Side ONE
みんなと別れて、歩き出した。
そうすることが正しいような気がしたから。
何が間違ってて何が正しいかなんて後になってみなければわからないけど。
それでも、今はそう思った。
だから俺は、振り返らなかった。
〜空色の約束〜
「にしても、どうして会えたんだろうな」
そんなことを言えば、シュンと会えたことだってオカシイことなんだろうけど。
「いいんじゃない、そんなこと」
「…まあ、そうか」
誰かに会えた。
それだけで、じゅうぶん希望になった。
きっと、どこかで破綻し始めているんだ。
難しいことはわからない。
それに、そんなのはどうでもいいことだ。
帰りたいという望みが、帰れるという希望に変わった。
「……」
決して変わることのない空。
青い、空…。
けれど、きっと本物じゃなくて。
だけど、それでも本物で。
「わけわかんなくなってきた」
「え?」
「ああ、気にするな。独り言だ」
いつかは、蒼い空が見れるだろうから。
そうしたら、またあいつらと会えるだろう。
だから今は……。
交わした『約束』を胸に、歩き続ける。