鬱日記
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2003年10月2日(木)

 我が親愛なる友人Iより『お前の日記は鬱日記ではなく躁日記もしくは変態日記だ』という温かい言葉を頂戴し、感謝の念に堪えない当方である。

 だがIよ、当方がこの日記に書かれている通り、いつもいつも入学したての大学生のように浮かれた気分でアホな日常を過ごしていると思ったら大間違いだ。
 当方とて人間、落ち込むこともあれば狭量な怒りについ身を任せてしまうこともある。しかしそれをありのまま記しては、当サイトを訪ねてくださる奇特な方々にお楽しみ頂くどころか、逆に不快な思いをさせてしまう。ジャスティス・オブ・ジェントルメンたる当方に、そんな行為が出来ようはずもないではないか。


 この2週間だって本当は、

前回紛失時から2ヶ月も経ってないのにまたコンタクトを洗面所にロストしたり、
(↑しかもいつものレンズ屋で「また無くしました」と言うのが恥ずかしいため別のレンズ屋でわざわざ両方作り直した)
「やった! 遂に5回に1回はサイクとケーブルのディレイドハイパーコンボが繋がるようになったゼ!」PS2のコントローラを振り上げて猛り狂ったり、
会社帰りにウッカリ新宿のアメコミショップへ立ち寄ったり、
そこで4460円もするX-MENの漫画単行本(英語)を葛藤の末衝動買いしちゃったり、
買ったはいいが異国語なので人物が何を喋っているのかサッパリ解らず魂で意味を感じ取る羽目になったり、
同時に買ったサイクロップスとジーンの結婚式の話(こっちは日本語)を読んで「ああ……二人とも本当に良かったネ……」と原作を1度もまともに読んだことがないくせに涙したり、
その感動も覚めやらぬ間に原作版のサイクロップスが現在絶好調浮気中であることを知って「お前らあのイチャツキっぷりは何だったんだよ!」とガックリ肩を落としたり、


 とそれはもう大変な鬱に苦しんでいたのだが、皆様を心配させてはならないと感じ、あえて日記の執筆を慎んでいたのだ。(←見えすいた嘘をつかないでください)


 覆面熱V型、もはや末期。
 毎日のように異国語を訳しているので、頭の回転数は普段より上がっているはずなのだが。


 それにしてもサイクロップスとジーンが結婚式の後のダンスミュージックに選んでいたU2の『ONE』という曲、当方がつたない英語力で歌詞を訳すると、融通の利かない男が女に捨てられて落ちる所まで落ちぶれた所に女が宗教がかって帰ってきたというような内容になってしまう。
 こんな曲を結婚式で用いるのはどうかと思ったものの、怪しいのが曲選より当方の翻訳能力であることは明白であるため何も言わないでおこうと思う。


※1)ディレイドハイパーコンボ……格闘ゲーム『Marvel VS. Capcom2』のテクニックのひとつ。プレイヤーキャラ2名乃至3名が、順番に必殺技を出しながら交代する。ハッキリ言って上級者でないと使っても無意味。
※2)4460円もするX-MENの漫画単行本……『X-Cutioner's Song』のTPB。新書版(ほぼB5)フルカラーで180ページ超の分厚い本。性懲りもなくミシシッピー殺人事件を4480円で売っている職場近くのゲーム屋に比べればまだ良心的な価格である。
※3)U2の『ONE』……エゲレスのえらい有名であるらしいロックバンドが91年あたりに出した曲(←いくら何でも適当過ぎですよ)。名曲だそうだが『Love is temple』と歌われても、当方には『愛は寺だ』としか訳しようがない。正しい邦訳をご存知の方はぜひ御一報頂きたい。
※4)絶好調浮気中……なんや白いお色気お姉ちゃんに現を抜かしつつあるとかないとか。死にかけてたか死んでたかしてた所を妻子に助けてもらっときながらこのていたらく、そんな事なら大人しく死んでろバカと思ってしまった罪深い当方である。
※5)覆面熱V型……感染すると覆面の人物に異様なまでの執着を催すようになる不治の病。V型のウィルスは当方内部でサイクロップスウィルスと呼ばれ恐れられている。ゾロ(I型α)、ロビン(I型β)、タキシード仮面(XII型)など様々なウィルスが存在するが、有効な治療法は未だ確立されていない。




2003年9月19日(金)

 さて、現在当方の手元には、12日(発売日)に購入した『X-MEN2』のDVDがあるわけなのだが。

 本当に何度観ても泣ける。サイクロップスが情けなさ過ぎて。


 ちょっとは出ているかと楽しみにしていた未公開場面映像は鎖に繋がれて気絶してるヘタレシーン3秒プラスアルファで終了だったし本編ではローガンの肩にすがりついて泣いてる所ぐらいしか見せ場ない奈津子の字幕は相変わらずサイクを口ばかり達者な嫌味野郎に見せることにかけては天下一品だしジェームズマーズデンのヒゲは濃い


 などと色々考えてまた憤っていたら、いつの間にか部屋の中に随分物が増えていることに気付く。

 ・『X-MEN パーフェクト・ガイド
 ・『アンキャニーX-MEN──Dominant Species
 ・『MARVEL VS. CAPCOM2
 X-MEN EVOLUTIONのコミック2巻注文確認メール



 これは一体どうしたことか。(『彼岸花』調で)

 どうもこうもこれだけ文句言っておきながら既に立派なメンオタですか。というか立派なサイクマニアですか。

 映画版にハマっていた頃には「なんだコイツ……」などと思っていたマッチョ体型青タイツがいつの間にか全く気にならなくなっているのはいよいよヤバイ徴候でしょうか。
 マブカプ2のサイク冗談抜きで可愛いんですが。登場時のコートとか勝利時のグラサンとかハイパーコンボの一枚絵とか辛抱たまらないんですが。これで声当ててる人が妙にうわついた声の異国人じゃなくて上田陽司だったら当方はゲーセンの帝王を今から本気で目指す所存なのですが。

 もはやフルブライトの趣味を笑えない、と前回の日記を省みてちょっと泣きそうになっている当方である。


 おまけ【本日のムダな更新】
 →『怪傑ロビン先生のネットマナー講座第1回(ど素人編)』

 また長いこと日記をさぼって何をやっていたのかといえば、例によって自分の暇つぶしのために誰も喜ばない更新作業に精を出していた次第である。
 役に立つのは世界でも4人程度と思われるが、有事の際の言い訳にでもお使い頂ければ幸いだ(何のだよ)
 ちなみに今回も元ネタの解らない方には面白くも何ともない更新であるため御注意願いたい所存である。


※1)奈津子……戸田奈津子。時々突拍子もない珍訳や誤訳を披露し恐れられている、色々な意味で日本一の翻訳家。
※2)ジェームズマーズデン……映画版X-MENでサイクロップス役を務める俳優。「監禁されていたのを無精髭で表現しているんだ。そうに違いない」と無理矢理自分を納得させていた当方の忍耐力を、映像特典内の素顔で木端微塵に打ち砕いた男。いい加減カミソリ買い替えろ。
※3)X-MEN パーフェクト・ガイド……『X-MEN』をみっちり解説している図鑑のようにデカイ本。
※4)アンキャニー(略)……麻宮騎亜が執筆を手掛けた、アメコミX-MEN本編の日本語版単行本。表紙絵に居たグラサンのイケメンをサイクだと思って衝動買いしたらアイスマンだったという(当方にとっては)因縁の書物。
※5)MARVEL VS. CAPCOM2……同名のアーケード格闘ゲームの家庭用移植版。当方は専ら萌えの供給源として使用しているため、メインで使っているのはサイクとその息子(ケーブル)のみ。
※6)X-MEN EVOLUTIONのコミック……CSで放送している同名アニメのアメコミ版。
※7)上田陽司……X-MEN EVOLUTIONでサイク役を演じている声優。情けないヤラレ声を出させたら彼の右に出る者は居ない。




2003年9月9日(月)

ヤバイ。フルブライトヤバイ。まじでヤバイよ。マジヤバイ。
フルブライトヤバイ。
まずスゴイ服、もうスゴイ服なんてもんじゃない。超スゴイ服。
スゴイ服とかいっても
「パパイヤ鈴木20人ぶんくらい?」
とか、もう、そういうレベルじゃない。
なにしろ市松模様らしい、スゲェ!なんか色彩感覚とか無いの。
配色とかコーディネートとかを超越してる。市松模様だし超サイケ。
しかもタイツ履いてるらしい、ヤバイよ、タイツだよ。
だって普通はタイツとか女子供しか履かないじゃん。
だってサッカー部の先輩がジャージ脱いで下網タイツだったら困るじゃん。
そんな先輩と夕暮れ部室で二人っきりとか困るっしょ。
タイツに気付いたせいで、一年のときは普通の上下関係だったのに、二年のときは肉体関係とか泣くっしょ。
だから普通の男はタイツ履かない。話のわかるヤツだ。
けどフルブライトはヤバイ。そんなの気にしない。履きまくり。
その下に赤紫の靴履く理由とかよくわかんないくらい青い。ヤバすぎ。
市松模様っていったけど、もしかしたらただのチェック柄かもしんない。でもチェック柄って事にすると
「じゃあ、藤井フミヤとフルブライトの相違点ってナニよ?」
って事になるし、それはトーマスにもわからない。ヤバイ。トーマスにもわからないなんて凄すぎる。
あと超凄い色。黄緑と紫。袋で言うとムラサキスポーツの袋。
ほぼ反対色。ヤバイ。離れ過ぎ。混ぜたらグレーでちょっとマシとか思う暇もなく引く。怖い。
それに超古典的、超貴族、超金持ちっぽい。羽根帽子とか平気で被る。
羽根帽子て、リボンの騎士でも被らねぇよ。最近。
なんつってもフルブライトはセンスが凄い、芋虫みたいな袖のコートとか平気だし。
うちらなんて芋虫みたいな袖のコートとか一目見ただけでとても着られないから別の服選んだり、
ダウンジャケットと偽ってみたり、罰ゲームのつもりで開き直ったりするのに
フルブライトは全然平気。コートをコートのまま着てみせてる。凄い。ヤバイ。
とにかく貴様ら、フルブライトのヤバさをもっと知るべきだと思います。
そんなヤバイフルブライトに飼われてる犬とか超偉い。もっとがんばれ。超がんばれ。


ユリアン・ノール(20歳・公務員)
【9月9日付ロアーヌ新聞シノン版・『声』欄より】


 フルブライトファンの方にグランドスラムを喰らう覚悟完了。
 でも知らない方はファンサイト等でフルブライトの全身イラストを確認してみよう! 公式画はもっとスゴイぞ!

 本日は『宇宙ヤバイ』コピペの改造でお送り致しました。
 いい加減にしろとおっしゃいましたか。はい。いい加減に致します。申し訳ございません。(反省)


※1)藤井フミヤ……80年代に活躍したアイドルグループ『チェッカーズ』の元リーダー。その名の通りチェックの服がトレードマークの人々であった。
※2)ムラサキスポーツ……スポーツ用品店。何年か前に女子高生等の間で、この店のショッピングバッグを持ち歩くことが流行した。公式イラストのフルブライトの服は青より赤に近い紫なので、厳密に言うとちょっと違う。
※3)宇宙ヤバイ……某巨大掲示板でお馴染みの長文その2。宇宙が無限に広く、かつ膨張し続けていることを危惧する人物が、そのヤバさを愛嬌のある独特の語り口で訴える内容。これも有名なので検索すればすぐ見つかる。




2003年9月8日(月)

昨日、ウィルミントン行ったんです。ウィルミントン。
そしたらなんか物件表に羽根マークがめちゃくちゃ付いてて買収できないんです。
で、よく見たら秘書がなんか言ってて、
この物件は同盟企業が所有しています。同盟を破棄しますか?とか抜かしやがるんです。
もうね、アホかと。馬鹿かと。
お前らな、買収如きで役にも立たない同盟破棄するんじゃねーよ、ボケが。
3社だよ、3社(当社込)。
なんか親子連れとかもいるし。覆面2人で物件買収か。おめでてーな。
よーし父さん『正義を説く』使っちゃうぞー、とか言ってるの。もう見てらんない。
お前らな、シーホークの抵当権やるからその席空けろと。
トレードってのはな、もっと殺伐としてるべきなんだよ。
相場50万の小企業に2億積まれて秒殺してもおかしくない、
奪るか奪られるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。タイツ野郎の奴隷は、すっこんでろ。
で、やっと買収できると思ったら、フルブライトの奴が、
ウィルミントン商人のド根性を見せてやる、とか言ってるんです。
そこでまたぶち切れですよ。
あのな、ド根性なんてきょうび流行んねーんだよ。ボケが。
得意げな顔して何が、ド根性、だ。
お前は本当にド根性を見せたいのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。
お前、ド根性って言いたいだけちゃうんかと。
総資産1位の俺から言わせてもらえば今、やり手実業家の間での最新流行はやっぱり、
北海工芸、これだね。
ネマワシ抜きで北海工芸2連発。これが通の潰し方。
北海工芸ってのは資金を多めに搾り取れる。そん代わり独立危険度が高め。これ。
で、神王の塔無視。これ最強。
しかしこれをやると永久にトレードがクリアできないという危険も伴う、諸刃の剣。
素人にはお薦め出来ない。
まあお前らド素人は、グレートアーチで水着の秘書でも選んでなさいってこった。


【談話】トーマスカンパニー代表取締役社長 トーマス・ベント氏(22)



 世界初、トレード攻略に役立つ吉野家コピペ!!!(いい加減にしなさいよ)

 昨日の舌の根も乾かぬ内にこんなザマの日記ですみませんごめんなさい。つい思い付いてしまったんです。
 珍しく前回分から間を置かず更新してるので勘弁してください。


※1)トレード攻略に役立つ……全部ロマサガ3のトレードイベントネタで、ある程度は本当。ただしネマワシはちゃんとやっておく事をお勧めする。
※2)吉野家コピペ……某巨大掲示板でお馴染みの長文。150円引きセールにつられた客で混雑する吉野屋に怒りを覚えた常連が、素人を痛烈に批判しつつ己の美学を語るという内容の文章。有名なので検索すればすぐ見つかる。
※3)こんなザマの日記……日記らしいことを何一つ書かず、ネタに終始している内容の日記。当サイトでは日常茶飯事。ちなみに、当サイトにおけるロマサガ3キャラ同士のヒエラルキーは『トーマス(神)>フルブライト(人)>ロビン親子(ナス)』でほぼ確定している。




2003年9月7日(日)──サガオンリーコミケ特集激烈大長編

 本日は、サガシリーズのオンリーコミケが開催された日であった。
 ベクレムだのサイクロップスだのに現を抜かしていたために存在すら気付かなかった6月とは異なり、今回は一ヶ月前からイベントをチェック、大手を振ってコソコソと(矛盾)一般参加させて頂いた次第である。

 実は当方、参加にあたり、日頃お世話になっているA様とL様にご挨拶申し上げる為、2週間前から↓こんなものを作成し、会場に持参していた。

マスコットロビン1  マスコットロビン2
コート型ストラップおよび覆面脱着機能付



 日頃掲示板等で散々傍若無人な発言を繰り返しておきながら、当方はお二方に実際にお目にかかった事が無い為、彼女らのお姿を存じ上げない。お二人もまた同様だ。
 一時はお二方に当方の姿を確認して頂く為に犯罪でも起こしてニュースに顔を晒そうかとも検討したが、留置所に放り込まれている間にイベントが終了してしまっては本末転倒である。

 そこであえてこのような人形をこしらえ、目印としたわけだ。
 3年前に取れたボタンを繕って以来裁縫などやった覚えのないことを考えれば、新潟の朝鮮総連から白紙のプラカードでも一枚かっぱらってきて「春原在中」と大書したものを持参する方が余程楽であるようにも思えるのだが、紳士たる者、骨折りを惜しんでは人間的に大きくなれないのである(←そのわりに日記を書く手間を惜しんでゲームばっかりやってるのは気のせいですか)


 会場には正午過ぎに到着。コッソリと鞄の中に人形を忍ばせ、会場で人目を忍びつつロビン(仮)を取り出し、鞄にぶら下げてなに喰わぬ顔で会場を歩き回る。
 華やかなコスチューム・プレイに身を包んだ人々や親しげに談笑を交わす人々の中で、ひとりショボイマスコットをぶら下げて明らかに浮く当方。誰からも何のリアクションも無いのが余計に侘しい。変身前のライムもかくやあらん、モヤシの中に一本紛れ込んだニラのような気分でコソコソと隅っこに引っ込んでいると、そこにひとりの女性の姿が。明らかに当方の鞄にぶら下がったロビン(仮)を注視しておられる。

A様「もしかして、春原さん(仮名)ですか?」
当方「A様ですネ!?(狂喜)

 当方の2週間の努力が実を結んだ瞬間であった。
 この瞬間の為に日記の更新もゲームも抛って裁縫に明け暮れていたのだ。28日に「十二国記」を買っちゃったのでゲームはチャッカリやってたりするのだが。


 その後行動を共にさせて頂き、ネット同盟でお世話になっている同盟主催のN様やH様にご挨拶申し上げたのだが、ぜひともお目にかかりたいもうお一方、L様らしき方となかなかお会いできない。人形の完成が遅過ぎてL様に当方の目印をお伝えできなかったので、いらしているが気付いておられない可能性も大いに考えられる。

当方「確かL様は大阪在住でいらっしゃった筈。阪神の悪口を言って激怒する方がL様に違いありません」
A様「そういえば、あちらに阪神のウチワを持った方が」
当方「しかしあの方は男性……ま、まさかL様、実はネカマであられたのか!?」
(↑失礼なことを……)


 無論、その心配は全くの杞憂に終わり、いらっしゃったL様をN様が御紹介くださったことで、なんとかL様にもお目にかかることができた。
 お二方ともアグレッシブなタイプの美女である。ロビンとカタリナのコスプレをされたら大層映えることだろう。勿論その場合、当方はロビンの腰の横っちょに付いてる変な飾りの扮装をしてお側に侍りたい所存である(←それじゃコスプレじゃなくて仮装です)。



 お二人と合流してほどなく、イベント主催のビンゴゲームが始まった。
 これは入場時に配られた白紙のビンゴ用紙に任意の番号を書き込む形式で、サガらしさを演出する為か、各々の番号にサガシリーズの登場人物の名前が割り振られている。1番にダレソレ、2番にナニガシといった具合だ。
 引き当てられる番号(人物名)はクジによってランダムで決定するので、通常のビンゴと同じく、勝敗を決するのは運の要素のみである。

 真っ先に29番(ロビン)と書き込む2名(誰かは言わずもがな)。如才なくその隣に25番(ハリード)を配置するA様と、何故かすぐ隣に書いてはいけないような気に苛まれ、斜め上に27番(フルブライト)を置く当方。

 この時は二人共、まだ予想だにしていなかった。


司会の方「それではこれからビンゴゲームを始めたいと思いまーす!
     一番最初の番号は………………

     29番、ロビン!!!!

当方とA様「ッしゃァーーーー!!!!(すごい勢いで同時ガッツポーズ)


  バカ2名。  A様申し訳ありません申し訳ありません


 因みに、番号に割り当てられたキャラクターの人数は75名。ロビンが最初に読み上げられる確率1分3厘(1.3%)
 結局賞品は三人共逃してしまったのであるが、当方の中ではゲーム開始直後に超ビンゴであった為、むしろ喜ばしいことこの上ない結果となった次第である。
 なお当方、特別好きなキャラでもない48番(時の君)を2ケ所に記入してしまっていたことがゲーム中に発覚。お前は数を数えられない小学生か。


 そしてお二人の前で様々な粗相をやってのけた当方の、最たる大チョンボは次の一件である。

 当方がボンヤリとコスプレイヤーの方々を眺めながらお二方と会話を続け、ふと振り返ると、そこに見覚えのない男性の姿があった。
 L様はその男性をご存知のようだが、当方とA様には面識のない方のようだ。L様と和やかに会話を交わされ、大きな鞄を肩に提げておられる。

 ボンヤリしていたためにその方のお名前を聞き逃してしまった当方、咄嗟にその方をL様の旦那様と勘違いした。

 冷静に考えればL様がお一人で上京されていることは当方も存じ上げていたはずなのだが、『L様が紹介している男性』『旅行用のように大きな鞄を持っている』という2点から、当方屈指のお家芸、ミラクル勘違い能力が発動してしまったのだ。『長い金髪』という共通点だけで幻想水滸伝3のユーバーを長いことグレミオと信じてやまなかった当方の思い込みに、常識という言葉は通用しない。

 とにもかくにもとりあえず、その男性にご挨拶申し上げる当方。「奥様には」という前置きをギリギリの自制心で飲み込み、「コチラこそ大変お世話になっております」と丁寧に頭を下げる。

 ところが、それほど間を置かず、その男性は会場の外へ去って行ってしまった。ようやく己の勘違いにうすうす気付き始め、当方はしばし茫然とする。事情をご存知ないA様とL様は、それまでと全く変わらぬ調子で話を弾ませておられる。


当方「…………あの、つかぬことをお聞きしますが、今の方は一体どなたですか?」
A様「さっき二人で散々探してたN様ですよ!
L様「春原さん(仮名)、どなたかご存知ないのに挨拶してらしたんですか?

当方「何ィ!? 当方もしかしてダメな大人丸出しですか!?」


 丸出しも何も、あらゆる意味でダメ人間大開放である。
 L様御夫妻にもN様(男性)にも大変な失礼にあたる為、とてもその場では暴露できなかった次第だ。申し訳ありません。ホント申し訳ありません。

 ちなみに男性の方のN様も、同盟で大変お世話になっている方である。いらっしゃる予定だとお聞きして辺りを探していたのだが、イベント終了一時間前になってもそれらしい方が見つけられず、半分ご挨拶を諦めていたのだ。


 そんなわけで恥はさらし放題失言はし放題と、己のアホさ加減を満遍なく露呈する羽目となった当方であるが、御一緒したA様・L様を始め、お声をお掛けした方々は皆快くおつき合い下さり、もはや有り難さと恐縮とで頭が上がらない。

 一刻も早く様々な方に御礼申し上げんが為、珍しく今日あったことをその日のうちに書いている(←それが普通の日記というものではないでしょうか)。
 サガやコミケをご存知ない方々には、長いこと更新を滞らせていた上、いつにも増してクソ長い上、面白みに欠ける内容で全く申し訳ない。そんな皆様にも、深く感謝とお詫びを申し上げたい所存である。


※※1)サガシリーズのオンリーコミケ……旧スクウェアから発売されたRPGシリーズを題材とした同人誌の販売、およびファンの交流を目的とする集まり。
※2)A様とL様……当方に勝るとも劣らない怪傑ロビンのファンであるA様と、ロマサガ3の美麗淑女サイトを運営しておられるL様。ものぐさな当方に辛抱強く付き合って下さる大変奇特な方々。
※3)十二国記……正式名称『十二国記 --紅蓮の標 黄塵の道--』。同名の小説とアニメを原作にした、コナミから発売されたばかりのアドベンチャーRPG。
※4)ロビンの腰の横っちょに付いてる変な飾り……→これ(画像参照)。ロビンファン歴8年の当方だが、その用途および存在意義は未だに不明である。
変な飾り



2003年8月25日(月)

 たびたび当日記にも記していることだが、当方は靴を選ぶのが大変に苦手である。

 といっても、極端な優柔不断であるとか、ファッションセンスが致命的に破綻しているといった意味ではない(しているが)。
 どうも当方が単独で選んだ靴は、ことごとく履いたその日に靴ズレを生じさせる魔のアイテムに変化してしまうようなのである。

 時折見かける巷の淑女には、木島平のパイオニアに匹敵する傾斜角のミュールや、先端恐怖症の年寄りが見たら泡を吹いて倒れそうな先細りのパンプスを涼しい顔で履きこなしている猛者も少なからずおられるようだが、当方はそんな大それたものを購入しているわけではない。
 申し訳程度に前後の傾いた、あたりさわりのないつっかけ様の履物を、履き心地を慎重に確認吟味しつつ、細心の注意をもって購入しているのである。

 にも関わらず、ズレる。


 何がいけないのかと言うと(最近になってようやく気付いたのだが)歩き方である。
 当方はボンヤリしているくせにせっかちな性格の粗忽者であるため、歩いていると往々にして、身体より先に頭の中身が前へ出てしまう。そのため必然的に姿勢が前傾し、体重が爪先にかかりがちになる。どうも、これが致命的なようなのだ。
 踵が爪先より高い靴を履いて歩いていれば、重力に従って、足全体が爪先の方へ滑り落ちるのは当然のこと。そこへもってわざわざ爪先に体重をかけるのだから、生じる摩擦力は一気に倍率ドン、そりゃあ靴ズレだってできようものである。


 だが、それを悟るのが一歩遅過ぎた当方は、先々週の金曜日に大破したサンダルの代わりに購入した新しい靴で、また同じ、否、それらを遥かに上回る過ちを犯してしまった。
 例によって購入したその日、会社へ行って帰る30分に満たない歩行時間にも関わらずでかいマメを両足にこしらえ、チキショウまたか、と思ったまではまだ良かったのである。
 翌日、よせばいいのに同じ靴を履いて出勤してしまったのが失敗であった。徒歩で往復30分の得意先へ出かけねばならないことをスッカリ忘れて。


(某日午後6時半、某駅構内にて)


リアル母「もしもし」

当方「は、母君……あの、足が」

リアル母「何、足がどうしたの」

当方「く、靴ズレが強烈に痛み出しまして、もはや容易に歩けないような状態なのですが

リアル母「(電話の向こうで吹き出す声)

当方「いや、あの、ホントに痛いのですが」

リアル母「痛いのはわかったよ、だからどうして欲しいの」

当方「…………我が家の最寄りの駅まで、迎えに来て頂きたいのですが

リアル母「(爆笑)


ガチャン ツーツーツー



 一世一代の恥である。
 (↑それを堂々と日記に残すのもどっこいどっこいの恥ではないでしょうか)


 最寄り駅に着いた頃には、意味不明のことを滅茶苦茶に叫び散らしながら裸足で走り去りたいという衝動で頭の中身が限界寸前だった当方。
 ところが、恥を忍んで持って来て貰った馴染みの靴に履き替えてみると、痛みは見事に雲散霧消してしまった。どでかいマメと靴ズレは変わらず残っているというのに、平素とほとんど変わりなく歩くことができる。

 で、首をひねりつつ元の靴に戻してみるとまた地獄。もはやこのダメージ効果は呪いの域に達している。シャナクでも使えれば痛みを無効化できるのかも知れないが、残念なことに当方はメラも使えない一般庶民だ。


 かくして買ったばかりのサンダルは、2日目にして無期封印となってしまった。
 昨年暮れにウッカリ買ってしまった革ブーツは3ヶ月掛けて根性で履きこなしてやったのだが、さすがに今度の地雷靴はそうもいかないようである。
 ちなみに、こうまでオッチョコチョイな内容の日記が続くと「ネタじゃねえのか」と疑念を抱かれる諸兄もおられるのではと思う次第であるが、全て事実である。これが事実だなんて本人が一番信じたくねえよコンチキショウめ。


※1)木島平のパイオニア……長野県木島平村のスキー場における、スキー未経験の当方にとっては正気とも思われないスキーコース。最大傾斜角45度。
※2)ミュール……踵と足首を固定する部分のないヒール付きサンダル。
※3)パンプス……紐などを使わない、そのまま履くタイプの浅い靴。ヒールの高さを問わずこう呼ぶそうである。
※4)シャナク……RPG「ドラゴンクエスト3」における、装備して外せなくなった呪いの武具を解呪する呪文。滅多に使われない。





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