(2016.5.4 掲載)
フィンランドの子ども手当は,第2次世界大戦後の1948年から始まり,金額や支給方法を改善しながら今日に至っています。
現在(2016年)の金額や支給方法を日本と比べながら以下に見てみましょう。
子ども手当は,子供の人数に従って増加します。そしてフィンランドでは18歳から成人ですので,生まれてから18歳未満の子供が受給できます。
子 供 数 | 子ども手当金額 (単位:€/月額) |
17年間で(€) | 円に換算すると (130円/1€ 小数点以下切り捨て) |
第1子 | 95.75€ | 19,533€ | 2,539,290円 |
第2子 | 105.80€ | 21,583.2€ | 2,805,816円 |
第3子 | 135.01€ | 27,542.04€ | 3,580,465円 |
第4子 | 154.64€ | 31,546.56€ | 4,101,052円 |
第5子以上 | 174.27€ | 35,551.08€ | 4,621,640円 |
例えば1家族に3歳,4歳,15歳の子供がいた場合,
国は,親に下の子2人分の子ども手当を支給し,15歳の子には彼/彼女自身に子ども手当を支給します。
つまり第1子(15歳):95.75€+第2子(4歳):105.80€+第3子(3歳):135.01€=336.56€となります。
子ども手当は無税の給付金で,資産や所得額による調整はありません。
では日本の場合はどうでしょう。少子化対策で金額が上がってきましたが,18歳の誕生日前まで受給できるフィンランドにはまだまだ追いつけません。
支給対象年齢 | 支給額(月) |
0歳〜3歳未満 | 15,000円 |
3歳〜小学校修了前 | 10,000円(第1子・第2子) |
同上 | 15,000円(第3子以降) |
中学生 | 10,000円 |
所得制限世帯(960万円以上) | 5,000円 |
日本の場合は,生まれてから中学校卒業まで第1子,第2子共に216万円ずつ,第3子で270万円。
一方で所得税や社会保険料が高いといわれるフィンランドで,その手厚さは目を見張るばかりです。
★ このページは,フィンランド社会保険庁(KELA,フィンランド語)と内閣府を参照しました。
★ KELA(フィンランド社会保険庁)のホームページの対訳はこちら。(pdfファイル)