(31.12.2005)

 

フィスカルス村紀行   Fiskars Matka

 フィスカルス(Fiskars)村は,ヘルシンキの西方約85kmにある昔内陸鉄工業の栄えた小さな村である。20世紀初頭までフィンランド産業の牽引車として華々しい歴史を誇ってきたが近代化の波に飲まれ寂れていった。しかし近年この寂れた村に鉄工ばかりでなく家具職人,ガラス職人,陶芸家,小型木製ボート職人,機織り職人など若い職工達が集まり,工芸村として村を復活させた。これは,2005年夏のFiskars村紀行である。

8月14日(日)
 初め14日は世界陸上女子マラソンをヘルシンキで見て,翌日15日に出発する予定であった。しかし,ホテルは満杯で14日なら空があるという。女子マラソンを諦めて1日早めることにし,日曜日はバス便がないのでフィンランド国鉄でKarjaaまで行き,そこからタクシーにした。
 駅を降りると道路標識にはスウェーデン語が上に書いてある。フィンランド語が通じにくいところかなという懸念が頭をよぎったがどこも問題なく通じた。タクシーを降りてホテルに入る。にこやかに迎え入れてくれ,綺麗な部屋に通された。

kuva:Jussih

泊まったホテル

荷物を置いて夕食までの間,村を上流に向かって散歩する。観光シーズンが去ったのか,ひっそりしている。

kuva:Jussih 昔の水力発電所

kuva:Jussih 昔の消防署(中に動かない消防車が2台あった)

kuva:Jussih 手工芸品ショップやナイフの博物館 kuva:Jussih その間のカフェ

kuva:Jussih 港まで製品を運んでいた汽車

kuva:Jussih 公園の公衆電話

kuva:Jussih

おしゃべりしながら客の注文に合わせて細工する鍛冶屋

 脇を流れる川は,湖から早瀬になり瀞になり,滝になりと変化と音が楽しめる。

kuva:Jussih 上流の湖

kuva:Jussih

フィンランド最初の機械工場で今は家具工場

kuva:Jussih

kuva:Jussih

水草の葉の擦れ合う音だけが聞こえる

kuva:Jussih 滝の音

kuva:Jussih

右手先方は個人住宅,子供たちの声

kuva:Jussih

静か過ぎて,たまに通る車の音だけがうるさい

kuva:Jussih 何にも音がしない

kuva:Jussih農機具から始まり,砲弾や食器へと世の移り変わりに順応して製品を作った。

kuva:Jussih

食器類は今でも主力製品である。

ご参考までに

Fiskars村  →  http://www.fiskarsvillage.fi/fi/

現在のFiskars社  →  http://www.fiskars.fi