フィンランドのトイレの歴史
1.(納屋のような)大きな外便所に便座(下図)を置き,そこで用を足す。尿は土間に滲み込ませ,大便は時々上から土をかける。春になったら,大便と土の小山を畑に鋤きこむ。地方の農家向け。これは私は,1971年Mäntsäläで使った。
3人用
2.都市部では便座の真下に隙間のある樽(下図)を置き,固形物を溜めた。尿は垂れ流し。これは私は,1967−1969年Pasila(今のLänsi Pasila)で使った。
3.そのトイレはこんな感じ。伝統的トイレ。便座の下に2.の桶が鎮座する。冬-25℃の用足しはきつかった。
4.1980年代以降,環境意識の高まりから衛生的,かつ後処理の簡単なトイレが開発され,別荘に普及した。受け皿の部分に製材で捨てられる樹皮を細かく砕いたものを敷く。用便後も上から樹皮を撒く。尿は蒸発皿で蒸発させる。尿と大便を分離することによって臭気を緩和することができる。
http://www.pikkuvihrea.fi/tuotteet_kaymalat.php?id=euromakki
5.現在では都市集合住宅にも堆肥化トイレが普及した。用便後ペダルを踏むと黄緑色のドラムが回転して便と樹皮を攪拌する。尿は汚水管に流す。
攪拌された便と樹皮は自動的に回収バケツに収納される。満杯になったらマンションのゴミ置き場に捨てておけば地方自治体が回収し,堆肥化する。