2004年10月28日(木)──O阪旅行記念特別大長編 |
例年と同じく、冬に差し掛かった今頃になって一週間の夏休みを満喫している春原である。 一昨年はほとんど一歩も外へ出ず、昨年は「一応休みを満喫してました」という社内でのアリバイ証明のために嫌々熱海へ一泊してきた当方だったが(←嫌々だったんか)、今年は思い切って人生初のO阪旅行にチャレンジしてみた次第だ。 が、のっけから前途は多難であった。 超多忙である関西在住のリアル友人Kを4日前に電話で呼びつけて観光案内を強要したのが天の怒りに触れたためか、よりによって旅行当日に目覚まし時計が故障。6時にセットしておいたはずの目覚ましが何故か6時35分に鳴り響き、当方を震撼させる。当初予定していた新幹線の発車時刻は7時10分。何をどうやっても間に合うはずがない。 が、往生際の悪い当方は10分という驚異のスピードで身支度を整え、自宅をロケットスタートした。 発車に間に合う1%の可能性を信じ、死に物狂いで足を前へ進めようとするが、強烈な目眩と脱力感により走ることがままならない。前日三時まで起きていたのと、寝る前から腹が減っていたのに朝食抜きであることが原因のようだ。 このとき当方の脳裏に思い浮かんだのは、当方が初めてプレイしたファミコンゲーム「オバケのQ太郎」である。あのゲームのプレイヤーキャラであるQ太郎は、画面上に出現している食物を絶えず摂取して体力を回復しなければ、徐々にパワーが衰えて飛ぶことも歩くこともままならなくなるのだ。目に見えて取れる食物の数が激減する7面以降、当方はいつも「もうちょっと頑張れよ! なんでいつもここで飛べなくなるんだよ!」と画面の中のQ太郎に憤っていたものだ。だが今なら彼の気持ちがわかる。もしも時間が戻るのなら、あの時のQ太郎に頭を下げて一言謝りたい。彼も必死だったのだ。空腹と目眩に耐えて、必死で前へ進もうとしていたのだ。それを知らず苛立っていた当方のなんと無知で愚かだったことか(読み飛ばし推奨)。 というようなことを考えながら最寄り駅へ駆け込んだ当方が見たのは、無情にも目の前で発車して行くお目当ての電車の姿であった。 あと15秒、否、10秒早ければと己の無力を呪いながらキオスクへ辿り着き、エネルギー補給のためカロリーメイトとジャンプを購入。今にも力尽きそうな状態だというのにジャンプはしっかり手に取る。見上げるほどだが決して見習いたくは無いオタク根性である。 すると、代金を受け取った店員の中年女性が「今朝、地震あったの気付いた?」と突然当方へ声をかけてきた。彼女とは顔見知りだが、これまで必要最低限のことしか話したことがない。 気付いたも何も当方が目を覚ましたのは20分前である。地震のことなど知る由もなく、平常時であれば「全然気付きませんでした」と正直に返事をすることが出来ただろう。 しかしこの時の当方は睡眠不足と空腹と猛ダッシュと電車を乗り逃がした虚脱感で完全に脳がイッており、「貴方が犯人ですね」と竹豊に問われても「そうです」と答えてしまったに違いない精神状態であった。当然「何で竹なんだよ! 水谷連れて来いよ!」などというツッコミなど入れられるわけがない。 そんなわけで「ああ……ハイ、そういえばちょっと揺れましたネ」といい加減な返事をする当方。 が、何故か店員の女性は怪訝な顔をして「あら、じゃあ気付いてないのね」とおかしなことを呟いた。 一体なんなんだろうとしばし首をひねり、後発の電車に乗り込もうとしたところで、カマを掛けられていたことに気付く。 おそらく毎週月曜日にジャンプを買って行く顔見知りの客があまりにも疲れた顔で早朝に現れた(しかも大荷物)ので、一体何事かと心配されたのだろう。案の定、帰宅してからT都の地震情報を調べてみたが、出発日の早朝に発生した地震など一件も無かった。 チキショウなんてこった、完全にヤバイ奴だと思われたよ。あまりにもダメ社員なんで会社クビになって絶望のあまりこれから山梨の山中で首を括りに行くところだと思われてるよ。しばらくはあのキヨスクに近寄れねえ。 恥ずかしさを噛み締めながら新幹線乗り場へ辿り着いた頃には、時刻既に7時10分。奇跡的にも発車時刻までに駅へ辿り着くことはできたが、切符を買う人々の列に並んでいるうちに、当然のことながら新幹線は発車して行ってしまった。 仕方がないのでその十五分後の列車に飛び乗り、平謝りでKに遅れる旨を連絡。が、拍子抜けするほど寛容に「ああそう」と返されて複雑な気分である。当方のリアル友人は、皆当方がダメ人間であることに慣れ切っており、忍耐を苦とも思わなくなってしまっているのだ。 流石に到着後は 良識の権化たるKの監視下にあったため 極力常識的な行動を心掛けたせいか、ごくまっとうに観光を満喫することができた。 なかでも旅行前から目をつけていた海遊館は、当方がこれまで訪れた水族館の中で間違いなくナンバーワンだったと思う。規模が大変充実している上、生き物の飼育環境が桁違いに良い。これで館内に深海魚のコーナーがあったら当方は間違いなく泣いた。技術的に無理だろうが、そこでリュウグウノツカイが生きて泳いでるのを見た日にはショックで死んでいたかも知れない。 が、夜にはK馴染みの飲み屋を二軒ハシゴして調子に乗り過ぎ、さんざっぱら酩酊。O阪まで来ておきながら酷い二日酔いに苦しむ羽目となり、ビジネスホテルで目覚めた時には左目のコンタクトとコンタクトケースとコンタクトを外した記憶がなくなっていた。 しかも、辛うじてホテルに辿り着いた覚えはあるのだが、室内でドアチェーンをかけた記憶がない。 だが、当然部屋の中には当方しかいなかったし、外部からドアが細工されていた様子も見受けられなかった。これは完全な密室状況といえる。驚くべきミステリィである(←うるさいよ)。ていうかこの夜ホテルのフロントで応対してくれた係員さんホントごめんなさいサインしたこと全然覚えてないんですが なお、翌日は一人で「なにわの海の時空館」を嘔吐きながら見学。 建築構造が面白く、内部の巨大建造物には素で感動したのだが、惜しむらくは見学者が重度の二日酔いだった事である。いかに施設が優れていようとも、パネルの説明書きを読もうとしただけで吐き気が込み上げてくるような者を見学者として迎え入れるのはいかがなものか。これでは全くの本末転倒である。もう少し考えて欲しいものだ(←要するに100%お前が悪いんじゃねえか)。 結局この日は他の場所を観光する体力も気力も残っておらず、瀕死状態で会社への土産(アリバイ)だけ買って帰宅した。前日にKが二日分以上のツアーガイドを請け負ってくれていたので、物足りなさは皆無。持つべきものは友である。 が、時空館だけは健康な時にまた観に来ようと思った。館内で場違いな背広姿の男性二人組が仲睦まじく展示物を観覧しており、それが激萌えだったことしか記憶に残っていない(最低)。不覚だ。 ところで、全く今更の話になってしまうが、このサイトをご覧くださっている諸兄の中で、新潟近辺にお住まいの方、およびそこに親戚知人をお持ちの方の、地震の被害が少しでも軽いことをお祈り致します。こんな時、エスパーでない我が身の無力さが悔やまれます。 【私信】さんまの名探偵に出てきた持ち帰り禁止の店は「たこいち」だった。ウロ覚え失礼。
※1)一週間の夏休み……当方の職種はお盆休みに休めないスケジュールであることが多いため、別の時期に休みを取ることが認められている。
※2)オバケのQ太郎……藤子不二雄原作の漫画を原作とするバンダイのアクションゲーム。当方は遂に7面以降を見ることが無いまま終わった。というか15年前人に貸したきり返って来ない。 ※3)左目のコンタクトと(略)……当方のコンタクトレンズ紛失歴にまたも輝かしい1ページが追加された。なお、ケースは紛失したのではなく、単に出発時荷物に入れるのを忘れていたことが後に明らかとなる。右目のコンタクトは洗浄もされないままサイドテーブルの上に放置されていた。 |
2004年10月8日(金) |
無事旅行から帰って参りましてから、既に5日が経過しております(通例)。 先週末は、仕事中に一日中プラモデル作ってても気づかれねえんじゃねえかと言うくらい暇であるのに、わざわざ土日を潰して山梨へ社員旅行へ出かけることになった次第だ。 ちなみに当初の旅行先候補は台湾であったが、旅行極右の当方が死ぬ気で反対したことによって国内に急遽変更された(←嫌な社員だな)。 「ワーイ台湾だ台湾だ」と喜んでおいて、旅行数日前に「パスポート作るの間に合いませんでした」とひとりだけ留守番を決め込む手もあったが、流石にそこまで人非人にはなれなかった当方である。台湾が嫌いな訳ではなく、平和ボケした外人アレルギーのイエローモンキー(当方)を国外に出して日本の恥を晒すに忍びないだけなので、台湾ゆかりの方々はどうか御寛恕されたい。 日程自体は、河口湖周辺の美術館に寄ったり氷穴を見学したりと典型的な社員旅行であったのだが、一日目に立ち寄ったオルゴールの森美術館で、偶然結婚式が行われていたのが印象に残った。 なかでも特に印象的だったのは、式前の控え室前に変わった衣装の係員が花嫁の前に立っていたので一人でその服装に萌えていたら、それが係官ではなく新郎であり、服装も当代流行りのありきたりな新郎衣装に過ぎなかったことだ。新郎の服なんてタキシード仮面が着てる奴の色違いしか知らねえよ! 「あの係員の格好、戦時中の閣僚みたいでシブ格好良いな! 水谷豊があんなコスプレしてるとこ想像したら鼻血が出ちゃうぜ」等と旅行に来てまで恥をさらしていた当方である。戦時中の閣僚どころか英国紳士の基本服でしたか。そりゃあ豊に似合うはずだよ! というかタキシード仮面よりフロックコート仮面の方がカッコ良さそうだな。昼夜問わず着られるし。 正義の心を仮面に隠した英国紳士・フロックコート仮面。大英帝国に仇なす者は、仕込みステッキと山高帽ブーメランで一掃だ! 二時間おきの紅茶が切れるとアヘン中毒を起こすので気をつけろ!(←いい加減にしないと植民地送りにされますよ) まあ、そんな訳で後は適当に酒飲んだり温泉入ったりと普通の旅行に終始するため省く(←普通の日記のコンセプトを完全に逸脱していませんか)。 戻って来てから例のマクモのおっさんの特番を鑑賞したが、あまりの歯切れの悪さに視聴中断。 三億円がどうとか大統領がどうとか、当方でも適当にホラ吹いて説明できる事件はどうでも良いから、行方不明者を適当に何人か見つけさせて、寿司食わせて温泉入らせて良い気分のままアメリカへ帰してやってくれ。別に「世界一の超能力者」じゃなくても、「ちょっと透視ができるかも知れない萌えジジイ」で良いじゃないか。なあ。
※1)旅行極右……当方は「海外旅行にあたって、土地の言葉を喋れない者は騙されると思え。三秒以上手離した荷物は盗まれると思え。一人になったら追い剥ぎに遭うと思え。子供を連れて行ったら誘拐されると思え。以上のことを肝に銘じても、殺されるときは殺されると思え」の五箇条を海外旅行の心得としている。
※2)変わった衣装……→最近流行っている新郎の衣装はロングタキシードとフロックコートだそうである。どちらもストイックで大変結構な衣装だが、両者がどう違うのかが当方には説明できない。 ※3)タキシード仮面……昔のテレビアニメに出ていた、昼夜問わずタキシード(夜用礼服)を着て活躍する仮面のヒーロー。今の結婚式じゃ時代遅れの格好なんですかね。 ※4)水谷豊……ベテラン男優にして日本一のインテリジェンスオジン。来週水曜から「相棒」の3rdシーズンが始まるので、リアル友人の皆様は水曜夜の当方に外出を唆さないようお願いしたい。 |
2004年10月1日(金) |
冒険王ビィトの放映時間をNARUTOの影響で7:30と勘違いしており、初回から華麗に見逃した春原である。 気付いたのは放映日の帰り道、時刻は放映終了15分後。アハハ6:30に帰宅なんて自家用ジェットでも使わない限り無理に決まってるじゃねえか畜生め。ナレーション、田中秀幸さんだったんですってネ……アフフ……エフフフフ…… さらに明日のマクモのおっさんが出る特番は、社員旅行のためリアルタイムで見られずビューティフルジョーと一緒にビデオ予約だ。「そこまでして見たかったのか」と家族に白眼視されたゼ!(恥の垂れ流し) おまけに平日だってのに妙にヤング共が街を歩き回っていると思ったら、今日は都民の日である。T都在住な上に職場もT都であるが休みになるはずもない会社員の当方としては、この世で最も思い出したくない祝日だ。 チキショウ誰か当方をハンマーでぶん殴って記憶を飛ばしてくれ。こんな祝日の記憶はいらない。強く殴り過ぎて春休みと夏休みと秋休みと冬休みの存在まで忘れてしまっても構わない。むしろ積極的に忘れたい。特に秋休み。 流石にこういう時は学生の身分が羨ましくなってしまうが、まあ、どうせ本日が休みでもサッカーグレネードハァハァとかビビリの小暮さんハァハァとかカズさんハァハァ声以外とかそんな事しかやってない不毛な一日に終わったであろうから気にしないことにする。 金八で小野大輔withマウスプロモーションの名演を堪能した後にあの背骨の抜けたイワシみたいな声を聞かされるのはキツいぜカズさん、っていうかお前も炎多留2以上に恥ずかしいゲームをプレイしている事実を堂々とバラすないい歳こいて。
※1)冒険王ビィト……月刊少年ジャンプ連載の漫画を原作とするアニメ。ジャンプ黄金期の名作『ダイの大冒険』を執筆した原作/漫画コンビの最新連載漫画。
※2)田中秀幸……キャプテンファルコンの声の人でアバン先生の声の人で槇村の声の人でドカベンの声の人。どこで「あっ」と気づけたかで年齢がバレるので注意されたい。 ※3)秋休み……大学生にのみ存在する理不尽極まりない休暇。お前らいつ勉強してんだ。 ※4)サッカー(略)……『一日中ゲームしかやってません』の意。これだけで全部タイトルが解ったら凄い。 |
2004年9月22日(水) |
1. 帰路における土砂降りの雨は、思い切って飛び出した時が一番すごい。 2. しかし家の直前で小降りになる。 これを春原の法則という。最寄り駅に付いた時点で豪雨だった場合、九割がた的中する当方限定の法則である。 今日はうっかりこの法則を忘れて雨宿りなどしてしまったため、十分程度の時間を無為に過ごすこととなり遺憾この上ない。当方が一歩踏み出したその時が豪雨のピークなのだから、即座に特攻しようが三十分様子を見ようが同じことなのを失念していた。 降り注ぐ雨粒の勢いはさながらインフェルノ母船の発狂爆撃、地面の半分は浅瀬に潜む急流のごとし。もう当方が屋根から顔を出すのを見計らって、天から総攻撃が加えられているとしか思えない。 それが証拠に約十分の爆撃をくぐり抜けて家の手前まで辿り着くと、あからさまな弾切れと言わんばかりに雨足が収まるのである。しかも酷い時などそのまま止む。小雨の中を涼しい顔で通り過ぎる渇いた服装の方々を前に、一人だけ頭から爪先までずぶぬれの当方はアホ丸出しである。 これも日頃の行いの賜物であろう。本日の午後七時半頃、急に弱まった雨足のおかげでさほど濡れることなく帰路につけた関東在住の貴方は、生きた盾となって豪雨の一斉爆撃を受け止めた当方あっての奇跡だと肝に銘じておくように(←人柱のくせにその偉そうな態度はなんだ)。 購入したばかりの革カバンが染みになりやしないかと心配だったが、絶えず傘の中央に庇い、我が身を抛って死守したおかげで無事なようである。実はこのカバン、珍しく当方が大枚をはたいて買った高級品で、本日当方が身につけていた物全部の合計額(両眼のコンタクト含)より値段が高いのだ。まあ貧民なので何十万何百万とする物ではないのだが。 ↓式にするとこうなる。 (シャツ+ズボン+下着+靴+靴下+時計+コンタクト×2)<(カバン) ちなみに左項に当方自身の値段を入れると麦チョコひと粒分の値段にも勝てる気がしないため省いた。
※1)インフェルノ母船の発狂爆撃……『シンプル2000 THE 地球防衛軍』最難レベル最終ステージのボスであるUFO母艦が、ピンチになると出してくる全方向ビーム乱射のこと。視界のほとんどがビームでふさがれる恐ろしい攻撃。っていうかお前ゲーム禁止令はどうしたんだ。
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2004年9月19日(日) |
木曜に書いた日記をアップしようと思っていたら、金曜日は会社の飲み会、土曜日は重い腰を挙げた途端に日テレの特番でマクモのおっさんが出るのを知ってしまい、つい最後まで見てしまってゲーム禁止を己に科した意味が全くないことを痛感している当方である。 マクモのおっさんとは、FBIの超能力特殊捜査部隊にいたという触れ込みで何度も日本のTV番組に出演し、行方不明者の居所を実に達者なスケッチで描いてみせる透視能力者、その名をジョー・マクモニーグルというアメリャカ人である。 貫禄たっぷりの体格に味のある顔立ちをした初老のおっさんで、本当に超能力があるかどうかは別として、現在の当方イチオシの萌えジジイだ。透視能力が本物ならカッチョイイし、偽物だとしてもエンターテインメントの何たるかを良くわきまえている点でカッチョイイ事に変わりはない。信じようが信じまいが美味しい萌えを頂ける寸法である(←とうとう異国人のジジイにまで手を出し始めたか)。 このおっさんの何が萌えるかといって、まず決定的に名前が萌えるのである。 マクモニーグル。何やらこう、いかにもFBIのやり手というか、重要っぽい仕事してそうというか、日本名になぞらえるならハヤタとか本郷とか剣崎とかそういう珍らカッコイイ響きを感じさせる名前である。 次にやはりビジュアルが萌える。まず「眼光鋭い眼鏡の白人」という硬い印象で「流石元FBIは雰囲気からして違うぜ」と一発かまし、次いで肥ったヒゲの老人という柔らかい印象で「でも意外と良い人っぽい」と安心感を与える。特に日本人はFBIとCIAの区別がろくすっぽ付かない上にマリオに洗脳されているため、ビジュアルによる信頼度は一層高まる(←そんなアホ日本人はお前ぐらいだと思います)。 もし同日の番組に出ていたダウザーのスタンリー何とかいう人が、マクモのおっさんと全く同じ能力をガチで持ち合わせていたとしても、おそらく日本で自伝を出したり単独特番が組まれるほど人気者にはなっていなかったろう。超能力以前にキャラとして美味し過ぎるのだ。 また、VTRでマクモのおっさんの吹替をしている男性声優の声が矢鱈良いのも萌え原因のひとつに挙げられる。石塚運昇氏だろうか(未確認)、淡々と渋く、胡散臭さが全く感じられない。これが八奈見乗児氏だったら面白過ぎて透視どころではなく、日本におけるおっさんの信憑性も大きく下がっていただろう。 本当は先日SUBWAYで貰ったマグカップのことも書こうと思っていたのだが、マクモのおっさんでスペースが埋まってしまった。金八日記の後遺症で、ちょっとしたことを書くにも文がどんどん長くなってしまうのが困りものである。
※1)ダウザー……地中に埋まっている物や水脈を、棒・振り子などの道具を使って発見(ダウジング)する人の総称。
※2)石塚運昇……映画吹替でよく名前を見る渋どころの声優。誰の声と言われると結構答えに詰まるが、一番有名なのはポケモンのオーキド博士か。 ※3)八奈見乗児……タイムボカンシリーズで、ボヤッキーをはじめとする悪玉三人組の細いおっさんを演じていた声優。 |
2004年9月16日(木) |
久方ぶりに当社にGが出現。当方が屋内にて生きた姿で遭遇した、今年最初のGではないだろうか。 体長はせいぜい3cm前後。当サイト開設直後の日記に記した脅威度でいえば、G2の128mHz程度といったところである。当社のG殲滅部隊隊長(隊員1名)であるリアル上司K氏の手をもってすれば、恐るるに足らぬ雑兵だ(←人任せのくせにその偉そうな態度はなんだ)。 が、この時は運の悪いことに、K氏を含む当社の社員は軒並み昼食に出てしまっており、社内に残されていたのは当方と昼食をとっていたT嬢の二名しかいなかった。 しかも出現地は壁と天井の丁度角にあたる部分、丸めた新聞紙等による直接攻撃すら著しく命中率の低下する危険な地帯である。床でじっとしているところへ気配を殺して忍び寄り、シンナーを垂らして薬殺するサイレント・キリングを得意とする当方(別名ヘタレ)にはいささか分が悪い。 そこで当方は、殲滅部隊隊長がかつて聞かせてくれた武勇伝をヒントに、輪ゴムによる遠距離攻撃を仕掛けることにした。 早速弾薬庫(別名物置き)へ急行し、数発分の輪ゴムを調達する当方。が、攻撃開始前の射撃演習によって、標的に当てるどころか真っ直ぐにすら飛ばないことが発覚する。当方はアヘン戦争時に徴兵逃れをするためドンパッチを1袋一気食いしたほどの平和主義者で、武器など一度も持ったことがないのだから当然だ(←そんなホラほん怖クラブの小学生だって信じませんよ) ところが、そんな当方のショボイ射撃の腕を見かねて、T嬢が「私もやってみます」と弁当を食する手を止めて進言。食事中にGなど退治させて良いものかと戸惑う当方を尻目に、彼女は熟練した手つきで輪ゴムを指に装着し、ものも言わずにGめがけて初弾を発射した。 命中。 まさに魔弾の射手と呼ぶに相応しい技の冴え、その瞬間を記録してネット上に流しまくりたいほど見事な一撃であった。後で聞いてみたら、輪ゴム射撃の腕は小学校時代に培ったそうだ。道理で、同時期唯一の特技が骨川スネ夫の一筆書きだった当方とは構え方からして違う訳である。 壁と天井の隅っこに隠れていたGはいとも簡単に落下し、輪ゴム直撃のショックで数瞬動きを鈍らせた。そこへT嬢の目にも止まらぬ第二撃が迫る。彼女はいつの間にか丸めた新聞紙を手にし、近距離攻撃で一息にとどめを刺そうと身構えていたのだ。 攻撃はあやまたずGをとらえ、T嬢は果敢にも敵をティッシュで捕獲。ゴミ箱送りにした後、何事もなかったかのように昼食の続きをとり始めた(無論手は良く洗った)。 その間当方が何をしていたかというと、T嬢がティッシュを取りに行く間に再度動き出すようなことがないよう、既に死相の出ているGにビクビクしながらシンナーを垂らしていた。要するに腕時計を見ながら「御臨終です」と言う医者程度にしか役に立たなかった。 もうぼちぼち、履歴書の資格欄に「単独でGを殲滅可」と書いても許されるのではないかと感じる今日この頃である。
※1)G……節足動物門昆虫網ゴキブリ目ゴキブリ科に属する世界最強の生物の総称。
※2)G2の64mHz……詳しくは2002年8月16日の過去ログを参照。小型〜中型で運動能力・耐久力・出現状況がさほど驚異的ではないGを示す。 ※3)武勇伝……K氏は昨年の夜、残業中に我が社のバルコニーでGの大群を目撃し、これに対して窓越しに輪ゴム爆撃を仕掛けて遊んでいた。輪ゴムとそれが命中したGの残骸の後始末がされたか否かは不明である。 ※4)ドンパッチ……十数年前に発売されていた、口の中で弾ける菓子。いわば固形形炭酸飲料。一気食いして死者が出たとまことしやかな噂が囁かれていたためか、現在は製造されていない。某鼻毛漫画のハジケリストは、この製品のパッケージイラストに描かれていたキャラクターがモデル。 ※5)ほん怖クラブ……TV番組「ほんとにあった怖い話」内において、恐怖体験の再現VTRや心霊写真を見て稲垣吾郎と一緒に怖がる役目の子役たち。平たく言えばサクラ。 |
2004年9月12日(日) |
お久しぶりです。(微笑) 皆さん、幻想水滸伝4はもう購入されましたか。発売一ヵ月後ともなると、流石にのんびりゲームを楽しまれる皆様も、感動のエンディングを迎えておられる頃合かとお察し致します。如何でしたでしょうか。萌えキャラは見つかりましたか。印象的なエピソードはありましたか。一周目で、首尾良く108星を全員見つけることが出来ましたでしょうか。 当方ですか? ええ、もちろん楽しんでおりますよ。封も開けてない状態のパッケージ画を。 七月某日。仕事地獄を抜けてゼノサーガep2をクリアし、 クリア後のエクストラダンジョン(空中庭園)で壊滅的なザコ敵の強さに「1ターンに何回攻撃してきやがるんだこのゼラチン野郎」と発狂してコントローラを放り出し、 ゼノサーガと同日に購入した金八先生だけが何故かデータをセーブできないので「異常なのはPS2本体か、それともソフトか」と一ヵ月近く悩んでいたら単にメモリーカードが中途半端に壊れていただけであったことが発覚し、 新しいカードの購入によって解決したかと思ったら今度はPS2がマウント異常を起こすようになったので、叩いてみたり縦にしてみたり横にしてみたり念力を送ってみたり「てめえこのまま起動しないなら廃棄してファン音が静かな上にリモコン付きのSCPH-50000を後釜に据えるぞ」と無言で脅しをかけてみたり(意外なことにこれが一番効く)して ようやくオールコンプリートを達成したところで、 サイトも友人からのメールも丸々一ヵ月放置していることに気付いた。 (↑いい加減にしないと今度こそ友人をなくしますよ)。 しかも通常のファンサイトであれば、管理人自らが率先して祝うに違いない開設三周年記念日(7/6)を余裕でスルーしている。最後に掲示板に書き込んでくださった常連さんの書き込み時間は、もう恐ろしくて確認することもできない。ごめんなさいこればっかりは本当に申し訳ありません。 日頃からいい加減な当方も流石に青くなった。この上ノコノコと日記に「いやあまた更新遅れちった。メンゴ☆」などと厚顔無恥な書き込みをしようものなら、恐らく忍耐という言葉を日本中の誰よりもよくご存知の当サイト読者諸兄がお許しくださっても、天が間違いなく怒りの鉄槌を下すであろう。中央線に三週連続で人身事故を発生させて残業帰りの当方の精神を苛み、ボボボーボ・ボーボボのアニメ放映枠を移動させ、あるいは打ち切り、一番苦労して作った仕事の記事を丸々差し換えの刑に処し、挙げ句の果てに半年待ちに待ったアニメNARUTOのリーたんメインの回ではガイ先生が異常にカッコイイ反面肝心のリーたんの作画だけを微妙なものとするであろう(←既に全部投下済みじゃねえか)。 というわけで、もう何も言い訳はしない(←上に散々書いてたのは言い訳にカウントしないんですか)。 何も言わずに、→このページを見て欲しい。これがサイト一ヵ月放置のお詫びとして二ヵ月かけて作った(本末転倒)、当サイト過去最大規模のテキストコンテンツである。 お詫び企画に作ったくせに果てしなく人を選ぶコンテンツな辺り反省の色がまるで見受けられないが、これまで執筆した日記の総文章量を間違いなく上回っていると断言できる。興味を覚えられた方は、お時間のある時の暇つぶしにご覧いただけると幸いだ。 なお、このコンテンツ執筆にあたり、当方は下記二つの鉄の掟を固く己に科した。 1. 完成するまで絶対に他人に見せない。 2. 完成するまで、金八を除く一切のゲームをやってはならない。 1は制作途中で公開したがために一年以上更新が滞っている探しに行こうよプレイ日記の苦い経験から学んだ反省、2は言うまでもなくサボリ抑止力である。 が、実際のところ「執筆中不明瞭な記述を確認するためにネットで検索」→「うっかり凄い面白いネタサイトを見つけてしまう」→「思わず見てしまう」→「それだけならまだしも某巨大掲示板のスレが検索対象に引っ掛かってしまう」→「思わず見てしまう」→「気が付くと午前二時」というサボリスパイラルにしばしばはまり込んで執筆が滞っていたため、2は効果を表したものか正直疑問である。それが証拠に二週間ほど前自宅のLANケーブルを引っこ抜いたところ、面白いように執筆が進んだ。ネット禁止にしておいた方が余程効果的だったようだ。 またここだけの話、ある箇所の資料調達のために2番の掟はちょっと破った次第である。何処の何だかはご覧になれば一発でお解りであろう。 そんなわけで「幻想水滸伝4」「THE 地球防衛軍」「新鬼ヶ島」「ファミコン探偵倶楽部」「ファミコン探偵倶楽部2」只今、自宅にあるが一本も封を切れない状況である。 とりあえず出来なくても買うだけ買っておいたら「チッキショオォー一刻も早く脱稿して一日中プレイしまくってやるぜエェェー」いう具合にガッツが出るかと思ったのだが、実際は全く出なかった。まさか「出来る状況ならやってしまうが、出来なきゃ出来ないで別に良い」という境地まで己が怠け者だとは思いもよらなかった次第である。 まだ大きな仕事が一本残っているので、ゲーム禁止令は引き続き続行。さすがにリアル友人すら当方の生存を疑い始めている頃合であるため、早いところ生存報告をしなければならない。 ……サボリじゃねえぜ、友人I……今回ばかりはなァ!!(←前半のサボリ一ヵ月を勘定に入れないのはさすが常習犯ですね)
※1)SCPH-50000……現在市場流通しているPS2の最新機種。当方が現在愛用しているのは、換気ファンの音がうるさいことで有名なSCPH-30000である。
※2)ボボボーボ・ボーボボのアニメ放映枠……現在の当方が唯一毎週自主的に見ているアニメ番組。半数近くの地方枠で本当に打ち切りになってしまい、残念な限りである。NARUTOはリーとガイ先生が出てる回だけ見る(←いい加減なファンの典型)。 ※3)探しに行こうよプレイ日記……昨年三月に第五回をアップして以来絶好調停滞中(おい)。流石に第一回執筆時に借りていたソフトは友人Iに返却し、自分用のソフトを新しく購入した。 |