未プレイの方の誤解を招くような記述は慎んでください)。

 しかし陽子はあやかに一度だけチャンスを与えてくれました。三日後、ここで部員たちを納得させられるような歌が歌えれば、あやかをギター部員として認めてくれるというのです。
 躊躇しつつもこれに受けて立ったあやか。これは彼女が本当にやりたいことをするための第一関門でしかありません。大丈夫大丈夫! まだ三日もあるって! その間に、先生と頑張って練習しまくろうゼ!


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 7月12日(月)

 マップ上のギター部にイベントサインが点灯していたので何となく入ってみたら、突然当たり前のように始まるフォーク試験。
 「何故だ! 約束の期日は三日後のはずだ、どうしていきなり今日テストする羽目になるんだ! バグか!?」と狼狽えまくった当方ですが、土日のターンがスキップされてしまったため、一夜明けたら三日後になってしまったんですね。
 いやあ参った参った。てっきり期日までの三日間で裏山にこもって指から血を吹き出しながら伝説のコード進行を編み出したり、居酒屋の外でゲロの海に溺れて眠るほどまで落ちぶれた往年の老フォークシンガーから最後の命の灯火と引き換えに幻の名曲を伝授されたりするような超展開を迎えることになるんじゃないかと期待していたんですが(嘘をつけ)。

 ともあれそんな超イベントなどこなす必要もなく、聖あやかは見事にフォークソングを歌ってのけ、櫛形陽子の信頼を得ることができました。
 陽子はあやかのフォークの腕前だけでなく、曲選にも感じるものがあった様子。あやかがテストに使ったのは新高山登という歌手の曲のようですが、どうやら、その道の通にはかなり人気が高い人のようですね。
 今週末のギター部定期演奏会で、自分と組んで歌わないかとあやかを誘う陽子。もちろんあやかに異存はありません。大好きなフォークを認められた彼女も、見どころのあるライバルを見つけた陽子も、どちらも満足そうです。

 『英語』カードをりん子先生より頂きました。リーチになってた太陽の職業Cがこれで開花できます。

本日の太陽 なぜか病院にて遭遇。「うちのクラスの女子って可愛い子多いですね、聖さんなんてオーラ出てます」とまたも嬉しそうに語る。どうやらコスモを感じられるようになった模様。サクラ橋方面からのギャラクシアンエクスプロージョンに充分注意されたい。

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 7月13日(火)

 今日手に入れたのは『社会』のカード。学校でイデオロギーを教えようとする恐ろしい社会科教諭から頂きました。あまりにも恐ろしいので名前は出せませんというか忘れました。

 それどころではありません。聖あやかの母である聖さおりが、娘がフォークを歌いたがっていることを知って、とうとう学校へ抗議にやってきたのです。
 「お父さんの曲を歌いたい」と訴えるあやかに対し、フォークなんか歌ったらアイドルのイメージが崩れてしまうとさやかは猛反対。相談室でまたもや親子ゲンカが始まってしまいました。

 お父さんの曲ということは、新高山という歌手は、写真に写っていたあやかの父親なのでしょうか。なんか母上はどんどん暴走して「貴女は何十年に一人のアイドルの素質を持ってるのよ!」とか言ってます。ウワー、あっても嬉しくねえなあ、アイドルの素質!

 【フォークなんて許さない】と断言したあやかの母親の言葉を櫛形陽子に伝えると、それは母親があやかのフォークを聴いたことがないからだ、となんともアーティストらしいお答え。ステージを数日後に控えているだけあって、彼女の歌にかける思いもまた揺るぎません。つい昨日まではあやかを七光りのアイドルと蔑んでいた彼女が、今では最も心強い味方になってくれそうです。

 実はこの日はもうひとつ気になるイベントがあったのですが、そちらはもう少し後でお伝えすることにしましょう。

本日の美咲 サクラ橋にて遭遇、「テストばっかで3年生ってつまんないね」と不満げな様子。発想を転換して午前中で授業が終わることを喜んでみてはどうか(←本当に喜んでいたバカ学生)。

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 7月14日(木)

 またしても朝のワイドショーが大変なことになっています。
 今度の見出しは聖あやかが担任教師と恋の噂!?」……おい、恋愛フラグなんか立てた覚えねえぞ!!
 校門の前にまで取材陣が殺到しているのですから、当然クラスの生徒たちもこの噂で大騒ぎ。ファンクラブ会長の大山太郎など、取り殺しそうな目をして詰め寄って来ました。

 ところがこの噂、張本人のあやか自身が流した、まるっきり根も葉もないデマだったのです。
 【スキャンダル!】カードで彼女に真意を問いただすと、あやかはこの報道が母親への挑戦状なのだと語りました。あやかを売り込むことに全力を傾けるあまり、彼女は娘の人生を犠牲にしていることに気付かず、その声を聞き入れようともしません。これはそのことに対する反抗であるようです。危うく飛ばされかけた主人公はいい迷惑です。

 アイドルではなくフォークシンガーの道を選びたい、とはっきりと口にするあやか。しかし、突然それに反対の声が上がりました。誰かと思えばタロPです。
 誰よりもアイドルとしてのあやかに心酔しているタロPにとっては、彼女がアイドルをやめることなど言語道断。けれど、あやかの我慢もまた、限界に達してしまっていたのでした。

 ここで彼女の精一杯の思いである【私の道を…!】カードを入手。早速あやかの母へ直談判に特攻しましたが、「貴方なんかに何がわかるの」と一撃で粉砕され、スゴスゴ逃げ帰る羽目になりました。

 仕方なく金八先生に相談しに行ってみますが、例のデマ報道を根に持っているのかカードも見てくれません。「俺にだってアイドルの教え子の一人や二人はいたけど、そういうことは全然なかったねぇ」などと知らん顔で茶化しやがります。所詮人という字が互いに支え合っているのはゴシック体だけだということですね。今日の先生は楷書体ですか。短い方は棒が太いんだから我慢して支えろと仰いますか。

 本日の才能カードは音無教諭より頂いた『音楽』カードです。赴任三日目ぐらいの時に体育館で逆さ吊りになってた人ですね。もうこの学校こんなんばっかりです。

本日の太陽 公園にて遭遇。才能開花によって職業C・催眠術師に開眼。『国語』→『理科』→『英語』と来て何故催眠術師なのか。そして何故御褒美に貰えた才能カードが『算数』なのか。普通に教師では駄目なのか。

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 7月15日(木)

 校長先生から「勉強は確かに大事ですけど、生活の知恵も将来必ず役に立つはずです」と『家庭』の才能カードを拝受。キャラ数減らしの苦肉の策が見て取れますが、こういう時は見なかったことにするのが生活の知恵です。

 さて、いよいよ体育館で定期演奏会が始まりました。聖あやかと櫛形陽子の出番はまだ少し先のようですが、何やらギター部の方でまたも騒ぎが起きています。
 向かってみると、なんと今度はあやかのギターが盗まれてしまったとか! しかも持ち去られたのは、彼女の父親である新高山登が愛用していた思い出のギター。いくら何でもこれは悪質過ぎます。
 また大山太郎がやったのではないかと陽子は言いますが、今更そんなことを彼がしたりするでしょうか?

 ともかくタロPを探してみることに。こういう時はやはり、日頃彼がよく出入りしている場所から押さえておくのが定石です。
 まずは1階の男子トイレに……おお、一発でビンゴです! 最初に出会った時から「どうしてこいつはこんなに頻繁に便所にこもっているのか」と目を付けておいた甲斐がありました。
 さっき手に入れた【お父さんのギター】を使って聞いてみますと、主人公の無言の圧力に良心が痛んだのか「駐車場に行ってみると良いっスよォーーーー!!!」と絶叫しながら逃げ去って行ってしまいました。

 急いで駐車場に駆け付けてみると、ギターは確かにそこにありました。聖さおりに命令されたあやかのマネージャーが、ステージが始まる前に、こっそり車で持ち出してしまおうとしていたのです。
 間一髪ギターは戻りましたが、会場へ向かおうとするあやかと陽子の前に最後の最後まで立ちふさがったのは、やはり聖さおりです。
 ともかく、あやかの説得だけでは力も時間も足りません。ここは我らが主人公の出番。【私の道を…!】を突き付けて、彼女の思いを後押ししてあげましょう。

 『好きな道を選べない……試すこともできない! この子の人生はあなたの持ち物じゃないっ!』

 ズギャーン!! ようやく「良く言った、バッチリだ!」と心から思える決め台詞が出てきたのは良いですが、なんか二・三話とえらいテンション違いませんか? 語尾に『!』まで付けちゃって凄い気合です。ヒイキでしょうか。
 三話の台詞なんて『馬鹿だろう?』『馬鹿だろう!』に変わるだけでも随分シンクロ率が違ってきたと思うのですがそうでもないですか。そうでもないですね。すみません。

 この勇ましい台詞によってさおりママをひるませることに成功した主人公、そのスキをついてあやかと陽子を会場へ向かわせることに成功します。
 娘から「アイドルしかできないと決めつけないで、歌を聞いて欲しい」と真摯な言葉をもらったにもかかわらず、このオバちゃんはまだ「私を敵に回したことを覚悟なさい!」などと平成生まれには古代語に等しいベタな発言をしております。
 もうここまで来たら、後は再びあやかに任せるほかないでしょう。テストの時と同じように、歌で納得してもらうほかありません。

 緑のチューリップ帽にレンガ色の開衿シャツという衣装で観客の度胆を抜いたあやか。陽子も「それアメ横で買って来たんですか」と問い質したくなるような紫のサングラスなどを身に付けており、二人とも実にフォークです。美人が着ると何を着てもセーフに見える良い例です。

 あやかが歌うのはもちろん父の歌、新高山登の『僕が先に死んだなら』。
 聖さおりは多くを語りませんでしたが、最後まで曲を聴くうちに、少しだけあやかを見る目を変えてくれたようです。「まだまだね、フォークのレッスンも受けさせなくちゃ」と優しく語る彼女。その点に関しては大いに同感です、というか歌が下手と言うより声質がフォークに向いてない気がします。もう少し低い声で歌った方が良いんじゃないでしょうか。

 取材に訪れたマスコミたちも、母の懸念とは異なり、予想以上に好意的な取材をしてくれている様子。
 今はまだ「フォークに挑戦してみたアイドル」ですが、いつかは立派なフォークシンガーになれると良いですね。

 と綺麗に締まったところで、本話の最後は《本日の太陽》で締めくくると致しましょう。
 ……この切迫した状況下で寄り道なんかしてやがったのかクズ教師!!

本日の太陽 今日も何故か病院にて遭遇。「夏休みにどこかへ行こう、って美咲ちゃんが大騒ぎしてます」と真顔でノロケ話(ニヤリ)、さらに「お母さんが働いてるから寂しいのかなあ」とも。  ディフェンスラインは見えて来たようである。あとは衝き方を学ぶだけだ。

【→ 第五話『星に願いを』へ続く】


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